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Sun 05 Dec 2010

無題。

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posted by 西中島南方 at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sun 28 Nov 2010

J1 第33節 湘南0VS4セレッソ大阪 また来いよ、絶対に。

後半8分 丸橋 祐介(C大阪)
後半17分 アマラウ(C大阪)
後半20分 マルチネス(C大阪)
後半43分 オウンゴール(C大阪)



結果としてはセレッソの快勝、ではあるけれど、この時期の残留争いをしていたチームとの試合は本当に厳しい。失うものがない、気負いがないチームと、何かがかかっている、プレッシャーのあるチームとの戦いは、実力差があるとしても、怖い。

スタメンとベンチは控えゴールキーパーが丹野から松井に代わった以外に変更なし。酒本のバックアップがいないのが不安だが、今のベストメンバー。

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前半追い風となったセレッソは、うまくボールポゼッションをしながらも、湘南の徹底した守備を突き崩せなかった。1トップ3シャドーはそれぞれにらしさを見せていたが、フィニッシュの精度、その一歩手前のプレーの質が低く、ゴールを脅かすまでには至らない。アドリアーノのバイシクルはポストに嫌われ、セットプレーから家長のヘディングも枠外。

守備が完璧に相手を押さえ込んでいたので、最初の1点をどうやって奪うのかがポイントだったと思う。リスクをかけて前がかりになるのは避けたかったけれども、手をこまねいて時間を無駄にするのも下策、どうしたものか。

光明はセットプレーだった。酒本、丸橋がいい動きをしていたし、マルチネスも普段どおりのコンディションだったので、コーナーキックやフリーキックから彼等が質の高いボールを供給していれば…。


果たして、最初のゴールは酒本のコーナーキックから。後半8分、今日何度も左サイドを突破し、いいクロスをポンポンと上げていた丸橋の左足が火を吹いた。こぼれてきたボールを捉えた無回転のキックは、不規則にドロップしながら野澤の手を弾きゴール右隅へ。今季2点目のゴールは価値のある先制弾、時間帯も申し分なし。


ここからは、呪縛を振り払ったセレッソと、緊張の糸が切れた湘南の意識の差が露骨に現れてしまった。セレッソとサポーターにとっては心地の良い時間帯だったが、湘南にとっては辛い記憶になったはずだ。

先制からすぐ後のセットプレー、ゴール前のトリックプレーでアマラウのシュートは湘南の壁に当たってコースが変わりキーパー反応できず。その後左サイド深くまで斬り込み、相手のラインを押し下げてのマルチネスのミドルも完璧。前線が止められても後ろのプレーヤーも破壊力がある、彼等に何度助けられただろう。先制から12分後には0-3、試合の流れを完全に決める。


こうなれば、後は最終節に向けての用兵になる。00年ファーストステージでの斎藤大輔、05年のブルーノ・クアドロス、優勝まであと一歩と迫りながら、セレッソは守備の要を出場停止で欠き、ベストメンバーを組めなかった苦い経験がある。今期もこの試合までに守備を引き締めていた茂庭、上本がともにカード3枚をもらい出場停止にリーチがかかっていた。彼等をいつ下げるのか、それとも違う手を打つのか。

レヴィーの選択は後者。マルチネスの怪我を考慮し、ボランチに羽田を投入、守備の引き締めにかかる。

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後半39分


ロスタイム間際の交代でも小松、永井を投入して前線のチェイシングに走らせる。結果的にカードが出ること無く、最終節をベストな布陣で臨む事がほぼ確実になったが、冷や汗の出る用兵だった。

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後半43分


この間にも乾の速いクロスを湘南阪田がクリアミスして加点、得失点差でACL出場を争うライバルチームに差をつける。


湘南としても今期ラストのホームゲームの意地があった。攻撃の形こそ作れていなかったが、なんとか先制点を奪われまいとした守備は固く、丸橋のゴールが決まるまでは本当に胃が痛い流れだった。そこを突き崩せたのは価値がある。


これでリーグ4位以内が決まり、セレッソの球団史上最高位が確定した。後はどれだけ順位を伸ばせるか。他力本願に変わりはないが、まず自身がベストを尽くし、最終戦を勝利すること。アジアへの扉を開くのはオレタチだ。


そして最後になるけれど、同期の桜、湘南にもエールを。怪我人が続出しながら補強もままならず、一年で降格という辛い結果になったが、チームとしてのまとまりで個の力を上回るスタイルは、セレッソのように資金に限りのあるチームにとっての理想だった。このチームならばきっとまだまだ強くなれる。2年後、J1の舞台で戦いたい。絶対に勝ち抜いて、上がってきてほしい。
posted by 西中島南方 at 16:21 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Tue 23 Nov 2010

J1 第32節 川崎1VS2セレッソ大阪 レヴィー・セレッソ!!

後半12分 小松 塁(C大阪)
後半24分 アドリアーノ(C大阪)

後半35分 ヴィトールジュニオール(川崎)


今日のマンオブザマッチはレヴィー・クルピだ、間違いない。引き分けすら許されない上位争いの真っ只中で、しかもアウェーで、劣勢で、あの手を打つなんて指揮官はそういないだろう。長くチームを見てきた当人だからこその発想かも知れないが、後半の選手交代には舌を巻いた。試合後のインタビューに応えるレヴィーの顔は、とても満足気だった。


スタメンとベンチは丹野をのぞいて前節と変りなし、高橋の怪我が気になるが、酒本が例年通り秋になって調子を上げてきたのが救いになった。

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前半はスコアの移動こそ無かったが、これぞ天王山という緊迫感が終始途切れることがなかった。それでいてお互いシュートシーンが多く、第三者が観ても見応えがあった45分だったのではないだろうか。2分に一度はシュートが放たれるのだから心臓に悪い。

決定機の数は、明らかに川崎だった。小宮山からの折り返しをジュニーニョ、フィニッシュの精度に助けられる。ショートコーナーからの混戦でシュートの雨を浴びるも、ここは復活したキム・ジンヒョンのスーパーセーブで耐える。もしキム・ジンヒョンが前節のように自信無くプレーしていたら、試合は前半30分までに決まっていた。

対するセレッソのシュートは精度を欠き、驚異になり得ない。家長が二度ミドルを放つも枠外、唯一光ったのは丸橋の左サイドからのクロスに見せかけたミドルのみで、これはかつてセレッソのゴールを守った相澤の好守備に阻まれる。


スタッツだけ見ればほぼ互角と言えたが、このままの流れが続けば先に決壊するのはセレッソの守備だったはずだ。中村憲剛のパスワークに振り回されてボールを奪えず、逆にマルチネスは日頃はありえないようなボールロストでピンチを演出していた、危険な状態だった。

この状態を打破したのは、レヴィーの意外すぎる、奇策ともとれる選手交代だった。前半カードを一枚貰っていたアマラウを下げて小松投入。家長が一列下がり、4-2-2-2にシステム変更。窒息しそうだった3シャドーから家長のポジションを下げることでボールの出し手がひとつ増え、小松が入ることでトップにポイントが一つ増えた。川崎はこの変更に即座にアジャストできなかった。そこにギャップが生まれた。

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後半開始時



小松はアドリアーノと共に相手守備ラインを刺激し、試合の流れを劇的に引き戻した。足元にボールを受ければ187センチの体躯を折り畳み、長い足をディバイダーのようにふるって相手を抜き去る。右から、左から、プレーの幅が広い小松の特徴が遺憾無く発揮される。

後半12分には待っていた歓喜の瞬間が訪れる。右サイド深くに張り出した酒本がフリーでボールを受けると、最高のクロスが川崎ゴール前に供給される。飛び込んだのは流れを変えた小松。今度はその長身を思い切り伸ばし、ボールの角度をずらす。さすがの相澤も反応が遅れ、ボールはネットを優しく揺らした。1-0、采配ズバリのベンチはお祭り騒ぎ。

先制点を奪えたことでカウンターの鋭さに長じた川崎の攻撃を鈍化させることができた、またこちらは茂庭、上本が中心になって弾き返したボールをカウンターに持っていく得意のパターンに持ち込めるようになる。これは大きかった。

2点目は攻め急いだ川崎の不用意なボールロストと、アドリアーノの驚異的な身体能力が生み出したもの。アドリアーノがセレッソ陣内でボールを奪うと、前にはとんでもなく広大なスペースとゴールキーパー、そして川崎ゴールしかない状態。ヴィトールジュニオールがしつこく食い下がるもスピードでこれを難なく振り切り、50メートルを独走してゴールを奪った。この2点目も大きかった。


しかし2点のアドバンテージを奪った辺りから川崎のプレーが露骨に激しくなってきた。勝たなければアジアに向かうことはできないというのは相手も同じだから、それを批難することは気が引けてしまうが、それでも傷つきピッチに突っ伏す選手達を見て冷静にはなれなかった。

特にヴィトールジュニオールは膝を上げてキム・ジンヒョンと競り合いに入ったり、清武の突破を止めるために腕を掴んだり粗相が過ぎる。清武は半袖のユニフォームだったが、もし袖が長く、体全体を引き倒されていたらどうなっていたか?


それでも2点あればセレッソは勝てる。混戦からヴィトールジュニオールに至近弾を決められたが、逆に1点差になったことでチーム全体の意思がまとまった。ベンチもバランスを崩さず、ゲームを壊さないよう慎重に手を打っていく。前半から頑張っていた清武は失点直後に下げ、スピードと個の力を持った永井が登場。もう以前のようにシチュエーションに背いて独立独歩のプレーはしない。チームの一員としてフォアチェックに走る。

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後半36分


そしてロスタイム間際のセットプレーでは藤本が守備陣に加わり、高さと強さでメンバーを鼓舞する。アドリアーノ、家長、マルチネスがボールを持てば相手をひらりとかわして焦燥感をかきたてる。これが今年のセレッソ。ピンチもキム・ジンヒョンが落ち着いてセーブし、長いホイッスルを聞く。

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後半ロスタイム


残り3試合で最も厳しいと見られていたアウェー川崎戦。チームはアウェー鹿島戦に匹敵するベストなプレーで勝ち点3を積み上げた。ただし、まだアジアへの扉は開かれていない。この事実を胸に気を引き締め、残り180分間を戦い抜こう。湘南にJ1土産を献上する必要はないし、磐田に末節を汚されるのもゴメンだ。
posted by 西中島南方 at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 20 Nov 2010

J1 第31節 セレッソ大阪2VS0横浜FM アキ、サケの季節です。

前半25分 オウンゴ−ル
後半17分 家長 昭博(C大阪)



マリノスは前半、露骨にセレッソの右サイドを突いてきた。守備に不安がある酒本のウラのスペースに起点を作ろうという意思がありありと見て取れた。それでも酒本は「溯上」を止めなかった。押し込められたのはマリノスの方だった。攻めをせき止めるのは、攻め。
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スタメンからはレヴィーの勝ちたいという強いメッセージが込められていた。怪我のマルチネス、上本をスタメン起用、右サイドは酒本が入ったが今組めるベストの布陣だ。ベンチには永井が定着、スピードと強さが魅力の若手、使い勝手がいい。

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前述のとおり、マリノスは1トップの端戸がセレッソの右に流れ、長いボールを当ててきた。そこにポイントが作れれば、セレッソの右サイドの攻撃も封じることができる。至極真っ当な考え方だと思う。そこで耐えて跳ね返せるのか、それとも押し込められてしまうのかが、今日の分水嶺だった、けれど、酒本は実にらしい解決法で、マリノス木村監督のプランをブレイクした。負けず、挫けず、ひたすら高い位置をとって、マルチネスのボールを待つ。一度受ければ、前に前に。ドリブルで仕掛けて、相手を押しこんでいく。レギュラーのセンターバック、中澤と栗原が2枚そろって欠場したマリノスの守備はこれに対応できない。

マリノスからすれば攻めきってイニシアチブを掴み、守備の不安をぬぐいたかっただろうが、酒本は寒さが増すごとに脂がのってくる。彼の頑張りでプランが崩れ、殆どの時間帯で劣勢だった。自滅というか、力負けというか…。

対するセレッソは夏場、好調だった時期のように自由闊達ピッチを駆ける。1トップ3シャドーに丸橋、酒本が絡み、マルチネスのタクトで全体がうねるように動く。小椋、松田、波戸、個々人で見れば素晴らしい守備のスペシャリストでも、組織化されていなければなんとかなるものだ。

先制点もマリノスの後手を踏んだ守備の結果。前半25分右サイドを乾が侵食し、早く、低く、正確なクロスを入れたのだが、この時点でピッチのフィールドプレーヤー全員がマリノスゴールに向かっていた。波戸が必死に足を出したが、これが裏目に出てオウンゴール。乾にしてみればプロのキャリアをスタートさせたチームに強烈な「恩返し」ができた格好だ。
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このゴールの後も、ゲームを支配していたのはセレッソだった。ボランチとセンターバックの間のスペース、4バックのギャップに桜色のプレーヤー達が入り込む。家長に一度、アドリアーノに二度決定的なチャンスがあったが、何れも決めきれず、歯がゆい。今日のアドリアーノは不運だったし、何かしら終始ギクシャクしていた。日本人ならお祓いでもするくらいついていない。すんなり2点目が決まっていたら、スコアはもっと違っていたはず。相手GK飯倉の勇気あるプレーにも一因はあるが、セレッソにもツメの甘さがあった。
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僕が何をしたって言うんだ!



かくて死に体になりかけていたマリノスにトドメを刺せないまま、後半まで試合を伸ばしてしまった。この流れを放っておく程木村監督は愚鈍な司令官ではない。河合を入れて波戸を右サイドに回し、守備をテコ入れしてきた。セレッソは後半の立ち上がりこの試合ただ一度だけの劣勢を味わう。

ここを耐えられた理由を聞かれても、返答に困ってしまう。マリノスの攻撃は確かに精度が無かったが、アドリアーノ以上にツキに見放されていて、まるでゴールとボールに磁石でも埋め込まれているのかと思うほど、枠をとらえていなかった。ロジックな理由が全く見つけられない。ただ、ここをゼロで凌ぎ切ったことで、キム・ジンヒョンから「怯え」のようなものが消えたように感じた。どこか自信なさ気だったものが、徐々に勇敢でチャレンジ精神に富む、いつもの彼に回帰していったようだった。
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ピンチを耐えればチャンスが巡る。落ち着かないでいたボールがゴールを狙う家長、アドリアーノのラインにすっぽりハマる。マリノスは何度ラインの底が抜けたんだろう?幸い家長はアドリアーノ程祟られてはいなかったようで、勤めて冷徹にゴールネットを揺らす。これで八割方試合が決まった。
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どんなもんだ!


この後の20分程は、セレッソがうまく相手を「ちゃぶった」ロングボールを入れられ、下がったところを2列目が狙うスタイルに切り替えたマリノスに苦慮するところもあったが、茂庭、上本がよく頑張った。茂庭が1対1の時、重心を低くとって相手を押し返すフォームをとるのはサポーターならよくご存知だろう。今日は彼だけではなく、丸橋や酒本までもが時々同じようなスタイルで守備をしていたのが印象的だった。いいプレーはどんどん伝搬してほしい。


今日はマリノスの悪いところばかり書いてしまうけれど、本当に出来が良くなかった。センターバックの差が露骨にでて、攻撃のリズムまで悪かった。中村俊輔は要注意と何度かカメラを向けたが、今まで見てきた中で一番悪いプレーしかできないでいた。彼がボールを持っても誰も追い越したりしないので、前には端戸1枚しかいない、これでは何もできない。パスもドリブルも前回対戦した時よりキレが無かった。山瀬に至っては途中でピッチを去っている。J2時代に煮え湯を飲まされた「マムシの祥平」も持ち味を生かせず。
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ブーイングがお出迎え。



これだけいい流れなので、レヴィーの選手交代も運動量が下がったポジションをパッチするようなものだった、後半43分には清武と永井を、45分には怪我をしている上本と藤本を、そしてラストには丸橋を石神に代えたが、それぞれポジション、システムの変更は無し。

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後半43分


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後半45分


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後半ロスタイム


第三者が見ればセレッソが勝ったというよりは、マリノスが負けた試合ということになると思う。ただ願わくば、この流れを自らのものとして、残り3試合を戦ってほしい。泣いても笑っても残り270分、どうせなら笑って終いにしたい。
posted by 西中島南方 at 23:23 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sun 14 Nov 2010

J1 第30節 山形3VS3セレッソ大阪 非暴力不服従。

前半25分 北村 知隆(山形)
前半40分 家長 昭博(C大阪)
後半21分 長谷川 悠(山形)
後半36分 田代 有三(山形)
後半45分 清武 弘嗣(C大阪)
後半45分+3 アドリアーノ(C大阪)



明らかな誤審と小林監督の巧みなベンチワークで、危うく試合を落とすところだった。いや、常識の範囲内で物事が進んでいたなら明らかに負け試合だ。それを引き分けにまで持っていったところを評価したい。出来は決して褒められたものではなかったけれど、勝ち点1は勝ち点1だ。


スタメンとベンチは大きく変わった。まずスターターにキム・ジンヒョンが戻ってきた。出場停止だったアドリアーノも復帰。ところがマルチネスが怪我のため出場不可となり、羽田、アマラウのダブルボランチ。右サイドバックの高橋は出場停止で、酒本が先発。ベンチでは永井、扇原と若い二人が目立つ。

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前半、マルチネスの不在でタテへのスピードはいくらか増していたが、予想通りピッチを広く使った攻めが出来ず、固定メンバーだった左サイドにどうしてもボールが偏ってしまう。山形はトップに長谷川を残し、コンパクトな守備ブロックを構築してセレッソのドリブル、パスを遮断する。いくつかシュートを放ってはいたが、精度が悪く息苦しい展開が続く。


1失点目は、攻めに攻めていた状態の中で、相手のロングボールを処理ミスしたもの。パスの出し手にもプレッシャーはかかっていなかったし、茂庭、上本、キムの連携も悪いものだった。これはかばいようがない酷いプレーだ。山形はこのゴールがこの試合のファーストシュート、攻撃陣としてもやりきれなかったろうし、ベンチにとっても想定外だったろう。

その代わりというわけではないけれど、あまり期待していなかったセットプレーで同点に追いつくことができた。酒本のコーナーキックに家長がドンピシャでヘッド。頭が一番精度が高い?追いついた時間も前半40分とベスト。


後半もいい流れが続いていたけれども、マルチネスがいないためにプレーにタメがなく、どこか急いているようなボール回しが続いていた。奪われた時のバランスが悪く、センターバックの二人への負担が強くなってしまう。二人で70メートル四方を全てカバーすることは不可能だ。まして腕でトラップしてもOKなどというハンディまで追加されてはどうすればいいのか。長谷川のゴールは明らかなハンドの後のプレー。レヴィーが引き下がるわけもなく、猛然と審判団にくってかかる。犠牲者は通訳の白沢氏、人柱となって監督を守るも、人生で2度目の退場。

弔い合戦ではないが、ここでむざむざと引き下がるわけにはいかない。セレッソは攻めダルマの用兵。永井、小松を投入し、キレを欠いた乾、アンカーの羽田を下げる。家長がボランチに下がり、2列目は清武と永井、2トップに小松とアドリアーノ。今季最も攻撃に傾倒した布陣。

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後半25分


対する山形は切り札の田代をトップに入れ、セレッソの守備の綻びを狙う。賭けに勝ったのは小林監督だった。右サイドを崩され守備が破綻。キム・ジンヒョンが一度は弾くも、こぼれ球を詰められた。


ここまで来るとさすがに気持ちが折れる。誤審に祟られ、打つ手は裏目、上本も怪我でピッチを去り、もはやこれまで。それが、普通のチームのパターン。セレッソは、ここから。

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後半31分


レヴィーの言葉を一字一句伝えていた白沢通訳が食い下がってくれたおかげで、アデイショナルタイムは5分できた。まず90分きっかりに清武が密集したプレーヤー達の足元をすり抜けていく素晴らしいシュートを放つ、キーパーの手を吹き飛ばしてネットへ、これで3-2。

さらに前線に永井、小松、アドリアーノ、清武が並び、そこに家長、アマラウ、酒本、丸橋が加わる総攻撃。ここはもう理屈や計算を超えた世界。ボールが奪われたら、相手に囲まれたら、そんなこと誰も考えていない、本能だけに依存した攻め。ピンボールのようにトップと2列目の間をボールが跳ね、ついにアドリアーノの足元にこれぞというパス(と、呼べるかどうか)が入ってきた。これを決めてタイスコア。アウェーで、九分九厘小林監督の術中にはまりながら、相手から勝ち点を奪った。


不恰好な試合だった。しかし暫くは、この試合に負けなかったことを嬉しく覚えているだろう。いいバースデープレゼントをもらったと思っている。


ところで、水曜日の天皇杯には、白沢通訳は出られるのだろうか?それが不安だ。
posted by 西中島南方 at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 06 Nov 2010

J1 第29節 セレッソ大阪1VS0清水 セレッソを今一度せんたくいたし申候。

後半37分 小松 塁(C大阪)



高知県観光PRブースが来ていたから、ではないだろうけれど、土佐の男が大きい仕事をしてくれた。悪い流れを断ち切り、溜まった鬱憤をはらしてくれたのは、小松塁。
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スタメンとベンチから。マルチネスが出場停止明けで復帰したが、今度はアドリアーノが出場停止。代役は小松。ベンチには永井、リーグ戦では2度目。乾は右肩脱臼をおしての出場。キム・ジンヒョンがようやく帰ってきた。

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前半は、これが勝ち切れない、ゴールさえ奪えないチームかという程よく動けていた。何度もシュートまで持っていけていた。キンチョウスタジアムのムードがそうさせるのか、ここ何試合の中では一番動きが軽い。守備も堅調で、ターゲットのヨンセンに仕事をさせない。
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これであと少し、3シャドーの連携がとれていたら、チャンスの数はもっと増えていたろうし、より決定的な場面も作れていたはず。まだまだ孤立しがちだし、連携が取れても細かいパスワークがズレてボールをロストしてしまう。求められるレベルがとても高いので厳しい書き方になるが、夏場の快刀乱麻の切れ味を観てしまうと少し苦しく感じてしまう。乾も清武も家長も、一人ひとりだけ見ても素晴らしい。けれどこの3人がうまく絡めばそれぞれがもっと光る。みんなはそれを待っている。
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乾は右腕が動かせない程の痛みに耐えて奮闘。


前半だけでシュート11本。ただふかしたミドルやジャストミートしなかったミスキックを外すと、決定機は一度きり、バイタルでうまくボールを持った家長(?)からフリーでラインの裏を突いた小松のシュートのみ。小松らしく丁寧に流し込もうとして清水GK西部にはじかれてしまった。いい流れを活かせないまま前半を終える。
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パスワークが冴えた家長



後半になると清水が少しずつイニシアチブを取り始める。動きの質も量も豊富で、全体が押し下げられてしまう。冷静になれば繋げる場面でも安全第一で大きく蹴り出してしまうので、清水が支配する時間が長く、守備で疲弊することしきり。相手MF山本が怪我でプレー続行不可能になり、代わってFW大前が入ったのだが、小柄ながらスピードと運動量が売りのプレーヤーのようで、左サイドの守備で後手を踏むことが多くなった。ここで失点しなかったのが最大の勝因、チーム全員がよく耐えた。しかし乾はもう限界、後半27分に若きストライカー永井と代わって退く。

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後半27分


永井が入ったことで、チームは相手のゴールに向けて動き出し始めたように思う。播戸のように経験豊富ではないし、アドリアーノのように身体能力がずば抜けているわけではない(勿論トレーニング次第で成長できる伸び代はたっぷりある)けれど、彼は誰よりもゴールに貪欲で、労をいとわないメンタルを持っている。そういう「気持ち」の部分でチームが前を向けたのは、このルーキーのおかげ。
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後半33分には上本が違和感を覚えたか交代を余儀なくされたが、藤本、羽田とレベルの高いバックアッパーを揃えているコトが幸い、チームの総合力を維持することができた。

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後半33分


守備が余裕を持って相手の攻撃を防ぎ、マルチネスや家長にいいボールを預けられるようになれば、それはセレッソのペースということ。今日のハイライト、小松のゴールもいい体制でボールを持った家長からのスルーパスが決め手だった。前半とほぼ同じシチュエーション、小松は今度こそ冷静にキーパーの網をかいくぐり、優しくゴールネットを揺らした。ようやっと、ようやっと生まれたゴール、喜びは言うまでもない。
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いい流れでゴールを奪い、時間稼ぎとなれば、キープ力のあるプレーヤーが揃うセレッソは堅い。家長、清武、マルチネス、小松、清水のガツガツとした責めも、なんのといなす。永井一人がゴールを熱望していたのが若いと感じたが、他の10人は慣れたもので、ロスタイムも難なく消化し、試合を上手く潰した。
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勝ちに勝る良薬無し。苦しい戦いを続けるチームにとって、この小松のゴールが転機となることを願う。次の相手はかつてセレッソをリーグ制覇の一歩手前まで導き、一度はセレッソのJ1復帰を阻んだ小林監督が率いる山形。ここまで来ると楽な試合は一つもない。ただ目前の一戦を、悔い無く全力で戦ってほしい。
posted by 西中島南方 at 19:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 30 Oct 2010

J1 第28節 名古屋1VS0セレッソ大阪 二人に負けた。

前半28分 ケネディ(名古屋 PK)



サッカーはプレイヤーだけでは試合ができない。審判が笛を吹かなければ、キックオフさえできない。それだけ彼等は重要な仕事をしているはずなのだが、今日に限ればその自覚があったのかわからない。


スタメンとベンチはマルチネスの出場停止を受けて大幅に変更された。羽田とアマラウのダブルボランチ、ベンチ入したDFは山下一人、黒木が久しぶりのベンチ入り。

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試合開始時


立ち上がり、ちぐはぐなところもあったし、名古屋の前からのプレッシャーが厳しかったけれども、不調なりにいくらか形が作れていた。乾、清武のドリブルがキレていた。守備に関してもそれ程破綻していたとは思わない。羽田とマルチネスの守備力を考えれば当然ではあるが。

名古屋は中盤で奪って、外に広げて、ケネディで決めるというスタイル。変わっていない流れ作業のようなサッカー。マギヌン、小川、田中隼磨あたりがボールを持つとゾーンが一気に下がるので体力的に辛い。守備ではダニルソンの相手を潰すような守備が印象的。


首位を相手に、2試合得点がないチームがよく戦っていたと思う。千代反田のバックヘッドを弾きだした松井の出来は素晴らしかった。バランスを考えれば1点取れればわからないという展開で、前半からかなり神経に来た。

それだからこそ、PKのシーン、あのジャッジに不満が残る。あれでPKというのなら、選手のダイビングは一層増えるだろう。ケネディには、彼は努めてクリアにプレーをしていたから悪い印象は無いが、笛を吹いた東城氏の判断には不満が残る。この1点の重さがどれだけであるのか、セレッソの選手達もその意味をよく知っていただけに、各人がかなりナーバスになってしまい、その後のプレーが酷くガツガツとしたものになってしまった。アドリアーノ、アマラウに出たカードはそのプレー単独に出たものであるべきだけれど、サポーターからすれば試合をコントロールするためのスケープゴートにされたようにしか映らない。アドリアーノは次節出場停止。実りのない前半。


後半開始から、レヴィー・クルピは大鉈をふるった。播戸と小松の2枚替え、羽田とアドリアーノを下げて家長をボランチの位置に、4-2-2-2というシステム。

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後半開始時


正直なところ、守備に関しては本当にリスクの高いシステムだった。家長とアマラウ、後ろ2枚との呼吸が全く合わない。2度3度危機的なシーンを作られている。それもシンプルな意思疎通の無さが原因。その後修正が効いたからよかったが、流れの中からで言えば後半の半ばまでが一番危なかった。

攻撃で言えば、これだけメンツを揃えたのだから、推進力はできた。小松、播戸のコンビでは過去一番いいプレーをしていた。小松はよく顔を出し、仕掛け、相手に対して驚異になっていた。これならと期待が持てた。PKらしいシーンも出たが、まあ、あの審判なので、公明正大な判断は望まない。人は憎まれるほどに意固地になるものだ。


後半はこれに加えて、楢崎のビックセーブと、不運が行く手を遮った。前半の高橋のシュートも並のキーパーなら入っていてもというクオリティだったが、後半はさらに凄みを増した楢崎に臍を噛むシーンばかりだった。播戸がタテのボールを落としてフリーの小松がコントロールショットを放った場面も、判断、コース、タイミング、あれ以上は望めない形だったが、止められた。丸橋のジャストミートしたミドルシュートも防がれる。乾のシュートもいいものだったが、今度はポスト。どれだけゴールの神様に嫌われているのだろう!!前節、前々節に比べれば格段に素晴らしい攻撃だっただけに、悔やしい。


次の一手、黒木の投入にも意義はない。中盤の運動量が落ち、前線とバックラインが切り離されれば、セレッソは死ぬ。中盤に活力をという意図が汲み取れた。

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後半31分


弄せる策はすべてやりつくした。黒木が入る前後から名古屋は露骨な守備固めに入ったが、それまででも完全に崩されるようなことは(ミスを連発した後半の数分間をのぞけば)ほぼ無かったし、攻めでも硬いデイフェンスを何度も崩した。それでも、スコアを動かせなかった。痛い敗戦。


次節はチームのトップスコアラーであるアドリアーノがいない。ホームとはいえ厳しい試合が続く。ただ光明のようなものはこの試合の中でいくつか見つけることができた。だから胸をはって戦おう。まだ何も終わっていない。これから、これから。
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Sat 23 Oct 2010

J1 第27節 セレッソ大阪0VS0仙台 失速。

得点者なし。



24対3、両チームのシュート数だ。どれだけ試合を支配していたか、どれだけ攻めていたか、この数字が明確に伝えている。ただ、スコアが動かなければ勝利しない、ゴールが無ければ勝てないのだ。その一歩手前まで何度も進みながら、セレッソはついぞ歓喜の瞬間を迎えられなかった。これで新潟戦の丸橋の得点から186分間、シュートが決まっていない。過去4試合で無得点試合が3度もある。これは偶然と言えるのか?


スタメンとベンチを見よう。羽田がベンチに戻ってきた、負傷が長引いているキム・ジンヒョン以外はベストメンバー。

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この試合は出足からセレッソペースだった。仙台の攻めに対する意識がとても低い。フェルナンジーニョをサイドに走らせて起点を作り、後ろからの攻め上がりを待つというのが基本なのだが、それ以外にバリエーションが乏しく、関口、梁勇基といったタレントの色が消えている。そのフェルナンジーニョには茂庭がつき、90分間封じることができた。サイドに流れれば高橋、丸橋とシャドーが下がって対応。
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もうこれで守備に関してはほぼ言い尽くした。問題は攻撃だ。特に3シャドーのキレの無さはどうしたものか。3人それぞれに、それぞれの課題があって、それがクリアできていない。
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家長は勘所を知っているから要所要所に顔を出す。前半だけで3度(精度は度外視すれば)いい形でのシュートシーンを作っているし、後半も一度絶好期を呼び込んでいる。ボールを持っている時の動きはさすがというものだ。

それだけに、ボールが自分の足元に無い時の動きの量、質には不満が残る。後半体力的に厳しいのはよくわかる。しかし、他のチームメイトも苦しいはず。彼等のために相手を釣る動き、スペースを作る動きを増やせれば、セレッソの攻撃の質は確実に上がる。どう動けばいいかわからないという選手より、ずっと解決に近い位置にいるのだけれど。
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乾は気持ちが前に出て、ガツガツと仕掛ける時があるかと思うと、ふと淡白になる瞬間もある。中に絞った時は何とか独力で突破しようとするが、相手もよくわかったものですぐ2、3人で囲まれてしまう。

そういう時の清武なのだ。彼はチームが不調の時も、いつもいい位置で動いている。彼のボールタッチが増えれば攻撃のバランスはよくなる。しかしうまくボールを呼び込めない。この3人の歯車が噛み合わず、少しずつズレているから、攻撃の形が作れず、マルチネスのところからしか仕掛けが始まらない。この3人がガッチリとつながった時の破壊力を知っているから、とても悔しい。

前半だけで5度いい形が作れている。前述の家長の他にも、乾のミドル(バーを叩いた!)セットプレーからの家長のヘッド。もう少しコースがずれていれば…。
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この歯がゆさは後半も続いた。フェルナンジーニョは茂庭が「連れて消えて」いたから、攻撃あるのみ。家長の中央突破もミス、アマラウのシュート(クロス?)も枠のわずか外をかすめていった。高橋、丸橋は何度長い距離を駆け上がり、クロス、シュートを試みただろう。今、セレッソが持っている攻めの引き出しをすべて開けて、全員で、全力でゴールに向かった。それでも、ゴールの鍵は開かない。
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セットプレーも多かったが…。



この、万策尽き始める後半15分過ぎあたりが、セレッソの泣き所。効果的な切り札、打開策を持っていない。交代カードを1枚しか「切れなかった」のは必然だ。播戸か、小松か、その二人を同時に投入するしか選択肢が無いし、またその効果が薄い(黒木の2列目投入に期待しているのだけれど、本当にそれが正解かはわからない)

レヴィー・クルピもそれを気にしていたのだろう。今日は少し、手を変えてきた。後半34分乾を下げて小松を投入したのだが、ついたポジションはトップではなく2列目左、動きもサイドを突く形がベースになっていた。家長の足が止まり気味だったので、乾を下げたのが正解だったのか疑問ではあるが。
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後半34分


小松個人はいつもの出来。シュートは決めきれなかったが、漫然とターゲットにするよりは、この位置、あの形でのプレーの方が期待が持てた。小松の味はボールが足元にある時に出る。


そう、確かに形はよくなっている。選手の色も生きている。後は結果が出れば、真夏に続いた快進撃が再び始まるかもしれない。しかしそのギリギリのところで、最後のドアが開かない。AT4分が過ぎ、最後のプレー。アマラウのフリーキックがバーを叩いたのは、象徴的だった。
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もう少しで殻を破れるかという時に、マルチネスがカードを貰い、出場できない。さらにアウェーでの首位名古屋との一戦となれば、これ以上の危機は無い。正念場と言っていいだろう。ここで何かを突き破れるのか、それともズルズルと順位を落としていくのか。ただただ、チームの健闘を祈り、全力で応援するしかない。強く強く、腕を振る。それに応えるプレーを。
posted by 西中島南方 at 22:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 16 Oct 2010

J1 第26節 浦和2VS0セレッソ大阪 戦おう、我らの大阪。

前半14分 エジミウソン(浦和)
後半34分 原口 元気(浦和)



相手が必死に戦っているのだから、こちらも必死に戦わなければ勝負にならない。4-2-3-1?4-2-2-2?メンバーをいくら入れ替えても戦う準備さえできていないのだから、勝ち負けがどうなるのかなんてすぐに分かる。ポゼッションが出来ていたとして結局最後の局面は崩せていなかったし、守備の枚数云々言ったところで動いて相手にプレッシャーを与えていなければそこにいないのと同じだ。2-0というスコアは、妥当だった。


スタメンとベンチ。羽田はやはり何かアクシデントがあったようでメンバーに入っていない。山下が代わってベンチ入り。家長、アドリアーノが出場停止明けで戦列に復帰し、スタメンに関しては現時点でのベストメンバーと言える。

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試合立ち上がりはなかなかに面白い流れだった。ともにシステムは4-2-3-1で、1トップはキープもフィニッシュもできるストライカー。3シャドーは運動量豊富で、彼等をボランチのラインに入っているゲームメーカーがコントロールする。最終ラインセンターを締めるのは経験豊富なベテラン。鏡合わせのような構成で、特に中盤の攻防、スピード感はワクワクするものがあった。

ただ両チームの運動量、勘所でのファイトする姿勢は決定的に違っていた。浦和はここぞという時に激しくボールを追い、セレッソに対して強いプレッシャーをかけていたし、攻撃の際も果敢にアタックし続けていた。セレッソはどこか安穏としていて、技はあっても激しさがない。一歩目、最初の判断が遅い。

1失点目のプレーにしても、ボールをホールドしようとするマルチネスに対して複数の人間がプレスをかけていた。自陣深くでもまずボールを自分の懐に収めようとするマルチネスの癖を分析していたのかも知れないが、あそこまで強く、前から守備をすれば、ああいうシーンができるのだ。

対するセレッソにはこの試合、セットプレーしかチャンスらしいチャンスを生み出せなかった。浦和の守備が良かったのもあるが、3シャドーの運動量が乏しく、パスの出し手との連携がまるで取れないのだ。出し手の意図、受け手の意思が揃わないと崩せないし、大きく動かなければマークはつきやすくなる。相手を剥がすほど動けていたのはアドリアーノくらいで、後のメンバーは総じて局地的な戦いを仕掛けるだけだった。前半、コーナーからのアマラウのヘデイングが決まっていればと思う向きもあるが、仮にタイに持ち込めたとして、彼等の動きは良化しただろうか疑問だ。

守備にしても止まって防ごうとするので出足の早い相手だと後追いのディフェンスしかできない。この試合相手FW田中達也が負傷し早々にピッチを去ったが、それ以外にも相手の選手が倒れ込むシーンが散見された。激しいプレーと雑なプレーは違う。浦和もそれ程フィニッシュに繋げられずにいたからの前半1-0だった。前線に決定力のあるプレーヤーがいればもう少し酷いものになっていただろう。


後半に入ってもセレッソは動けないでいた。ベンチも何も手を打たなかった。いや、打てなかったというべきか。練習試合でのリザーブプレーヤーの動きを観ていれば、誰が入っても流れを変えらる可能性が低いことはわかる。

特に攻撃のバリエーションは皆無に近い。播戸、小松は二人とも前線で生きるプレーヤーで、アドリアーノのように動きまわるタイプではない。動きが乏しいから、今日のように相手の疲弊を待たなければ、中盤の劣勢を自ら招く可能性があるのだ。他に手を打つとすれば、丸橋を一列上げて石神を入れるか、3シャドーの誰か一人を下げて藤本をアンカーに入れ、残った二人をより攻撃に専心させるか、黒木を二列目に入れて運動量を増やすか。だが石神は本調子ではないし、藤本を早めに入れれば茂庭、上本が負傷した際のバックアップは山下しかいなくなる。黒木にいたってはベンチにも入っていない。この引き出しの少なさが先制された時、重くのしかかってくる。

結局後半30分になって播戸、小松の2トップに賭けることになるのだが、代わって下がったのは動けていたアドリアーノと清武。運動量が目に見えて低下した。

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後半30分


直後に試合を決定づける2失点目を奪われたのは、偶然だろうか?

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後半41分



とにかく、今のセレッソはシステム云々を論じるチーム状態ではない。精神的な部分で試合に入ってこれないから、劣勢になるし、パスも繋がらない、シュートも打てない。新潟戦で感じられたことが、浦和戦でも変わらないままだった。そこを変えていかない限り、苦戦は続くだろう。サポーターは声で、跳ねることで、彼等の心を奮い立たせようと頑張っている。その想いは届いているのだろうか?
posted by 西中島南方 at 18:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 02 Oct 2010

J1 第25節 セレッソ大阪2VS1新潟 俺たちがついてるぜ!!

前半27分 播戸 竜二(C大阪)
後半27分 大島 秀夫(新潟)
後半39分 丸橋 祐介(C大阪)


なんて苦しい勝利だったろう。夏場はもっと簡単にゴールを奪い、勝ち点を重ねていたはずなのに、ゴールが遠い、勝ち星が遠い。しかし苦しんだ分だけ、この勝ち点3は大きい、今季のどの勝利よりも尊い勝利。
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スタメンはアドリアーノ、家長の出場停止を受けて大きく変更があった。1トップにはベテランの播戸、3シャドーの一角には左サイドバックだった丸橋が一列上がり、空いた左サイドには石神が入った。ベンチには久々の尾亦、黒木が見える。

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丸橋はサイドに貼りつかず、中にも切れこむ「シャドー」の役割


前半開始15分頃までは手探りというか、臆病な印象を受けた。ポイントは二つ、新潟が4-3-3をとっていて3トップがどのように動くかを確認していたこと、そして立ち上がり、まずは失点しないという意識が強く働いたこと。新潟はマルシオ・リシャルデスがいないことが響いて、自身の左サイド、曹永哲を起点にしたもの以外うまく攻撃を組み立てられないでいたが、セレッソは必要以上に守備意識が強かったように思う。マルチネスがあれほど守備をしている姿を観るのは初めてかもしれない。結果的にはこの試合両軍15本を超えるシュート(セレッソ19本、新潟15本)を放つのだが、この時間帯はフイニッシュで終わる形が殆ど無かった。


試合が流動的になったのは新潟の一つのミスからだった。守備陣が不用意なパス交換。ラインに張り付いていた播戸がそれを奪って1対1。冷静さを欠き、シュートは僅かにゴールマウスを逸れたが、ここから少しずつ攻めの姿勢が出るようになった。
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先制点も積極性の賜物。アマラウがミドルレンジから思い切ったシュート、GK東口がファンブルしたところろに播戸、今度はしっかり決める。喉から手が出るほど欲しかった先制点を奪う。
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好調な時期のセレッソならば、ここで一気に流れを掴み、ボールをまわして相手の体力を奪っていくのだが、今日は焦りがあるからか、これが上手くいかない。慣れないメンバーだったのもあるだろうか、細かいパスミスが目立った。3シャドー同士の細かいパス交換も少なかったし、トップがサイドに流れて時間を作るというところも(そもそも播戸がそのようなタイプのプレーヤーではないので仕方が無いのだが)マルチネスの展開力が無ければ攻撃はもっと窮屈になっていただろう。1-0で折り返せたのは新潟の不調と、ちょっとした幸運があったから。
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ラインとの駆け引きに終始した播戸。1ゴールでらしさを見せた



後半開始からの20分間に、この試合がこじれた原因がある。3シャドーが上手くラインのギャップを突き、それぞれに決定機を作ったのだが、そのどれもが得点に結びつかなかった。丸橋のそれはゴールを逸れ、乾はキーパーの股を抜き切れず、清武のシュートはキーパーの真正面。そのどれかが決まっていたら、もっと楽に勝てたはず。しかしチーム状態が悪いのか、難儀する。小松を入れて局面を打開しようとするが、歯車は狂ったまま。

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後半25分


いい流れを掴みそこねれば、しっぺ返しが待っている。唯一機能していた新潟左サイドからの攻めを防ぎきれず、大島に詰められ失点。またかという落胆の色がありありと見て取れた。

しかし、ここはキンチョウスタジアムだ。セレッソの帰るべき場所、ホームスタジアム。そこにはサポーターがいる。数は多くないかもしれないが、気持ちの強さでは負けない。ここが勘所と、ゴール裏が叫び、跳ねた。松井や、茂庭、上本、チーム全体が、この声を聞いていたはずだ。

そうして、この試合のハイライト。乾が右サイドを上手く突破、折り返しをファーで待っていた小松が体で押し込む。ポストに当たった跳ね返りを丸橋。ボールはゆっくりとゴールマウスの中に吸い込まれていった。
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なんて不恰好なゴールだろう。でも、それでもゴールはゴールだ。再び奪ったリード、今度は守り通す。チームが、スタンドが、スタジアムが一つになって、守る、耐える。後半43分には守備の切り札藤本をアンカーに入れて4-3-3。新潟のロングボールを徹底して跳ね返す。

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前線でのチェイスが無い分際どいボールが次々と襲いかかってきたが、茂庭、上本、藤本の個の強さで跳ね返した。松井もファインセーブ、体をはったプレーでサポーターに応える。
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アディショナルタイム、長い長い3分間もやり過ごし、長い笛、ひと月ぶりの勝利。いいゲームなどとお世辞にも言えないが、この結果がチームを強くすると信じる。次はアドリアーノが帰ってくる、家長も戻ってくる。万全の状態で、ダービーを制した浦和に向かう。
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posted by 西中島南方 at 21:11 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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