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Sun 19 Sep 2010

J1 第23節 ガンバ大阪3VS2セレッソ大阪 忘れるな。

前半2分 宇佐美 貴史(G大阪)
前半12分 中澤 聡太(G大阪)
後半7分 乾 貴士(C大阪)
後半10分 アマラウ(C大阪)

後半23分 安田 理大(G大阪)


この負けは総合力の負けだと受け止める。チームにもサポーターにも何かが足りなかった。ガンバはサポーターもチームも、負けたら終わりだという気概で試合に臨んでいた。その差が勝敗を分けた。

どんなに泥臭くても、どんなに汚くても、勝って、勝って、勝ち続けることがガンバをガンバたらしめているポイントで、ダービーは彼らの結束のためには何がなんでも落とせない試合だった。この脆い繋がりを突ければ、彼らは易々と崩れていっただろう。彼ら自身それを知っていて、だから恐れ、だから結束した。今のセレッソにその気迫を押し返すだけの力が無いということが悲しい。
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スタメンは今のベストメンバーと言っていい。練習で怪我をしたという清武も間に合った。
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立ち上がりは、本当に悔しいとしか言えない。まるで都会に出てきたお上りさんといった風で、全く要領を得ない。まずは様子見という気持ちだったのか、ガンバのラッシュについていけなかった。宇佐美のゴールは素晴らしいが、そこに至るまでの流れを、普段のセレッソなら断ち切れていたはずだ。セットプレーからの中澤のゴールも松井の判断が刹那遅れている。まるでいいところ無く2失点。嫌な記憶が蘇った。
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ここでようやくセレッソも暖機運転を終えたが、ガンバの流れを押し返せないのは相変わらず。宇佐美とルーカスは攻撃だけでなく、守備でもよく走り、ラインに圧力をかけていた。それをいなすだけの余裕がなく、売りであるはずの1トップ3シャドーにいい形でボールが入らない。入ればそれなりにプレーできたのだけれども…。

普通はこういう流れというものはしばらくすれば何かをきっかけに少しずつでも変わっていくのだけれど、今日は違った。セレッソはイージーなミスが続き、その何かをつかめないままでいた。ここで失点していたら、もう試合は終わっていたかも知れない。それ程劣勢だった。

まだまだ悪い流れは続く。前半終了間際のコーナーキック、ガンバゴール前で激しいポジションどりがあり、中澤とアドリアーノが揉み合いになった。中澤が押したという話もあるが、角度的によくわからなかった。その後何故か高木にイエローが出た。エリア内のファウルであるからと、セレッソはPKの準備をするのだが、その後セレッソイレブンと主審家本が口論になり、それでアドリアーノにレッドカードが出た。
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自分でも要点がつかめない文章だとは思うが、300ミリの望遠レンズをいっぱいにしてもそれだけしかわからなかった。ただ一つ、家本主審はジャッジに自信があるならもう少し毅然とした態度でいてほしかった。それならばアドリアーノも、他のセレッソの選手も合点がいっただろう。自分で焼いたケーキが焦げたからといって、要領よく焦げた部分だけ削って、それでおしまいというのはどうだろう。小麦粉や砂糖に罪はない、焼いたパティシエの技量の問題だ。
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アドリアーノにはかける言葉が見つからない


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前半ロスタイム


不愉快なハーフタイムがあり、どんよりとした空気がセレッソサイドに流れていたが、ここからようやくスイッチが入った。遅い!!セットプレーの流れからだったろうか。後半早々乾が珍しくミドルを隅に決めて1点差。熱覚めやらぬうちに再度ミドルシュート。藤ヶ谷がファンブルしたのをアマラウが気合でねじ込んで同点。あっという間の出来事だった。モチベーションさえ上がればセレッソは10人でも、9人でも戦える。
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アマラウはいつも大仕事をする


ここでセレッソには二つ選択肢ができた。アウェーで退場者まで出して、それで2点ビハインドを追いついたのだから、引き分けでも御の字、という考えと、ここまで来ら3点目を狙うという考え方。どちらも間違った考え方ではない。そしてセレッソに妥協という考え方はない。戦い方は決まっていた。前に打って出る。勝つ。

本当にリスキーな選択をとったものだ。サイドがどんどん上がっていく。マルチネスもアマラウも熱くなっているのがよくわかった、アドリアーノの退場で負けたとは言わせないという意思が出ていた。

ただし代償として守備はスカスカになった。遠藤がフリーでボールを受ける機会が増えて、ボールを奪われれば必ずシュートまで持って行かれていた。何度バーやポストに救われたか知らない。そしてそれを修正できなかったのが痛かった。

決勝点の安田のゴールも、遠藤が裏に出すロビングのボールを出して守備のブロックを崩したところである程度キツイ流れだった。マーカーの高橋一人をスケープゴートに出来ない。

退場者を出したのだから早めの交代策をとるのが道理なのだが、またレヴィーが後手を踏んだ。後半30分を過ぎ、丸橋の足がつったところで交代。石神と小松が入り、丸橋と清武が下がる。

field-2010-09-18-2nd33.gif後半33分


小松はターゲットとして入っていたが、個人としてはいい出来だったと思う。ただし周りとの連携がとれず、苦戦した。もしも、は禁句ではあるけれど、運動量とタフネスが売りの黒木が入っていたらどうだっただろう?個人的には好きなプレーヤーなのだけれど。

結局最後はうまく試合を壊されて敗北。リーグ戦では何年勝利から遠ざかっているだろうか…。
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今年のダービーは1分1敗で終わった。不本意ではあるが、事実だ。もし本当に悔しいと思うなら、この試合を決して忘れないで欲しい。そしてリーグ戦、彼等より上に立とう。残されたリベンジのチャンスはこれしか無い。勝って、勝って、勝ち続けてライバルチームのアイデンティティを破壊しよう。
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posted by 西中島南方 at 01:21 | Comment(3) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 11 Sep 2010

J1 第22節 セレッソ大阪1VS1広島 茂庭、プロの仕事。

後半12分 清武 弘嗣(C大阪)
後半19分 槙野 智章(広島・PK)


キックオフ時の大阪の気温は35℃。こんな環境でサッカーなんて気が触れているとしか思えない。観ているだけでグロッキーだったのに、堅守を支えるセンターバックコンビ、茂庭と上本は最後まで集中して広島の攻撃を耐えしのいだ。選手交代が後手に回り、中盤が機能しなくなっても、二人は愚直に、ただひたすら自分の仕事を貫徹した。普段は軽口を叩くような男が、ピッチに倒れこむまで頑張ってくれた。今の二人には間違いなくセレッソの魂が宿っている。
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スタメンとベンチは大宮戦と変わらず。天皇杯で結果を残した永井だったが、まだ小松、播戸を驚かせるような存在ではないのか。

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立ち上がりは両チームともに手探りといった印象だった。このコンディションで無理をすれば後半まで持たないのは明らかだったから、これは致し方ない。味方を追い越す動きだとか、豊富な運動量などという言葉は、あまり出てこない。ただ一人丸橋が異様なほどキレを見せていたが、他の選手は少し自重気味。

責めるところがあるとすれば、なぜ水曜日に試合だった広島と、日曜日に試合だったセレッソが仲良く単調なプレーをしていたのかというところ。ポゼッションを上げて、ボールを回して、相手のスタミナを奪うでもなく、飛ばして出鼻をくじくでもなく、普通にお付き合いをしてしまった。それが悔やまれる。特に攻撃陣は淡白で、シュート数は17本だったものの、あまり胸躍るような場面には出会えなかった。
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乾はお疲れ気味?


守備に関しては、うまくやっていたと思う。前述したが、特に茂庭には心打たれた。相手は1トップの山崎が運動量でかき回して守備のギャップを作ったところに2列目以降が飛び出してくるというスタイルだったが、その山崎に殆ど仕事をさせなかった。並のディフェンダーならちぎられそうな場面でも追いつき、粘り、耐えて、跳ね返した。そのなんと頼もしいこと!
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前半は殆ど見所なく終了。後半集中力が切れたほうが負けという流れだった。


後半の立ち上がりに、攻撃陣がやっとうまく機能し始める。マルチネスを起点に乾が二度ラインの裏を取った。しかしそのどちらもがゴールに結びつかず。

そんな悪い流れの中、先制点が意外な形で生まれた。左サイドからの何でもないセットプレー、広島がオフサイドトラップをかけたかわずかにラインを上げたのだが、これが失敗。清武がフリーになって、丸橋のキックもドンピシャ。この試合僅かなピンチも好セーブで防いでいた相手GK西川も反応しきれずにゴール!
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線審に抗議


ここまでは不恰好ながらいい形が作れていた。相手の攻撃を耐えて、悪いなりにも点がとれたのだから、後は相手をいなせばいい、そのはずだった。しかし広島は選手交代でチームの運動量をうまく保ち、セレッソに対してプレッシャーをかけ続けることに成功する。対するこちらのベンチは動かない。そうするうちに少しずつ前からのチェイシングが弱まり始めた。

同点に追いつかれたPKも相手のロングボールに反応が遅れたもので、ファウルをとられたキーパーの松井もあれが精一杯だったと思う。上本の後ろではあったけれど、上本が対応出来ないということは、他の誰でも無理だということ。もしベンチがもう少し早く動いて、前線の運動量をキープしていたらというのが唯一の心残り。
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最初の選手交代は、同点に追いつかれてからだった。足を痛めて運動量が落ち始めていた清武と、1トップでスタミナが切れるまで奮闘していたアドリアーノが下がる。播戸、小松が入り4-2-2-2。

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後半33分


しかしこの時点でセレッソの中盤はバランスを失っていた。マルチネスもアマラウも気が急いて前がかり、乾は少しずつプレーの質を落とし始め、家長も本来のポテンシャルではなかった。播戸も小松もこれでは生きない。攻めに傾倒するあまりに不利な状態でのボールロストが増え、ディフェンスラインに異常なまでの負担を強いる結果になってしまった。播戸は苦しい中でも何とか活路を見出そうとしていたが、小松に関しては完全に消えてしまっていた。
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マルチネスは明らかに苛立っていた


この劣勢の中でタイスコアを保てたのは唯一の救いかもしれない。とにかく酷い時のセレッソそのものだった。無理な攻めを弾き返されては背走を繰り返す。レヴィー・クルピは石神を入れてテコ入れをしようとしたが、流れが途切れず、結局交代が許されたのは丁度後半45分になってからだった。

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後半45分


試合終了の笛が吹かれた瞬間、高橋はしゃがみ込み、うつむいたまましばらく動けなかった。上本は膝に手をあて肩で息をしている。茂庭はピッチに倒れてずっと空を仰いでいた。彼等のこの試合に対する気持ちがトラックの向こうにいてもわかった。だから、ただ心が苦しかった。自らをサポーターと言いながら、声援を送ることしか出来ないことが悔しかった。
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レヴィー自身も悔いが残ったのだろう、試合後も長い時間ベンチに座ったままだった。スタッフが撤収を始めてもぼうっとピッチを見ていた。


今日は本当に悔しい試合をしてしまった。勝敗ではなく、チームがベストなパフォーマンスを発揮できなかったことが無念だ。チームはこれをプラスに転嫁してほしい。ダービーが終わった時に、シーズンが終わった時に、この悔しさがあったからこそ頑張れたのだと言えるように。
posted by 西中島南方 at 20:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sun 05 Sep 2010

天皇杯 2回戦 富山新庄クラブ0VS7C大阪 絶大な愛を。

前半18分 高橋 大輔(C大阪)
前半39分 丸橋 祐介(C大阪)
前半41分 永井 龍(C大阪)
前半45分+2 アドリアーノ(C大阪)
後半14分 アドリアーノ(C大阪)
後半26分 播戸 竜二(C大阪)
後半38分 永井 龍(C大阪)



ハーフタイム、レヴィー・クルピはこう言ったらしい。

「相手をリスペクトして、最後まで真剣にアグレッシブにプレーし、得点を重ねていこう」

手を抜かず、最後まで真摯に戦うことこそが、試合相手に対する最低限の礼儀。セレッソはそれを守った。
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スタメンも代表に招集された乾、怪我のキム・ジンヒョンを除けばフルメンバー。乾の抜けた穴はルーキーながら得点感覚に秀でた永井が埋める。4-2-2-2の布陣。

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富山新庄クラブは中一日での連戦、さらに遠征で試合当日に残暑の残る大阪に乗り込んできた。体が動かないのは仕方が無い。格が違う上にコンディションまで差がついては厳しい。目の前の相手に対応するだけで精一杯で、試合は終始セレッソペースだった。シュート本数は実に43対2、どれだけ一方的な試合だったかがわかる。

富山新庄の体力をさらに奪ったのはマルチネスの展開力と、両SBの運動量。アドリアーノ、永井、家長、清武の前線を止めるのに四苦八苦している上に、ボールを右に左に動かされてはたまらなかったろう。
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最初の2点が両SBだったのは偶然ではない。この相手を徐々に弱らせるボデイブローの結果だ。この2点がすんなりと決まった時点で試合は決していた。ただセレッソは決して手を抜かなかった。
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CB2人がゴールにカギをかける


この試合先発した永井とすれば、そんな余裕も無かっただろう。とにかく結果が欲しい、ゴールを決めたい、そんな気迫が90分間ずっと感じられた。ミスもあったし、周囲との呼吸が合わないことも多々あった。それでもあきらめずに、自分の持ち味のタテのスピードにこだわり、泥臭いゴールを決めた。
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アドリアーノに関しては、もう貫禄の仕上がりで、スピードと体幹の強さが別次元。DFが背中を向いて対処している時点で、もう勝負が決まってしまっていた。シュートも冷静で、2ゴールの結果も当然。
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後半早々には勤続疲労が懸念される茂庭、上本に代えて羽田、藤本を投入、試合勘を維持する余裕が生まれていた。二人とも無難に守備を引き締めている。

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後半9分


後半16分にはベテラン播戸登場。PKでしっかり1得点。

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後半16分


播戸はやはり2トップで生きる。永井、播戸、二人の龍の呼吸がなかなかだったのが嬉しい驚き。


このいい流れが長居スタジアムでも観られれば文句は無い。代表で刺激を受けた乾がこれに加わると思うと胸がはずむというものだ。
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posted by 西中島南方 at 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 28 Aug 2010

J1 第21節 C大阪2VS0大宮 JAZZ!

前半23分 清武 弘嗣(C大阪)
後半33分 アドリアーノ(C大阪)



神戸もそうだったし、キンチョウスタジアムに来た川崎もこれだった。確かシステムこそ違えど京都もこんな感じだった。7人8人が守備をガチガチに固めて、ボールをとればトップにお願いしますというサッカー。リスクが少ないと言う人もいるし、まず失点をしないためには仕方が無いと言う人もいる。しかしセレッソはそんな杓子定規にディシプリンを優先するチームに対して、少なくとも互角かそれ以上の結果を残している。魅力的なサッカーをして、なおかつ勝つ。これほど気分がいいことはない。
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スタメンとベンチは鹿島戦と全く変わらず。鉄壁の守備、魅惑の3シャドーが居並ぶ。

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試合開始時


試合は序盤からセレッソが主導権を握る。大宮が守備のブロックを少し低い位置にとり、マルチネスに対して圧力を加えなかった事が大きい。背番号10が自由闊達、キンチョウスタジアムのピッチを駆け、右に左にボールを散らす。マルチネス、アマラウから3シャドーに、彼等を捕まえようと絞れば高橋、丸橋が上がっていてクロスを上げられる。深谷、マトを中心に最後の部分で持ちこたえていたり、こちらが雑なミスをしたりでフィニッシュこそ少なかったが、流れはセレッソだった。

大宮はラファエル頼みが明々白々。しかしそれでも止められないからこそこの攻撃ができる。茂庭をもってしても止めるのが厳しい。それに加えて李 天秀が嫌らしい位置取りからクイックにゴール前に入ってくる。ヘディングで一度、カウンターからのクロスで一度ゴールに迫ったが、何とかしのぐ。とにかく約束通り、規律重視なので、そこを押さえればなんとかなる。
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スピードでは負けない


この試合最初のゴールは、今の大宮では決して作れない形から生まれた。CB上本が流れの中からスルスルと左サイドまで侵攻、フリーでボールを受けるとサイドの選手ばりの優しく正確なクロス。ファーにいたアドリアーノはCB2枚と対峙しながらこれに競り勝ち、ゴール前でフリーになった清武に落とす。清武はこのボールを力強くミート、ゴールネットの上っ面に突き刺した。閃きと信頼と技術が大宮の組織力を上回った瞬間。
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やったぜ!


組織ありき、先制点重視のサッカーは、1-0になった時点で必ず方向転換しなければならない。大宮は点を取るためにブロックを上げ、中盤に対するプレスをきつくしていく。セレッソは焦らず、闘牛士のよう鮮やかなボール回し、心身のスタミナを少しずつ奪っていった。前半1-0ながら内容は数段いい。


後半早々、さらに旗色がよくなる。相手キャプテン藤本が遅延行為で2枚目のイエローを受けて退場となる。現地で観ていてよくわからなかったのだが、少し不可解なジャッジではあった。
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この退場で李 天秀はラファエルとの距離が離れてしまい、少しずつ関係性が薄くなっていった。ただ10人になったことで何か吹っ切れた大宮は全体として攻撃に対する意識が強くなり、余裕を持ちすぎたセレッソは僅かの間受身にまわる。

その悪い流れを絶ったのは3シャドーとアドリアーノの頑張り。とにかくよく動く。家長の独特のリズム、清武の献身的な動き、乾の切れ味鋭いドリブル、アドリアーノのボールに対する執着。相手の攻撃を力で押さえ込む。
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アドリアーノはいつものアドリアーノ


流れをもう一度引き戻したセレッソは、運動量を維持するべくフレッシュな選手を投入する。小松、酒本が入り、よく動いていた清武、高橋がアウト。

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後半26分


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後半28分


小松はトップではなく、1.5列目のような位置に入っていたのが印象的だった。中盤の運動量低下を懸念していたのか。ただ小松はやはり2トップでこそ生きる選手なので、少しぎこちない動きになってしまったのが残念だった。酒本は、良くも悪くもいつもの酒本。


直後の後半33分に、試合の流れを決定づける1点がセレッソに入る。相手MF李 浩がヘディングで不用意なバックパス。それをアドリアーノが狙っていた。かっさらってスピード勝負に持ち込めばマトは苦しい。簡単にちぎられて勝負あり。2-0。

後はセレッソのやりたい放題。無理に攻める大宮をいなしてカウンター。獰猛な狼達が栗鼠を追い詰める。ここで3点目が入れば文句なしだが、これは贅沢。

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後半45分


名古屋が勝ったために首位との勝ち点差5は変わらずだが、しっかりと追随する姿勢は崩していない。この流れを秋以降の試合にも持ち込めれば、ACLやタイトルなどという言葉も現実味を帯びてくる。去年の今頃、サッカー専用スタジアムで躍動するセレッソなど想像もつかなかったことを考えるとまるで夢のようだが、これは現実。チーム、スタッフ、サポーターの頑張りが創りだした、紛れもない現実だ。嬉しい。
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posted by 西中島南方 at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 21 Aug 2010

J1 第20節 鹿島0VS1C大阪 大阪の街の誇り。

後半10分 乾 貴士(C大阪)


完勝とは言わない、苦しいタフな試合だった。でも、だからこそ勝てた。相手が鹿島だからこそ、セレッソもまたベストな、素晴らしい緊張感と集中力を96分間維持できた。Jリーグでも、夏の酷暑の中でも、これだけ素晴らしい試合ができるのだ。それは幸せなこと。

スタメンとベンチはキム・ジンヒョンが抜けた以外はベストメンバー。前節前半のみで退いたアドリアーノも先発出場を果たしている。

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鹿島はここ3節勝ち星から遠ざかっているとはいえ、昨季三連覇を達成した「勝ち方を知っている」チーム。今季もホームでは無類の強さを誇り、ここまで負けなし。この試合も立ち上がりから正確なパス、効果的なランニングでセレッソを苦しめた。

印象に残っているのは興梠、小笠原、そして今季初スタメンという左サイドバックの宮崎。興梠の速さ、ウマさは何度見ても恐ろしいものだし、宮崎の運動量も試合を通して驚異だった。

そして小笠原。とにかく嫌なところにポジションをとり、測ったように正確なパスを出す。ボランチとしての強さもある。この3人を止めるのは容易ではなかった。正直なところミスに助けられた場面もあった。

前半15分までの鹿島はとにかく点を奪い、試合のイニシアチブを取ろうと仕掛けてきていた。キーポイントはここだった。そこを凌げば光明は見えてくる、それはわかっていた。ここまで鹿島に屈してきたチームは、要所要所でこの仕掛けに耐えられなかったのだろう。

しかしセレッソは逆にカウンターを繰り出すなどして応戦した。鹿島にはロジックがあり、セレッソにはそれが無い。理屈抜きに、常識に縛られずに、自分のサッカーをする、それがセレッソ。前半最もゴールに近かったカウンターから家長、乾、丸橋と繋いでクロス、ファーから詰めていた清武のヘディングシュートはこの時間帯に生まれている。DFの足にほんの僅か触れてポストに嫌われたが、効果的な崩しだった。


そう、この試合に参加した14人のプレーヤーは、全員が全員、今季一二を争う出来だった。前半の後半、守備に傾倒するあまり攻めに対する意識が薄れ、パスワークが雑になるところがあったが、それ以外に責める場所がない。特に守備陣の集中力は素晴らしいものだった。

献身的にDFギャップを埋めるマルチネス。味方と連動してスペースを埋め続け、シュートでプレーを終えようと徹底していたアマラウ。冗談ではなくて、本当の話。上本も相変わらず体をはったプレーで大迫を封じていたし、茂庭の安定感もいい。野沢に殆どいいプレーをさせなかった。前半0-0。スコアは動かなかったが、なんと濃密な45分だったろうか!


後半、セレッソはプレーを修正して入ってきていた。パスの精度を上げること、キッチリ繋いで崩す。指示はハッキリしている、後はそれを実践するだけ。今のセレッソはそれができる。

唯一のゴールシーン、決勝点となった乾のシュート、それに至る流れはその意識がはっきり出ていた。乾、家長、高橋の早いパスワークで鹿島の動きが止まり、乾が抜け出すに十分なスペースが生まれた。角度のない位置、普通なら中に折り返すところでも思い切りよくシュートを放った。規格外、理論理屈の外にある選択をとり続けることで、鹿島の常識とゴールネットを揺り動かした。


スコアが動いたことで、鹿島の交代を後手に回すことには成功したが、消えていた大迫、フェリペガブリエルに代えて試合の勘所を知る本山とスピードのある佐々木、気味の悪い二人だった。実際一度佐々木に左サイドを崩されて、あわや失点というところまで持ち込まれてしまっている。アマラウと高橋が中に走りこんだ興梠をサンドしてシュートミスを誘っていなければ…。

対するセレッソはこの高いテンションを維持するために疲弊した選手を下げる。1トップとして走り回っていたアドリアーノに代えて小松、後半26分。

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後半26分


相手の攻めが自陣右サイドに偏ってくると藤本を投入し、変則の3ボランチを組む。

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後半38分


ここも耐えて凌ぐ時間だったが、無駄に自陣に張り付いていても勝ちは見えない。隙を突いて乾が上手く相手陣内に侵攻、相手のブロックを押し下げる。鹿島にすればさぞ歯痒く感じただろう。

最後にピッチに立った播戸も、何を求められて送り出されたのかをよく理解していた。ボールを持てば全力疾走でライン際を駆け上がり、相手陣内で孤軍奮闘キープに専心、アディショナルタイムを削る。最後はフリーキック、コーナーキックを全員で(レヴィー・クルピと白沢通訳までピッチに飛び出して!)防ぎ、難攻不落の赤壁を落城させた。

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後半47分


中二日、中二日できた酷暑の3連戦、1-0、4-1、1-0。何の文句をつければいいだろう。心配されていたキム・ジンヒョンの抜けた穴も松井が完全に埋めている。今日も野沢の決定的なシュート(ラストパスはたしか興梠!)を止めた。ここから先、(残念ながら)ナビスコ杯の無いセレッソはリーグ戦に集中して臨める。藤田社長が開幕時に目標とした賞金圏はおろか、ACLまで見えてきた。しかし慢心はすまい、セレッソがつまづくのはこの厄介な石ころからだから。これからの一試合一試合を大切に戦おう。
posted by 西中島南方 at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Wed 18 Aug 2010

J1 第19節 C大阪4VS1FC東京 長居に行けなかったのを後悔した!!(すごい短め)

前半4分 アドリアーノ(C大阪)
後半5分 高橋 大輔(C大阪)
後半35分 黒木 聖仁(C大阪)

後半41分 大竹 洋平(FC東京)
後半42分 石神 直哉(C大阪)


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胃の調子が悪くてフラフラでキンスタに行けなかったです。嬉しいやら悔しいやら。でも4つのゴールのおかげで気分よく療養できます。

アドありがとう。

高橋ありがとう。

黒木ありがとう。

石神ありがとう。

セレッソ大阪のチーム、フロント、サポーター。みんなみんなありがとう。

苦しい時辛い時、いつも助けてくれるのは家族と仲間とセレッソです。みんながいるから生きていられる、楽しいと思える。このチームのサポーターで本当によかった!
posted by 西中島南方 at 21:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Mon 16 Aug 2010

J1 第18節 京都0VS1C大阪 報い。

後半36分 家長 昭博(C大阪)


大海を削り、茂庭を削り、清武を削り、アマラウを削り…。激しい守備とラフプレーは違う。今日の結果は「報い」だと知るべきだ。今の京都はセレッソ以上に酷過ぎる。
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お前削っただろう?


スタメンとベンチ。怪我からアドリアーノが帰ってきた。GK以外はレヴィーの考える現時点でのベストプレーヤーだろう。

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ところが前半これが全く機能しない。京都は自陣に7、8人が引いていて、浅瀬の杭のように等間隔に並んでいる。そこにセレッソの攻めが引っかかれば奪ったボールをディエゴに預けて、左右の丸橋か高橋の上がったスペースにボールを供給。そしてクロスか切れこんでシュートでフィニッシュ。分かりきっているのに無駄なボールロストとディエゴの個人技に苦しむ。

それに加えてラフプレー。激しいプレーではなくて、単に技術が足りない危険なプレー。セレッソの選手が次々と倒されていく。10分過ぎには上本がやられた。そもそも上本は体を張ってディフェンスをするプレーヤーだが、それにしても酷い。ピッチに突っ伏したままピクリとも動かないので血の気が引いてしまった。何時ぞや古橋が顎をやられて意志を失った、あの時に似ていた。
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一度は立ち上がり、プレーを続けた上本だが、結局足の痛みが引かずに藤本と交代してしまった。

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前半15分


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ディエゴを徹底マーク


動揺は、少なからずあったと思う。それに加えてカウンター狙い、ディエゴからサイドというプランを愚直に続けた京都の姿勢にも苦しんだ。何とかコーナーまでは行くのだけれども、シュートには至らない。京都がサイドに流れた先のアイディアと個人技を持っていたら危なかった。それがないから今の順位なのかも知れないが…。

というわけで、前半は両軍シュートシーンが少なく、実のない45分間だった。他に心動かされたシーンとすれば清武が痛んだところぐらい。本当に腹立たしい試合。藤本が頑張ってくれたおかげでスコアが動かなかったのは幸運だったが…。


後半は、前半に比べればいくらかマシという感じ。開始直後に家長がいいシュート。そこからのっていければいいのだけど、4-2-3-1の3の部分がおかしい。この3人が自由闊達に動き、相手の守備意識を摩滅させるのがセレッソの攻撃の基礎、それがうまくいかない。乾、家長、清武の動きが質量ともに足りないのだ。もしマルチネスが左右にボールを振っていなければ、試合は局地戦になり、流れはより京都寄りになっていただろう。

レヴィーもそれを感じていたのだろう。攻撃のテコ入れは攻め駒の交代だった。後半24分清武アウト、播戸イン。4-2-2-2にシフト。

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後半24分


播戸はらしく、泥臭いプレーを続けてくれた。前線でのポイントが増えたことでいくらかチーム全体に血がめぐるようになった。

さらに体力の消耗が激しいアドリアーノを下げて小松。

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後半31分


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小松の異端なリズム、高さが加わったことでもう少しだけ京都の守備ブロックをゴール前に押し下げることに成功する。ただし、シュートは少なく、ラストパスもフリーランも僅かで、前節同様に寂しい試合内容。コーナーを蹴ってもゴールの匂いがしない。ボランチの二人のミドルで何か起きてくれればという程度。京都も京都でディエゴが消えれば攻めの形が作れない。

この試合唯一のゴールは、狭いスペースに乾、家長と二人のタレントがいた事でできた、全くの即興演奏。50メートルをドリブル出来なくても、5メートルを効果的に動くことくらいはできる。家長の完璧なボールコントロールからフィニッシュ。山形戦の清武のゴールに似ている。

先制点を奪われた京都に打つ手は少ない。ディエゴを下げて金成勇、前線に高さを加えてもそこまでボールが伝わらない。セレッソもいいコンデイションではなかったが、京都にこの状況を打破できるだけの力はなかった。最後は松井にまで激しいボディーコンタクトを仕掛けたが同点にするまでは至らず。このまま試合終了となった。


勝って兜の…、というわけではないが、今のセレッソの状態は決していいとは言えない。バットコンディションの京都に対してさえ0-1なのだから。FC東京戦は水曜日、土曜日にはアウェー鹿島戦、体力を回復する時間も少ない。この一週間をどう乗り切るかでリーグ戦の目標も変わってくる可能性さえある。大事な7日間をどうしのげばいいだろう?
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家長の復調がなければ厳しい


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上本の笑顔と藤本の頑張りは救い
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Sun 08 Aug 2010

J1 第17節 C大阪0VS0川崎 暑くて寒くて…。

得点者無し


セレッソの新しい歴史が始まった。こんなに近くに選手を感じられるスタジアムで試合が観られることを幸せに思う。ただし「こけら落とし」の演目にしては、この試合はいささか力不足だった。負けなかったこと、失点をしなかったことが救い。
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スターティングメンバーにもベンチメンバーにもアドリアーノの姿がない。練習中のケガが響いたか。負傷離脱のキム・ジンヒョンに代わってゴールを守るのは松井。
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試合の立ち上がり、15分くらいはセレッソが攻めていたと思う。前4枚にボランチ、丸橋からいいボールがわたれば一気に仕掛ける。

ただ川崎は冷静だった。中村憲、稲本を中心に小さくブロックを作ってスペースを消し、ミスがあればボールを奪い、前のジュニーニョ、黒津に。タスクがシンプルな分、流れがスムーズ。セレッソはどうしてもゴール前での即興が必要な分、そこで攻撃のベクトルが鈍化してしまう。そこを突き抜けるアドリブができた時は一気に流れが引き寄せられるのだが、夏の盛りの、座っているだけで湯気が出そうなコンディションで、冷静にプレーできた選手が何人いただろう。手詰まりになって確率の低いミドルというパターンが散見された。播戸もよく頑張っているのだが、アドリアーノのような一人で突破する力がない。やはり播戸は2トップで生きる選手。
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小さなミスが目立った


守備に関しては、川崎のカウンターが素晴らしかったのか、セレッソのバランスが悪かったのか、サイドのスペースをよく使われていた。特に前半20分を過ぎだした頃からはよく右サイドの裏を突かれた。30分頃にはジュニーニョをケアしていた茂庭が芝に足を取られて完全に守備組織が崩された。これはフィニッシャーの黒津が完全にミートできず、丸橋が渾身のカバーリングで難を逃れる。
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マルチネスがもう少し攻撃に専念できていたら…。



丸橋はこの試合のMOMと言ってもいい。2度の危機を2度とも救い、攻撃のアクセントとしてなんども上下動を繰り返した。慣れないはずの左サイドバックの役割を十分に果たした。
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播戸にピンポイントのクロスを供給


前半は川崎の決定機一つがあっただけで、肌につく汗のように不快な、どんよりとした流れだった。


後半は、前半に飛ばしていたセレッソと、静かに時を待っていた川崎の間で主導権が移動してしまった。開始早々の川崎のカウンター(ヴィトール ジュニオール?)に松井が飛び出しミスであわや失点というところから雰囲気が怪しくなる。攻めに焦るセレッソと、逆手に取る川崎。もし川崎に強烈なフィニッシャーがいたらと思うとゾッとする。
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「長居の仁王」も今日はお疲れ


川崎のコーナーキックからはまたしてもピンチ、今度もゴールの中に陣を敷いていた丸橋がヘディングで弾きだす。
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業を煮やしたレヴィーは2枚同時投入で局面の打開を図る。播戸を下げて小松、清武を下げて石神。石神は左サイドバックに回り、丸橋が一列上がった。
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後半23分


しかしこの大胆な采配もあまり効果がない。小松が強引な突破からキーパーと1対1になったところをミスしてしまうと、いよいよ打つ手がなくなっていく。後半30分過ぎからは、正直書くことが少ない。家長を下げて黒木を入れ、中盤に運動量を回復させようとしていたが、効果が薄い。

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後半34分


夏場の戦いが続き、疲れが出ているのがよくわかった。新しいスタジアムの芝に慣れないのも、けが人が出てベストメンバーが組めないことも辛い。それでも試合が続く以上、常にその時のベストを見せてほしい。それがサポーターとしての願い。

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次こそはゴールを!
posted by 西中島南方 at 23:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 31 Jul 2010

J1 第16節 磐田0VS3C大阪 HUB A NICE DAY!

前半22分 高橋 大輔(C大阪)
後半6分 乾 貴士(C大阪)
後半30分 アドリアーノ(C大阪)



いいお酒が飲めて、いい試合を観られた。素晴らしい一日。

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スタメンボランチに変更あり。羽田がベンチに下がり、マルチネスが復帰。乾、アドリアーノも帰ってきて、よいメンバーを組むことができた。

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勝負のカギは前半15分にあったと思う。磐田は大小の鋭いパスを絡めてラッシュをかけてきた。パク・チュホ、成岡あたりが驚異。特に成岡ははっきりとポジションを決めず、うまく動いていたので捕まえるのに苦労をした。やはりマルチネス、アマラウのボランチでは守備力に不安がある(マルチネスも自身でそれを感じていたのか後半はアマラウより低めのポジションでプレーしていた)攻撃陣も守備に引っ張られてうまくいつもの動きができない。

そこを相手の拙攻にも助けられながら、無失点でしのげた。それが全てだった。コーナーキックからの高橋のゴールは、それは見事。相手の意識のズレのようなものにも、うまくつけこめた。攻めるだけ攻めて得点にならず、一瞬のスキを突かれての失点。これにどれだけのダメージがあったか。

その後の磐田の緩慢さが、今の順位にいる理由かもしれない。アドリアーノがウラのスペースに駆けこんで2点目かという場面も、普通のチームなら無いようなミス。もしセレッソが冷酷であったなら、試合は凄惨なものになっていただろう。しかし今の状況を考えるなら、前半0-1というスコアは、それでも十分に満足できるものだった。


後半。どの試合でもそうだが、夏場のゲームでは特に、疲労というファクターを無視できない。特にセレッソのような運動量をうりにしているチームにとっては重要だ。

今年のセレッソは、走り負けが無い。相手よりも一歩早く足が出る、刹那のうちに状況判断ができる。それがトップ、2列目の破壊力を引き出している。この試合でも。疲弊するサックスブルーの森を桜色の狼たちが駆け抜けていった。特にアドリアーノは休養十分、スクリーンを通してさえゴールに飢えている様子が見て取れた。磐田のDFは最後までアドリアーノの獰猛な動きに振り回された。それが追い打ちになった。


乾のゴールは、リードしているチームの加点としては理想型。マルチネスが頑張ってボールを奪い、家長がスピードを落とさず、数的優位を保ったままカウンターに、乾のフリーランが生きて、シュートも完璧だった。したいことがしたいようにできる。強いフィジカルに裏打ちされた自信が今のセレッソを支えている。


対する磐田は傍目で見ても苦しい用兵。前田の個の力を引き出したいのに、いいボールを入れられず孤立している。いい動きをしていた成岡を下げたのも厳しい判断だったはずだし、トップに荒田を入れたところで死に駒がひとつ増えるだけ。

セレッソも容赦しない。後半30分にはチャンスを作りながら決めきれなかったアドリアーノがついにゴールをこじ開ける。これで試合の流れは決まった。あとは、試合をどう「潰す」か、それだけ。


あえて文句があるならば、この試合の潰し方かもしれない。疲弊したメンバー、カードがたまっているメンバーを、もう少しだけスムーズにスイッチできていれば。

最初にアウトした上本は足がつるまで走っていた。

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後半33分


次にアウトした丸橋については戦術的な意味が強かったが、茂庭もパンク寸前で、一度パク・チュホにらしくない突破のされ方をしている。

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後半37分


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後半41分


そこをうまく切り盛りすれば、次の試合にむけてのダメージコントロールができる。3点差なら、それを考えてもいいと考えるのだけれど、どうだろうか。

暑くなればなるほど、セレッソは強くなっていくようだ。スピードと力感のある攻撃は観ていて心強いし、守備も清水戦をのぞけば立派なもの。最高の形で8/8にこぎつけた。後はサポーターが彼等をどうむかえられるかだ。
posted by 西中島南方 at 22:46 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 24 Jul 2010

J1 第14節 C大阪3VS0山形 オメデトウ!

後半5分 アドリアーノ(C大阪)
後半13分 乾 貴士(C大阪)
後半21分 清武 弘嗣(C大阪)



ずっと待っていたんだ、キミのゴールを。チームも、サポーターも、みんな、みんな。心配していたんだぜ。オメデトウ。


スタメンは再開明け不動のメンバー。上本が帰ってきて守備の厚さが増した。マルチネスもベンチ入りして、交代の選択肢も増えた感がある。

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試合開始時


この日の大阪は抜けるような高い空と照りつける太陽が支配する酷暑。とてもスポーツをするような気候では無かった。18時のキックオフ時でもおそらく30℃は軽く超えていたはずだ。両チームとも動きが鈍い。

異質だったのはアドリアーノと丸橋。アドリアーノは暑くなればなるほどスピード、力感が出てくる。序盤にこれは決めなければという飛び出しが一度、それ以外でも労を惜しまぬ動きで相手DFに圧力をかけ続けた。

もう一人、丸橋は今日の影のMVP。

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とにかく何度も何度も前線に顔を出してくる。4-2-3-1の前4人が手詰まりになった時、必ずいい位置にいてボールを受けていた。個として仕掛けてもいいし、細かいパスワークに加わってもいい。ワンサイドゲームで守備の危なさが出なかったこともあるが、とにかく際立った存在だった。

スコアを見れば後半になってから山形が崩れたように見えるが、前半から前線の4人+丸橋の攻撃はある程度機能していた。山形の4-1-4-1のシステムが引きこもっていたのでスペースが無く、派手な動きはなかったが、個の力に明らかに差があった。山形はハーフカウンターから2度いいチャンスを作ったが、それ以外はセレッソのペースだった。カードが多いこと、運動量が少ないことを除いてはサポーターとして不快なところは殆ど無かった。

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このころの乾はまだイライラ気味


山形のサッカーはリアクションサッカーで、相手のミスから一気にチャンスを作ることを是としている。その機会を得るために最も効果的な方法として4-1-4-1を選択し、1トップを残して全員を下げ気味に置いている。集中力が続くコンデイションならば有効なシステムだが、ここはむせ返るような温度と湿度が支配している瀬戸内、大阪。細かな仕掛けが選手全員の頭脳から思考能力を奪っていった。

それがボディーブローのように効いてきたのが後半のスコアに現れた。全ての選手が少しずつ躍動感を失い、局地戦の様相。ならば前線のタレントにスタミナとアイデア、そしてテクニックがあるセレッソに分がある。

口火を切ったアドリアーノの突破は、それは見事としか言いようがない。対応したDFは前田だったか?クセがわかっていながら止められないということは、それだけ切れていたということ。

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アマラウの手荒い祝福


一度タガが外れればこちらのもの、矢継ぎ早に2点目。キーパーの逆を突いてミドル。ゴールネットを揺らしたのは、皆がずっと待っていたあの男。背番号7がベンチに飛び込んでくると、スタジアムは今日一番の熱気。

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歓喜の輪


さらに祝祭は続く。トリを務めたのは今季怪我に泣かされ続けた大分の至宝。家長の美しいロブショットが残酷に足の止まった山形DFラインをすり抜けていく。トップスピードのランから完璧なトラップ、シュートはファーのサイドネット、何もかもが美しいゴール。これが至宝の輝き、これが清武の力。

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山形は1-0の時点でかなり疲弊していた。選手交代で運動量を落とさないように尽力していたが、2点目、3点目で完全にプランが崩れてしまった。古橋、長谷川を入れて攻撃的にシフトしていたが、遅きに失した感がある。セレッソのDFも決して素晴らしいものではなかったはずだが、あまり驚異に感じる攻撃はなかった。


さて、ここでおしまいになってしまっていたら、100点満点が出せる試合だったのだが、アドリアーノが不用意にカードを受けて退場となってしまったのはいただけなかった。清水戦も今日同様にタフなコンデイションが予想される中、一番動けるプレーヤーを欠くのは厳しい。乾、アドリアーノがいないのは大きなハンデだ。

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この試合に関しては、退場自体は大きな要素にはならなかった。後は守備を固めるだけでいいのだから。藤本を入れて3バック(実質5バック)にシフト、相手攻撃陣から自由に動ける時間と空間を消す。

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後半37分


清武に代えて出場機会に飢えた黒木を入れれば、セレッソ版「穴熊」の完成。このまま3-0で試合を「潰す」ことに成功した。

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後半44分


待ちに待った祝祭。後半はダレてしまったけれど、贅沢は言うまい。リーグ戦再開後2勝1分、9得点1失点、どこに注文をつければいい?

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キンチョウスタジアムでもゴールを!
posted by 西中島南方 at 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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