得点者なし
私事で酔っ払ってて試合をロクに観ていない。ので雑感だけ。
すごく俯瞰で見れば、清武、マルチネス、大竹、扇原、山口、小松、高橋大輔、上本、主力級がこれだけ抜けていてなおセレッソらしいサッカーが(前半だけ)できていたように感じたので、それはプラスに考えたい。ただ相手もラファエル、イ・チョンス、東など骨子となる選手が抜けていたんだけどね。
「ACL疲れ」やはりあったと思う、肉体的にも精神的にも。あれだけ燃えたあとの試合で、同じテンションでいられる選手は限られていた。キム・ボギョンはやはり肩の痛みが相当なようだったし、酒本も少し重さを感じたし、このあたりは難しい。
なので機会を与えられた選手には奮起してほしかった、尾亦、黒木、杉本、永井。播戸が下がった後の永井、杉本2トップは、セレッソを長く見ている人にとっては期待の布陣だったはずだ。けれども、あまり機能していなかったようにおもう。
2列目(倉田やファビオ・ロペス、キム・ボギョンあたり)がボールをうまく受けても受け手が連動していなかったのか、パスを出すテンポがいつもより一拍遅く感じた。後半大宮に押されていた時間帯、いくつかカウンターの機会があったのに、決めきれずじまい。杉本のバー直撃弾は本当に惜しかった。あそこで入れられるか入れられないかが、ストライカーとしての力量だとするなら、まだまだ精進なんだろうな。
ジンヒョンも危ないシーンがいくつか。去年はうまくいっていたセンターバックとの連携がうまくいっていない。ACL全北戦でもお見合いをして至近でシュートを打たれた時があったし、この試合でもチグハグさが解消されなかった。それでも久しぶりの無失点、これを自信にして、またジンヒョンらしいスーパーセーブを見せてほしい。
ファビオ・ロペスがサポーターにとって救いになった。スタミナとガッツのある選手は好きだ、それは、モリシを見てサポーターになったんだから。播戸が抜けた後、劣勢になっても前線からのチェイスで守備を僅かでも助けてくれた。
後半のイケイケ大宮に対して、相手のミスもあったにせよ耐え切れた。残留争いの相手に負けなかったことをプラスに考えないと、次の試合に入れない。
山形も残留争いの真っ只中、間違いなく必死になって来る。前田、宮本、下村、船山、古橋。かつてセレッソを支えてくれた選手達であるけれども、彼らを叩かないことには、上を目指せない。久しぶりのキンチョウスタジアム、清めの塩でも持って観に行くよ。
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Mon 19 Sep 2011
Thu 15 Sep 2011
ACL Quarterfinal 1st leg Cerezo Osaka4vs3Jeonbuk Motors
Dong-Gook Lee(Jeonbuk Motors) 6'
Ryuji Bando(Cerezo Osaka) 29'
Dong-Gook Lee(Jeonbuk Motors) 45'
Hiroshi Kiyotake(Cerezo Osaka) 56'
Sung-Hwan Cho(Jeonbuk Motors) 58'
Bo-Kyung Kim(Cerezo Osaka) 65'PK
Hiroshi Kiyotake(Cerezo Osaka) 81'
飛び抜けて手強いとは感じなかった。日本にだって、素晴らしいチームはたくさんある。セレッソはそうしたチームと日々戦っているのだから、気後れせずに戦えば、こうした魂の震える試合ができる。これはセレッソの勝利であり、Jリーグの勝利だと言いたい。
スタメンは奇跡の広島戦、後半のメンバーが並ぶも、ベンチに動き。尾亦が復帰し、守備的な選手を厚めに入れてきた感がある。

もう一度書くが、全北は決してうまいチームではない。ただし球際が激しく、Jリーグの試合で感じる「お互いラフプレーは慎もう」という暗黙の了解みたいなものが全く感じられない。バックチャージは当たり前、こういうシーンも。
チームとしては戦線に力のある選手が揃っていて手強い。特に20番イ・ドングッの高さ、強さ、懐の深さと、その周りを動きまわる10番ルイズがうっとうしい事この上ない。
イ・ドングッは、ある程度高さを放棄してもラインを高く保ち、スピード勝負では負けないというセレッソの守備には天敵。ポストプレーでタメを作られて裏に走る2列目をフォローされるとほんとうに厳しい。
先制点はそのイ・ドングッ。バイタルであれだけボールを細かくつながれ、フリーランをされれば、それは防げない。茂庭、上本が本調子ではないのか、ボランチに問題があるのか…。
さすがKリーグ首位は違うなと気後れしていたスタジアムの空気、その流れを変えてくれたのは絶好調のゴールハンター、播戸。前半29分にキム・ボギョンが右サイドで競り勝ち危険なエリアに侵入、至近からのクロスを上手くつめた!
このままタイで前半を降り変えせば、この試合はもう少しセレッソよりに進められていたと思うのだが、またしてもイ・ドングッ。確かにうまい、いいシュートだったけれど、前半のラストプレーでの失点というのは、残念としか言えない。
ただし、広島戦のようにいいところが全くなかったわけではなく、相手の守備組織の稚拙さを突けばなんとかなるという空気はあった。長居にいた全ての人間が、そう思えるだけの勇気と戦意を持っていた。
後半に入るとノーガードの殴り合いの色が濃くなる。全北はロングボールを前線に当てて何とかするのが基本なのだけれど、これが続くと前線とDFラインの間がバカに広くなる。セレッソが耐えられないとピンチになるが、上手くボールを奪えば3シャドーとキム・ボギョン、播戸らのまわりにはヨダレが出るようなスペースがたくさん生まれていた。
再び同点に引き戻すゴールは意外な形。コーナーキックから酒本の精度の高いボールが入り、スルスルとスペースに駆け込んだ清武にドンピシャ!!
しかし全北も負けてはいない。直後のコーナーキックでチョ ソンファンの高く強いヘッド。再び突き放される。この悪癖は治らないのか。
前半は立ち上がりとロスタイムに失点、後半は同点に追いついた直後の失点。こうまで流れが悪いと気後れもするはずだが、広島戦の後で、しかも観客はいつもより熱気を帯びて声援を送っている。選手もどこか妙なテンションで恐れずに攻め続ける。昔、モリシやアキがピッチを駆けていた頃の、あのイケイケのセレッソを観ているような気分。
相手のゴール前まで攻め上がれば何が起こるかわからないもので、フリーキックを防ぐ壁の選手がよりにもよってハンド(現場ではラッキーだなと思ったが、動画を見ると明らかなハンドだった)をしてしまいPK。キム・ボギョンが冷静に決めて三度目の同点。
この直後から、セレッソはカードを切ってフレッシュな選手を入れていく。後半23分には体調が万全ではないのに走りまわってくれた播戸を下げて大竹をピッチに送り込む。ファビオ・ロペスが1列上がって4-2-3-1は変わらず。

後半23分
その6分後には裏を狙われていた?丸橋を下げて経験豊かな尾亦を入れる。

後半29分
尾亦は久しぶりにトップでのプレーとなったが、ほぼノーミスで守備の破綻を防いでくれた。大竹も初見でどのような選手なのか注目していたけれど、ドリブルが上手く、テクニックがあっていいし、ガツガツと競りに行くスピリッツも頼もしい。ボールをキープしたいところでのオプションとしては申し分ない。連携がとれてくればもっと映えるはずだ。
さて、全北にアウェーゴールをたらふくとられた以上、セレッソはこの試合何が何でも勝たなければいけなかった。試合も終盤になると崩れたラインを突破して好機を何度も作るが、これが決まらずで、徐々に焦りが生まれ始める。
こんな時に決めてくれるのがエースということなのだろう。清武がとびきりのアイデアで勝ち越しゴールを叩きこんでくれた。2点目と同じコーナーキック、高さを警戒して引き気味になっているDF陣を見て、キッカー酒本はトリックプレーを選択する。サインを送り、走りこむ清武に絶妙のグラウンダー。清武も正確なコントロールでダイレクトシュート、セレッソが後半36分にしてこの試合初めてのリード。
この後、セレッソは全北のロングボールを多用した攻撃に悩まされ、耐える時間が続く。前線に杉本を入れてタメを作ろうと尽力するが、青息吐息。

後半41分
それでも、勝てた。試合終了までのロスタイム4分は長過ぎたが、耐えに耐えての勝利。これでアウェーの2nd legは同点でよくなった。1点入ると入らないとでは、大きな違い。
まだこのトロフィーの話をするべき段階ではないが、これを目標にチームが一つにまとまってくれるなら、それはそれで意義がある。勝とう。そして、新しい歴史を。
Ryuji Bando(Cerezo Osaka) 29'
Dong-Gook Lee(Jeonbuk Motors) 45'
Hiroshi Kiyotake(Cerezo Osaka) 56'
Sung-Hwan Cho(Jeonbuk Motors) 58'
Bo-Kyung Kim(Cerezo Osaka) 65'PK
Hiroshi Kiyotake(Cerezo Osaka) 81'
飛び抜けて手強いとは感じなかった。日本にだって、素晴らしいチームはたくさんある。セレッソはそうしたチームと日々戦っているのだから、気後れせずに戦えば、こうした魂の震える試合ができる。これはセレッソの勝利であり、Jリーグの勝利だと言いたい。
スタメンは奇跡の広島戦、後半のメンバーが並ぶも、ベンチに動き。尾亦が復帰し、守備的な選手を厚めに入れてきた感がある。

もう一度書くが、全北は決してうまいチームではない。ただし球際が激しく、Jリーグの試合で感じる「お互いラフプレーは慎もう」という暗黙の了解みたいなものが全く感じられない。バックチャージは当たり前、こういうシーンも。
チームとしては戦線に力のある選手が揃っていて手強い。特に20番イ・ドングッの高さ、強さ、懐の深さと、その周りを動きまわる10番ルイズがうっとうしい事この上ない。
イ・ドングッは、ある程度高さを放棄してもラインを高く保ち、スピード勝負では負けないというセレッソの守備には天敵。ポストプレーでタメを作られて裏に走る2列目をフォローされるとほんとうに厳しい。
先制点はそのイ・ドングッ。バイタルであれだけボールを細かくつながれ、フリーランをされれば、それは防げない。茂庭、上本が本調子ではないのか、ボランチに問題があるのか…。
さすがKリーグ首位は違うなと気後れしていたスタジアムの空気、その流れを変えてくれたのは絶好調のゴールハンター、播戸。前半29分にキム・ボギョンが右サイドで競り勝ち危険なエリアに侵入、至近からのクロスを上手くつめた!
このままタイで前半を降り変えせば、この試合はもう少しセレッソよりに進められていたと思うのだが、またしてもイ・ドングッ。確かにうまい、いいシュートだったけれど、前半のラストプレーでの失点というのは、残念としか言えない。
ただし、広島戦のようにいいところが全くなかったわけではなく、相手の守備組織の稚拙さを突けばなんとかなるという空気はあった。長居にいた全ての人間が、そう思えるだけの勇気と戦意を持っていた。
後半に入るとノーガードの殴り合いの色が濃くなる。全北はロングボールを前線に当てて何とかするのが基本なのだけれど、これが続くと前線とDFラインの間がバカに広くなる。セレッソが耐えられないとピンチになるが、上手くボールを奪えば3シャドーとキム・ボギョン、播戸らのまわりにはヨダレが出るようなスペースがたくさん生まれていた。
再び同点に引き戻すゴールは意外な形。コーナーキックから酒本の精度の高いボールが入り、スルスルとスペースに駆け込んだ清武にドンピシャ!!
しかし全北も負けてはいない。直後のコーナーキックでチョ ソンファンの高く強いヘッド。再び突き放される。この悪癖は治らないのか。
前半は立ち上がりとロスタイムに失点、後半は同点に追いついた直後の失点。こうまで流れが悪いと気後れもするはずだが、広島戦の後で、しかも観客はいつもより熱気を帯びて声援を送っている。選手もどこか妙なテンションで恐れずに攻め続ける。昔、モリシやアキがピッチを駆けていた頃の、あのイケイケのセレッソを観ているような気分。
相手のゴール前まで攻め上がれば何が起こるかわからないもので、フリーキックを防ぐ壁の選手がよりにもよってハンド(現場ではラッキーだなと思ったが、動画を見ると明らかなハンドだった)をしてしまいPK。キム・ボギョンが冷静に決めて三度目の同点。
この直後から、セレッソはカードを切ってフレッシュな選手を入れていく。後半23分には体調が万全ではないのに走りまわってくれた播戸を下げて大竹をピッチに送り込む。ファビオ・ロペスが1列上がって4-2-3-1は変わらず。

後半23分
その6分後には裏を狙われていた?丸橋を下げて経験豊かな尾亦を入れる。

後半29分
尾亦は久しぶりにトップでのプレーとなったが、ほぼノーミスで守備の破綻を防いでくれた。大竹も初見でどのような選手なのか注目していたけれど、ドリブルが上手く、テクニックがあっていいし、ガツガツと競りに行くスピリッツも頼もしい。ボールをキープしたいところでのオプションとしては申し分ない。連携がとれてくればもっと映えるはずだ。
さて、全北にアウェーゴールをたらふくとられた以上、セレッソはこの試合何が何でも勝たなければいけなかった。試合も終盤になると崩れたラインを突破して好機を何度も作るが、これが決まらずで、徐々に焦りが生まれ始める。
こんな時に決めてくれるのがエースということなのだろう。清武がとびきりのアイデアで勝ち越しゴールを叩きこんでくれた。2点目と同じコーナーキック、高さを警戒して引き気味になっているDF陣を見て、キッカー酒本はトリックプレーを選択する。サインを送り、走りこむ清武に絶妙のグラウンダー。清武も正確なコントロールでダイレクトシュート、セレッソが後半36分にしてこの試合初めてのリード。
この後、セレッソは全北のロングボールを多用した攻撃に悩まされ、耐える時間が続く。前線に杉本を入れてタメを作ろうと尽力するが、青息吐息。

後半41分
それでも、勝てた。試合終了までのロスタイム4分は長過ぎたが、耐えに耐えての勝利。これでアウェーの2nd legは同点でよくなった。1点入ると入らないとでは、大きな違い。
まだこのトロフィーの話をするべき段階ではないが、これを目標にチームが一つにまとまってくれるなら、それはそれで意義がある。勝とう。そして、新しい歴史を。
Sun 11 Sep 2011
2011 J1 第25節 C大阪5VS4広島 "Bandona The King"
前半22分 ミキッチ(広島)
前半33分 高萩 洋次郎(広島)
前半44分 佐藤 寿人(広島)
後半1分 清武 弘嗣(C大阪)
後半10分 播戸 竜二(C大阪)
後半12分 播戸 竜二(C大阪)
後半27分 キム ボギョン(C大阪)
後半32分 播戸 竜二(C大阪)
後半45分+1 佐藤 寿人(広島)
イスラム教では偶像崇拝は禁止されている、神は眼に見えるものでは無いというのが理由らしい。だが今日、俺はついに神様を観ることができた。眼の前にいた神様は、桜色のユニフォームを着た小柄な男性だった。背番号は、11。ボールを天高く掲げたその姿に、思わず合掌してしまいたくなったけれど、それを我慢して、ひたすらシャッターを押した。
スタメンは勝った浦和戦から大きく動かさず、1トップにはコンディションの良い杉本が入った。控えには怪我で離脱していた高橋大輔、キム・ボギョン、中後の名前が、戦力が整ってきた。

試合開始時
しかしその浦和戦とは打って変わって、チームの動きが良くない。広島のガッチリと噛み合ったチームワークに翻弄される時間が続く。
観ているとトップとボランチの差が大きく感じた。広島のトップ、佐藤寿人と李忠成はやはり別格にいい。受け方も上手く、キッチリと収まるので中盤が迷いなく上がれる。2列目に、時にサイドにとボールが澱みなく流れ、セレッソはそれを捕まえ切れない。
対するセレッソは杉本が今ひとつ。
広島DF陣の人に強い守備に苦戦した杉本は、ボールが落ち着かずに難儀していた。攻撃はもっぱら清武、倉田、ファビオ・ロペスの2列目頼みになるが、スピードが無く、ボランチのフィルターにかかって好機すら作れない。
泣きっ面に蜂とはよく言ったもので、守備の柱、頼るべき茂庭が背中を痛打。前半7分でピッチを後にしてしまう。

前半7分、茂庭→藤本
これでセレッソのチームバランスはガタガタになった。無駄にあがいて両サイドが上がったところを山岸、ミキッチに突かれて自分の首を締める事に。
前半3失点は遠い昔だが、反省しないことには前に進まない。1点目はキム・ジンヒョンの判断ミス、2点目は上本がミキッチとの1対1に破れたところで勝負あり。この2失点で気持ちが折れかかったが、3点目の佐藤寿人のゴールは本当に厳しい失点だった。ボランチもセンターバックも何の機能もしなかった失点は、チームの瓦解を意味していた。ゴール裏だけではなく、スタジアム全体から響くブーイングを、選手達はどう聞いただろう。
これがよかったというのは、全く結果論だ。だけれど、何一ついい所がなかった、ということは、どんな手を打っても今より悪くなることはないということ。レヴィーは残った2枚のカードを一気に切る判断をした。
そして、物語は動き出す。

後半開始時、播戸、キム・ボギョン投入
播戸は、体躯に恵まれた選手ではない。韋駄天ではないし、圧倒的な高さがあるわけでもない。それでもゴール前の嗅覚と、チームを鼓舞する強い気持ちで、バラバラだったセレッソを、再び一つのチームにまとめてくれた。
まずは、弟分、播戸を敬愛してやまぬ清武が反撃の狼煙を上げる。サイドからバイタルに侵入しての素晴らしいミドルが、広島のネットを揺らす。時間も後半開始早々で、「最初の10分をしっかりと守ろう」と指示していたペトロヴィッチの思惑を打ち砕く。
すると広島にほころびが生まれ始め、播戸がボールをキープするのに十分な時間と空間が発生した。トップが上手くボールをさばき、2列目、サイドが生き生きとオーバーラップ。前半の広島のお株を奪うスピーディーな攻撃。
後半10分、12分のゴールはボールが早く動き、勢いにのった両サイドが上げたクロスに播戸が反応した形。180cmオーバーのDF陣も、攻撃の速さと展開の大きさで完全にマークを外してしまっていた。
後半開始13分での同点劇で、長居の空気がおかしなものになった。皆が熱病にうなされたように叫んでいる。まるで古代のコロッセオのように、自らの心を抑えきれずにいた。
そして、ダービー以来怪我に泣かされた黄金銃、キム・ボギョンの左足が再び火を噴く。DFに当たってコースが変わり、反応の早さが売りの西川には裏目に。逆転!
試合後、傷心のペトロヴィッチに、なぜ李忠成を下げたのかと聞いた記者がいたが、生観戦していたものとすると当然のように感じた。播戸という絶対的なポイントができたことで中盤の形勢が逆転していた。トップがボールを受ける回数が減っていたのだから、中盤のプレーヤーという選択だったのでは?
この血なまぐさい殴り合いの趨勢を決したのは、やはり播戸。チームをまとめる兄貴分、彼を信じてチームが動き、その信頼に応えてみせる。清武も、ファビオ・ロペスも、丸橋も、酒本も、前半とは別人のよう。
それは守備でも同じこと、攻め手にばかり注力していたために守備の不安は相変わらずで、逆転してから引いて守るようになって、その傾向は余計に際立ってしまった。佐藤寿人のこの試合2点目のゴールも、ものの見事に崩されてのもの。
そんな時でも、播戸とファビオ・ロペスは労を惜しまず、前線でチェイシングを続けてくれた。特にファビオ・ロペスは90分間全くサボること無く、味方のために走ってくれていた。ブログを更新し、オリジナルの動画を作り、夜中までTwitterをして、Facebookのアカウントまで作る今時の選手だが、泥臭い仕事だってお手のものだ。なんてスタミナなんだろう!
この勝ちはどう言い表せばいいのだろうか?確かに価値はあるが、かと言って毎試合こんなことができるはずがない。茂庭の怪我も心配だ。だから有頂天にはならず、気を引き締めてACLに臨もう。レヴィーにも長生きして欲しいしね。では、お疲れ様。
前半33分 高萩 洋次郎(広島)
前半44分 佐藤 寿人(広島)
後半1分 清武 弘嗣(C大阪)
後半10分 播戸 竜二(C大阪)
後半12分 播戸 竜二(C大阪)
後半27分 キム ボギョン(C大阪)
後半32分 播戸 竜二(C大阪)
後半45分+1 佐藤 寿人(広島)
イスラム教では偶像崇拝は禁止されている、神は眼に見えるものでは無いというのが理由らしい。だが今日、俺はついに神様を観ることができた。眼の前にいた神様は、桜色のユニフォームを着た小柄な男性だった。背番号は、11。ボールを天高く掲げたその姿に、思わず合掌してしまいたくなったけれど、それを我慢して、ひたすらシャッターを押した。
スタメンは勝った浦和戦から大きく動かさず、1トップにはコンディションの良い杉本が入った。控えには怪我で離脱していた高橋大輔、キム・ボギョン、中後の名前が、戦力が整ってきた。

試合開始時
しかしその浦和戦とは打って変わって、チームの動きが良くない。広島のガッチリと噛み合ったチームワークに翻弄される時間が続く。
観ているとトップとボランチの差が大きく感じた。広島のトップ、佐藤寿人と李忠成はやはり別格にいい。受け方も上手く、キッチリと収まるので中盤が迷いなく上がれる。2列目に、時にサイドにとボールが澱みなく流れ、セレッソはそれを捕まえ切れない。
対するセレッソは杉本が今ひとつ。
広島DF陣の人に強い守備に苦戦した杉本は、ボールが落ち着かずに難儀していた。攻撃はもっぱら清武、倉田、ファビオ・ロペスの2列目頼みになるが、スピードが無く、ボランチのフィルターにかかって好機すら作れない。
泣きっ面に蜂とはよく言ったもので、守備の柱、頼るべき茂庭が背中を痛打。前半7分でピッチを後にしてしまう。

前半7分、茂庭→藤本
これでセレッソのチームバランスはガタガタになった。無駄にあがいて両サイドが上がったところを山岸、ミキッチに突かれて自分の首を締める事に。
前半3失点は遠い昔だが、反省しないことには前に進まない。1点目はキム・ジンヒョンの判断ミス、2点目は上本がミキッチとの1対1に破れたところで勝負あり。この2失点で気持ちが折れかかったが、3点目の佐藤寿人のゴールは本当に厳しい失点だった。ボランチもセンターバックも何の機能もしなかった失点は、チームの瓦解を意味していた。ゴール裏だけではなく、スタジアム全体から響くブーイングを、選手達はどう聞いただろう。
これがよかったというのは、全く結果論だ。だけれど、何一ついい所がなかった、ということは、どんな手を打っても今より悪くなることはないということ。レヴィーは残った2枚のカードを一気に切る判断をした。
そして、物語は動き出す。

後半開始時、播戸、キム・ボギョン投入
播戸は、体躯に恵まれた選手ではない。韋駄天ではないし、圧倒的な高さがあるわけでもない。それでもゴール前の嗅覚と、チームを鼓舞する強い気持ちで、バラバラだったセレッソを、再び一つのチームにまとめてくれた。
まずは、弟分、播戸を敬愛してやまぬ清武が反撃の狼煙を上げる。サイドからバイタルに侵入しての素晴らしいミドルが、広島のネットを揺らす。時間も後半開始早々で、「最初の10分をしっかりと守ろう」と指示していたペトロヴィッチの思惑を打ち砕く。
すると広島にほころびが生まれ始め、播戸がボールをキープするのに十分な時間と空間が発生した。トップが上手くボールをさばき、2列目、サイドが生き生きとオーバーラップ。前半の広島のお株を奪うスピーディーな攻撃。
後半10分、12分のゴールはボールが早く動き、勢いにのった両サイドが上げたクロスに播戸が反応した形。180cmオーバーのDF陣も、攻撃の速さと展開の大きさで完全にマークを外してしまっていた。
後半開始13分での同点劇で、長居の空気がおかしなものになった。皆が熱病にうなされたように叫んでいる。まるで古代のコロッセオのように、自らの心を抑えきれずにいた。
そして、ダービー以来怪我に泣かされた黄金銃、キム・ボギョンの左足が再び火を噴く。DFに当たってコースが変わり、反応の早さが売りの西川には裏目に。逆転!
試合後、傷心のペトロヴィッチに、なぜ李忠成を下げたのかと聞いた記者がいたが、生観戦していたものとすると当然のように感じた。播戸という絶対的なポイントができたことで中盤の形勢が逆転していた。トップがボールを受ける回数が減っていたのだから、中盤のプレーヤーという選択だったのでは?
この血なまぐさい殴り合いの趨勢を決したのは、やはり播戸。チームをまとめる兄貴分、彼を信じてチームが動き、その信頼に応えてみせる。清武も、ファビオ・ロペスも、丸橋も、酒本も、前半とは別人のよう。
それは守備でも同じこと、攻め手にばかり注力していたために守備の不安は相変わらずで、逆転してから引いて守るようになって、その傾向は余計に際立ってしまった。佐藤寿人のこの試合2点目のゴールも、ものの見事に崩されてのもの。
そんな時でも、播戸とファビオ・ロペスは労を惜しまず、前線でチェイシングを続けてくれた。特にファビオ・ロペスは90分間全くサボること無く、味方のために走ってくれていた。ブログを更新し、オリジナルの動画を作り、夜中までTwitterをして、Facebookのアカウントまで作る今時の選手だが、泥臭い仕事だってお手のものだ。なんてスタミナなんだろう!
この勝ちはどう言い表せばいいのだろうか?確かに価値はあるが、かと言って毎試合こんなことができるはずがない。茂庭の怪我も心配だ。だから有頂天にはならず、気を引き締めてACLに臨もう。レヴィーにも長生きして欲しいしね。では、お疲れ様。
Sun 28 Aug 2011
2011 J1 第24節 C大阪3VS1浦和 咲き誇れ若櫻。
後半3分 山口 螢(C大阪)
後半23分 高崎 寛之(浦和)
後半42分 扇原 貴宏(C大阪)
後半45+1分 倉田 秋(C大阪)
「セレッソユースから上がった選手は、ホントすごいっすよ」
と預言者は言った。それまでの不甲斐ない活躍を観ていて、半信半疑でいたけれど、ようやっと得心した。相手は浦和、下位に沈んでいるとはいえ、選手個々の能力の高さは強豪とも変りないチームだ。そのチームに対してこれだけの結果を残せたことに満足している。失点でさえ、セレッソの糧になってくれた。
スタメンを見ればチーム状態の苦しさがわかる。藤本がベンチに戻り、スタメンに変化はないが、今度は中後が外れた。FWのサブには若い永井と杉本。

序盤は両チームの「負けたくない」「ミスしたくない」という気持ちが消極的に出て、よくない。コンタクトプレーでは激しいものがあったが、局地戦ばかりでいいようにボールが流れない。上本が田中達也に膝を入れられ、脳震盪を起こすも大事なし。
その中で扇原はよくできていたなと覚えている。マルチネスとは今の時点では比べるべくもないけれど、ベクトルは同じ。両サイドに綺麗なロングボールを供給して、浦和を左右に振っていた。
もう一人、絶対に書かなければならない存在は、ファビオ・ロペス。ガンバとのダービーでは1トップとして、鹿島、清水、横浜FM戦では3シャドーの一角として登場したものの、正直期待外れな部分が大きかった。
ところが今日は違った。清水戦からコンビを組んでいる播戸との息が少しずつ合い始めて、スピードの緩急が出始め、ボールを受ける動き、受けてからの動きがスムーズになった。ダービーの頃の彼と比べれば、まるで早送りのよう。主戦場たる左サイドの前線、相手右サイドバックの裏がガタガタだったのも幸いして、再三再四好機に絡む。守備でも播戸と対になり浦和の守備陣を追い回す。
前半に不満があるとすれば決定機の少なさ、シュートは僅かに2本。ファビオ・ロペスの突破からのいいシュートと、ファビオ・ロペスが受けて清武に流し、清武がスルーしたところに扇原という流れの二つだけ。山口が感じて出したボールと清武のいい飛び出しの組み合わせもシュートまで持っていけず。どれも決定的だっただけに印象深いが、他には得点の匂いのするシーンが一つもなかった。これは課題。スコアは動かず後半に。
ところが後半立ち上がりに、あっけなくスコアが動く。ファビオ・ロペスのこの試合3度目か4度目の左サイド突破、中に駆け上がったのはボランチの山口螢。長い距離を上がっていたのでノーマーク。冷静に右足インフロントでファーサイドのポスト近くに流しこみ、1-0!最近あった得点後すぐに失点という流れもなんとか防ぎ、ようやくリードしたアドバンテージを有効利用し始める。こういう試合が見たかったんだ!
浦和は前線のデスポトビッチがあまり機能せず、前線でのタメが作れないでいた。先制されて火がついたか、後半15分にスピードのエスクデロ・セルヒオ、高さと強さの高崎と前線をそっくり入れ替える。
この交代はセレッソを苦しめた。特にセレッソの右サイドにいるエスクデロ・セルヒオと原口の連携から何度も危ないシーンを作られる。
対するセレッソはペース配分無視で動き回っていた播戸を予定通り下げて、こちらも高さ、強さの杉本を入れる。

後半25分
杉本は前節の得点が自信になったか、いい動き。やはり相手右サイドの裏を突いて決定機を作り、後は流しこむだけというシーンも、ところが不発に終わってしまう。最初の得点からこの杉本のプレーまで、いくつか決め切れないシーンが続いていたので、悪い流れ。
その直後に、失点。やはりエスクデロ・セルヒオと原口にやられた。右サイドでタメを作られ、原口がバイタルまで入って切り替えし、ミドルを一度はキム・ジンヒョンが弾くも、高崎に詰められて同点。時間も後半33分と、そろそろ試合を潰さなくてはいけなかったところだけに、重苦しい空気。
それでも希望が持てたのは、両軍の守備に差があったから。この時間に来て茂庭がよく動くようになり、山口、扇原のボランチも気持ちを切らさずに堅実に働いてくれていた。対する浦和はファビオ・ロペス、杉本、丸橋、清武に再三突かれている守備のギャップを埋めることができず、得点をとるために攻撃的なカードばかりを切ってしまっていた。
その差が、同点かと覚悟を決めた後半42分に形となって現れる。やはりファビオ・ロペスの左サイド突破、スピードにのって中に折り返すと、最後はよく上がっていた扇原。相手に潰されそうになりながらも左足一閃、ボールはゴール右隅に突き刺さる。キーパー加藤は一歩も動けず、再びリード。
いい状態のチームであれば、ここからの一手、反撃のための策が残されていただろうが、浦和はこの時点でカードを全て切っていて、後は個々の頑張りに頼るしか無かった。セレッソも今年同じような試合を何度も経験してきたから、その辛さは我が事のようにわかる。まるで我が身が泥沼の中に入っていくような錯覚さえ覚えた。ファビオ・ロペスがロスタイム、容赦のない飛び出しからループシュート、枠に当たるも倉田がこちらもよく詰めて3-1。試合を完全に決定づけた。

後半45+2分、お役御免のファビオ・ロペスと永井が交代

後半45分+5分、時間稼ぎと守備固めに藤本
今日の試合は若手にとって、単身海を渡ってやってきてくれたファビオ・ロペスにとって、そしてセレッソにとって大きな試合になった。まだ何も決まってはいないが、今まで下を向いて歩いていたのが、上を向いて歩けるようになった。
この夏は苦しかったが、主力が怪我をした中で、若手に成長の場が与えられ、苦しいながら結果を残してくれたことを、まず喜ぼうと思う。播戸、ボランチ、3シャドーが今日の出来であれば、キム・ボギョン、小松の復帰も無理させずに済む。本当に大きな勝利だ。
後半23分 高崎 寛之(浦和)
後半42分 扇原 貴宏(C大阪)
後半45+1分 倉田 秋(C大阪)
「セレッソユースから上がった選手は、ホントすごいっすよ」
と預言者は言った。それまでの不甲斐ない活躍を観ていて、半信半疑でいたけれど、ようやっと得心した。相手は浦和、下位に沈んでいるとはいえ、選手個々の能力の高さは強豪とも変りないチームだ。そのチームに対してこれだけの結果を残せたことに満足している。失点でさえ、セレッソの糧になってくれた。
スタメンを見ればチーム状態の苦しさがわかる。藤本がベンチに戻り、スタメンに変化はないが、今度は中後が外れた。FWのサブには若い永井と杉本。

序盤は両チームの「負けたくない」「ミスしたくない」という気持ちが消極的に出て、よくない。コンタクトプレーでは激しいものがあったが、局地戦ばかりでいいようにボールが流れない。上本が田中達也に膝を入れられ、脳震盪を起こすも大事なし。
その中で扇原はよくできていたなと覚えている。マルチネスとは今の時点では比べるべくもないけれど、ベクトルは同じ。両サイドに綺麗なロングボールを供給して、浦和を左右に振っていた。
もう一人、絶対に書かなければならない存在は、ファビオ・ロペス。ガンバとのダービーでは1トップとして、鹿島、清水、横浜FM戦では3シャドーの一角として登場したものの、正直期待外れな部分が大きかった。
ところが今日は違った。清水戦からコンビを組んでいる播戸との息が少しずつ合い始めて、スピードの緩急が出始め、ボールを受ける動き、受けてからの動きがスムーズになった。ダービーの頃の彼と比べれば、まるで早送りのよう。主戦場たる左サイドの前線、相手右サイドバックの裏がガタガタだったのも幸いして、再三再四好機に絡む。守備でも播戸と対になり浦和の守備陣を追い回す。
前半に不満があるとすれば決定機の少なさ、シュートは僅かに2本。ファビオ・ロペスの突破からのいいシュートと、ファビオ・ロペスが受けて清武に流し、清武がスルーしたところに扇原という流れの二つだけ。山口が感じて出したボールと清武のいい飛び出しの組み合わせもシュートまで持っていけず。どれも決定的だっただけに印象深いが、他には得点の匂いのするシーンが一つもなかった。これは課題。スコアは動かず後半に。
ところが後半立ち上がりに、あっけなくスコアが動く。ファビオ・ロペスのこの試合3度目か4度目の左サイド突破、中に駆け上がったのはボランチの山口螢。長い距離を上がっていたのでノーマーク。冷静に右足インフロントでファーサイドのポスト近くに流しこみ、1-0!最近あった得点後すぐに失点という流れもなんとか防ぎ、ようやくリードしたアドバンテージを有効利用し始める。こういう試合が見たかったんだ!
浦和は前線のデスポトビッチがあまり機能せず、前線でのタメが作れないでいた。先制されて火がついたか、後半15分にスピードのエスクデロ・セルヒオ、高さと強さの高崎と前線をそっくり入れ替える。
この交代はセレッソを苦しめた。特にセレッソの右サイドにいるエスクデロ・セルヒオと原口の連携から何度も危ないシーンを作られる。
対するセレッソはペース配分無視で動き回っていた播戸を予定通り下げて、こちらも高さ、強さの杉本を入れる。

後半25分
杉本は前節の得点が自信になったか、いい動き。やはり相手右サイドの裏を突いて決定機を作り、後は流しこむだけというシーンも、ところが不発に終わってしまう。最初の得点からこの杉本のプレーまで、いくつか決め切れないシーンが続いていたので、悪い流れ。
その直後に、失点。やはりエスクデロ・セルヒオと原口にやられた。右サイドでタメを作られ、原口がバイタルまで入って切り替えし、ミドルを一度はキム・ジンヒョンが弾くも、高崎に詰められて同点。時間も後半33分と、そろそろ試合を潰さなくてはいけなかったところだけに、重苦しい空気。
それでも希望が持てたのは、両軍の守備に差があったから。この時間に来て茂庭がよく動くようになり、山口、扇原のボランチも気持ちを切らさずに堅実に働いてくれていた。対する浦和はファビオ・ロペス、杉本、丸橋、清武に再三突かれている守備のギャップを埋めることができず、得点をとるために攻撃的なカードばかりを切ってしまっていた。
その差が、同点かと覚悟を決めた後半42分に形となって現れる。やはりファビオ・ロペスの左サイド突破、スピードにのって中に折り返すと、最後はよく上がっていた扇原。相手に潰されそうになりながらも左足一閃、ボールはゴール右隅に突き刺さる。キーパー加藤は一歩も動けず、再びリード。
いい状態のチームであれば、ここからの一手、反撃のための策が残されていただろうが、浦和はこの時点でカードを全て切っていて、後は個々の頑張りに頼るしか無かった。セレッソも今年同じような試合を何度も経験してきたから、その辛さは我が事のようにわかる。まるで我が身が泥沼の中に入っていくような錯覚さえ覚えた。ファビオ・ロペスがロスタイム、容赦のない飛び出しからループシュート、枠に当たるも倉田がこちらもよく詰めて3-1。試合を完全に決定づけた。

後半45+2分、お役御免のファビオ・ロペスと永井が交代
後半45分+5分、時間稼ぎと守備固めに藤本
今日の試合は若手にとって、単身海を渡ってやってきてくれたファビオ・ロペスにとって、そしてセレッソにとって大きな試合になった。まだ何も決まってはいないが、今まで下を向いて歩いていたのが、上を向いて歩けるようになった。
この夏は苦しかったが、主力が怪我をした中で、若手に成長の場が与えられ、苦しいながら結果を残してくれたことを、まず喜ぼうと思う。播戸、ボランチ、3シャドーが今日の出来であれば、キム・ボギョン、小松の復帰も無理させずに済む。本当に大きな勝利だ。
Wed 24 Aug 2011
2011 J1 第23節 横浜FM2VS1C大阪 旅の終わり。
前半15分 兵藤 慎剛(横浜FM)
前半44分 中村 俊輔(横浜FM)
後半14分 杉本 健勇(C大阪)
ああ、甲子園でもあるまいに、夏の盛りのこの熱さの中、自宅に帰る回数も数えるほど、一つ所にもとどまれずのジプシー生活は、セレッソに甚大な被害をもたらした。マルチネス、小松、キム・ボギョン、今日は清武。次々と中心選手が倒れていく。残った選手達も前半から動きが鈍く、この3試合を走り続けた選手達の疲弊は、モニターを通しても容易に見て取れた。
スタメンを見てもチーム状態の悪さがよくわかる。トップの播戸は上り調子だが、中盤には得点を量産していたキム・ボギョンの名前が無い。ボランチはユース出身の山口螢と扇原、2列目には前節同様にファビオ・ロペス。茂庭は復帰したものの、今度は貴重な控えの藤本が外れて、控えでセンターバックができるのは高橋祐太郎だけ。ベストメンバーには程遠い。

選手層の厚さ、勢い、チームの成熟度、どれをとってもマリノスが一枚上手。セレッソは僅かに圧力をかけられただけでミスをしたり、体が動かず、危険なボールロストを繰り返す。守備では急造ボランチが機能せず、3シャドーも運動量不足でボールがつながらない。前半15分の失点は中に走りこんでくる兵藤のマークがつききれていなかったのも痛いが、その一歩前、左サイドの攻防で粘りを見せられなかったのも残念だった。
前半ただ一人、気合の入ったプレーをしていたのは播戸。ペナルティエリア、左サイドからの速いクロスボールを受けると反転シュートも枠外。その後もボックス内に走りこんできたファビオ・ロペスにやさしいタッチのボールを供給し、シュートを誘発させるがこちらも枠外。前半のチャンスといえばこれくらいで、あとは殆どマリノスのペース。
不運は続くもので、前半終了間際にも茂庭のクリアボールが中村俊輔の足にヒットして失点。この出来で2失点は痛すぎた。中村はこのプレーで足を痛めて下がったが、逆に体躯の強い渡邉千真が後半から入り、茂庭、上本を苦しめることになる。
普通なら後半頭から手駒を切ってチームを活性化させたいが、パンチの効いたプレーヤー、局面を打開するサブがいないので動けない。ただマリノスも予定外の選手交代で少しずつチームの総合力が下がり始めた。セレッソがサイドを広く使った攻撃から形を作り始める。
ところがその両サイド、丸橋と酒本も連戦の疲れがありありで、縦へのスピードが無い。あと一歩、いつもなら出ているはずの足がでない。酒本が一度いい突破を見せたが、それ以外は歯がゆいものばかり。
後半13分になってようやくカードを切る。精彩を欠いていた山口を下げて杉本を入れ、倉田はボランチに下がる。4-2-2-2にシフトして前線でのポイントを増やす。持ち味のはずの中盤でのパス回しは捨て、現実路線に。

後半13分
杉本は自慢の高さではあまり形を作れなかったが、足元の柔らかさでマリノスの守備を崩す。入ってすぐ、ボックス内で清武の速いパスを受けてシュートを放つとこれが決まる。起死回生のゴール。
ここからはイケイケの攻撃が続く。清武を軸にして、播戸、杉本が絡むような形。丸橋、酒本は無理をせずアーリークロスを入れて、雨でスリッピーになったピッチでのイレギュラーを誘う。
もし怪我をしている主力がこの場にいればとは、よもや言うまい。この試合無理をしていない選手は誰もいなかった、皆ベストを尽くしてくれたと思う。倉田の顔からは表情が消え、茂庭、上本も小野、長谷川、そして渡邉、キム・クナンといった強力な前線とのファイトで体力を削られていた。調子がいい播戸と言えども例外ではなく、気力でプレーしている様子。扇原は試合の流れに自分を合わせるのに手一杯で、ファビオ・ロペスは自分の持ち味もチームメートのよいところも引き出せないままだった。
そうして恐れていたことが起こる。清武の体が悲鳴を上げ、後半29分に左膝を負傷。乾、マルチネス、キム・ボギョン、ボールをキープできるプレーヤーがいなくなっていた中、チームの心臓として攻守にわたって活躍していた清武が、タンカに乗せられ、苦悶の表情でピッチを去る。

後半30分
この時間になると、チームはチームとしての形を失い、狭いスペースの個々人が頑張るような状態になっていた。味方が相手に詰められてもフォローに行くことができない。少しパスの受け渡しがズレただけでもボールがラインを割ってしまう。悲しいシーンが続いた。
溜飲を下げたのは、清武に代わってピッチに入り、右サイドで暴れまわった村田の存在。ウインガーのようにただラインをタテに走るだけではなく、時には中に切れ込み、またある時はボックスの中に入り込んでくる。そのスピードはチームの中でも突出していて、観ていてワクワクするものだった。春先のチャリティーマッチではただ前に突進するだけのプレーヤーだったが、しばらくぶりの実戦で自身の成長を披露してくれた。
敗戦は、それはどうあっても悔しい。もししっかりと戦力が整っていたらと思うこともある。ただ少なくとも、これからも続くシーズンを諦めるような気分にだけはならないでいよう。最後の最後、シーズン最終節試合終了の笛が吹かれるまで、チームと共に戦おう。それが、サポーターに与えられた仕事であるから。
前半44分 中村 俊輔(横浜FM)
後半14分 杉本 健勇(C大阪)
ああ、甲子園でもあるまいに、夏の盛りのこの熱さの中、自宅に帰る回数も数えるほど、一つ所にもとどまれずのジプシー生活は、セレッソに甚大な被害をもたらした。マルチネス、小松、キム・ボギョン、今日は清武。次々と中心選手が倒れていく。残った選手達も前半から動きが鈍く、この3試合を走り続けた選手達の疲弊は、モニターを通しても容易に見て取れた。
スタメンを見てもチーム状態の悪さがよくわかる。トップの播戸は上り調子だが、中盤には得点を量産していたキム・ボギョンの名前が無い。ボランチはユース出身の山口螢と扇原、2列目には前節同様にファビオ・ロペス。茂庭は復帰したものの、今度は貴重な控えの藤本が外れて、控えでセンターバックができるのは高橋祐太郎だけ。ベストメンバーには程遠い。

選手層の厚さ、勢い、チームの成熟度、どれをとってもマリノスが一枚上手。セレッソは僅かに圧力をかけられただけでミスをしたり、体が動かず、危険なボールロストを繰り返す。守備では急造ボランチが機能せず、3シャドーも運動量不足でボールがつながらない。前半15分の失点は中に走りこんでくる兵藤のマークがつききれていなかったのも痛いが、その一歩前、左サイドの攻防で粘りを見せられなかったのも残念だった。
前半ただ一人、気合の入ったプレーをしていたのは播戸。ペナルティエリア、左サイドからの速いクロスボールを受けると反転シュートも枠外。その後もボックス内に走りこんできたファビオ・ロペスにやさしいタッチのボールを供給し、シュートを誘発させるがこちらも枠外。前半のチャンスといえばこれくらいで、あとは殆どマリノスのペース。
不運は続くもので、前半終了間際にも茂庭のクリアボールが中村俊輔の足にヒットして失点。この出来で2失点は痛すぎた。中村はこのプレーで足を痛めて下がったが、逆に体躯の強い渡邉千真が後半から入り、茂庭、上本を苦しめることになる。
普通なら後半頭から手駒を切ってチームを活性化させたいが、パンチの効いたプレーヤー、局面を打開するサブがいないので動けない。ただマリノスも予定外の選手交代で少しずつチームの総合力が下がり始めた。セレッソがサイドを広く使った攻撃から形を作り始める。
ところがその両サイド、丸橋と酒本も連戦の疲れがありありで、縦へのスピードが無い。あと一歩、いつもなら出ているはずの足がでない。酒本が一度いい突破を見せたが、それ以外は歯がゆいものばかり。
後半13分になってようやくカードを切る。精彩を欠いていた山口を下げて杉本を入れ、倉田はボランチに下がる。4-2-2-2にシフトして前線でのポイントを増やす。持ち味のはずの中盤でのパス回しは捨て、現実路線に。

後半13分
杉本は自慢の高さではあまり形を作れなかったが、足元の柔らかさでマリノスの守備を崩す。入ってすぐ、ボックス内で清武の速いパスを受けてシュートを放つとこれが決まる。起死回生のゴール。
ここからはイケイケの攻撃が続く。清武を軸にして、播戸、杉本が絡むような形。丸橋、酒本は無理をせずアーリークロスを入れて、雨でスリッピーになったピッチでのイレギュラーを誘う。
もし怪我をしている主力がこの場にいればとは、よもや言うまい。この試合無理をしていない選手は誰もいなかった、皆ベストを尽くしてくれたと思う。倉田の顔からは表情が消え、茂庭、上本も小野、長谷川、そして渡邉、キム・クナンといった強力な前線とのファイトで体力を削られていた。調子がいい播戸と言えども例外ではなく、気力でプレーしている様子。扇原は試合の流れに自分を合わせるのに手一杯で、ファビオ・ロペスは自分の持ち味もチームメートのよいところも引き出せないままだった。
そうして恐れていたことが起こる。清武の体が悲鳴を上げ、後半29分に左膝を負傷。乾、マルチネス、キム・ボギョン、ボールをキープできるプレーヤーがいなくなっていた中、チームの心臓として攻守にわたって活躍していた清武が、タンカに乗せられ、苦悶の表情でピッチを去る。

後半30分
この時間になると、チームはチームとしての形を失い、狭いスペースの個々人が頑張るような状態になっていた。味方が相手に詰められてもフォローに行くことができない。少しパスの受け渡しがズレただけでもボールがラインを割ってしまう。悲しいシーンが続いた。
溜飲を下げたのは、清武に代わってピッチに入り、右サイドで暴れまわった村田の存在。ウインガーのようにただラインをタテに走るだけではなく、時には中に切れ込み、またある時はボックスの中に入り込んでくる。そのスピードはチームの中でも突出していて、観ていてワクワクするものだった。春先のチャリティーマッチではただ前に突進するだけのプレーヤーだったが、しばらくぶりの実戦で自身の成長を披露してくれた。
敗戦は、それはどうあっても悔しい。もししっかりと戦力が整っていたらと思うこともある。ただ少なくとも、これからも続くシーズンを諦めるような気分にだけはならないでいよう。最後の最後、シーズン最終節試合終了の笛が吹かれるまで、チームと共に戦おう。それが、サポーターに与えられた仕事であるから。
Sun 21 Aug 2011
2011 J1 第22節 清水3VS3C大阪 今が底と…。
前半8分 小野 伸二(清水)
後半31分 播戸 竜二(PK)(C大阪)
後半32分 播戸 竜二(C大阪)
後半35分 高木 俊幸(清水)
後半42分 播戸 竜二(C大阪)
後半44分 高原 直泰(清水)
これで勝てないのなら、多分しばらく勝てない。そんなもの精神的なものだと笑えれば幸せだけれど、この文章を書いている今でも暗澹たる気持ちになっている。
扇原や清武、そして誰より播戸の活躍は、賞賛すべきものだ。だが、それゆえに絶望するのだ。これだけよいプレーヤーが揃い、ところどころ宝石のように光るプレーがあるというのに、勝てないどころか、リードを5分間守ることもできないでいるのだ。
この試合のスタメン、レヴィーはさぞ悩んだことだと思う。茂庭出場停止、マルチネスは負傷で帰国、ファビオ・ロペスはまだチームにフィットしておらず、高橋大輔、小松は怪我、中後は疲労の色が隠せずでは、どんなメンバーを組めばいい?

この図ではファビオ・ロペスと清武、倉田は同じ高さにいるが、日本人二人は下がってボールを受ける回数が多いのに対して、ファビオ・ロペスは攻撃になるとすっと杉本と同じ列に上がって相手のDFラインと駆け引きをすることが多かった。スタート時は扇原がセンターバック、藤本がボランチでアンカー的な仕事をしていた。ベンチには村田が入っている。
立ち上がりは急造チームの体がモロに出て良くない。清水の新外国人カルフィン・ヨン・ア・ピンがDFラインの1つ前、倉田や清武、キム・ボギョンが使いたいエリアにどっしりと構えてトリブルを粉砕される。そこから広くボールをさばかれて後ろ向きに走らされるシーンが多かったように思う。
ヨン・ア・ピンは筋骨隆々としていて、プレースタイルはアマラウとマルチネスを足したような感じ。広いエリアをカバーするのは苦手なようだが、担当した場所は必ず死守する。持った時も運動量はさほどではないが視野が広く、セレッソのプレーヤーがどちらかのサイドに寄っていると、必ず逆サイドにふられて苦しい。
この試合3度失点しているが、そのどれもがあまりいい形ではなかった。清水の最初のシュートはクロスに合わせた小野のヘッドで、たたきつけられた分長身のキム・ジンヒョンはカバーしきれず。競り合いで1対2と数的優位に立っているのにこの体たらくだ。
セレッソも攻撃の形を作ろうと、清武、キム・ボギョンあたりが奔走していた。ただし例のヨン・ア・ピンが固く、あまりいい形を作れない。ワントップの杉本までうまくボールが入らず、入ったとしてもCB2枚とアンカーの3角形の中。余程早くボールを動かさないとあっという間にボールを奪われてしまう。
タテのスピードも少し鈍化していたが、横へ散らす回数も少なめで、悪い時のセレッソのパターンに入っていた。本当にいい所がない前半で、欲求不満。
後半になって、ポジションをテコ入れ。扇原と藤本の位置を変えた。

こうすると扇原、清武と2枚、サイドに散らしたりドリブルで持って上がったりと、アクセントをつけられる中盤ができて攻撃にリズムが生まれる。またセンターバック相手に四苦八苦していた杉本は左サイドに流れる回数を意図的に増やし、ボールを保持する回数と時間が増えた。こうして起点が何箇所か生まれ、攻撃のパターンがすこしずつ増えていった。
サイドでは酒本、丸橋が攻撃的に絡み、何度かいいクロスを上げる。酒本のDFを一人外してのクロス、杉本がヘッドで合わせるも枠外。丸橋も攻撃に関してはいい動きで、両サイドから清水を押し込む。対する清水ゴドビ監督は攻撃的なアレックス、守備的な岩下を入れてチーム状態にキープさせる。小野はもう90分間フルでプレーすることができないのか、小野のために必ず1枚、カードを切らなければいけないようだ。
後半28分、セレッソは数少ない手駒の中から播戸と山口を入れ、決めきれずにいた杉本、ヨン・ア・ピンとの接触で足を痛めたキム・ボギョンを下げる。

後半28分
杉本に比べ体躯で劣る播戸、運動量も決して多いわけではないが、この日は点を決めるという強い意志があった。入ってすぐに一仕事、左に流れたファビオ・ロペスが播戸の足元に鋭いボールを入れると、ボスナーが引き倒してPK。キッカーはその時点で最も得点を上げている選手(この時点では倉田)のはずだったが、鹿島戦の乾とは違って播戸が自らキッカーに。これを冷静に決めて1-1のタイに持ち込む。
続けざまに播戸、テレビではリプレイが終わってすぐ。またしても左からのクロスを今度は頭ですらせてゴールニアに空いた狭いエリアに。たった2分で1-2と試合をひっくり返す。
普通ならここで勝ちだ。勢いは間違いなくセレッソだったし、メンバーにしても慌てず試合に集中していれば何をすべきか理解できたはず。それが、できない。勝ち越しから僅か3分後、高木俊幸のスピードに乗ったドリブルに誰もアタックせず、シュートを撃たれる。詰めもしないで立っているだけのDFなどキーパーにしてみればブラインドにしかならない。キム・ジンヒョンは自身の右側隅を通ったボールに反応できなかった。
しかしセレッソはもう一度自らの力でゴールを切り開く。清武がバイタルでボールを持つと、播戸のとび出すタイミングにピッタリのパスを通す。キーパーも置き去りにした播戸は軽く流し込んで雄叫びを上げた。ベンチメンバーから外れることも多かったベテランが11分間でハットトリックの大仕事。
ここから去年のように上手く試合の流れを鈍化させて、潰していれば、試合はセレッソのものだった。家長やマルチネスのように高い位置でボールをホールドできるプレーヤー、アマラウのように危険な位置に来たプレーヤーを確実に潰すボランチがいれば、それは簡単な仕事のはず。今のセレッソはそれができない!!
高原のゴールに関して言えば、決めた方の流れがよかった、それに至る経緯の方が問題。あの時間帯は相手陣内深くでボールをキープし、相手をイラつかせて攻撃のアイデアを消していくべき。なのに、試合をコントロールしていたのは清水で、セレッソはスピードに乗った攻撃陣を防ぐのに右往左往していた。それでは勝てない。

後半45分+5分、高さ対策で尾亦。ポジションは不明
茂庭がいても、マルチネスがいても、昨季3位となった原動力の守備陣をもってしても、リードを5分と守れない。落ち着いて気勢を削ぐだけで守れる、そのリードが守れない。これでは攻撃陣が浮かばれないし、サポーターのフラストレーションも溜まっていくばかりだ。
何かが必要だ。流れを変え、意識を変え、チームの勢いを加速させる何か。ただ、それが何かわからない。試合中散々ゴドビに挑発され、試合後は沈痛な表情でテレビのインタビューに答えたレヴィー、その顔に生気が感じられなかったのが心配だ。
後半31分 播戸 竜二(PK)(C大阪)
後半32分 播戸 竜二(C大阪)
後半35分 高木 俊幸(清水)
後半42分 播戸 竜二(C大阪)
後半44分 高原 直泰(清水)
これで勝てないのなら、多分しばらく勝てない。そんなもの精神的なものだと笑えれば幸せだけれど、この文章を書いている今でも暗澹たる気持ちになっている。
扇原や清武、そして誰より播戸の活躍は、賞賛すべきものだ。だが、それゆえに絶望するのだ。これだけよいプレーヤーが揃い、ところどころ宝石のように光るプレーがあるというのに、勝てないどころか、リードを5分間守ることもできないでいるのだ。
この試合のスタメン、レヴィーはさぞ悩んだことだと思う。茂庭出場停止、マルチネスは負傷で帰国、ファビオ・ロペスはまだチームにフィットしておらず、高橋大輔、小松は怪我、中後は疲労の色が隠せずでは、どんなメンバーを組めばいい?

この図ではファビオ・ロペスと清武、倉田は同じ高さにいるが、日本人二人は下がってボールを受ける回数が多いのに対して、ファビオ・ロペスは攻撃になるとすっと杉本と同じ列に上がって相手のDFラインと駆け引きをすることが多かった。スタート時は扇原がセンターバック、藤本がボランチでアンカー的な仕事をしていた。ベンチには村田が入っている。
立ち上がりは急造チームの体がモロに出て良くない。清水の新外国人カルフィン・ヨン・ア・ピンがDFラインの1つ前、倉田や清武、キム・ボギョンが使いたいエリアにどっしりと構えてトリブルを粉砕される。そこから広くボールをさばかれて後ろ向きに走らされるシーンが多かったように思う。
ヨン・ア・ピンは筋骨隆々としていて、プレースタイルはアマラウとマルチネスを足したような感じ。広いエリアをカバーするのは苦手なようだが、担当した場所は必ず死守する。持った時も運動量はさほどではないが視野が広く、セレッソのプレーヤーがどちらかのサイドに寄っていると、必ず逆サイドにふられて苦しい。
この試合3度失点しているが、そのどれもがあまりいい形ではなかった。清水の最初のシュートはクロスに合わせた小野のヘッドで、たたきつけられた分長身のキム・ジンヒョンはカバーしきれず。競り合いで1対2と数的優位に立っているのにこの体たらくだ。
セレッソも攻撃の形を作ろうと、清武、キム・ボギョンあたりが奔走していた。ただし例のヨン・ア・ピンが固く、あまりいい形を作れない。ワントップの杉本までうまくボールが入らず、入ったとしてもCB2枚とアンカーの3角形の中。余程早くボールを動かさないとあっという間にボールを奪われてしまう。
タテのスピードも少し鈍化していたが、横へ散らす回数も少なめで、悪い時のセレッソのパターンに入っていた。本当にいい所がない前半で、欲求不満。
後半になって、ポジションをテコ入れ。扇原と藤本の位置を変えた。

こうすると扇原、清武と2枚、サイドに散らしたりドリブルで持って上がったりと、アクセントをつけられる中盤ができて攻撃にリズムが生まれる。またセンターバック相手に四苦八苦していた杉本は左サイドに流れる回数を意図的に増やし、ボールを保持する回数と時間が増えた。こうして起点が何箇所か生まれ、攻撃のパターンがすこしずつ増えていった。
サイドでは酒本、丸橋が攻撃的に絡み、何度かいいクロスを上げる。酒本のDFを一人外してのクロス、杉本がヘッドで合わせるも枠外。丸橋も攻撃に関してはいい動きで、両サイドから清水を押し込む。対する清水ゴドビ監督は攻撃的なアレックス、守備的な岩下を入れてチーム状態にキープさせる。小野はもう90分間フルでプレーすることができないのか、小野のために必ず1枚、カードを切らなければいけないようだ。
後半28分、セレッソは数少ない手駒の中から播戸と山口を入れ、決めきれずにいた杉本、ヨン・ア・ピンとの接触で足を痛めたキム・ボギョンを下げる。

後半28分
杉本に比べ体躯で劣る播戸、運動量も決して多いわけではないが、この日は点を決めるという強い意志があった。入ってすぐに一仕事、左に流れたファビオ・ロペスが播戸の足元に鋭いボールを入れると、ボスナーが引き倒してPK。キッカーはその時点で最も得点を上げている選手(この時点では倉田)のはずだったが、鹿島戦の乾とは違って播戸が自らキッカーに。これを冷静に決めて1-1のタイに持ち込む。
続けざまに播戸、テレビではリプレイが終わってすぐ。またしても左からのクロスを今度は頭ですらせてゴールニアに空いた狭いエリアに。たった2分で1-2と試合をひっくり返す。
普通ならここで勝ちだ。勢いは間違いなくセレッソだったし、メンバーにしても慌てず試合に集中していれば何をすべきか理解できたはず。それが、できない。勝ち越しから僅か3分後、高木俊幸のスピードに乗ったドリブルに誰もアタックせず、シュートを撃たれる。詰めもしないで立っているだけのDFなどキーパーにしてみればブラインドにしかならない。キム・ジンヒョンは自身の右側隅を通ったボールに反応できなかった。
しかしセレッソはもう一度自らの力でゴールを切り開く。清武がバイタルでボールを持つと、播戸のとび出すタイミングにピッタリのパスを通す。キーパーも置き去りにした播戸は軽く流し込んで雄叫びを上げた。ベンチメンバーから外れることも多かったベテランが11分間でハットトリックの大仕事。
ここから去年のように上手く試合の流れを鈍化させて、潰していれば、試合はセレッソのものだった。家長やマルチネスのように高い位置でボールをホールドできるプレーヤー、アマラウのように危険な位置に来たプレーヤーを確実に潰すボランチがいれば、それは簡単な仕事のはず。今のセレッソはそれができない!!
高原のゴールに関して言えば、決めた方の流れがよかった、それに至る経緯の方が問題。あの時間帯は相手陣内深くでボールをキープし、相手をイラつかせて攻撃のアイデアを消していくべき。なのに、試合をコントロールしていたのは清水で、セレッソはスピードに乗った攻撃陣を防ぐのに右往左往していた。それでは勝てない。

後半45分+5分、高さ対策で尾亦。ポジションは不明
茂庭がいても、マルチネスがいても、昨季3位となった原動力の守備陣をもってしても、リードを5分と守れない。落ち着いて気勢を削ぐだけで守れる、そのリードが守れない。これでは攻撃陣が浮かばれないし、サポーターのフラストレーションも溜まっていくばかりだ。
何かが必要だ。流れを変え、意識を変え、チームの勢いを加速させる何か。ただ、それが何かわからない。試合中散々ゴドビに挑発され、試合後は沈痛な表情でテレビのインタビューに答えたレヴィー、その顔に生気が感じられなかったのが心配だ。
Sun 14 Aug 2011
2011 J1 第21節 C大阪1VS1G大阪 The man with the golden gun.
後半31分 キム ボギョン(C大阪)
後半34分 中澤 聡太(G大阪)
今日は酷暑、大阪の最高気温は36℃にもなった。長居はスタンドが高く、屋根もある、ピッチの上はもっと酷い状態だったに違いない。
それでも両チームの選手、サポーター、スタッフは全力で頑張ってくれたと思う。日本一のダービーは大阪ダービーだと信じている。その名前に恥じない戦いだったと、ためらいなく言える。そんな試合だった。
スタメンを見よう。やはり新外国人ファビオ・ロペスに注目が集まる。スタメンは予想通り、尾亦は丸橋のサイドの守備の塩梅で交代しようという意図が感じられる。セカンドストライカー不在が不安。ガンバも二川不在、橋本は復帰直前ながらも間に合わずで、双方手駒に不安があった。

試合開始時
前半の前半は、ガンバが猛烈に仕掛けてきた。ラフィーニャ、イ・グノに当てて、簡単に下げて、スピードある2列目が拾ってフィニッシュという形を何度も作られる。
二人ともアドリアーノのように強引に持っていく感じではなくて、中盤や周りの選手に気を配りながらベストの選択肢を選んでいくクレバーさがあった。対するセレッソはボールを保持できず苦しい。キム・ジンヒョン、上本が白眉の出来で失点こそ無かったが、難を逃れるのが精一杯。
ただガンバの年齢構成を考えれば、前半飛ばして精神的に優位に立ち、スコアもリードして相手を疲弊させるという意図が見えていたので、これをブレイクできたのは大きかった。キム・ジンヒョンはまた1つレベルの高いプレーをしていた。
前半の後半には猛攻が収まったが、それでもガンバはガンバらしく、テクニックと試合の勘所を掴んだプレーでセレッソに攻めかかる。セレッソも2列目の3人とマルチネス、両サイドがゆっくりとプレーの質を上げてきた。一進一退の攻防が続く。
普通のコンディションなら、これくらいはしてもらわないと、という感じだけれど、今日の大阪はスポーツをするという環境ではなかった。ガンバMFでいいパスとランを繰り返していたキム・スンヨンがアクシデント(故障?体調不良?)でピッチを去り、平井がトップに、トップにいたイ・グノが2列目に入った。
トップのイ・グノと2列目のキム・スンヨンという取り合わせが脅威だったので助かったけれど、やはりいい環境でサッカーをしてほしかった悔恨みたいなものは持っている。
この交代でガンバはプレーの質を少し下げてしまった。セレッソがようやっと息を吹き返す。
清武は代表に選ばれて、プレーの質や存在感が上がっていた。もともと他人に合わせてプレーを変えられる選手であったけれど、それにプラスして「清武らしさ」みたいな自分の色を出すようになって、それがいい方向に働いている。攻撃の核は間違いなく清武だった。
前半はこのまま0-0のスコアレス。好機の数ではガンバ、流れで言えばセレッソ。
後半は、やはり両チームとも疲労の色が隠せない。セレッソの両サイドバック、ガンバのボランチあたりが怪しくなってきた。ガンバはショートカウンターでサイドに起点を作った時、セレッソは相手のボランチと守備ラインの間のスペースに3シャドーが入った時にいい形が作れていた。
ただセレッソサポーターから言うと小松の出来が良くなくて、シャドーと絡めずボールロストしていたのが不満だった。レヴィーも同じ気持だったのだろう、ファビオ・ロペスが満を持して長居のピッチに立つ。

後半26分
今日のファビオ・ロペスに求められていたのは1トップとして2列目のプレーの幅を広げること、高さというファクターを作ること、チェイシングをしっかりして守備の負担を下げることだったけれど、そのどれも出来ずじまいだった。パス交換もあまりなく、トラップも雑で、この試合に関しては不合格。
ただそれはファビオ・ロペス個人を批判しているわけではない。香川は素晴らしいプレーヤーだけれども、突然センターバックをやれと言われて完璧にこなせるだろうか?ファビオ・ロペスの個性が生きるポジションを早く見つけ、連携を深めて行ってほしい。
しかしチームとしてのプレーの質が下がったにもかかわらず、先手をとったのはセレッソだった。セレッソらしい細かなパスワークからキム・ボギョンがペナルティエリア右サイドまで歩を進める。強いフィジカルで強引に持ちだすと、左利きらしい豪快なシュートが突き刺さる!
ここで試合を引き締めれば、セレッソは勝てていたはずだ。間違いなく、確実に。僅かな綻びがあったことを認めなければいけない。セットプレー、サイドからのクロスに対して受け身になってしまい。中澤の高さにやられた。先制から5分も経っていないのに!
セレッソのチーム編成はサポーターから見てもいびつなものだ。殆どの選手は地上戦に特化していて、高さという要素をほぼ無視する形でメンバーを組んでいる。ゴール前のハイボールに関してはキム・ジンヒョンにお願いしますというのが現状で、彼がノーミスで90分間プレーしなければこういう失点は避けられない。藤本をうまく使わなければこういうシーンはシーズン中あと何回か出てくるだろう(それと引き換えにドリブルで持ち込まれた時などは茂庭、上本がほぼ完璧に封じているから、変えられない。覚悟しておくべき、計算に入れなくてはいけないパターンだ)
その後の試合は、いい書き方をすれば死闘、悪く言えばガス欠同士の力の入らない殴り合いだった。セレッソはボランチから後ろがほぼ全員パンク、ガンバも明神らベテランがいっぱいいっぱい。両チームともフレッシュな選手を入れたいが、そんな駒を持っていない。歯がゆい時間。
救いがあったとすれば、倉田の気迫あるプレー。
いつもはミスをしてもニコニコな倉田が、今日は鬼気迫る働きで、ガンバを脅かしていた。もつれ合いながらライン際のボールを取りに行くも届かない。普通なら笑ってしまうところを、ペットボトルを蹴って悔しがり、攣りそうな足をだましだまし動かしていた。このプレーを観ていて、ああ、倉田はほんとうの意味でのセレッソのプレーヤーになってくれたのだと、確信することが出来た。ようこそ、セレッソへ。
ガンバ西野、セレッソレヴィーの切った最後のカードは、J初出場の大森と、守備がもっぱらの山口螢、どれだけ苦しい台所事情かがうかがい知れる。セレッソに関して言えば、永井や杉本が見たかったという気持ちがあるので、これを隠れたミス、と言うこともできるけれど…。

後半45分+3分
試合終了の笛がなると、両チームの殆どの選手が倒れこみ、下を向き、まともに動ける人間のほうが僅かだった。それほどの試合だったのだ。
苦しい戦いであっても全力で向かっていったガンバ、セレッソ両チームには頭がさがる。これだけの試合ができれば、大阪ダービーは日本一のダービーと胸を張って言える。この試合に関わった全ての要素が、ダービーの名前に見合うものであったことは、セレッソの球団としての勝利だったと、それだけが心の救いになっている。
また半年以上、こんな胸の高鳴りが止まらない試合ができないのは寂しいが、より強くなり、より素晴らしくなって、青黒を打ち倒せるよう精進しよう。次のダービーが今日以上に素晴らしいものになるように。
後半34分 中澤 聡太(G大阪)
今日は酷暑、大阪の最高気温は36℃にもなった。長居はスタンドが高く、屋根もある、ピッチの上はもっと酷い状態だったに違いない。
それでも両チームの選手、サポーター、スタッフは全力で頑張ってくれたと思う。日本一のダービーは大阪ダービーだと信じている。その名前に恥じない戦いだったと、ためらいなく言える。そんな試合だった。
スタメンを見よう。やはり新外国人ファビオ・ロペスに注目が集まる。スタメンは予想通り、尾亦は丸橋のサイドの守備の塩梅で交代しようという意図が感じられる。セカンドストライカー不在が不安。ガンバも二川不在、橋本は復帰直前ながらも間に合わずで、双方手駒に不安があった。

試合開始時
前半の前半は、ガンバが猛烈に仕掛けてきた。ラフィーニャ、イ・グノに当てて、簡単に下げて、スピードある2列目が拾ってフィニッシュという形を何度も作られる。
二人ともアドリアーノのように強引に持っていく感じではなくて、中盤や周りの選手に気を配りながらベストの選択肢を選んでいくクレバーさがあった。対するセレッソはボールを保持できず苦しい。キム・ジンヒョン、上本が白眉の出来で失点こそ無かったが、難を逃れるのが精一杯。
ただガンバの年齢構成を考えれば、前半飛ばして精神的に優位に立ち、スコアもリードして相手を疲弊させるという意図が見えていたので、これをブレイクできたのは大きかった。キム・ジンヒョンはまた1つレベルの高いプレーをしていた。
前半の後半には猛攻が収まったが、それでもガンバはガンバらしく、テクニックと試合の勘所を掴んだプレーでセレッソに攻めかかる。セレッソも2列目の3人とマルチネス、両サイドがゆっくりとプレーの質を上げてきた。一進一退の攻防が続く。
普通のコンディションなら、これくらいはしてもらわないと、という感じだけれど、今日の大阪はスポーツをするという環境ではなかった。ガンバMFでいいパスとランを繰り返していたキム・スンヨンがアクシデント(故障?体調不良?)でピッチを去り、平井がトップに、トップにいたイ・グノが2列目に入った。
トップのイ・グノと2列目のキム・スンヨンという取り合わせが脅威だったので助かったけれど、やはりいい環境でサッカーをしてほしかった悔恨みたいなものは持っている。
この交代でガンバはプレーの質を少し下げてしまった。セレッソがようやっと息を吹き返す。
清武は代表に選ばれて、プレーの質や存在感が上がっていた。もともと他人に合わせてプレーを変えられる選手であったけれど、それにプラスして「清武らしさ」みたいな自分の色を出すようになって、それがいい方向に働いている。攻撃の核は間違いなく清武だった。
前半はこのまま0-0のスコアレス。好機の数ではガンバ、流れで言えばセレッソ。
後半は、やはり両チームとも疲労の色が隠せない。セレッソの両サイドバック、ガンバのボランチあたりが怪しくなってきた。ガンバはショートカウンターでサイドに起点を作った時、セレッソは相手のボランチと守備ラインの間のスペースに3シャドーが入った時にいい形が作れていた。
ただセレッソサポーターから言うと小松の出来が良くなくて、シャドーと絡めずボールロストしていたのが不満だった。レヴィーも同じ気持だったのだろう、ファビオ・ロペスが満を持して長居のピッチに立つ。

後半26分
今日のファビオ・ロペスに求められていたのは1トップとして2列目のプレーの幅を広げること、高さというファクターを作ること、チェイシングをしっかりして守備の負担を下げることだったけれど、そのどれも出来ずじまいだった。パス交換もあまりなく、トラップも雑で、この試合に関しては不合格。
ただそれはファビオ・ロペス個人を批判しているわけではない。香川は素晴らしいプレーヤーだけれども、突然センターバックをやれと言われて完璧にこなせるだろうか?ファビオ・ロペスの個性が生きるポジションを早く見つけ、連携を深めて行ってほしい。
しかしチームとしてのプレーの質が下がったにもかかわらず、先手をとったのはセレッソだった。セレッソらしい細かなパスワークからキム・ボギョンがペナルティエリア右サイドまで歩を進める。強いフィジカルで強引に持ちだすと、左利きらしい豪快なシュートが突き刺さる!
ここで試合を引き締めれば、セレッソは勝てていたはずだ。間違いなく、確実に。僅かな綻びがあったことを認めなければいけない。セットプレー、サイドからのクロスに対して受け身になってしまい。中澤の高さにやられた。先制から5分も経っていないのに!
セレッソのチーム編成はサポーターから見てもいびつなものだ。殆どの選手は地上戦に特化していて、高さという要素をほぼ無視する形でメンバーを組んでいる。ゴール前のハイボールに関してはキム・ジンヒョンにお願いしますというのが現状で、彼がノーミスで90分間プレーしなければこういう失点は避けられない。藤本をうまく使わなければこういうシーンはシーズン中あと何回か出てくるだろう(それと引き換えにドリブルで持ち込まれた時などは茂庭、上本がほぼ完璧に封じているから、変えられない。覚悟しておくべき、計算に入れなくてはいけないパターンだ)
その後の試合は、いい書き方をすれば死闘、悪く言えばガス欠同士の力の入らない殴り合いだった。セレッソはボランチから後ろがほぼ全員パンク、ガンバも明神らベテランがいっぱいいっぱい。両チームともフレッシュな選手を入れたいが、そんな駒を持っていない。歯がゆい時間。
救いがあったとすれば、倉田の気迫あるプレー。
いつもはミスをしてもニコニコな倉田が、今日は鬼気迫る働きで、ガンバを脅かしていた。もつれ合いながらライン際のボールを取りに行くも届かない。普通なら笑ってしまうところを、ペットボトルを蹴って悔しがり、攣りそうな足をだましだまし動かしていた。このプレーを観ていて、ああ、倉田はほんとうの意味でのセレッソのプレーヤーになってくれたのだと、確信することが出来た。ようこそ、セレッソへ。
ガンバ西野、セレッソレヴィーの切った最後のカードは、J初出場の大森と、守備がもっぱらの山口螢、どれだけ苦しい台所事情かがうかがい知れる。セレッソに関して言えば、永井や杉本が見たかったという気持ちがあるので、これを隠れたミス、と言うこともできるけれど…。

後半45分+3分
試合終了の笛がなると、両チームの殆どの選手が倒れこみ、下を向き、まともに動ける人間のほうが僅かだった。それほどの試合だったのだ。
苦しい戦いであっても全力で向かっていったガンバ、セレッソ両チームには頭がさがる。これだけの試合ができれば、大阪ダービーは日本一のダービーと胸を張って言える。この試合に関わった全ての要素が、ダービーの名前に見合うものであったことは、セレッソの球団としての勝利だったと、それだけが心の救いになっている。
また半年以上、こんな胸の高鳴りが止まらない試合ができないのは寂しいが、より強くなり、より素晴らしくなって、青黒を打ち倒せるよう精進しよう。次のダービーが今日以上に素晴らしいものになるように。
Sat 06 Aug 2011
2011 J1 第20節 川崎1VS2C大阪 耐えて耐えて耐えて…。
前半11分 清武 弘嗣(C大阪)
前半36分 倉田 秋(C大阪)
後半19分 登里 享平(川崎)
厳しい試合をよく耐えてくれた。鹿島戦がキム・ジンヒョンで負けた試合であるなら、この試合は間違いなくキム・ジンヒョンで勝った試合。清武のキレ、クルピの判断もあったけれど、キム・ジンヒョンが苦い経験を忘れず糧にしてこの試合に生かしてくれたことが、とても嬉しい。
スタメンはこちら。当然だけれど、乾もピンパォンもいない。代わって入ったのは小松と、日本代表に選ばれた清武。永井は外れ、播戸と杉本が入っている。

試合開始時
試合開始から10分は川崎の時間帯、ジュニーニョは衰えたとは言えやはり怖い。一度は2対1という決定的なシチュエーションを作られるものの、相手ラストパスの精度とキム・ジンヒョンの勇気ある飛び出しで防ぐ。後から思うと大きなプレーだった。
これはしばらく我慢しなくてはと覚悟していた前半11分に、コーナーキックから先制。清武がニアに走りこんで角度を変えると相手に当たってそのままゴール。
清武は代表に選ばれて自信をつけたのか、この試合は素晴らしい働きだった。押し込まれる時間帯が多い中、高速カウンターの起点として獅子奮迅の活躍をした。好調な時のマルチネスは本当にボールを奪われることがないが、今日の清武もミス一つなく、川崎にとっては厄介な存在だったに違いない。
2点目の倉田のゴールも押し込まれながらボールを奪い、清武がそのまま持ち上がり、相手を引きつけてから丁寧にラストパスを通した結果。
もう一つこのゴールを呼び込んだのが、レヴィー・クルピの判断。中盤と最終ラインの間に相手選手が入り込んでくるのを確認すると、前半20分あたりでキム・ボギョンを呼び、ポジションを修正させた。中後がアンカーとしてラインの前に立ち、その前にマルチネス、キム・ボギョンを並べる。清武と倉田がサイドでポイントを作る4-1-2-3のような形。

前半20分〜
これが前半よく効いた。硬くなった中盤と川崎の攻撃陣がバッティングしてボールが止まる。それを清武、倉田に流せば、それだけで素早いカウンターが出来上がる。川崎は危険を感じてプレーエリアを固定できないまま、連敗中の悪い流れを引きずっているようにも見えた。前半の0-2は理想的な流れだった。
川崎相馬監督はこのまま引き下がるような人物ではない。後半流れを変えようと激を飛ばし、選手を慎重に交代を重ね、流れを川崎に引き寄せていった。
特に効いたのは最初の交代、後半17分に山瀬を下げて大島を入れたところ。川崎のプレーに幅が生まれ、運動量も上がった。下がり過ぎたセレッソのDFの隙間を縫ったシュート、キム・ジンヒョンが一度ははじくが、登里が詰めて1-2。流れが川崎に傾く。
セレッソは前半同様4-1-2-3で守りを固めるものの、受け身になって流れが悪い。時折カウンターでいい形を見せるが、1トップの小松、後ろにいる倉田、清武への負担が大きく、次第に切れ味が落ちてきた。
交代させるなら運動量が多い前線の選手だったのは間違いないが、代えるタイミングを間違えると試合を壊してしまう。とても難しい状態だった。
その間にも川崎の鋭いシュートが雨のようにゴールを襲う。キム・ジンヒョンが鬼神のような形相でそれを弾き、掻き出し、捉えていったが、いつ同点に追いつかれてもおかしくない。ただ耐えるだけの時間が、長く長く続く。最終スタッツ、シュート数はセレッソ9本に対して川崎は倍の18本になった。
最初の交代は試合もクライマックスの後半40分。ボロボロになった小松に代わってフレッシュな杉本。長いストライドでボールを追い、必死で相手DFに食らいつく。

後半40分
それでも大勢は変わらず、川崎は押せ押せ。ジュニーニョのドリブルからの火の出るようなシュートも、またしてもキム・ジンヒョン。腕一本で防いでリードを譲らない。
ロスタイムに入った頃には酒本もガス欠、ジュニーニョキラーとして藤本が投入される。

後半45+3分
最後には川崎も焦りが見えてミスを連発、絶好機を自ら逃して試合を壊した。耐えて耐えての勝ち点3。
いままでは不様な敗戦と圧倒的な勝利を繰り返し安定しない状態が続いていたが、こういう苦しい試合をモノにしなければ順位は上げられない。たとえ試合をコントロールできなくても、耐えて勝つ、こういう試合が増えてくれば、チームにとってもよい効果が出るはずだけれど。
兎にも角にも、攻めでは清武、そして守備ではキム・ジンヒョンが素晴らしい働きをしてくれた。キム・ジンヒョンは辛い1週間だったと思うが、よく持ち直し、頑張ってくれた。選手として一回り大きくなった攻守の要、ダービーに向けて準備は整った。
前半36分 倉田 秋(C大阪)
後半19分 登里 享平(川崎)
厳しい試合をよく耐えてくれた。鹿島戦がキム・ジンヒョンで負けた試合であるなら、この試合は間違いなくキム・ジンヒョンで勝った試合。清武のキレ、クルピの判断もあったけれど、キム・ジンヒョンが苦い経験を忘れず糧にしてこの試合に生かしてくれたことが、とても嬉しい。
スタメンはこちら。当然だけれど、乾もピンパォンもいない。代わって入ったのは小松と、日本代表に選ばれた清武。永井は外れ、播戸と杉本が入っている。

試合開始時
試合開始から10分は川崎の時間帯、ジュニーニョは衰えたとは言えやはり怖い。一度は2対1という決定的なシチュエーションを作られるものの、相手ラストパスの精度とキム・ジンヒョンの勇気ある飛び出しで防ぐ。後から思うと大きなプレーだった。
これはしばらく我慢しなくてはと覚悟していた前半11分に、コーナーキックから先制。清武がニアに走りこんで角度を変えると相手に当たってそのままゴール。
清武は代表に選ばれて自信をつけたのか、この試合は素晴らしい働きだった。押し込まれる時間帯が多い中、高速カウンターの起点として獅子奮迅の活躍をした。好調な時のマルチネスは本当にボールを奪われることがないが、今日の清武もミス一つなく、川崎にとっては厄介な存在だったに違いない。
2点目の倉田のゴールも押し込まれながらボールを奪い、清武がそのまま持ち上がり、相手を引きつけてから丁寧にラストパスを通した結果。
もう一つこのゴールを呼び込んだのが、レヴィー・クルピの判断。中盤と最終ラインの間に相手選手が入り込んでくるのを確認すると、前半20分あたりでキム・ボギョンを呼び、ポジションを修正させた。中後がアンカーとしてラインの前に立ち、その前にマルチネス、キム・ボギョンを並べる。清武と倉田がサイドでポイントを作る4-1-2-3のような形。

前半20分〜
これが前半よく効いた。硬くなった中盤と川崎の攻撃陣がバッティングしてボールが止まる。それを清武、倉田に流せば、それだけで素早いカウンターが出来上がる。川崎は危険を感じてプレーエリアを固定できないまま、連敗中の悪い流れを引きずっているようにも見えた。前半の0-2は理想的な流れだった。
川崎相馬監督はこのまま引き下がるような人物ではない。後半流れを変えようと激を飛ばし、選手を慎重に交代を重ね、流れを川崎に引き寄せていった。
特に効いたのは最初の交代、後半17分に山瀬を下げて大島を入れたところ。川崎のプレーに幅が生まれ、運動量も上がった。下がり過ぎたセレッソのDFの隙間を縫ったシュート、キム・ジンヒョンが一度ははじくが、登里が詰めて1-2。流れが川崎に傾く。
セレッソは前半同様4-1-2-3で守りを固めるものの、受け身になって流れが悪い。時折カウンターでいい形を見せるが、1トップの小松、後ろにいる倉田、清武への負担が大きく、次第に切れ味が落ちてきた。
交代させるなら運動量が多い前線の選手だったのは間違いないが、代えるタイミングを間違えると試合を壊してしまう。とても難しい状態だった。
その間にも川崎の鋭いシュートが雨のようにゴールを襲う。キム・ジンヒョンが鬼神のような形相でそれを弾き、掻き出し、捉えていったが、いつ同点に追いつかれてもおかしくない。ただ耐えるだけの時間が、長く長く続く。最終スタッツ、シュート数はセレッソ9本に対して川崎は倍の18本になった。
最初の交代は試合もクライマックスの後半40分。ボロボロになった小松に代わってフレッシュな杉本。長いストライドでボールを追い、必死で相手DFに食らいつく。

後半40分
それでも大勢は変わらず、川崎は押せ押せ。ジュニーニョのドリブルからの火の出るようなシュートも、またしてもキム・ジンヒョン。腕一本で防いでリードを譲らない。
ロスタイムに入った頃には酒本もガス欠、ジュニーニョキラーとして藤本が投入される。

後半45+3分
最後には川崎も焦りが見えてミスを連発、絶好機を自ら逃して試合を壊した。耐えて耐えての勝ち点3。
いままでは不様な敗戦と圧倒的な勝利を繰り返し安定しない状態が続いていたが、こういう苦しい試合をモノにしなければ順位は上げられない。たとえ試合をコントロールできなくても、耐えて勝つ、こういう試合が増えてくれば、チームにとってもよい効果が出るはずだけれど。
兎にも角にも、攻めでは清武、そして守備ではキム・ジンヒョンが素晴らしい働きをしてくれた。キム・ジンヒョンは辛い1週間だったと思うが、よく持ち直し、頑張ってくれた。選手として一回り大きくなった攻守の要、ダービーに向けて準備は整った。
Mon 01 Aug 2011
2011 J1 第19節 C大阪1VS3鹿島 決して忘れるな。
前半22分 乾 貴士(C大阪)
前半38分 田代 有三(鹿島)
前半45分+2 田代 有三(鹿島)
後半45分+3 小笠原 満男(鹿島)
気持ちを切り替えようと、前を向いて行こうという人がいる。だが俺はあえて言いたい。
一生忘れるな、と。
メシも食いたくなくなるくらい、吐き気が止まらないくらい、のたうち回って悔恨しろ、と。
この試合がどれ程の意味があるのかわかっていたなら、チョンボをやらかした選手、失敗した選手、そしてなにより、そんな機会すら作れなかった選手全員が、悔いろ、後悔しろ。一睡もできないほど苦しめ。そうして心に自ら傷を刻みつけろ。そうすれば、もし同じような舞台がやってきた時、もっと強い自分でいられるはずだから。
乾を送り出す大事な試合、今の時点でのベストメンバーだったと思う。人選に間違いはない。

試合開始時
長居ではずっと勝ちなしだった鹿島、今年はそれに加えてリーグ戦でも不調続きで、セレッソと同じく下位に沈んでいる。それでも鹿島らしさみたいなものはしっかり残っていて、要所要所でいやらしいなというプレーをしてくれる。
ただセレッソにするとマルチネスを比較的フリーにしていてくれたことがありがたかった。そこからの大きな展開は効果的だったと思う。だから、あのゴールが生まれたのだと。
乾の最後のゴールは、彼らしいドリブルとエゴイスティックさがよく出た、素晴らしいものだった。そしてそれをアシストするようにスペースを作る動きをしていた他のプレイヤーにも賞賛を。
お別れゴールが決まり、選手の動きもいい。前半30分「あのプレー」までは、勝ち試合の流れだった。
あえて書く、ジンヒョンが一度振り向きさえすれば、勝てたはずだと。キーパーが注意を怠ったこと、近くの選手が声かけをしなかったこと、注意するとすればそんなところだろうけれど、一度振り向きさえすれば、それでよかったんだ。それができない人間では無かったろう?田代が利口だったのではない、我々が間抜けだったんだ。
これで自信を失ったキム・ジンヒョンは前半ロスタイムのボール処理にも失敗し、あっという間に試合をひっくり返されてしまう。いつしか乾コールは少なくなり、悲鳴のようなジンヒョンコールがこだまするようになった。最悪の前半。
後半、20分まで膠着した状態が続くと、クルピは2枚替えに出る。小松、中後アウト、永井、清武イン。ボギョンは一列下がり、攻撃的にシフト。

後半19分
ただこれは効果的ではなかったと、今にして思う。バランサーとして動いていた中後が抜けることでボールロスト時の守備がおかしくなり、危険極まりないカウンターをたらふく食らうようになった。
そんな中でPKを得られたことは、千載一遇の好機だった。もらったのがキム・ボギョンだったので、キッカーもキム・ボギョンということだったが、乾は「何故だ!」と不快感を隠さなかった。
チームの規律を乱す行為と言われてもおかしくない話だけれど、あえて弁護する。本当にもうセレッソに執着が無いプレイヤーなら、あんなに激しく怒りを表しただろうか?茂庭に制されるまでベンチに向かって手を広げ続けた乾は、セレッソのプレーヤーとしての最後の奉公がしたかったのではないか?
そうして、なんとも気まずい空気の中、キム・ボギョンがPKを止められてしまう。ボギョン、韓国代表なのだろう?パク・チソンの後継者なのだろう?
これ以降セレッソはより前がかりになり、多くの選手が相手のラインの中に入ったことで短調で窮屈な攻めを繰り返すことになる。黒木を入れて再びバランスを取り戻そうとしたが、マルチネスほどの展開力を望むべくもない。

後半30分
ピッチにいる全員から気持ちは伝わったけれど、スコアは変わらない。鹿島の選手達がさんざっぱらピッチに転がって痛がっていたのにもかかわらず、アディショナルタイムは「僅か」3分、さらにその3分も終わりになろう頃に、小笠原がキム・ジンヒョンの心の傷口に塩を塗りたくるような超ロングシュートを決め、試合を決められてしまった。
この試合は鹿島が勝ったのではなく、セレッソが負けたのだ。唯一の得点者も、次節からはいない。
だから、悔やめ。一生忘れられないくらい。
そうしてこんな事を二度としないよう、必死になって進め。後押しくらい、いくらでもする。
前半38分 田代 有三(鹿島)
前半45分+2 田代 有三(鹿島)
後半45分+3 小笠原 満男(鹿島)
気持ちを切り替えようと、前を向いて行こうという人がいる。だが俺はあえて言いたい。
一生忘れるな、と。
メシも食いたくなくなるくらい、吐き気が止まらないくらい、のたうち回って悔恨しろ、と。
この試合がどれ程の意味があるのかわかっていたなら、チョンボをやらかした選手、失敗した選手、そしてなにより、そんな機会すら作れなかった選手全員が、悔いろ、後悔しろ。一睡もできないほど苦しめ。そうして心に自ら傷を刻みつけろ。そうすれば、もし同じような舞台がやってきた時、もっと強い自分でいられるはずだから。
乾を送り出す大事な試合、今の時点でのベストメンバーだったと思う。人選に間違いはない。

試合開始時
長居ではずっと勝ちなしだった鹿島、今年はそれに加えてリーグ戦でも不調続きで、セレッソと同じく下位に沈んでいる。それでも鹿島らしさみたいなものはしっかり残っていて、要所要所でいやらしいなというプレーをしてくれる。
ただセレッソにするとマルチネスを比較的フリーにしていてくれたことがありがたかった。そこからの大きな展開は効果的だったと思う。だから、あのゴールが生まれたのだと。
乾の最後のゴールは、彼らしいドリブルとエゴイスティックさがよく出た、素晴らしいものだった。そしてそれをアシストするようにスペースを作る動きをしていた他のプレイヤーにも賞賛を。
お別れゴールが決まり、選手の動きもいい。前半30分「あのプレー」までは、勝ち試合の流れだった。
あえて書く、ジンヒョンが一度振り向きさえすれば、勝てたはずだと。キーパーが注意を怠ったこと、近くの選手が声かけをしなかったこと、注意するとすればそんなところだろうけれど、一度振り向きさえすれば、それでよかったんだ。それができない人間では無かったろう?田代が利口だったのではない、我々が間抜けだったんだ。
これで自信を失ったキム・ジンヒョンは前半ロスタイムのボール処理にも失敗し、あっという間に試合をひっくり返されてしまう。いつしか乾コールは少なくなり、悲鳴のようなジンヒョンコールがこだまするようになった。最悪の前半。
後半、20分まで膠着した状態が続くと、クルピは2枚替えに出る。小松、中後アウト、永井、清武イン。ボギョンは一列下がり、攻撃的にシフト。

後半19分
ただこれは効果的ではなかったと、今にして思う。バランサーとして動いていた中後が抜けることでボールロスト時の守備がおかしくなり、危険極まりないカウンターをたらふく食らうようになった。
そんな中でPKを得られたことは、千載一遇の好機だった。もらったのがキム・ボギョンだったので、キッカーもキム・ボギョンということだったが、乾は「何故だ!」と不快感を隠さなかった。
チームの規律を乱す行為と言われてもおかしくない話だけれど、あえて弁護する。本当にもうセレッソに執着が無いプレイヤーなら、あんなに激しく怒りを表しただろうか?茂庭に制されるまでベンチに向かって手を広げ続けた乾は、セレッソのプレーヤーとしての最後の奉公がしたかったのではないか?
そうして、なんとも気まずい空気の中、キム・ボギョンがPKを止められてしまう。ボギョン、韓国代表なのだろう?パク・チソンの後継者なのだろう?
これ以降セレッソはより前がかりになり、多くの選手が相手のラインの中に入ったことで短調で窮屈な攻めを繰り返すことになる。黒木を入れて再びバランスを取り戻そうとしたが、マルチネスほどの展開力を望むべくもない。

後半30分
ピッチにいる全員から気持ちは伝わったけれど、スコアは変わらない。鹿島の選手達がさんざっぱらピッチに転がって痛がっていたのにもかかわらず、アディショナルタイムは「僅か」3分、さらにその3分も終わりになろう頃に、小笠原がキム・ジンヒョンの心の傷口に塩を塗りたくるような超ロングシュートを決め、試合を決められてしまった。
この試合は鹿島が勝ったのではなく、セレッソが負けたのだ。唯一の得点者も、次節からはいない。
だから、悔やめ。一生忘れられないくらい。
そうしてこんな事を二度としないよう、必死になって進め。後押しくらい、いくらでもする。
Sun 24 Jul 2011
2011 J1 第6節 C大阪4VS0清水 蘇生。
後半8分 キム ボギョン(C大阪)
後半14分 倉田 秋(PK)(C大阪)
後半33分 キム ボギョン(C大阪)
後半45分+2 乾 貴士(C大阪)
連敗中、2試合で7失点、エースフォワード退団と、暗いニュースばかりが続いていたセレッソが、ようやっと立ち直ってくれた。
スタメンを見ると、この試合がJリーグ外国人監督最多試合のメモリアルマッチとなったレヴィー・クルピの苦悩がよく見て取れる。最近狙われている左サイドに高橋大輔を回して、空いた右サイドには酒本が入ったので、控えに右サイドバックはいない状態。守備で不安定だった丸橋はベンチスタート。控えメンバーはキーパーの松井と一時Vファーレン長崎にレンタル移籍していた小松以外、全て生え抜きかユース出身になった。

試合開始時
立ち上がりのセレッソは重苦しく、どこか自信無いプレーが目立った。清水は小野がいい調子でボールに絡む。ようやく揃った茂庭、上本、マルチネス、中後の守備ブロックが安定していたのと、一週間試合が空いて体が軽くなっている3シャドーがよく戻ってくれていたので、肝を冷やす場面こそ少なかったが、この時間にもしもがあったら、スコアは全く違ったものになっていたはず。
局面が変わってきたのは、意外にもパッチワークに追われ、本職ではない高橋を置いた左サイドからだった。
清水は右サイドバックの山本がよく上がり、意図的にボールを合わせて押し込もうとしていた。だがセレッソはチーム全体でこれをよく防いだ。逆に乾、高橋の運動量にモノを言わせて清水の右サイドを突破するシーンまで出始める。前半も20分を過ぎると形勢は逆転し、そこに橋頭堡を築いたセレッソが清水の守備を本格的に崩し始めていた。シュートも何本がいいのを放っていたけれど、連敗中の流れなのか、枠を外れたり、キーパーの正面だったりと運がない。前半は希望の持てるスコアレス。だが点が入らないあたりで、どこかもやもやとした不安や不満が残ってしまった。
その暗雲を取り払ってくれたのは、連敗中もゴールを決め続け、好調を維持していたキム・ポギョンだった。後半8分にコーナーキックを得ると、体で押しこむようなゴールを決め、流れをグイと引き寄せた。
その後すぐに微妙な判定ながらPKを得たことも、セレッソにとっては幸運だった。倉田が落ち着いて決めて2点差になり、清水がチームバランスを欠くようになる。
清水はこの後ガス欠気味になった小野が高橋と接触プレーで痛み、そのまま交代、スピードのある高木俊幸(元大洋の名2塁手高木豊の息子!)が入り、前への推進力を強めた。セレッソは脳震盪(?)を起こした高橋を下げ、丸橋を投入する。

後半17分
清水は第11節の神戸戦の際にも、リードを奪われた後に攻撃的な選手を入れ、全体的にブロックを上げるという選択をとったことがある。その試合は(セレッソも前節に食らった)神戸の高速カウンターに清水のバックラインが対応できず、傷口を広げて1-5で大敗している。
今日のセレッソにも乾、倉田、キム・ポギョン、小松とスピードのある選手が揃っていた。そして清水は気持ちばかりが前に行き、守備陣は非常に不安定だった。結果として、清水にとって悪夢であったろう神戸戦と同じような展開が待っていた。セレッソは前線の選手達が何度もラインの裏をとり、清水ゴールに迫る。清水のディフェンスは後ろを追走するだけで精一杯。
これをいちいち決め切れないのがご愛嬌だが、それでも1対1が何度も続けば、さすがにキーパーにも限界がある。後半33分にキム・ポギョンがこの日2点目のゴールを右足で決めて3-0。これで試合が決まった。
セレッソにも危ないところが無かったわけではない。高橋が負傷後に酒本まで足をつり、本職の右サイドバックがいなくなってしまうという緊急事態。山口螢が入り、何とかパッチしたものの、僅差の試合であったら危なかったはず。

後半29分
それでもセーフティーリードを保っていたセレッソは、三枚目のカードとして杉本を切る余裕の采配。杉本自身も乾の決めた4点目のゴールを演出し、期待に応えてみせた。

後半43分
最後は清水のセットプレーをキム・ジンヒョンが防いでタイムアップ。久々の完封で文句なしの試合に。
この勝利がどれほど大きな意味を持つか、試合後の茂庭の顔を見ればわかる。
当面は残留争いから抜け出すのに苦しむだろう、その現実は変わらない。ただ、選手達が、今やろうとしているサッカーが間違っていないのだと自信を持ってくれれば…。いつもいつも今日のような試合をすることは難しいだろうけれど、サポーターは、今日と変わらぬ声援を送り続け、チームを後押ししていこう。
後半14分 倉田 秋(PK)(C大阪)
後半33分 キム ボギョン(C大阪)
後半45分+2 乾 貴士(C大阪)
連敗中、2試合で7失点、エースフォワード退団と、暗いニュースばかりが続いていたセレッソが、ようやっと立ち直ってくれた。
スタメンを見ると、この試合がJリーグ外国人監督最多試合のメモリアルマッチとなったレヴィー・クルピの苦悩がよく見て取れる。最近狙われている左サイドに高橋大輔を回して、空いた右サイドには酒本が入ったので、控えに右サイドバックはいない状態。守備で不安定だった丸橋はベンチスタート。控えメンバーはキーパーの松井と一時Vファーレン長崎にレンタル移籍していた小松以外、全て生え抜きかユース出身になった。

試合開始時
立ち上がりのセレッソは重苦しく、どこか自信無いプレーが目立った。清水は小野がいい調子でボールに絡む。ようやく揃った茂庭、上本、マルチネス、中後の守備ブロックが安定していたのと、一週間試合が空いて体が軽くなっている3シャドーがよく戻ってくれていたので、肝を冷やす場面こそ少なかったが、この時間にもしもがあったら、スコアは全く違ったものになっていたはず。
局面が変わってきたのは、意外にもパッチワークに追われ、本職ではない高橋を置いた左サイドからだった。
清水は右サイドバックの山本がよく上がり、意図的にボールを合わせて押し込もうとしていた。だがセレッソはチーム全体でこれをよく防いだ。逆に乾、高橋の運動量にモノを言わせて清水の右サイドを突破するシーンまで出始める。前半も20分を過ぎると形勢は逆転し、そこに橋頭堡を築いたセレッソが清水の守備を本格的に崩し始めていた。シュートも何本がいいのを放っていたけれど、連敗中の流れなのか、枠を外れたり、キーパーの正面だったりと運がない。前半は希望の持てるスコアレス。だが点が入らないあたりで、どこかもやもやとした不安や不満が残ってしまった。
その暗雲を取り払ってくれたのは、連敗中もゴールを決め続け、好調を維持していたキム・ポギョンだった。後半8分にコーナーキックを得ると、体で押しこむようなゴールを決め、流れをグイと引き寄せた。
その後すぐに微妙な判定ながらPKを得たことも、セレッソにとっては幸運だった。倉田が落ち着いて決めて2点差になり、清水がチームバランスを欠くようになる。
清水はこの後ガス欠気味になった小野が高橋と接触プレーで痛み、そのまま交代、スピードのある高木俊幸(元大洋の名2塁手高木豊の息子!)が入り、前への推進力を強めた。セレッソは脳震盪(?)を起こした高橋を下げ、丸橋を投入する。

後半17分
清水は第11節の神戸戦の際にも、リードを奪われた後に攻撃的な選手を入れ、全体的にブロックを上げるという選択をとったことがある。その試合は(セレッソも前節に食らった)神戸の高速カウンターに清水のバックラインが対応できず、傷口を広げて1-5で大敗している。
今日のセレッソにも乾、倉田、キム・ポギョン、小松とスピードのある選手が揃っていた。そして清水は気持ちばかりが前に行き、守備陣は非常に不安定だった。結果として、清水にとって悪夢であったろう神戸戦と同じような展開が待っていた。セレッソは前線の選手達が何度もラインの裏をとり、清水ゴールに迫る。清水のディフェンスは後ろを追走するだけで精一杯。
これをいちいち決め切れないのがご愛嬌だが、それでも1対1が何度も続けば、さすがにキーパーにも限界がある。後半33分にキム・ポギョンがこの日2点目のゴールを右足で決めて3-0。これで試合が決まった。
セレッソにも危ないところが無かったわけではない。高橋が負傷後に酒本まで足をつり、本職の右サイドバックがいなくなってしまうという緊急事態。山口螢が入り、何とかパッチしたものの、僅差の試合であったら危なかったはず。

後半29分
それでもセーフティーリードを保っていたセレッソは、三枚目のカードとして杉本を切る余裕の采配。杉本自身も乾の決めた4点目のゴールを演出し、期待に応えてみせた。

後半43分
最後は清水のセットプレーをキム・ジンヒョンが防いでタイムアップ。久々の完封で文句なしの試合に。
この勝利がどれほど大きな意味を持つか、試合後の茂庭の顔を見ればわかる。
当面は残留争いから抜け出すのに苦しむだろう、その現実は変わらない。ただ、選手達が、今やろうとしているサッカーが間違っていないのだと自信を持ってくれれば…。いつもいつも今日のような試合をすることは難しいだろうけれど、サポーターは、今日と変わらぬ声援を送り続け、チームを後押ししていこう。




