オフィシャルのホームページに「スタジアムグルメ」のコーナーがありますね。最近はいい感じの写真が増えてきましたが、最初の頃は悲しい写真ばかりで…。セレサポ界のミスターシズルとしては悲しい限りでした。
んなもの高いカメラと高いレンズ使ってるんだから当たり前じゃんと思っているアナタ!実は工夫をすれば予算1000円くらいでかなりいい感じの写真が撮れるんですよ。
実は高いカメラと高いレンズを使っても、蛍光灯の所で適当に撮ると泣きそうな写真が出てきます。
なんだか色身も悪いし、形もよくわからないし、おいしくなさそうでしょ?これをいい感じにしていきましょう。
まず、ホワイトバランス。オートでとってもいいですが、いろいろいじって、少し赤みがさすくらいの設定を覚えておいて下さい。寒色系の仕上がりになると、それだけで食欲がなくなるんです。
少しマシになりましたが、コントラストがキツイのは変わらず。
なので次は光を柔らかくしましょう。夏場の日光のようなキツイ光を、お店とかで使っているような柔らかい光に変えます。照明はデスクライトでも、これがあると柔らかい光線が出るんです。
トレシングペーパー。数百円で買えますよね。これをセロテープでつなげて大きめの輪っかにして、デスクライトの光が出る部分を覆ってやります。輪っかが大きければ、それだけ柔らかく、クセの少ない光になります。
逆光気味に撮ってあげると、随分形が浮き出るようになりました。影が出来た部分がまだきついので、次の秘密兵器。
スケッチブックにアルミホイルをかけたものを、光源とは反対側において、影にも光を当ててあげます。
ここまでくれば後は小道具。やはり机に直置きよりも、ランチョンマット(100円均一のもので十分です)や小皿を使ったほうが雰囲気が変わります。
リサイズ以外は全てjpeg撮って出しです。それでも随分変わったでしょ?
もちろんフォトショップやRAW現像ソフトがあれば、表現の幅はグッと広がります。
ただ、工夫次第で、ここまで雰囲気が変わるんです。広報の皆さん、どうでしょうか?
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Thu 13 Oct 2011
Mon 10 Oct 2011
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ちょっと前にAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gを買ったけれど、こいつは家内がもっぱらに使う単焦点ということになった。
もう一つD7000の要求する解像度を満たす明るい単焦点を探していた所でAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gがよかろうということになった。
候補としては他にAF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gやシグマの50mm F1.4 EX DG HSMがあったんだけれど、AF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gは以前試写でも感じた野暮ったさがどうにも好きになれなかった。シグマのレンズは評価が高いので迷ったが、何分デカい。単焦点を選ぶ時は「気軽さ」も大事な要素だと感じているので、500gを超えるズームレンズ並のデカさはやはりためらう。ということで軽くて、少し絞っただけで十分に実用できるAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gがよかろうということになった。フルサイズにも使えるし、純正だし、安いし、まあ買って損はないだろうという感じで。
何日かD7000につけているけれど、とてもよい。特に屋外では50mm(35mm換算で75mm)という焦点域はよく使うゾーンなので、ズームレンズ(17-50mm F2.8 EX DC OS HSM)をつけている時と感覚的には殆ど変わらない。少しためらうのは広角で撮りたい時や、室内で対象に寄りたい時くらいで、フットワークさえ気をつけていれば、軽さ、明るさというアドバンテージの方がはるかに大きい。
試合の時のスタジアムなどは、やはりズームレンズの方が使い勝手はいいので引き続き大事に使っていこうと思う。カメラを持って気軽に出かけようという時、しっかりと対象をとらえたい時は、このレンズがいい。
多分75mmという焦点域は、他の人からすると長いと思う。俺は被写体にのめり込んでいく感じで撮るので(特に料理とか、好きな人はね)このゾーンでこれだけいいレンズがあるのはありがたい。ただそうなるとフルサイズだ!という時には85mmの1.4なんてえげつないレンズを買うかも知れない、それはキツイな、デカイし高いし…。
こういう悩みを感じられるのは、精神状態が安定してきた証拠。無理しない無理しない。
Wed 05 Oct 2011
真夜中は僕のもの。
仕事で帰りが遅くなった。これからもずっと、とびきり深夜に帰宅することが続くだろう。明日のナビスコカップも絶望的だ。幸いに土日は休めるようなので、セレッソにはぜひとも勝ってもらって、10/9の試合を観たい。そうなると確信している。
夜中に冷たくなった風を頬に受けながら自転車をこぐ。大阪でも夜の11時くらいになると車の量はめっきり少なくなって、喧騒も無くなってしまう。
それでも街灯のようにぽつりぽつりと飲み屋の明かりがついていて、まだ家に帰るのが寂しいと感じる人達が、終電を諦めたかゆっくりとお酒を楽しんでいる。こういう様子を見ていると自分が下戸なのを少し寂しく感じる。
夜は、光のコントラストが強くて、黒つぶれや白飛びしやすいけれど、それはそれで雰囲気のいい、特別な写真が撮れる。D7000に明るい単焦点をつけていれば、それ程困ることはない。等倍にでもしない限りアラは出ないから、昼間とあまり変わらない感覚でスナップが撮れる。
ひまわりは太陽を向いて咲くというれど、この夜に咲いた花は、じっと暗がりを見つめていた。随分とセンチメンタルなやつだ。
これから毎日「夜のスナップ」を撮りだめていこう。それはそれで何かの記録になるだろうし。
夜中に冷たくなった風を頬に受けながら自転車をこぐ。大阪でも夜の11時くらいになると車の量はめっきり少なくなって、喧騒も無くなってしまう。
それでも街灯のようにぽつりぽつりと飲み屋の明かりがついていて、まだ家に帰るのが寂しいと感じる人達が、終電を諦めたかゆっくりとお酒を楽しんでいる。こういう様子を見ていると自分が下戸なのを少し寂しく感じる。
夜は、光のコントラストが強くて、黒つぶれや白飛びしやすいけれど、それはそれで雰囲気のいい、特別な写真が撮れる。D7000に明るい単焦点をつけていれば、それ程困ることはない。等倍にでもしない限りアラは出ないから、昼間とあまり変わらない感覚でスナップが撮れる。
ひまわりは太陽を向いて咲くというれど、この夜に咲いた花は、じっと暗がりを見つめていた。随分とセンチメンタルなやつだ。
これから毎日「夜のスナップ」を撮りだめていこう。それはそれで何かの記録になるだろうし。
Tue 04 Oct 2011
極々簡単なポートレートの撮り方。
どうも、甥っ子と娘の運動会撮影を2日続けてやったせいでフラフラになっている西中島です。
顔が死んでいるな!ヤバイな!
実際二人あわせてRAW撮りで16ギガくらい撮りました。えげつないデータ量ですが、出来る限り思い出を残しておきたいという気持ちがあったので。
それでも体育嫌いの娘のいい顔を撮るのは至難の業、というか、無理。嫌なことやってる人の顔は、やっぱり嫌だなって気持ちが前面に出てしまうんで、厳しい。
「西中島さんスタジアム以外では死んだ魚のようだよ」
と言われるのも、そのせいでして…。
娘のいい顔を撮るのなら、画材屋さんに連れていけばいいというのは知ってるんですがね。目の輝きが違っていて、全身から楽しいって気持ちが飛び出してくるような、スゴイ写真が簡単に撮れてしまう。
もし貴方が誰かのポートレートを撮りたいと思うのなら、そういうことです、その人が一番楽しいと思う場所に連れて行くとかすればいいのです。相手をよく見て、コミュニケーションとって、いきいきとする空間を作ってあげれば、嫌でもその人の魅力が出てくる。後はシャッター押すだけ。
西中島のいきいきした顔が撮りたいというならば、気の合う仲間と、おいしいご飯があればいいです。セレッソが勝った時はおかしくなりすぎているので、食事だな。お月見をしながらシンガポールチキンライスが食べられれば他に何がいるでしょう?偉い人にはそれがわからんのですよ。
サッカーでも、調子の悪いプレーヤーはどこかおとなしい感じになって、よくない。調子のいい時、得意なプレーをしている時の選手は撮っていても楽しい。だから勝った試合の写真は勝手に多くなるし、負け試合の時は少なくなる。よくないんだけれど、無いものは撮れないし、悪いものばかり撮ってもね。
もしポートレート撮って!って人がいたら声かけて下さい。頑張らせていただきます!
顔が死んでいるな!ヤバイな!
実際二人あわせてRAW撮りで16ギガくらい撮りました。えげつないデータ量ですが、出来る限り思い出を残しておきたいという気持ちがあったので。
それでも体育嫌いの娘のいい顔を撮るのは至難の業、というか、無理。嫌なことやってる人の顔は、やっぱり嫌だなって気持ちが前面に出てしまうんで、厳しい。
「西中島さんスタジアム以外では死んだ魚のようだよ」
と言われるのも、そのせいでして…。
娘のいい顔を撮るのなら、画材屋さんに連れていけばいいというのは知ってるんですがね。目の輝きが違っていて、全身から楽しいって気持ちが飛び出してくるような、スゴイ写真が簡単に撮れてしまう。
もし貴方が誰かのポートレートを撮りたいと思うのなら、そういうことです、その人が一番楽しいと思う場所に連れて行くとかすればいいのです。相手をよく見て、コミュニケーションとって、いきいきとする空間を作ってあげれば、嫌でもその人の魅力が出てくる。後はシャッター押すだけ。
西中島のいきいきした顔が撮りたいというならば、気の合う仲間と、おいしいご飯があればいいです。セレッソが勝った時はおかしくなりすぎているので、食事だな。お月見をしながらシンガポールチキンライスが食べられれば他に何がいるでしょう?偉い人にはそれがわからんのですよ。
サッカーでも、調子の悪いプレーヤーはどこかおとなしい感じになって、よくない。調子のいい時、得意なプレーをしている時の選手は撮っていても楽しい。だから勝った試合の写真は勝手に多くなるし、負け試合の時は少なくなる。よくないんだけれど、無いものは撮れないし、悪いものばかり撮ってもね。
もしポートレート撮って!って人がいたら声かけて下さい。頑張らせていただきます!
Sat 01 Oct 2011
器用だということは不器用だということ。
「写真がお上手ですね」
と言われることが多くなった。ホントはいいカメラといいレンズを買って写しているだけなんだけれど、そう思われるのは、それはそれでまことに結構なことだ。
なんで写真撮るのがうまくなったのか(正確には、うまくなったと思われるようになったのか)それは俺が普通のコミュニケーションをとれない人間だからだ。
普通に話をしたり、メールを送ったりして、相手に気持ちを伝えられるなら、その方が楽だし、安上がりだし、その方がいい。
絵を描くとか、歌を歌うとか、写真を撮るとか、詩を書くとか、それに没頭する人は、そういうことでしか人に気持ちを伝えられない、不器用なんだ。だから必死になって、描いたり、歌ったり、撮ったり、書いて、なんとか気持ちを伝えたいんだ。手を抜けば途端に思いを伝える手段がゼロになるのだから、それは死ぬ気で頑張るさ。
うらやましいって人は、多分普通のコミュニケーションができる上に、そういう特技があるのだと思ってる。違うな。俺は、人が出来ることが出来ないでいるから、人が出来ないことをしているんだ。綺麗だよって言えないから、自分が見ている世界を撮るんだ。こんなに綺麗じゃないかって、撮るんだ。
普通に人と話ができたら、俺はもう写真なんかいらない。
と言われることが多くなった。ホントはいいカメラといいレンズを買って写しているだけなんだけれど、そう思われるのは、それはそれでまことに結構なことだ。
なんで写真撮るのがうまくなったのか(正確には、うまくなったと思われるようになったのか)それは俺が普通のコミュニケーションをとれない人間だからだ。
普通に話をしたり、メールを送ったりして、相手に気持ちを伝えられるなら、その方が楽だし、安上がりだし、その方がいい。
絵を描くとか、歌を歌うとか、写真を撮るとか、詩を書くとか、それに没頭する人は、そういうことでしか人に気持ちを伝えられない、不器用なんだ。だから必死になって、描いたり、歌ったり、撮ったり、書いて、なんとか気持ちを伝えたいんだ。手を抜けば途端に思いを伝える手段がゼロになるのだから、それは死ぬ気で頑張るさ。
うらやましいって人は、多分普通のコミュニケーションができる上に、そういう特技があるのだと思ってる。違うな。俺は、人が出来ることが出来ないでいるから、人が出来ないことをしているんだ。綺麗だよって言えないから、自分が見ている世界を撮るんだ。こんなに綺麗じゃないかって、撮るんだ。
普通に人と話ができたら、俺はもう写真なんかいらない。
Sat 17 Sep 2011
食べ物をおいしく食べるただひとつの方法。
食べ物の写真を撮ることに関しては定評のある西中島です。特にコナモンをうまそうに撮るのが得意みたいで、パン、洋菓子、パスタ、ピザ、そば、うどんなどなどの写真がとても多いです。そういうのが好きで食べる回数が多いってのもあるけどね。
もちろん食べ物なので、撮影後はスタッフがおいしくいただきます。食べ歩きなんかだと、目的のお店まで行って、いろいろ写真撮って、食べて、3つも楽しいことがある、とてもいい。
そうして食べログのアカウントでバカみたいに投稿していたら知らない間にプレミアム会員になっていてアプリの有料化なんかちっとも知らなかったりしたのですが、そこまで食べていて、食べ物をおいしく食べるのに気をつけるたった一つのポイントがあることに気が付いた。
それは、誰と食べるか、ということ。
最近某有名イタリア料理店で食事をする機会に恵まれた。とてもいい味だったし、量も高級店なのに結構あったし、素晴らしいお店だった。でも、あまりおいしいと感じられなかった。ビジネスの時間だったからだろうか、ちっとも食べることを楽しめなかった。別に嫌な人といたわけじゃないけれど、やっぱりどこか余裕ができない。すごく残念な気分。
別の日には某所でソーメンチャンプルーをすすっていた。価格はうろ覚えだけど、イタメシ屋さんよりはずっと安いゴハンだったはず。でも、楽しい時間を過ごしていたから、たまらなくおいしかった。今まで食べたソーメンチャンプルーの中で、間違いなく一番。そんなにソーメンチャンプルー食べたことないけどさ。
「ごはんがおいしい」って心から言える人は、人生どこか恵まれているんだと思ってる。これからもっとたくさんおいしいと感じられるようになったら、幸せなんだけどな。
もちろん食べ物なので、撮影後はスタッフがおいしくいただきます。食べ歩きなんかだと、目的のお店まで行って、いろいろ写真撮って、食べて、3つも楽しいことがある、とてもいい。
そうして食べログのアカウントでバカみたいに投稿していたら知らない間にプレミアム会員になっていてアプリの有料化なんかちっとも知らなかったりしたのですが、そこまで食べていて、食べ物をおいしく食べるのに気をつけるたった一つのポイントがあることに気が付いた。
それは、誰と食べるか、ということ。
最近某有名イタリア料理店で食事をする機会に恵まれた。とてもいい味だったし、量も高級店なのに結構あったし、素晴らしいお店だった。でも、あまりおいしいと感じられなかった。ビジネスの時間だったからだろうか、ちっとも食べることを楽しめなかった。別に嫌な人といたわけじゃないけれど、やっぱりどこか余裕ができない。すごく残念な気分。
別の日には某所でソーメンチャンプルーをすすっていた。価格はうろ覚えだけど、イタメシ屋さんよりはずっと安いゴハンだったはず。でも、楽しい時間を過ごしていたから、たまらなくおいしかった。今まで食べたソーメンチャンプルーの中で、間違いなく一番。そんなにソーメンチャンプルー食べたことないけどさ。
「ごはんがおいしい」って心から言える人は、人生どこか恵まれているんだと思ってる。これからもっとたくさんおいしいと感じられるようになったら、幸せなんだけどな。
Tue 06 Sep 2011
暖かい日。
新しいレンズもいい感じだし、カメラの扱いにも慣れてきた。最近写真関係のエントリが増えているけれど、ご勘弁。
知り合いにプロカメラマンさんがいたり、実際に現場やスタジオで撮影されているのを手伝ったりした経験があるので、そういう意味での経験値みたいなものはあるのだと思う。
ただそれがいい写真、意味のある写真が撮れるということとイコールではない。本当に意味のある一枚は、心がないと撮れない。
昨日は家内と写真の整理をしていた。1999年、娘が生まれた頃からのもので、デジカメに移行した2005年くらいまでの5、6年間のものだったが、家内や義母は娘の成長が余程嬉しかったのだろう、結構まとまった枚数になっていた。
一枚一枚見ていると、心の奥底に埋もれていたその頃の気持ちがキレイに洗われ出てきた。初めて寝返りをうったころ、初めてつかまり立ちをしたころ、七五三、ひな祭り、幼稚園に行きだしたころ、それから小学校に入る前、買ってもらったランドセルを大喜びで抱きしめていたあの日。
どれもこれも、娘のイキイキとした顔が写っている。撮っている方の喜びも、容易に伝わってくる。手にとってている一枚一枚は、用紙にインクが乗っているだけの代物のはずなのに、どうしてこんなに気持ちが動くのだろう。
故人も結構写っていた。義母方のおばあさん、若い頃は美人だった彫りの深い顔も、愛おしそうに娘を見ている。じいさんも、何と晴れ晴れとした顔だろうか。どうして今生きていないのか、寂しい気持ちになる。
そんな中に、あの一枚があった。娘と親父が見つめあっている、たった一枚の写真。
ここで何度も書いているが、親父は本当に酷いやつで、オカンの言うこともロクに聞かず、飲む打つ買うは当たり前、じゃりン子チエに出てくるテツのようなロクデナシだった。酒をあおって自転車で転倒、癲癇を患って56で亡くなった。娘が長く家内の実家にいたので、会える機会が少なくて、なので二人が写っている写真も、この一枚きり。
ただこの一枚のおかげで、俺は救われた気持ちになる。孫の顔を満足に見せられなかった無念というか、罪悪感のようなものを、わずかに薄めてくれる。それくらい、親父の顔は、いい顔だ。
それまで家内とワイワイ言いながら整理をしていたのに、この一枚を見ていると、心がグラグラと動いて、どうにもいけない。少し泣いた。
写真というのは、きっとこんな時間のためにあるのだと思う。特別な技術や知識など必要ない。あるがままを、そのままに写せばいい。高価な機材は写真を鮮明にしてくれるが、写真の本当の意味を心の奥底まで届けるのは、そんな力ではないのだ。
だからどうか、肩肘はらず、どんなものでもいいから、カメラを持っていてほしい。そうして留め置きたい記憶を、漏らさず受け止めてほしい。あなたの人生は、少しいびつな形かもしれないが、そのいびつさこそが素晴らしいのだ。写真は、それを証明するためだけに、存在している。
知り合いにプロカメラマンさんがいたり、実際に現場やスタジオで撮影されているのを手伝ったりした経験があるので、そういう意味での経験値みたいなものはあるのだと思う。
ただそれがいい写真、意味のある写真が撮れるということとイコールではない。本当に意味のある一枚は、心がないと撮れない。
昨日は家内と写真の整理をしていた。1999年、娘が生まれた頃からのもので、デジカメに移行した2005年くらいまでの5、6年間のものだったが、家内や義母は娘の成長が余程嬉しかったのだろう、結構まとまった枚数になっていた。
一枚一枚見ていると、心の奥底に埋もれていたその頃の気持ちがキレイに洗われ出てきた。初めて寝返りをうったころ、初めてつかまり立ちをしたころ、七五三、ひな祭り、幼稚園に行きだしたころ、それから小学校に入る前、買ってもらったランドセルを大喜びで抱きしめていたあの日。
どれもこれも、娘のイキイキとした顔が写っている。撮っている方の喜びも、容易に伝わってくる。手にとってている一枚一枚は、用紙にインクが乗っているだけの代物のはずなのに、どうしてこんなに気持ちが動くのだろう。
故人も結構写っていた。義母方のおばあさん、若い頃は美人だった彫りの深い顔も、愛おしそうに娘を見ている。じいさんも、何と晴れ晴れとした顔だろうか。どうして今生きていないのか、寂しい気持ちになる。
そんな中に、あの一枚があった。娘と親父が見つめあっている、たった一枚の写真。
ここで何度も書いているが、親父は本当に酷いやつで、オカンの言うこともロクに聞かず、飲む打つ買うは当たり前、じゃりン子チエに出てくるテツのようなロクデナシだった。酒をあおって自転車で転倒、癲癇を患って56で亡くなった。娘が長く家内の実家にいたので、会える機会が少なくて、なので二人が写っている写真も、この一枚きり。
ただこの一枚のおかげで、俺は救われた気持ちになる。孫の顔を満足に見せられなかった無念というか、罪悪感のようなものを、わずかに薄めてくれる。それくらい、親父の顔は、いい顔だ。
それまで家内とワイワイ言いながら整理をしていたのに、この一枚を見ていると、心がグラグラと動いて、どうにもいけない。少し泣いた。
写真というのは、きっとこんな時間のためにあるのだと思う。特別な技術や知識など必要ない。あるがままを、そのままに写せばいい。高価な機材は写真を鮮明にしてくれるが、写真の本当の意味を心の奥底まで届けるのは、そんな力ではないのだ。
だからどうか、肩肘はらず、どんなものでもいいから、カメラを持っていてほしい。そうして留め置きたい記憶を、漏らさず受け止めてほしい。あなたの人生は、少しいびつな形かもしれないが、そのいびつさこそが素晴らしいのだ。写真は、それを証明するためだけに、存在している。
Mon 05 Sep 2011
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
新兵器、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gを衝動買いした。いやあああっほう!!(デジカメフリークの間では衝動買いするとこんな感じでハイテンションになるらしい)
単焦点なので、小さい(70mm×52.5mm)し、軽い(200g)。まあ最近だとAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gみたいな600gもするバケモノもあるけれど、これはF値を1.8に抑え、DXフォーマット用にしたおかげで、無理しないレンズ設計ができたようだ。散歩しながら気軽に撮るには、このくらい手軽な感じの方がいい。
何枚か試写した上で昨日の報告会に持っていった。モリシの写真は、それ。
もちろん絞りを開放にすればすごくぼけるし、明るいので、暗所での撮影や画面を整理したい時などはf1.8で。
ただ感覚的に2.8以上明るくすると、ピントがあたっている部分とそうでない部分の関係性がとても薄くなるので、普通は少し絞って使おうと思う。
室内撮影や、街のスナップにはオススメできるレンズ。D3100やD5100といった入門機からD7000のようなレンズの性能にシビアなカメラまで、幅広く楽しめる。オススメしたい一本。
単焦点なので、小さい(70mm×52.5mm)し、軽い(200g)。まあ最近だとAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gみたいな600gもするバケモノもあるけれど、これはF値を1.8に抑え、DXフォーマット用にしたおかげで、無理しないレンズ設計ができたようだ。散歩しながら気軽に撮るには、このくらい手軽な感じの方がいい。
何枚か試写した上で昨日の報告会に持っていった。モリシの写真は、それ。
もちろん絞りを開放にすればすごくぼけるし、明るいので、暗所での撮影や画面を整理したい時などはf1.8で。
ただ感覚的に2.8以上明るくすると、ピントがあたっている部分とそうでない部分の関係性がとても薄くなるので、普通は少し絞って使おうと思う。
室内撮影や、街のスナップにはオススメできるレンズ。D3100やD5100といった入門機からD7000のようなレンズの性能にシビアなカメラまで、幅広く楽しめる。オススメしたい一本。
Thu 01 Sep 2011
カメラを抱け。
D7000を買って11ヶ月目、いい感じに使っている。今日はコッテリとカメラの話をしよう。あ、こら、逃げるな。
こいつの一番いいところはAPS-Cでありながら高感度に強いというところ。普通はセンサーサイズと高感度の強さはトレード関係で、デカイセンサーのD3xやD3H、D700(キヤノンなら1Ds Mark Vや5D MarkU)の方が夜や屋内といった暗い場所ではノイズが少ないのだけれど、D7000(と、同じソニー製センサーを使っているペンタックスK-5)はこのコンパクトさで暗所でも低ノイズ。ソニーが自前で作ったα55がトランスルーセントミラー・テクノロジーを採用したために光学性能や高感度での画質を落としてしまったのは皮肉な話だ。
しかもレンズの焦点距離が1.5倍になるので、望遠に強い。つまり夜のスポーツを撮影するのにピッタリというわけ。今年から写真が良くなったのは腕というよりカメラによるところが大きい、残念ながら。
最近は今までに増して食べ物を撮っているけれど、雰囲気のいい照明が暗めのお店でもこんな感じ(ISO3200でもwebや普通のL版くらいなら大丈夫)
随分明るく補正しているけれど、それでもここまでがんばる。もう西京極も怖くない!
欠点は、連写がきかないところ。確かに秒間6コマなんだけれど、それは最初の2、3秒で、すぐにバッファが無くなって「息切れ」してしまう。まあサッカーだと2秒強=12コマ〜15コマくらいあればそんなに外すことはないから、大丈夫といえばそうなんだけれど、いい絵が撮れるのか少し怖い時もある。ちなみに前述のα55は秒間10コマというとんでもない連写が可能だが、1600万画素でそれだけバカバカ撮っていたらやはり息切れする。ファイルサイズも大きいから、1T、2TのHDDはあったほうがいいかな。
逆に言うと、それくらいしか欠点は無い。ボディはD300sや7D、50Dより軽くコンパクトだし、D90や60Dよりも剛性が強い(らしい、カメラをそんなに痛めつけたことがないから知らない)バリアングルモニターではないけれど、その分背面の液晶は大きく見やすい。35mm f/1.8Gや50mm f/1.8Gなんて単焦点をつければ女性でも楽しく、いい写真が撮れる、はず。35mm f/1.8Gも50mm f/1.8Gも持ってないからアレだけど、35mm f2Dしか持ってないからアレだけど。
まあこれくらいいいカメラ使ったら、逆に余程しないと変な写真は撮れない。そんなカメラが8万円台ってのはすごいな。
こいつの一番いいところはAPS-Cでありながら高感度に強いというところ。普通はセンサーサイズと高感度の強さはトレード関係で、デカイセンサーのD3xやD3H、D700(キヤノンなら1Ds Mark Vや5D MarkU)の方が夜や屋内といった暗い場所ではノイズが少ないのだけれど、D7000(と、同じソニー製センサーを使っているペンタックスK-5)はこのコンパクトさで暗所でも低ノイズ。ソニーが自前で作ったα55がトランスルーセントミラー・テクノロジーを採用したために光学性能や高感度での画質を落としてしまったのは皮肉な話だ。
しかもレンズの焦点距離が1.5倍になるので、望遠に強い。つまり夜のスポーツを撮影するのにピッタリというわけ。今年から写真が良くなったのは腕というよりカメラによるところが大きい、残念ながら。
最近は今までに増して食べ物を撮っているけれど、雰囲気のいい照明が暗めのお店でもこんな感じ(ISO3200でもwebや普通のL版くらいなら大丈夫)
随分明るく補正しているけれど、それでもここまでがんばる。もう西京極も怖くない!
欠点は、連写がきかないところ。確かに秒間6コマなんだけれど、それは最初の2、3秒で、すぐにバッファが無くなって「息切れ」してしまう。まあサッカーだと2秒強=12コマ〜15コマくらいあればそんなに外すことはないから、大丈夫といえばそうなんだけれど、いい絵が撮れるのか少し怖い時もある。ちなみに前述のα55は秒間10コマというとんでもない連写が可能だが、1600万画素でそれだけバカバカ撮っていたらやはり息切れする。ファイルサイズも大きいから、1T、2TのHDDはあったほうがいいかな。
逆に言うと、それくらいしか欠点は無い。ボディはD300sや7D、50Dより軽くコンパクトだし、D90や60Dよりも剛性が強い(らしい、カメラをそんなに痛めつけたことがないから知らない)バリアングルモニターではないけれど、その分背面の液晶は大きく見やすい。35mm f/1.8Gや50mm f/1.8Gなんて単焦点をつければ女性でも楽しく、いい写真が撮れる、はず。35mm f/1.8Gも50mm f/1.8Gも持ってないからアレだけど、35mm f2Dしか持ってないからアレだけど。
まあこれくらいいいカメラ使ったら、逆に余程しないと変な写真は撮れない。そんなカメラが8万円台ってのはすごいな。
Tue 23 Aug 2011
愛情のない写真はかわいそうだ。
と、思う。
別に高いカメラ買って高いレンズ買ってシャッター押せばいいってもんでもなくて、レンズがどうとか解像度がどうとかヒストグラムが、カラーバランスが、とか言ってる人に限って酷かったりする。

iPhoneだし、夜景だし
絵を描くのに似ている気がする。いい筆といい絵の具を用意したってみんな名画が描けるわけでもない。弘法筆を選ばずなんて言うし。弘法さんだって「ぶっちゃけこの筆は無いわ〜」って時もあるだろうけどね。
要は気持ちなんだろうと考えてる。
どんなふうに撮ったら、この女の子の可愛さを伝えられるんだろう?どんなふうに撮ったら、この風景の素晴らしさを切り出せるんだろう?どうやったらこのゴハンのおいしさを伝えられるんだろう?そんな気持ちでシャッター押したら、少なくとも酷いのは撮れないと思う。
この葉菜を撮る時は、覚えているけれど、絞りをいじって、被写界深度(ピントが合う奥行きの広さ)をコントロールした。
結局開放で撮った一枚がいい感じで襲いかかってきてくれた。葉っぱの生きたいって気持ちが撮らせてくれたんだと思う。
ゴハンの時は、大抵作ってくれた人のことを考えている。ゴハン屋さんのゴハンは見た目もキレイじゃないとダメだから、盛り付けも頑張ってる。どこかの角度から見ると(それは多くの場合、テーブルに座ったところからだから、それ程苦労しないけれど)パッと華やぐ感じがする。そこから撮ればいい。
食べログとかで適当に撮った写メで「味がまずい」ってのは、少しかわいそうだし、テレビの画像をコマ送りして酷い表情の時を狙うのもあんまりな…。できればお互いプラスになる活動がしたい。
写真が上手くなるのには、機材より知識より先に気持ち、撮る相手を思う気持ち。だと思うよ。
別に高いカメラ買って高いレンズ買ってシャッター押せばいいってもんでもなくて、レンズがどうとか解像度がどうとかヒストグラムが、カラーバランスが、とか言ってる人に限って酷かったりする。

iPhoneだし、夜景だし
絵を描くのに似ている気がする。いい筆といい絵の具を用意したってみんな名画が描けるわけでもない。弘法筆を選ばずなんて言うし。弘法さんだって「ぶっちゃけこの筆は無いわ〜」って時もあるだろうけどね。
要は気持ちなんだろうと考えてる。
どんなふうに撮ったら、この女の子の可愛さを伝えられるんだろう?どんなふうに撮ったら、この風景の素晴らしさを切り出せるんだろう?どうやったらこのゴハンのおいしさを伝えられるんだろう?そんな気持ちでシャッター押したら、少なくとも酷いのは撮れないと思う。
この葉菜を撮る時は、覚えているけれど、絞りをいじって、被写界深度(ピントが合う奥行きの広さ)をコントロールした。
結局開放で撮った一枚がいい感じで襲いかかってきてくれた。葉っぱの生きたいって気持ちが撮らせてくれたんだと思う。
ゴハンの時は、大抵作ってくれた人のことを考えている。ゴハン屋さんのゴハンは見た目もキレイじゃないとダメだから、盛り付けも頑張ってる。どこかの角度から見ると(それは多くの場合、テーブルに座ったところからだから、それ程苦労しないけれど)パッと華やぐ感じがする。そこから撮ればいい。
食べログとかで適当に撮った写メで「味がまずい」ってのは、少しかわいそうだし、テレビの画像をコマ送りして酷い表情の時を狙うのもあんまりな…。できればお互いプラスになる活動がしたい。
写真が上手くなるのには、機材より知識より先に気持ち、撮る相手を思う気持ち。だと思うよ。




