つまりこれからセレッソが大量失点で3連敗して、甲府が大量得点で3連勝しない限りは、降格はないということ。例えばセレッソが0-5で3連敗して、甲府が5-0で3連勝しても、勝ち点39、得失点差-4と勝ち点39、得失点差-6でギリギリセーフになる。
これを見れば安心してしまうけれど、数字の上でゼロでなければ、まだモヤモヤする。
セレッソの残り3試合はホームの神戸、アウェイの柏、そしてラストはホーム福岡だ。
去年、ホームでの神戸戦は香川のラストゲームだった。神戸との試合ではなくて「香川のための試合」という感じで、ううん…。
その後のアウェイではスコアレスドロー、今年の試合でも荒れた芝に手を焼いて散々の出来だった。
舐めてかかると痛い目にあうのは容易に想像がつく。
柏も、ホームで対戦した頃の、勢いだけの柏ではない。現時点での首位で、ホームではもちろん強い。お隣と名古屋がずっこけてしまうと、この試合が優勝のかかった試合になる可能性もある。
では福岡はどうか。もう降格が決まっていて、力のないクラブだから安全か?違う。
もし逆の立場でいたらどうだろう?失うものは何も無い、むしろこの試合までにいいプレーをして、来年に繋げたいと感じるのではないか?実際2001年、最初の降格が決まった年の最終節、セレッソはアウェイの札幌に快勝している。
つまりラスト3節、ラクな試合は一つもない。むしろ何も目標がなくなったように感じている今の状態は非常に危険だ。
それは、負けてもダメージは少ないかも知れない。でもどんな時にでも、スタジアムに来てくれるサポーターやファン、そしてこれから「ファンになるかも知れない」人達に対して、無様な試合をしてほしくない。
俺がセレッソを好きになったのには。もちろんモリシの存在が大きい。どのカテゴリーでも、どの試合でも、どんな時にでも全力で戦ってくれたプレーヤーに、心動かされないほうがおかしい。
後に続く後輩は、モリシよりファンサービスが悪ければ「天狗になった」と言われ、プレーで緩慢な動きをすれば「手を抜くな」と野次が飛ぶ。それはやりにくいかもしれないが、これこそが基本なのだと知ってほしい。選手が受け取っている年俸は、そんなプレーに心打たれたサポーターやスポンサーのお金なのだから。
ラスト3試合、全力でのプレーを望む。