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さくらのきのしたでブログ

11/09/09

2009 J2 第48節 C大阪5VS0草津 J1で待ってるぞ!!

前半1分 乾 貴士(C大阪)
前半23分 マルチネス(C大阪)
後半15分 乾 貴士(C大阪)
後半17分 乾 貴士(C大阪)
後半23分 乾 貴士(C大阪)



今日のタイトルは「J1で待ってろよ」のゲーフラをかがげてくれた草津サポーターに送る。

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昇格をかけた一戦、スタメンは3-4-2-1の布陣。香川はベンチスタートだった。

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試合開始時


チームはいい意味で力が抜けていて、ベストな状態で試合に臨めていたように映る。開始早々に乾が左サイドのスペースを突いたのを、逆サイドの酒本が見逃さなかったのも、そうした理由があったからでは。キーパーとの1対1を冷静にループで沈めて先制。

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この1点には千金の価値があった。草津は早々に前に出て行かなくてはいけなくなったからだ。カイオ、乾ら相手DFラインの裏を突く、突破するという動きを得意とするプレーヤーを揃えるセレッソにとってそれは好都合だった。彼らを生かすパスを出せるマルチネスが復帰していたのも大きい。

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2点目は前線に上がったチアゴらが相手守備ブロックを押し下げ、マルチネスのシュートレンジにスペースを作った時点で決まり。重力を無視したような弾丸ミドルが草津ゴールに突き刺さる。

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チームメイトから手洗い祝福


前半2点のリード、守備も草津に攻撃の形を作らせず、ほぼ完璧な折り返し。カイオが足を痛めていたが、本人は交代する意思などない様子だった。


後半、普通ならこのリードを守るマインドが生まれても仕方が無い。それ程3年間という時間は長かった。しかしピッチに散った11人の選手達は最後まで攻撃的に、セレッソらしくプレーしてくれた。それが何より嬉しかった。主役は乾貴士。途中出場した香川がかすむほどの爆発力で草津を突き放しにかかる。

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後半13分


石神からのロングパスをファーで受けて2点目を決めるともう止まらない。2分後にはカイオのシュートのこぼれ球を貪欲に押し込んでハットトリック、さらには6分後にマルチネスが相手陣内深くでボールを奪うと、右サイドに出来たスペースを突き4点目。17節福岡戦以来2度目となる1試合4得点で5-0、昇格をぐっとたぐり寄せる。


大量点を奪えば、あとは勝利に向かって邁進するのみ。クルピはベテラン西澤を投入し、チームを引き締める。

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この試合を特別な思いで迎えた西澤、痛む足をかばいながらも力の限りボールを追い続けた。

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後半32分にはマルチネスを下げ船山投入。次節仙台戦をにらんでの選手交代か。

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そして、ようやくこの瞬間がおとずれた。長かったJ2生活に別れを告げる笛の音が長居に響き、2万727人の歓声がスタジアムを包んだ。ピッチに広がる歓喜の輪。夢のような一時。

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さあ、最低のノルマは達成した。次はJ2優勝だ。皆の力を一つに、そしてタイトルを勝ち取り、J1に乗り込もう。

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posted by 西中島南方 at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10/25/09

J2 第47節 横浜FC0VS3C大阪 王手!

前半2分 カイオ(C大阪)
前半12分 オウンゴ−ル(C大阪)
後半44分 香川 真司(C大阪)



相変わらずの外泊中。薬の量も減ってきてヘロヘロなんで詳しい記事はご勘弁です。しかしこれだけストレスのたまる試合が続いている中で、チームはきっちり結果を残してきた。これは嬉しいですね。


今日は相手の調子もいまひとつということもあったし、序盤で2点取れたのも大きかった。それにしても連戦続きとは思えない運動量で、試合の主導権を殆どの時間帯で握り続けた(危なかったのは後半の中盤、乾やカイオがカードをもらって少しカリカリしてきた時くらいかなぁ)のはすごいの一言、ほぼ完勝の内容でした。マルチネスが動けるようになっているのも大きい、攻撃の組み立て方がワンランク上がります。次節は2週間後ですから休養も十分だし、今日のような試合が出来るでしょう。


湘南が取りこぼしたおかげか、次節にも昇格が決まるかも知れないんですね。しかも相手(湘南、甲府)の結果に関わらず自分が勝てばよい。選手としては集中しやすい環境ですし、運営側からしてもお客さんを呼びやすいはず(笑 前回(2002年)の昇格の時は新潟サポの方も沢山いらしたので3万2千人入りましたが、今回はどれくらい入ってもらえるかな。日程見ると万博でも試合あるみたいですが、万博よりは入ってほしいな。目標3万人、少なくとも2万5千人くらい入らないと、球団としても「嬉しさも、中くらいなり…」ということになりそうだし、盛り上がらないよね。頑張ってスタジアム行って、歴史の生き証人になろう。

ああ、神社までお参り行った甲斐があったわ。

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posted by 西中島南方 at 18:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10/18/09

J2 第45節 C大阪3VS1愛媛 マジックアワー。

前半20分 船山 祐二(C大阪)
前半37分 ドド(愛媛)
前半40分 藤本 康太(C大阪)
後半41分 香川 真司(C大阪)



帰ってきたぞ長居スタジアム!!でも久しぶりなんで写真とコメントのみでリハビリです。

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試合開始時


山口のボランチ、白谷、苔口の二列目がいかに機能するか。

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少し浮いていた山口。いきなりスタメンなら及第点?

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カイオが下がって攻撃のタクトを振るう。白谷、苔口もがんばってた。

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結構いい感じだったセットプレーから2得点。

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船山ミドルで先制。このあとゆりかごダンスだったのに撮ってない(涙
同点に追いつかれるも再びコーナーキックから藤本が決める。

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後半守勢に回るも羽田らが奮戦、失点を許さなかった。

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後半11分


白谷、山口アウト、香川、チアゴイン。3-4-3にシステムチェンジ。

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明らかに調子が悪かった香川。それでも点を決めるところに凄味がある。カイオも脱帽。そのまま試合終了。


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試合速報を入れるロビー。J2優勝がまた少し近づいた。


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某知人の娘さんの為のオマケ、セクシーカイオ。


久しぶりの生観戦だったけれど、やっぱり勝利は最高の治療薬だな。あともう少し頑張ってくれ!!
posted by 西中島南方 at 21:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

09/07/09

J2 第38節 C大阪1VS1甲府 消された勝利、消えた勝利。

前半32分 香川 真司(C大阪)
前半39分 マラニョン(甲府)


ゴールは一度取り消され、再び巡ってきたチャンスはモノにできなかった。もしどちらかが決まっていたら今期のベストケームはこの試合になるはずだった。しかし結果は引き分け、首位を明け渡すことになった。歯がゆい試合。

スタメンにはレヴィー・クルピの苦心と勝負にかける意気込みが表れていた。メンバー表をそのまま見ればいつもどおりの3-4-2-1。しかし試合が始まるとDF登録の藤本は羽田、チアゴの前に立ち、アンカーとして守備の核をになっていた。4バック、トリプルボランチの布陣。

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相手がこれを読みきっていたのか、それとも不意を突かれたのかは判らないが、ゲーム序盤はこのシステムが見事にはまっていた。いつもは手薄だったボランチの位置に守備のスペシャリストが入ることで、守備陣の厚みはぐんと増した。そこから前線の3人にボールがいい形でわたれば必ずチャンスになる。先制点となった乾の突破から香川のシュートという形もボランチが効いていたからこそ生まれたもの。

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その後もセレッソは試合を支配し、チャンスを生み続けた。しかし最後のツメが甘く、追加点が奪えない。

DSC_574401.jpg平島も攻撃参加

こういう時間帯に点を奪えなければ、不思議とピンチが生まれてくるもの、マラニョンの個人技を止められずアドバンテージは10分と立たずに消えてしまった。

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甲府はマラニョンを前線に残し、残りの10人が汗かき役に徹していたのだが、タイに持ち込まれてからは時折このシステムが上手くまわって、最終ラインが全力で帰陣しなければいけなくなることがあった。

ただ全体で見れば甲府のシュートはわずか3本、4-3-2-1のシステムは前節までの「テスト」の結果どおり、素晴らしい効果をもたらした。これはこの試合の収穫だ。


さて、問題の後半。全体的に間延びはし始めたものの。4-3-2-1は相手の攻撃を何とか封じてきた。足が止まり、青息吐息だった夏場とは雲泥の差。

そしてこの流れの中で問題のシーンが起きる。カイオが右サイドを侵食し、中央の香川が珍しくヘディングシュートを決めるのだが。これが甲府DFに対するプッシングをとられノーゴールの判定となる。自宅に帰り何度もこの場面を確認したが、あれでプッシングなら赤子の頬をなでるのもプッシングだろう。セレッソサポーターとしては納得がいかない。この日の主審岡部氏はジャッジングの線引きが曖昧で、両チームともに泣かされた。これで業を煮やしたわけではないだろうが、直後に小松が投入される。下がったのは濱田。

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結果論でしかないけれど、この交代はセレッソにとってマイナスだった。せっかく機能していたボランチのラインが薄くなったことでチーム全体が不安定になってしまったのだ。代わった小松は前線に渋滞を起こしただけで、試合終盤まで存在感が希薄だった。

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この試合、単純に昇格だけを望むのであれば、引き分けでもよかった。しかしセレッソは勝ちにこだわった。小松を投入したのもそのためだった。ゲーム終盤、このレヴィー・クルピの意思は徐々に長居を熱くさせた。前線は何度も突破を試み、薄くなったバックラインはキム・ジンヒョンも含めた全員でカバーした。後はゴールだけだった。しかし願いはかなわなかった。小松があわせるだけのクロスをモノにできず、試合終了。


首位陥落はしたものの、トップ仙台とは勝ち点差1、3位湘南、4位甲府とは勝ち点差3は変わらず。上位同士の戦いとしては及第点と言えなくもない。しかし精根尽き果てるまで走りぬいた選手にとっては悔しい引き分けだろう。これを糧に岡山、湘南を叩き、もう一度首位を取り戻そう。病床からではあるけれど、活躍を心から願っている。
posted by 西中島南方 at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

09/02/09

J2 第37節 富山0VS1C大阪 3421422243214311。

後半16分 香川 真司(C大阪)


ああ、なんて辛い戦いだ。ガチガチのマーキングに苦しみ、すばやいカウンターに苦しみ、相手キーパーの奮闘に苦しめられ、退場者に目を覆った。でも、それでも勝てた。3人の交代枠を全て使い、3回のシステムチェンジを行い、富山の壁を突破した。


スタメン、ベンチは前節と変わらず。ボランチの二人船山と濱田、それに香川、乾、カイオの前線がどれ程動けるかが戦前のポイントだった。

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試合開始時


試合開始直後はセレッソペース、いい形で入ったかに思えたのだが、富山がハードマークでセレッソの攻撃を封じると、いい形のカウンターを見せるようになり、ポゼッションしながら決定機が作れないというもどかしい流れになってしまった。前半の15分くらいから向こうはずっと富山のペースだった。香川や乾がいかにスーパーな存在であったとしても、スペースも時間も与えられないのでは仕事ができない。

打開策は思い切ったものだった。前半35分の時点でシステムチェンジを伴う選手交代、しかも下がったのは守備の中心チアゴ。レヴィー・クルピの苛立ちが画面を通じても感じられる交代だった。代わって入った小松はカイオと2トップを組み、前線に高さと強引さを加えた。小松自身も交代直後に一度、いいチャンスを作っている。

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前半35分


それでもゴールに近いプレーをしていたのは富山だった。しっかりした守備とすばやい攻撃はセレッソとの相性が良い(セレッソにとっては最悪の組み合わせ)決定力の無さとキム・ジンヒョンの体を張ったプレーに助けられたが、冷や汗が止まらない。


後半、私は富山の運動量に注視していた。この堅い守備システムがどれだけ機能し続けられるのか。もし90分間続けられたら、セレッソが得点できる確立は限りなく0に近づくだろう。

しかし幸いにも、セレッソの攻撃陣は少しずつ空間と時間を与えられていった。最初にらしいプレーをしたのは香川だった。左サイドを長躯し、相手が戻る前に攻撃をシュートやクロスまで持っていく。カイオがボールが納まらない為にポジションを下げてしまい、バランスを崩したが、それでも前半よりはずっとましな内容だった。

そうして、この試合唯一のゴールが生まれる。香川と乾の美しいワンツー、思い切ったシュート、最もセレッソらしい瞬間だった。


そこからは神経が磨り減るような、監督同士の駆け引き。富山楚輪監督はフレッシュで、スピードに長けたアタッカーを矢継ぎ早にピッチに送り込む。レヴィー・クルピはバイタルエリアの強化の為に2度目のシステムチェンジ。4-3-2-1の中心に黒木を置き、攻撃の芽を摘み取る。

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後半33分


黒木の存在感は素晴らしく、前節同様相手の攻撃をうまく跳ね除けていた。このまま何事も無ければ、もっと楽に試合終了の笛を聞けただろう。しかし前田がこの日2枚目のイエローをもらい、退場してしまう。

ただ前田の2枚目のイエローは責められない。あのシチュエーションでかわされていたら、同点になる可能性は十分にあった。むしろ1枚目がプレーとは無関係の、まったく不必要なものだったのが悔やまれる。

この時、セレッソのベンチに江添が控えていたのは幸いだった。経験豊かなディフェンダーはセレッソ守備陣に安定感をもたらす。後は香川と小松のキープ力を生かし、何とかフィニッシュ、無事2連勝となった。

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後半40分



さて、次は甲府戦だ。ひょっとしたら私が今年観られる最後の試合かもしれない。力強いセレッソを堪能し、勇気をもって療養にあたりたい。昇格の為にも負けられない一戦。今から胸が高鳴る。
posted by 西中島南方 at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/30/09

J2 第36節 熊本0VS2C大阪 課題山積。

前半4分 カイオ(C大阪)
後半24分 香川 真司(C大阪・PK)



まだ足りない。まだまだ力が必要だ。セレッソはもっと素晴らしいチームのはずだ。もっと強いチームのはずだ。これ程苦しい試合になるのは、まだチームの調子が戻っていない証拠だ。


スタメンとベンチ。マルチネスの代役は鹿島から移籍後初先発の船山。コンビを組むのは濱田。

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試合開始時


立ち上がりのゴールシーン。DFからの長いフィードをうまく繋いだ。あまりにもすんなりと決まってしまったものだから、久しぶりのゴールラッシュが観られるかと期待してしまった。

しかし期待は裏切られてしまった。前からのチェイシングは十分に機能していて、熊本の稚拙なビルドアップとも重なり、かなりゴールに近い位置でボールを奪うことができた。何度も、何度も…。しかしそこから後がいけない。香川もカイオもフィニッシュに精度が無い。乾はチャンスメークに走り回ったが、シュートでの見せ場は一度か二度、前半45分の殆どを制圧しながら、2点目が遠かった。

注目の船山は前半に関しては可もなく不可もなく。玉離れがマルチネスより早く、左右にボールをよく散らすが、肝心の守備に関してはまだ見極められない。もう少しバイタルエリアでいろいろと仕掛けて来る相手なら守りきれたろうか。熊本のサイドへロングボールを入れる策に助けられた感もある。後半はボールタッチも少なかった。


さて後半、熊本は立て続けに「曲者」を投入してきた。ベテランの藤田、セレッソ戦に相性のよい木島。セレッソは彼らの個の力に主導権を握られかけるシーンも。


この試合に収穫があるとすれば、この攻撃を受けて、耐えて、跳ね除けられたことだろう。平島がPKをゲットした場面はセレッソサポーターとしても微妙だったが、家本スペシャルレフリーに助けられた。香川はこれを難なく決め、チームに蔓延していた窒息感を振り払った。


2点差を決めたことで、レヴィー・クルピはチーム全体の活動量維持に専心する。まずは空回り気味だったカイオ、右サイドで活発に上下動をしていた平島を下げ、小松、酒本を投入。

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後半32分


続けて試合終了間際には乾を下げてフィジカルに長けてきた黒木が登場。疲弊した熊本のフィールドプレーヤーを弾き飛ばしてボールを押し上げる。交代策がはまり、最後は危なげなくフィニッシュした。

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後半39分


かろうじて「与党」を守ったセレッソだが、4位との勝ち点差は僅か1、いつ「野党」に落ち込むのか判らない。ただ目の前の一戦一戦を精一杯戦い、当選を決めるだけだ。さあ、次は過去2戦勝ちの無い富山、しっかり借りを返しに行こう。もう消化不良の試合はたくさんだ。
posted by 西中島南方 at 23:13 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/23/09

J2 第35節 C大阪0VS1水戸 夏の終わり。

後半22分 高崎 寛之(水戸)


苦しい試合だった。攻撃はいいところ無し、審判にも泣かされた、怪我人も出た、そしてミスからの失点を防げず勝ち点を伸ばせなかった。唯一救いがあるとすれば左サイドの頼れる男が戻ってきたことくらい。問題山積の第3クールだ。

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スタメンとベンチ。出場停止の石神の穴を埋めたのは怪我から復帰の尾亦。3バックの一角には前田が戻り、江添はベンチスタート。

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序盤はお互いペースの掴み合いといった様子だったが、どちらかといえばセレッソ寄りの時間が多かった。スキンヘッドで気合を入れたカイオがポスト直撃のヘディングを一本放っている。尾亦もブランクを感じさせないキレで左サイドを引き締める。この時間帯で1点決めていれば流れは変わっていたはず。

しかし現実としてセレッソはゴールを決め切れなかった。全体的に攻撃のペースが単調だったのが遠因かと思う。特に香川の出来が悪かった。

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いい時の香川はプレーエリアが広く、守備から攻撃へと切り替わるのも早い。ドリブルでの単独突破や乾とのコンビワーク以外にも様々な引き出しがある。だから捕まえにくく、止められないのだ。

だが今の香川は点をとること、自分の力だけで守備ブロックを崩すことに注力するあまり、プレーエリアが狭く、選択するプレーもドリブルと乾、カイオへのワンツーのみ、これでは簡単にマークされてしまうし、ボールも失いやすい。チーム全体の運動量も落ちてしまう。

このいつ崩壊してもおかしくないチームバランスを繋ぎとめていたのはマルチネスだった。香川がストロングポイントから弱点に変わってしまった今、チームの攻守の要として中盤に君臨、パスワークと卓越したボディバランスを見せ付ける。

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しかし頼みの綱のマルチネスが前半負傷、交代を余儀なくされる。後半開始時に投入されたのは黒木。

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後半も完全に劣勢だったわけではないのだが、水戸が徐々にゴールの匂いのするプレーをし始める。ボランチの位置で相手の攻撃の始点を封じられないのが辛い。逆に黒木のパスミスから致命的な位置でボールをロストし、この試合唯一のゴールを決められてしまった。

失点の直後、レヴィー・クルピは3バックから4バックへとシステム変更を指示。小松を投入し、前を厚くする。

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しかし、問題点は中盤(濱田、黒木、香川、乾)にあったわけで、小松を入れたところで効果は薄い。逆に薄くした守備を突かれてあわやのシーンも。

DSC_465901.jpgジンヒョンのスーパーセーブ

うまく歯車が回らないとあちこちにほころびが出て、プレーが雑になる。パスミス、判断ミスが増え、そこにつけこんだ水戸の時間稼ぎに平静を失う悪循環。最後のカード、酒本が投入されてもこの流れは変わらなかった。

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水戸は先制後、本当に上手く時間を使っていたと思う。わざとらしかろうがなんだろうが選手がピッチに転がっていればプレーを止めざるをえないし、2バック状態の守備ラインの両サイドにボールが入れば奪うのに時間がかかる。あまりに露骨な時間稼ぎにキム・ジンヒョンがハーフウェーラインまで抗議に出るシーンも(あの時インプレーになって攻められていたらどうなったんだろう)

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本当にいいところの少ない試合だった。残り16試合、耐え抜くことが出来るのだろうか。不安と不満が私の心の中で渦巻いている。同じ思いのサポーターは決して少なくないはずだ。早くあの攻撃的で、破天荒なセレッソに戻って欲しい。

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posted by 西中島南方 at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/17/09

J2 第34節 横浜FC2VS2C大阪 小松再び。

前半22分 カイオ(C大阪)
後半6分 八田 康介(横浜FC)
後半20分 難波 宏明(横浜FC)
後半39分 小松 塁(C大阪)


困った。後半になると途端に疲れが出てくる。

次の試合もある、次の次の試合もある。その全ての試合で足がつるまで走りぬけなどとは言えない。去年はそうして自滅したんだから。しかしどうしたものか…。


スタメンとベンチに大きな変化があった。ボランチし濱田とマルチネス、右サイドには平島が入っていた。ここ数節スタメンで出ていた酒本、黒木はベンチスタート、船山も初めてベンチメンバーに加わった。

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試合開始時


出足は五分五分というところ、セレッソはメンバーを固定していたアダなのかパス回しが少しギクシャクしていた。一方の横浜FCはホーム2連勝中の余勢をかって出足がいい。順位差程の力の差は無かった。

そこで生まれたカイオのゴールは、本当に素晴らしいもので、生まれた時間帯も、プレーの質も満点。起点になったマルチネスのタメ、石神のクロスの質も悪くない(石神が次節出場停止で出られないのは厳しい、代役は誰になるのか?)前半1-0で折り返したのも内容を考えれば御の字。


ただセレッソはここ数節必ず後半バテが来る。消耗が激しいのだ。同点弾となった八田のゴールのようなシーンは前半にもあったが、すんでのところで足が出ていた。それが後半には出来なかった。難波の同点弾にしてもそうだ。もしキム・ジンヒョンがあとコンマ数秒早く飛び出していたら、DFラインが早く反応できていたら…。もちろん、ゲームに「もしも」は無い。ただコンディションがもう少しよければという悔いが残る失点だった(悔いの残らない失点なんて殆ど無いけれど)この差が好調なチームと波に乗れていないチームとの差なのか、それとも昇格のプレッシャーなのか…。

レヴィー・クルピは反撃の手を打つ、羽田を下げ、前節2得点と活躍した小松を投入、4-4-2にシフトする。この流れは福岡戦と同じ。

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後半26分


小松は再びこの起用に応える。守備ブロックを下げ、香川、乾、カイオの足を止められたところに小松の高さは効く。いい位置でもらったフリーキックをすらせて横浜FCゴールに流し込む。同点。


しかしこの後、レヴィー・クルピはこれ以上のカードを切らなかった。勝ち越しを望むなら、中盤の運動量を上げる必要があるはずだったのにだ。中盤から前線へのパスが雑になり、カットからカウンターを食らうシーンが多々あった。なぜその穴を埋めなかったのだろう?戦力の温存か?

結局タイスコアのままドローとなり、首位は堅守したのだが、試合の流れの悪さは改善の余地アリだ。これから先の17節の為にも、プレーの質と量の向上を願う。
タグ:カイオ 小松
posted by 西中島南方 at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/09/09

J2 第33節 福岡2VS2C大阪 短いです。

いろいろと事情がありましてブログを書く気力を失っていました。申し訳ない。なので今日の観戦記も短めです。

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前半、福岡はベタ引きだったのですが、これを突破するのに苦心惨憺という状態でしたね。ピッチの状態が悪いのでドリブルやショートパスが機能しなかったし、クロスまで持っていくのも一苦労だし。

決定機では俄然福岡。久藤がいい味を出していました。チャンスメークしかり、先制ゴールしかり。さすがにベテランというところですね。セレッソは歯車が狂いだすとそれを修正する選手がいないのが厳しいところです。なので後半立ち上がりまえがかりになったところでカウンターを食らって2-0という時点で半分諦めムードでした。

それを救ったのはレヴィー・クルピの不屈の精神と、今まで生きていなかった小松の存在でした。4-4-2へのシステム変更と攻撃的な選手の起用。それに2ゴールで応えた小松。もちろん逆転できれば素晴らしかったでしょうが、あの流れの中で勝ち点1をとって帰れるのは大きいです。


またしばらくはウダウダしていますが、弊ブログをよろしくお願いいたします。
タグ:久藤 小松
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08/03/09

J2 第31節 C大阪3VS0札幌 真夏の夜の夢。

前半23分 マルチネス(C大阪)
前半41分 香川 真司(C大阪)
後半37分 香川 真司(C大阪)




瀬戸内に位置する大阪の夏は暑い。ずっと大阪で暮らしているが、毎年蒸し風呂の中にいるような気分になる。札幌の全体をコンパクトにまとめるチームコンセプトは、この大阪の暑さの前には適さなかったようだ。

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スタメンとリザーブは前節と変わらず。ただプレースタイルには変更があった。

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試合開始時


先手を取ったのは札幌。試合開始早々キリノのスピードを生かしてセレッソ守備陣のウラを突いてきたが、キム・ジンヒョンが富山戦の教訓を生かして事なきを得る。これが決まっていたら試合はずっと厳しいものになっていただけにこのセーブは大きかった。対するセレッソは立ち上がりが重く、札幌の徹底した2ラインディフェンスの前に手を焼いていた。

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特にボランチに入っていたダニルソンのプレーには悩まされた。

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とにかく人に強く、香川や乾のドリブルがことごとく止められた。マルチネスもいつものようにかわすプレーを自重してセーフティーにプレーしていた。守備範囲はそれ程広くはないかもしれないが、自分のテリトリーに入ってきた攻撃は確実に潰していた。早めに点を奪い、札幌の選手を孤立化させていなければ、彼に対する評価はもっと高かったろう。


DFラインを高く保ち、全体をコンパクトにする札幌のスタイルはスタンドから見ていても見事なものだった。しかしある程度落ち着きを取り戻した時点でこの堅牢な壁を打ち崩す試みがなされはじめた。

セレッソの前線には乾、香川、カイオという、ラインの裏に飛び出すことにかけてはJ2随一の攻撃陣が並んでいる。

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そしてボランチには正確に長いボールを供給できるマルチネスがひかえている。これを生かさない手は無い。ボールを奪えば2ラインの裏のスペースに誰かが走りこみ、そこにロングパスを通す。いつものパスサッカーも行いながら、それを時折織り交ぜることで、札幌を少しずつ自陣に押し込めることに成功した。

相手のバイタルエリアに橋頭堡を築けば、攻撃の選択肢も増えてくる。最初の得点、マルチネスの見事なミドルシュートも様々な攻撃を反復していくなかで生まれた。チャンスは僅かだったが、マルチネスの個人技が光ったゴール。

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最初のビッグチャンスを生かせなかった札幌と、僅かな隙を逃さなかったセレッソ、精神的な優位性は明らかだった。セレッソは1点のリードを最大限に生かし、ポゼッションを上げていく。札幌はあれ程整然としていた2ラインにギャップが生まれはじめる。こうなればラインのウラはより奪いやすくなる。2点目のカイオから香川の流れは最終ラインのギャップを香川が見つけ、カイオがこれに呼応した時点で勝負あり。香川はあの間合いを外さない。


前半で2点リード。普通なら安心できるゲーム運びだが、最近のセレッソは失点も多いだけに、まだまだという感覚があった。しかしことこのゲームに関してはこうしたモチベーションが良いほうに作用したように思う。キーパーソンはキャプテンの羽田。

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後半も10分ばかり過ぎると両チームともに運動量が落ち始め、選手間にスペースが出来てきた。この状態では2列目からの飛び出しのようなスピードにのった攻撃への対応が難しくなるのだが、今日は最終ラインが踏ん張った。

以前のセレッソの守備は、まず相手の攻撃スピードを鈍化させ、出来る限り安全にボールを奪うことを第一としていた。しかし今日は強い当たりで相手と競り合い、攻撃の芽を摘んだり、思い切ったプレーでボールを奪うシーンが増えていた。こうした体を張ったディフェンスが試合中盤のスパイスになった。羽田、チアゴ、江添は時に傷つきながらも90分間これを続けた。

DSC_329501.jpgスライディングでシュートコースを限定する羽田

攻守ともにイニシアチブをとり、試合を支配したセレッソ、選手交代も守備をより強固にするものだった。後半32分、2-0の時点で平島。

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後半32分


その後集中が切れた札幌DFのミスを突き、4対3のシチュエーションを作ると香川が1点目と同様に正確なシュートを放ち3-0、勝利を決定付けた。

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後半44分


これで一応は単独首位となったわけだが、4位湘南までの勝ち点差はまだ3しか開いていない。「ノルマ達成」のためにはさらなる努力が必要だ。次節まで中2日、コンディションを維持し、さらなる勝ち点の獲得に心血を注ごう。
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07/26/09

J2 第30節 岐阜2VS1C大阪 天の時、地の利、人の和。

前半25分 石神 直哉(C大阪)
前半37分 嶋田 正吾(岐阜)
後半15分 佐藤 洸一(岐阜)


雨が降っていた、豪雨だった、時折落雷もあったらしい。普通のゲームが出来る状況ではない。何かしらの対策が必要だった。なのにセレッソはいつものプレーをしようと、泥田のようになったピッチでもがいていた。これでは厳しい。


スタメンとリザーブは下記の通り。セレッソは現時点でのベストメンバー。

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試合開始時


前半、香川の動きが悪い。得意のはずの左サイドの芝が雨をはけきれず、水が浮いていたからだ。ドリブルにかかるとボールが止まり、思うように動けない。石神も同様だったが、彼は馬力を生かしてオフザボールの動きでチームに貢献していた。それが先制点に繋がった。右サイドの酒本がクロスを入れて左サイドから上がっていた石神が詰める。ピッチをワイドに使った見本のようなゴール。

いつもなら、このままセレッソがいつものようにポゼッションを上げ、相手を無駄走りさせて試合を優位に進めるところなのだが、今日は勝手が違った。前述のピッチコンディションが悪く、ボールが上手く回らない。特にメインスタンド側は酷く、足をとられる選手が続出した。華麗なパス回し、キレのあるドリブルは期待できない。

加えて岐阜は3連勝中と好調で出足がよく、試合イニシアチブを徐々に奪われ始めた。同点に持ち込まれたゴールの前後にも岐阜の泥臭い攻めに四苦八苦するシーンが散見されていた。もしあのゴールが決まっていなくても他の決定機に決められていたものと思う。


後半に入ってもセレッソは守勢を脱しきれない。3バックのサイドを突き、十重二十重と攻撃を仕掛ける岐阜。それを跳ね除けきれないセレッソ。クリアボールもことごとく岐阜に拾われる。

レヴィー・クルピは早めにカードを切る。前節熊本戦で効果を見せた4バック、3ボランチにシフト。カイオ、羽田を下げ、濱田、小松を投入。

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後半13分


しかしさあこれからという時に、岐阜FW佐藤に素晴らしいオーバーヘッドを決められてしまった。マークを外していたといえばそうだし、クロスを入れられた選手へのプレッシャーもゆるかったが、あれを決められるのは仕方が無い。

むしろ猛省すべきはその後のプレーだ。攻撃は単調になり、相手守備陣に簡単に止められてしまう。特に香川は反省点が多かった。守備もお粗末で決定機を何度も作られてしまった。キム・ジンヒョンが並みのキーパーならもう1、2点とられて試合を決められてしまうところだった。そうした時間帯が後半の殆どで、セレッソで記憶に残る攻撃は乾の抜け出しが一度、ゴール前の混戦が一度、小松の抜け出して1対1が一度、これくらいだ。チャンスの差は2倍ではきかない。スタッツではシュート数岐阜20に対しセレッソ11、攻撃サッカーの面影は無い。

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後半26分平島投入


調子が上向きなチームとはいえ、下位相手に取りこぼすのは、昇格を狙うチームとしてほめられたものではない。夏場に入り、シーズン序盤、運動量を生かして勝ち点を積み上げていた上位チームが軒並み足踏みをしているが、別にセレッソがそれに付き合わなくてもいい。むしろこの団子状態を脱する好機を逃すことに悔しさを覚えてほしい。次節は札幌、第1クール辛酸を舐めた相手だ、キッチリ借りを返し、再び勝ち点を積み上げていこう。
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07/22/09

J2 第29節 C大阪4VS1熊本 レヴィー・クルピの賭け。

前半10分 木島 良輔(熊本)
前半38分 乾 貴士(C大阪)
後半30分 カイオ(C大阪)
後半43分 乾 貴士(C大阪)
後半44分 マルチネス(C大阪)



後半16分の交代、これが全てだった。リスクのある采配だったが、結果は最高のものだった。


スタメンとリザーブ。羽田が出場停止の為前田が3バックの一角に入った。FWのリザーブは小松。

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試合開始時


立ち上がりは熊本のペース。木島、宇留野、藤田、西、攻撃陣の出足が早く、守備でも攻撃でも先手を取られてしまう。失点のシーンも藤田の老獪さ、木島のスピードと経験が生きたもの。あのレベルで崩されると今の守備陣では応対できない。

熊本とすれば、この先制パンチでここ4節1勝2分1敗と波に乗れないセレッソの出足をくじく意図があったのだろう。実際前半の殆どの時間、素晴らしいプレーをしたのは熊本イレブンだった。しかしセレッソの誇る3人がこのハンデを乗り越え、熊本の守備を崩す。カイオが基点となり、香川が繋いで、最後は乾の突破。0-1で前半終了かと思われた中での同点弾には千金の価値があった。


それでも熊本は食い下がる。後半も主導権を握り、セレッソはここ数節の悪癖、運動量の低下が起き始めた。流れが再び相手のものになりかけたその最中、レヴィー・クルピは思い切った策に出る。3バックの一人前田を下げて濱田を右ボランチの位置に投入、変則の4-3-2-1にシフトチェンジをしたのだ。

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後半16分


3枚のボランチが最終ラインの前で相手の攻撃をディレイ、奪ったボールは濱田、マルチネスが攻撃陣に送り込む。両サイドの負担も減り、少しずつチャンスを生み出し始めた。勝ち越しとなったカイオの復帰後初ゴールも攻撃参加した濱田が絡んでいる。

一度リードを奪えば相手のモチベーションは大きく下がる。セレッソはシュートの雨を降らせ、熊本を自陣に釘付けにした。その勢いはカイオが下がり小松が投入された後も変わらなかった。

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後半38分


乾の2点目は小松のゴール前のクロスを香川がスルーしたところで勝負あり。3-1とし、このゲームをモノにする。

本来ならこれで守りに入るのが定石だが、今日は押せ押せムード。香川のドリブルで得たフリーキックをマルチネスがクリティカルヒットでゴール隅に突き刺す。キーパー木下はゴール前で一歩も動けなかった。

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後半44分


早い時間に先制され、苦戦が予想されたゲームだったが、後半は上手くセレッソの流れに引き込むことが出来た。4バック、3ボランチへの勇気ある変更を行った監督レヴィー・クルピの勇気がこの結果を呼んだといっていい。今日は脱帽だ。
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07/19/09

J2 第28節 甲府1VS1C大阪 青息吐息。

前半30分 乾 貴士(C大阪)
後半13分 マラニョン(甲府)


何度も肝を冷やした。甲府に決定力があったなら、少し運が無かったら、やられていた試合だった。


スタメンとリザーブ。スタメンは久しぶりにベストメンバーが組めた。西澤がリザーブに入れば万全か。

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試合開始時


やはりカイオ、香川、乾の3人が揃うと面白い相乗効果がある。それぞれへの圧力も減るので攻撃の厚みが違う。石神も前半よく動けていた。シュートまで持ち込めないもどかしさはあったが、守備でもピンチが少ない分、安心して試合が観られた。乾のゴールも3人が絡んだいいゴールだった。

しかし好事魔多しとはよく言うもので、前半30分過ぎに黒木が相手DFダニエルと交錯し負傷、ピッチを去ってしまう。代役は濱田。

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前半36分


リザーブの中でボランチを務められるのが濱田しかいなかったこともあるだろうが、マルチネスの相方に守備に長けた選手を置かず、ダブルボランチ二人ともが攻撃的というのがレヴィー・クルピらしい。試合後のコメントでも羽田を一列あげる選択肢を指摘されていたが、やはり守備よりも攻撃にウエイトを置いているのだろうか。これが後半の伏線になっていった。


さてその後半、ハードワークをしていた両サイドの運動量が「予定通り」落ち始め、前線とのコネクションが薄れていく。マラニョンへのマークを外してしまい、自信を失った辺りから雲行きが怪しくなってきた。

それに加えて甲府の選手交代。片桐、キム・シンヨンと運動力豊富なアタッカーが次々とピッチに投入され、セレッソ守備陣を執拗にチェイスし始めた。繋ぐことを意識しているはずのセレッソも質の低いパスワークしか出来ず、ボランチから前にパスが繋がらない。

対応に追われた結果、立てられた策は平島、小松の投入。

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後半27分


しかしカイオが下がった事で前線でのコンビネーションが無くなってしまい、火に脂を注ぐ結果となってしまった。二人ともシチュエーションによっては効果的なプレーが出来る選手だけに惜しい気がする。

ボランチと両サイドがゴール前に張り付く形になってしまったので、後半前3枚は殆ど仕事が出来なかった。小松がいい突破からシュートまで持ち込んで見せたが、キーパー萩の体をはったセーブに防がれる。

ピンチは、さていくらあったろう。キム・シンヨンのヘディングは危険だった、マラニョンもセレッソ右サイドをチンチンにやっつけてしまった(平島投入後は多少盛り返したが)片桐、藤田が押し込んできたおかげで濱田は自慢のパスワークを披露出来ず、バイタルエリアを奔走する羽目になった。ドローゲームになって本当によかったという感想。


結果論になってしまうけれど、守備の組織が出来ていない、またはそういう編成になっていない状態で守備を徹底させるのは厳しい。極論を言えばFWを11人ならべて「さあ、1点を守りにいこう」と言っているのに近い。セレッソも守備を論じるなら中盤での汗かき役、最終ラインの前で相手の選択肢を減らすクレバーなスペシャリストが必要だ。そうすることで前線の攻撃力も、最終ラインの頑張りも、マルチネスの展開力も生きてくるはず。黒木がプレーしている間は彼の成長を待つという目的が理解できたが、もし負傷が長引くなら羽田や藤本といった選手にも目を向けてほしい。


今日は助かった。4位との勝ち点差キープという最低限のノルマは果たせた。だがチームにはもっといいポテンシャルを引き出せる要素が多分にある。それに目を向けず苦戦を続けるのはもどかしい。運が自分の手の中にあるうちに、打てる手は全て試してほしい。
タグ: 黒木 平島
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07/12/09

J2 第27節 C大阪3VS4湘南 誰がセレッソを殺したの?

前半15分 坂本 紘司(湘南)
前半33分 濱田 武(C大阪)
後半4分 香川 真司(C大阪)

後半14分 アジエル(湘南・PK)
後半21分 香川 真司(C大阪・PK)
後半24分 坂本 紘司(湘南)
後半41分 永田 亮太(湘南)


今日、セレッソは一度死んだ。今年一番だった濱田の働きを、2得点をあげた香川の奮闘を、復帰直後のゲームだというのに90分間走り続けたカイオの頑張りを、そして今日スタジアムに来た1万8146人の観客のうちの、殆どの人が望んだ夢を壊して死んだ。


誰がセレッソを殺したのか?


スタメンとリザーブに大きな動き。出場停止の小松、乾が外れ、カイオが復帰、濱田は2シャドーの一角に入り、攻撃の核をになう。西澤のコンディションはまだ戻らない様子で、攻撃的リザーブは苔口のみ。

DSC_195901.jpgアジエルとしばし談笑


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立ち上がりは湘南のペース。堅い守備でセレッソの攻撃をサイドに押しやり、攻めは早く、戻りもしっかり。ジャーン、村松、田村の三枚が常にトライアングルを形成し、守備に専心しているので真ん中からの崩しは難しい状態だった。タフなゲームになる予感がした。

DSC_201101.jpg香川には常に田村がついていた


先制点を奪えば負けの無い両チームだけに、相手守備にどう切り込むのか、相手の攻撃をいかに防ぐか、両チームの全員が早い段階から集中していたはずだが、前半15分という早い段階で湘南が先手をとった。シュート自体は素晴らしいもので、これを防ぐのは厳しい。だがその一歩手前のプレーはどうだったろう?失点の前のプレーの雑さが後々になってひびいたように思う。

点をとればその後の試合運びは慣れたもの。セレッソはいい守備からカウンターを食らうという悪い流れに引き込まれていく。

それを救ったのは濱田だった。コーナーキックが鋭く弧を描き、キーパー野澤の伸ばした手のその先を通過して、ファーのサイドネットに突き刺さった。1-1。前半をタイで迎えられたのは大きい。濱田のコメントを読む限り、ラッキーパンチがヒットしたような状態だったから、この時点ではむしろセレッソの方がついていた。

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後半、その勢いにのってセレッソが攻勢に転じる。前半の半ばあたりから攻撃陣のシュートの意識が高く、これがいい方向に向いていた要因だった。その中でも濱田、香川が堅牢極まりない湘南の中央を破って奪った勝ち越し点は素晴らしいものだった。湘南のジンクス、選手の無意識の中にまであった自信を奪う絶好の機会だった。

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幸運は続く。アジエルの突破を防いだプレーをPKと判断され、同点に追いつかれた10分後、今度は香川の右サイドからの突破を止めた湘南がPKをとられ、再び3-2とリードする。今日の主審家本を色眼鏡で見るわけではないが、セレッソのPKは釣り合いを取っているようにも見えた。

DSC_222601.jpg一度蹴りなおしを宣告されるも落ち着いてゴール


さあ、問題はここから。試合巧者の湘南を向こうに回して、後半21分で1点のリードも、中盤の運動量は落ち、ポゼッションを少しずつ奪われ始めている。さらに1点をとってより優位に立つか、それとも逃げ切りの為に守備を固めるか。そして選手のカードはどう切るべきか。レヴィー・クルピは勝利に最も近い選択をしなければいけなかった。

素人の傍目では明らかに中盤が破綻しかかっていた。シャドーとボランチ、ボランチと3バックの間が空いていて、そこを基点に攻撃を仕掛けられていた。二人のウイングバックはだだっ広いサイドのスペースを埋めるだけの運動量が無くなっていたところにこの状態で、殆ど機能していない。カードはまだ3枚残っていた。湘南は後半一枚カードを切っていたので、あと2枚のカードを切られてもそれに対応する事も出来た。

普通ならボランチとウイングバック、中盤のテコ入れをするだろう。しかし、実際に投入されたのはFWの苔口だった。黒木が抜け、カイオ、濱田がそれぞれ一列ずつポジションを下げる。

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好意的に考えるのなら、攻撃を活性化させることで相手のプレーエリアを押し下げようという意図があったのかもしれない。しかしせっかくシャドーの位置で生き生きとプレーしていた濱田はボランチの位置で輝きを失い。前線でのチェイシングも減ってしまった。結果として守備陣は湘南の猛攻にさらされることになった。両サイドにはスペースがあり、センターには田原がいる、湘南はさぞ攻めやすかっただろう。

DSC_198101.jpg最後は田原を封じきれず終戦


同点に追いつかれたゴールは右サイドから易々とクロスを上げられ、ファーサイドにいたフリーの選手が決めたもの。4点目は田原のポストプレーを止められず、ゴール前でポイントを作られたところを中盤から飛び込んだフリーのプレーヤーが奪ったもの。2点とも中盤のプレッシングが緩慢になったことが遠因になっていた。

時間を巻き戻すことは出来ないが、もしレヴィー・クルピが藤本や平島など守備に長けたプレーヤーを投入していたら、結果はどうなっただろう。少なくとも、あれ程の醜態をさらすことにはならなかったはずだ(失点や結果はともかくとして)今日は何かが狂っていた。おかしかった。


結果として、セレッソは後一歩、もう少しのところで、またも平塚の後塵を拝すことになった。湘南の「先制点を取れば必ず勝つ」というデータもそのまま。失ってしまったものはあまりに多く、この状態で甲府戦をむかえるのは頭の痛いところだ。
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07/08/09

J2 第26節 栃木1VS3C大阪 後半からしか観てません。

前半20分 乾 貴士(C大阪)
前半37分 香川 真司(C大阪)

後半32分 高安 亮介(栃木)
後半40分 香川 真司(C大阪)


仕事がおしてしまった…。乾の抜群の飛び出し(そして濱田の美しいパス)も、香川の神かがった1点目も生では観られていない。後半のバタバタしたところだけの印象なので、スコア以上に苦戦した印象。特に小松、乾のカードは痛すぎる。

前半はスタメンとベンチだけを記す。西澤のコンディション不良と苔口の練習試合での好調でベンチスタートのFWが代わった。累積警告明けの前田もベンチスタート。この布陣で0-2のスコア、結果だけ見ればほぼ満点の出来。

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試合開始時


しかし、私がテレビ観戦しだしたのが悪かったのか、セレッソの生命線、ポゼッションが上手くいかない。栃木の早め早めの交代策が効いていたように思う。相手MF河原が再三右サイドを突破され、クロスを浴び続けた。質は決してよいものではなかったが、味方を信じて丁寧にボールを供給し続ける姿勢が栃木のゴールを呼び込んだ。後半30分過ぎ、1点差の展開に肝を冷やす。

この失点まで、セレッソは無策だったわけではない。むしろ今までより早めにカードを切り、守備を徹底させていた。失点の右サイドをパッチする為に失点の15分も前に前田を投入している。

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後半17分


さらに10分後には小松を下げて藤本を投入。香川、乾を前線に残し、5バック、3ボランチで徹底的に守りに入っていた。

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後半27分


それだけにこの失点には頭を抱える。この時間帯の失点が多いということでレヴィー・クルピも出来る限りの策を講じていた。なのにこれだ。ロースコアでの逃げ切りはセレッソには無理なのだろうか。

結局前田のパスカットから始まったショートカウンターで3点目を叩き込み事無きを得たが、とにかくこの失点が気にかかる。


もう一つ頭がいたいのは小松、乾の代役だ。カイオをぶっつけ本番で使うのか、今節コンディションを落としていた西澤が穴を埋めるのか、はたまた苔口をトップに入れるのか。今日の試合での苔口の出来はプレー時間がごく限られたものだったのでなんとも言えないし、そもそも1トップというポジションに適正があるようにも思えない。

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後半44分


結果は残したが、次節、大一番の湘南戦に向けて課題山積の夜となった。
タグ:香川
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07/05/09

J2 第25節 C大阪0VS0仙台 消耗戦。

得点者無し



上位同士の対決が続く7月の初戦は、難敵の仙台。セレッソとは逆に堅い守備を身上とする。最強の矛と最強の盾がぶつかった時、激しい火花が飛んだ。


スタメンとリザーブ。マルチネスの代役は濱田。黒木と二人で穴を埋めることになる。リザーブでは攻撃的な選手が西澤しかいない。攻め勝った上で逃げ切る公算だったか。

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こうした大一番の試合では一つのミスが致命傷となりかねない。ところが最初にミスを犯したのはセレッソだった。ラインの裏を取られること1回。キム・ジンヒョンのキャッチミスが1回。

DSC_151001.jpg背筋が凍る一瞬

その他にも質の低いプレーが続き、不満の残る立ち上がりだった。特にダブルボランチに安定感が無い。仙台のチェックに合うとすぐに危険な位置でボールをロストしてしまう。それが過ぎると二人とも消極的なパス回しを優先するようになってしまった。特に濱田の判断の遅さ、パスワークは問題。もっと出来るプレーヤーなのだけれど。

DSC_155301.jpg横パスに終始する濱田

反撃の糸口はやはり香川、乾の二人。味方ボランチの前までプレーゾーンを下げ始めると、スピードにのって相手守備陣に切り込み始める。特に乾のキレが抜群。執拗なチェックがある中で何とかシュートまで持ち込む。今日はチームトップとなる5本のシュートを放っている。殆どがオンターゲット、もしくは惜しいシュート。

DSC_158101.jpg二人が絡むと形が出来る

それでも仙台のブロックは崩れない。特にエリゼウは素晴らしい働きだったと記憶する。小松との空中戦に競り勝ち、香川、乾のドリブルを防ぎ続けた。セレッソサポーターとすれば厄介な存在だった。

DSC_159601.jpgエリゼウはほぼ完璧な出来



後半になると両軍に少しずつスキが生まれ始めた(前半のテンション、パフォーマンスを90分間続けるのはかなりのハードワークで、仕方の無いこと)エリゼウに抑えられていた小松もラインの裏を突き1対1の好機を作る。しかし今度はGK林の壁が待っていた。シュートは間一髪弾かれゴールならず。

DSC_169801.jpgコーナーキックも正面!


対する仙台もカウンターに活路を見出す。セレッソのように相手陣内深くでのポゼッションから得点機を作るチームだとこのカウンターが効果的に決まる。3バックのサイドに両FWが流れ、守備が混乱。ただしセレッソも意気高く、ギリギリで凌ぐ。


この混沌を正すべく、西澤登場。

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後半24分


ところが仙台も粘る。DFラインがなかなか崩れず難儀。逆にセットプレーからゴールを決められてしまうも、ここは主審村上伸次のファウルとの判定に救われ、スコアは変わらず。

DSC_166401.jpg去年と変わらずセットプレーではヒヤヒヤもの

最後は、体を張っての消耗戦。石神が痛む、乾が痛む、江添が痛む。仙台のプレーヤー達も何度と無くピッチに倒れこんだ。

DSC_172301.jpgエリゼウは実直に乾を治療

仙台にはポスト直撃のシュートがあり、セレッソにも乾の素晴らしいコントロールのシュートがあった。しかし、ゴールは遠い。

セレッソの2枚目のカードは平島。スタミナ切れを起こしていた酒本に代わって右サイドに。ただしプレーする時間は殆ど無く、タイムアップの笛を聴くことになった。

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後半44分


隣の芝生は青いというが、当初描いていたゲームプラン通りに試合を進められていたのは仙台だったように思う。90分間を通じて何をするべきか、個々人が正しく理解していた。対するセレッソはそのリアクションに終始してしまい、ここぞという流れが作れずじまいになってしまった。

ただし結果だけを見れば、セレッソにとって有利なものとなった。仙台は良いサッカーをしていただけに、勝ち点3をあげて上位に食い込みたかったはず。それを許さず、勝ち点差を維持できたのは素晴らしい事だ。試合終了直後に林が倒れこんだのがその証拠ではないだろうか。

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7月初戦、無難な結果を手に入れられたことをまず祝おう。次節栃木戦ではカイオが、さして湘南戦ではマルチネスが帰ってくる予定だ。決して楽観視は出来ないが、昨年の第2クールを考えればまだ戦える環境が揃っている。

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タグ: エリゼウ
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06/28/09

J2 第24節 水戸2VS3C大阪 六月の薄氷。

前半20分 香川 真司(C大阪)
前半39分 オウンゴ−ル(水戸)
後半18分 乾 貴士(C大阪)
後半19分 香川 真司(C大阪)

後半41分 大和田 真史(水戸)


サッカーは人間がするスポーツだ。そして人間は失敗をする時がある。そうすると自信を無くし、萎縮し、プレーの質を落とす。今日は一人のプレーヤーのたった1つのミスが試合を大きく動かした。


スタメンとリザーブはカイオを除いたベストメンバー。

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試合開始時


前半立ち上がりから30分までのセレッソは、それはもうやりたい放題だった。マルチネス、酒本、石神の両サイドがフリーに近い状態で、そこを起点に自由に攻撃を組み立てられた。2シャドーにはマークがついていたが、彼らに入るボールの質が高い為に攻撃に勢いがあった。チャンスは数多くあったが、一番難しい香川の突破が成功、先制点を挙げる。そこまでの流れだけを見れば、セレッソがこれ程苦戦をするとは誰も思わなかったろう。


きっかけは、一本の、何気ないパスミスからだった。前田がフィードボールを不用意に送り、水戸の選手にさらわれてしまう。5秒も経たないうちにキム・ジンヒョンは水戸FW吉原との1対1を防がねばならなくなっていた。このプレーを境に攻守が一気に逆転する。水戸が果敢なパスカットを試みるようになり、これがことごとく成功する。鋭いカウンターも幾度かあった。セレッソの選手は足が止まり、チャレンジするプレーが激減し、受身にまわるのみ。

こうなるとセレッソの守備は脆い。左サイドからのクロスをまたしても前田が処理ミス。同点となるオウンゴールを献上してしまう。これが水戸ホーリーホックの通産400ゴール目というのは何とも皮肉だ。ただ前半をこの1対1で終えられたのは幸運だった。ハーフタイムのレヴィー・クルピがどれ程カミナリを落としたのか興味がある。


激が功を奏したか、後半の立ち上がりには五分五分程まで流れを戻すことが出来た。そしてそこまで来ればセレッソには優秀な二人のフィニッシャーがいる。水戸の一瞬の隙を逃さず乾が、そして落胆する間も与えず香川が、立て続けにゴールを奪う。


普通なら、普通のチームなら、ここで「勝負アリ」のはずなのだが、今日のセレッソには安定感が無く、今日の水戸にはファイティングスピリッツがあった。それはベテラン西澤が投入されても変わらなかった。

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後半70分


試合はセレッソが支配している。シュートも数多く撃った。にも関わらず水戸の数少ない攻撃の一つ一つが守備陣にダメージを与えていく。特に酒本が疲弊し、前田が自信を失ってしまった右サイドは不安定極まりなかった。水戸2点目となった大和田のゴールではキム・ジンヒョンが判断ミスをし、前田は完全にボールウォッチャーとなっていた。

たまらずレヴィー・クルピが動く、酒本に代え、守備に長ける平島を投入。

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後半37分


ロスタイム前には滅多に切らない3枚目のカードを切って江添を入れた。

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後半44分


こうしてヒヤヒヤものの勝利をようやっと手に入れたセレッソだが、失ったものも多い。前田のプレーに自信と堅実さが戻るのはいつになるのか(否定する人もいるかもしれないが彼は昇格に欠かせないプレーヤーだ)。もう一つ、不用意なイエローを「ブラジルと日本の差」として目をつぶるのも止めた方がいい。マルチネス、チアゴはあまりにも軽率なカードを貰った。これでマルチネスは大一番の仙台戦に出場できない。

ヒーローインタビューを受けている香川があまりさえない様子だったのも当然だ。7月前半はタフな戦いになるだろう。首位の座を奪還したとはいえ、楽観視は決して出来ない。
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06/25/09

J2 第23節 C大阪4VS2愛媛 梁山泊に豪傑集う。

後半2分 小松 塁(C大阪)
後半15分 小松 塁(C大阪)

後半18分 ジョジマール(愛媛)
後半19分 石神 直哉(C大阪)
後半31分 香川 真司(C大阪・PK)

後半39分 横谷 繁(愛媛)



まあ、カイオ以外はベストメンバーですし、ウチは層厚いですから。えっへん。

というのは冗談。スコア上は快勝だし、メンバーが戻ってきたのも好材料なのだけれど、予想以上に苦戦した。


そのスタメン・リザーブ。キム・ジンヒョン、チアゴ、マルチネスが戻り、久しぶりに充実したメンツ。

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試合開始時


少しだけ試合が空いた分、この3人の試合勘はどうかと心配した。

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キムはもう少しという感じだったが、チアゴとマルチネスに関しては大丈夫。特にマルチネスは前半ほぼ一人でセレッソの攻撃をコントロールしていた。

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正確に繰り出される長短の(しかも無駄の無い)パス、力強いミドル、そして相変わらずのイエローカード。これぞグランジ・マルチネス。

逆に言うと彼が抜けた時のセレッソは攻撃のクオリティが数段落ちていた。カードコレクターというのを「仕方の無いこと」と割り切るなら、攻撃のバリエーションをもっと増やす必要があるだろう。

また前半、ほぼ45分間攻め続けたにも関わらず、ゴールを上げられなかったのも問題。強いチームならカウンターでやられていたかもしれない。小松が2回、香川が1回好機を逃している。


だからこそ、後半立ち上がりの小松のゴールは1ゴール以上の価値があった。乾のためてからのパスも絶妙、小松の飛び出しも素晴らしかった。乾のミドルからこぼれたボールをプッシュした2点目も泥臭い、らしいゴール。乾、香川とかみ合いだした小松は、カイオとの1トップ争いに名乗りを上げるに十分たる働きだった。

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その後も愛媛GK山本が弾いたボールを石神が押し込み。

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ハンドで得たPKを香川がキッチリ決めるなど、こと攻撃に関してはやりたい放題。

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途中出場の西澤、濱田もその個性を生かしたプレーをしていた。

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後半27分


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後半35分


しかし守備はまだまだ改善の余地がある。特に石神、酒本が上がったウラのスペースをどうケアするのか。今日の愛媛は明らかにサイドを基点にしようとプレーをしていたし、殆どの時間をセレッソに支配されながら、ほぼイメージ通りの形で2点をとっている。それだけ前がかりになっているから攻撃に厚みが出るのだろうけれど、バランスを欠くのはいただけない。

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首位湘南が敗れたため、首位との勝ち点差は僅かに1。しかし3位仙台、4位甲府も勝った為、勝ち点差2の間に4チームがひしめく大混戦。最後に笑うのはセレッソだと信じているが、勝ちに驕らず、修正できる箇所は真摯に受け止め、7月の山場を乗り越えて欲しい。

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06/21/09

J2 第22節 鳥栖2VS0C大阪 完敗、連敗。

後半29分 山瀬 幸宏(鳥栖)
後半44分 ハーフナー・マイク(鳥栖)


セレッソの見せ場は前半41分の香川の飛び出しだけ、後は全て鳥栖
ペースだった。ポゼッション、シュート数、今までセレッソが圧倒していた部分が完全に封じられた。香川、乾の不調も痛かった。


スタメンとリザーブ。純国産のメンバーになった。キム・ジンヒョンに代わっては多田、ダブルボランチは黒木と藤本。リザーブでは山下と丹野が名を連ねた。

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試合は前半から鳥栖ペースだった。前3枚、小松、香川、乾には常にマークがつき、中央の守備ブロックは堅い。対するセレッソは前を向いてボールを持てず、いつものセレッソの流れに持っていけない。

要因はいくつかあると思う。中盤で攻撃の起点になっていたマルチネスの不在、鳥栖の前線からのプレスのきつさ、スリッピーな芝。

とりわけ厳しかったのは香川と乾が揃ってキレを欠いていたところ。個人としても運動量、プレーの質は物足りなかったし、コンビネーションもまるでとれなかった。富山戦の頃からすれば別人のような印象。香川は練習の際に風邪をひいたのがひびいているのかも知れない。もし二人に普段の運動量、プレーのキレがあったなら、中盤の底、黒木と藤本にあれだけ負担はかからなかっただろうし、攻撃の形がもう少し出ていたはず。小松もプレーエリアを下げてボールを受けるでもなく、サイドに動いてマークを外すでもなく、歯がゆい出来だった。

鳥栖はFW二枚が好調の様子。ハーフナー・マイクはマリノスにいた頃より伸び伸びとプレーしていたし、山瀬も個性を出してプレーをしていた。特にハーフナー・マイクには前半1回、後半3回絶好機を作られている。レヴィー・クルピはクロスを上げさせないことで彼を無力化しようと試みていたようだが、今日のチームにそれだけの余裕は無かった。結果論になるがこの前線の出来が試合の結果に直接繋がった。前半はよくスコアレスだったなという印象。


後半いつもなら後半試合の勘所で西澤が出て、得点機が作れていたのだが、それは西澤が入ることで香川、乾がより活性化されていた為。今日の二人にその力が無いと判断すると、レヴィー・クルピはギャンブルに出た。4-4-2へのシステム変更。こちらも精彩を欠いていた酒本を下げて平島、前田を下げて西澤を投入、攻撃に厚みを持たせる。

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だがこれでもセレッソはチームとしての力を出せないでいた。不用意な横パスや無理のある突破で何度鳥栖にカウンターを許したか!


最後の交代は動きが止まった小松に代えて濱田。中盤でのゲームコントロールに全てを託す。

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しかしこの交代も効果無し、交代直後に山瀬にゴールを割られ、先制を許す。これをはじき返すだけの力はセレッソには残っていなかった。前がかりになって攻めるも枠内シュートは乾の1本のみ、逆にカウンターからハーフナー・マイクに2点目を決められ万事休す。今季初の連敗となった。


レヴィー・クルピがどれだけ策を講じても、ベースとなるチームコンディションが整っていなければ効果は出ない。香川、乾がこの状態で次節を迎えるようなことになれば、容易に足元をすくわれてしまうだろう。厳しい試合になった。
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06/14/09

J2 第21節 C大阪2VS3富山 セレッソは変わらない。

前半5分 石田 英之(富山・PK)
後半18分 舩津 徹也(富山)
後半24分 チアゴ(C大阪)
後半35分 黒木 聖仁(C大阪)

後半44分 朝日 大輔


みんなが帰ってきた。チアゴ、マルチネス、香川。ベストの布陣でさあこれからという夢は、開始1分も経たないうちに脆くも消え去ってしまった。しかしこれだけの逆境の中でこれだけ戦えたということは、セレッソがそれだけのポテンシャルを持っているということ。2002年の6月14日と同じく、長居は私達に勇気をくれた。

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この試合でこの図が必要なのかどうなのか判らないが、スタメンとリザーブ。カイオ以外は全てベストの布陣。第1クール後半5連勝をやってのけたあのメンバーだ。

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試合開始時


しかしこのメンバーで戦えたのは、たった1分。開始早々に相手FW石田の飛び出しをマークしきれず、キム・ジンヒョンが引き倒してしまい一発レッドでPK。交代した多田も石田のPKを止められずに先制を許す。

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前半5分


PK判断は妥当だったと思うし、カードが出るのも当然。ただしカードの色には全く納得がいかない。あれが後半ロスタイム、同点で試合を決めるシーンであったなら、レッドカードもあり得たろう。しかしキム・ジンヒョンのプレーがそれ程悪質だったろうか。セレッソは残り85分間、1点ビハインド、10人という状況で戦わなくてはいけなくなった。


それでもセレッソにはまだ試合を勝ちに持っていけるだけのエッセンスを多分に持っていた。香川、乾のホットラインは100%とはいかないまでも十分に機能したし、4バックにしたことで相手にサイドで基点を作られることも無くなった(後半勝負ということで酒本、石神が下がり目だったのも幸いした)ここで我慢をしていれば、何とかなるかもしれない。そういう空気だった。

だがこの算段も狂う。前半40分過ぎ、今度はマルチネスが2枚目のイエローで退場になったのだ。こちらは一枚目が(恐らく)異議申し立てによるもの。きっちりと選手を指導、ジャッジをしていればカードだけで選手をコントロールするするような事態にはならなかったと確信する。前半終了後、主審前田拓哉には盛大な罵声が飛んだ。

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後半40分、小松を下げ藤本


DSC_074101.jpg両チームに計11枚のカードを提示した前田主審


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普通ならこの時点で試合はその体を成さないだろう。どう見積もっても後半立ち上がりの2失点目で終わっている。だがセレッソは違った。死に物狂いで富山陣内に攻め込み始めたのだ。香川と乾を軸に相手を切り崩す。セットプレーではどんなにゴールから遠くてもセンターバックの二枚が上がった。前田主審のジャッジの基準が明らかにセレッソに有利になったのも幸いした(富山DF堤が退場になったプレーも、普通ならカードが出るようなものではない、明らかにつじつま合わせ)

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チアゴのゴールはセットプレーの流れから強引に決めたもの。レヴィー・クルピは2バックに布陣を変え、更なる攻撃に出る。切り札西澤投入。

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この姿勢が黒木の同点弾を生んだ。攻める姿勢が無ければ得点は生まれない。これこそが、私達が愛してやまないセレッソのスタイル。

しかし私達は、このスタイルが諸刃の剣であることも知っている。西澤を入れるために2バックにしたことで、サイドにスペースが生まれてしまった。3失点目は止むを得ない、覚悟の上の失点だった。引き分け狙いも出来たのではと後で考えては見たが、あの布陣はあの時点で最も攻撃的なスタイルで、あのまま引いて守っても2-2を維持できたか疑問が残る。何より、セレッソはそういうことが一番苦手だ。


後半ロスタイムに入るか入らないかの失点。さすがにフィールドプレーヤーは皆うなだれた。しかし多田はゴールの中のボールをつかみ出し、誰よりも凛とした態度でセンターサークルへ向かった。そして皆に残り時間がまだあると、試合はまだ終わっていないと檄を飛ばした。

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このシーンがあったから、私はまだ納得して観戦記が書けているのかも知れない。最後まで諦めない姿勢もまた、セレッソらしさだから。確かに結果は変わらなかった。しかし次の試合に向けて、良い意味でターニングポイントになる試合だった。勝ち点を失った悔しさを、鳥栖で、ポジティブに表現しよう。そしてセレッソらしいサッカーを続けよう。結果は必ずついてくるはずだ。

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posted by 西中島南方 at 20:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06/07/09

J2 第20節 岡山0VS2C大阪 最高の結果。

後半40分 柿谷 曜一朗(C大阪)
後半44分 柿谷 曜一朗(C大阪)





このメンバー、このコンディション、この環境の中で、チームは最高の結果を残してくれた。


スタメンとリザーブ、乾が東京V戦で足を打撲、大事をとって欠場となった。開幕戦のスタメンと比べると5人が入れ替わったことになる。さながら野戦病院。レヴィー・クルピは前々節で採用したトリプルボランチを再度編成した。しかし攻撃時の組み立てが徳島戦とは違っていた。

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前回は苦しい中でもパスサッカーをと、セレッソらしい細かいパス回しを多用していたが、今回はシンプルに小松、柿谷を走らせ、岡山DFラインの裏をとるスタイルに徹していた。勿論ベストメンバーの、完成された攻撃に比べれば効果は薄い。小松とパスの出し手の呼吸が合わなかったり、柿谷のドリブルが簡単に止められたり。ただ今のメンバーで、リスクを最小限に止めるのなら、このスタイルはアリだと感じた。実際前半はシュートこそ少ないものの、ポゼッションは随分とよくなっていたし、守備が崩された場面は2列目の飛び出しをマークしきれなかった一度きりだった(これを決められていたら勝負は変わっていたかもしれないが、ifの話は無し)。

ただしこのスタイルだと小松と柿谷にかかる比重はかなり大きくなる。小松がボールをキープできなかったのは彼一人の責任ではないし、柿谷がドリブルをするのも限られた選択肢しか無かったからとも言える。何よりボールを奪うたびにラインの裏に全力疾走ではスタミナが持たない。今日の岡山は夏日、画面越しにも暑さが伝わってくる。前半0-0は上出来。


しかし後半に入ると岡山が早目の選手交代で運動量を上げ、足が止まりだしたセレッソはイニシアチブを失った。相手のシュート精度の悪さ、判断ミスに助けられたシーンが散見されるようになる。セレッソは何かしらの手を打たなくてはならなかった。レヴィー・クルピは大きな賭けに出る。前半でイエローを貰っていた江添を下げてFW西澤を投入、今季初の4-4-2へのシステム変更。

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後半28分


効果はあった。西澤がトップに入ることで前線でのキープ力が格段に増し、攻撃に組織力が出始めた。プレーゾーンが岡山寄りになったことで殆ど無かった得点の匂いがしはじめる。サイドバックに平島が入るとその匂いがより濃くなる。バックは手薄になった形だが、よく耐え、その時を待った。

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後半37分


そうして、ようやく歓喜の時がやってくる。主役は今まで散々辛酸を舐めてきた柿谷と濱田。二人のプレイゾーンが近くなり、また敵ゴール前に移ったことが良かった。二人の細かいパス交換が岡山の守備陣を混乱させ、今まで岡山GK李彰剛が鍵をかけていたゴールの門がついに開いた。5分後には相手セットプレーからカウンター攻撃の流れが生まれ、右サイドに開いた濱田が一気に相手陣内に駆け込む。クロスを上げた先には同じく自陣から長い距離を走ってきた柿谷。やわらかいタッチでボールをゴールに流し込む。試合が決した瞬間、待ちに待った天才の覚醒。これでロスタイムに山下を投入し、次節出場停止となった江添の代役を試運転する余裕も生まれた。

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後半44分


個人的な感想ではあるけれど、この1勝は今まで積み重ねてきた14の勝利の中でも、とりわけ特別な1勝になったと思っている。今まではサブとして試合に出ることすらなかったプレーヤーが、一致して勝利を勝ち取ったのだから。もし仮にベストメンバーに戻ったとしても、サブはこれまでのような「単なる控え」ではない。より選手層が厚くなったセレッソは、第1クール以上に強く、たくましいチームになっているはずだ。
タグ:柿谷 濱田 西澤
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06/03/09

J2 第19節 C大阪2VS2東京V 疲れました。

前半19分 乾 貴士(C大阪)
後半6分 大黒 将志(東京V)
後半27分 柴崎 晃誠(東京V)
後半42分 黒木 聖仁(C大阪)


最近疲れました。何かと辛い感じです。気分が少しはよくなるかなとテレビ観戦しましたが、疲労が上積みされただけでした。今日も短めに。

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試合開始時


土屋、土肥のいるヴェルディ相手だとこの攻撃陣ではちょっと辛い。ボランチの線から前に行く時のスピードがすぐに遅くなってしまう。前半はクイックリスタートでの得点シーン以外に見所が少なく、フラストレーションが溜まった。テレビだと乾やレヴィー・クルピがいらついているのがよく判る。

後半の2失点、二つともファインゴールと言えるけれども、クロスやミドルを放った選手へのマークがゆるい。前節から引き続き守備のブロックがべた引きだからこういうシーンが生まれる。前線にアキが入って少しずつ起点作りが出来てきたけれど、やっぱり土屋はいやらしいプレーヤー、すんなりとはいかない。ポゼッションが3対7くらい。この時点で負けを覚悟した。

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後半14分


この苦境を乗り越えてくれた黒木には感謝、気持ちの入ったゴールだった。諦めていない選手にはいいボールがまわってくるんだな。

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後半34分


2戦連続引き分けは痛い。仙台が勝ち点差2に迫ってきたし、甲府も強い。ここが耐えどころか。
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05/28/09

J2 第18節 徳島2VS2C大阪 無題。

前半2分 ペ スンジン(徳島)
前半6分 前田 和哉(C大阪)
後半2分 小松 塁(C大阪)

後半44分 石田 祐樹(徳島)



精神疲労困憊の為短め。

カイオが抜けて、香川が抜けて、マルチネスが抜けて、それでも勝ち越せたのは、これは選手の頑張りなんだろう。でも最後の最後に追いつかれたのは、何とかできなかったのか。それまで幸運が続いていただけに、厳しい結果。

スタメンとリザーブ、布陣はうろ覚え。多分藤本が中盤の底で、少しだけ上がり目に濱田と黒木のトリプルボランチ、のはず。

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試合開始時


香川マルチネス抜きとあれば、中盤を何とかしないといけないわけで、レヴィー・クルピ流の答えがこのトリプルボランチだった。ただ、結果としては殆ど機能していなかったように思う。3枚ボランチが入ったなら、もっと中盤でのパスカットがあってもよかったし、前半黒木が見せたいいミドルのような攻め上がりが無いと、後ろと前の間にスペースが出来て乾や小松は孤立してしまう。徳島も悪いチームではないから、これくらいの隙を見せれば突かれてしまうのは当たり前。そこで前半1-1だったのは最良の結果といっていい。

しかし弱り目に祟り目というか、後半のメンバーにチアゴの姿が無い。

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後半開始時


怪我としか思えないのだけれど、もしそうだとしたら軽症であることを願う。違ったらそれでいい。

後半も殆ど攻撃の見せ場無し。小松はワンチャンスをよく決めた。乾、小松を抑えれば何とかなるという状態で、激しいチャージを受けてのこのゴールは価値があった。もし、この試合が勝ちであればの話ではあるけれど。


残り時間5分くらいからの、露骨な程の時間稼ぎを、私は責めない。結果が全ての試合の中で、どう言われようが、勝った者が正義なんだから。

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後半43分


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後半44分


しかしそれならば、キチンと勝たねば。ただ闇雲に守備のブロックを下げて、主戦場をゴール前にしてしまったら、一つのミスが即失点に繋がってしまう。もっと前で、それこそトリプルボランチの黒木、濱田、藤本あたりが活躍しないと。

去年の第2クール、セレッソは怪我人が続出してベストメンバーが組めず、一時は首位と勝ち点差1につけていながらズルズルと失速してしまった。2度とその轍は踏むまいと、選手補強に走ったのではなかったか。香川、マルチネスが戻ってくるまで手も足も出ないという状態では厳しいし、辛い。
posted by 西中島南方 at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

05/23/09

J2 第17節 C大阪4VS1福岡 イヌイデー。

前半42分 乾 貴士(C大阪)
後半8分 大久保 哲哉(福岡)
後半26分 乾 貴士(C大阪)
後半32分 乾 貴士(C大阪)
後半34分 乾 貴士(C大阪)




今日は彼の日です。異論は…。無いでしょう。

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スタメンとリザーブは連勝中とあって変更無し。

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試合開始時


個人的な印象なのだけれど、福岡は他のチームと比べて前半ガツガツとラッシュをかけてくるチームだと思っている。この日も前線の二枚、田中佑昌の運動量と大久保の高さ、強さを生かして開始早々からセレッソを押し込んできた。

それをまともに受けて立ったからか、前半は均衡した試合展開。攻撃も香川、乾を中心に切り崩そうとするも前線の小松が田中誠に上手く抑えられて橋頭堡が出来ず、糸口がつかめない。

そんな中で香川が4枚目のイエローを食らってしまった。次節は出場できない。悪い流れが出来つつあった。

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それでも失点だけは避けられた。守備陣が固定されたからか、連携が上手くとれている。特に黒木の成長が著しい。いて欲しいところに顔を出し、相手の攻撃を分断していた。

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こういう押された展開の時に、奪った得点は特別の意味を持つ。香川から乾へのホットラインが前半終了間際にようやくがり、福岡の門番となった吉田を打ち破ることが出来た。


このいい流れを後半もと思ったのだが、落とし穴が待っていた。少しずつ福岡を相手陣内に押し込んでいた矢先に不用意なボールロストがあり、カウンターを浴びて同点にされてしまう。その後は再び膠着状態。次の1点はどちらに入るのか。

勝利の女神が思案していたこの流れの中で、セレッソには彼女を振り向かせるとっておきのカードがあった。数々の修羅場を潜り抜けてきた西澤、攻撃的ウイング酒本の同時投入。

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後半19分


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これがチームの流れを変える。西澤の老獪さが福岡の守備にストレスを与える。香川、乾が自由に動けるスペースが生まれつつあった。

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こうして「彼」の時間が始まった。まずは西澤、香川との連携プレーで相手守備ラインを切り崩し、正面から2点目。勝ち越しに成功。

こうなると福岡も攻撃的にシフトせざるをえない。攻撃的な選手を入れ、ラインを上げなければいけなくなる。乾が最も生きる素地が出来上がった。矢継ぎ早に今度はラインの裏を突く。吉田とDFの交錯したゴール前には、もう乾とボールとゴールしかなかった。ハットトリック。

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その余韻も覚めやらぬ中、再び乾の飛び出しが決まる。吉田をかわして技ありループ。10分足らずの間に3得点。今日4点目のゴールを決めた乾は、もうどう喜んでよいかレパートリーが尽きてしまったように見えた。

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後半34分


福岡の戦意は完全に失せ、福岡サポーターの怒号が飛ぶ中、ロスタイムの4分も無難にやり過ごしたセレッソは、これで5連勝。レヴィークルピが課したミッションを貫徹することに成功した。首位も堅持、これ以上無い第1クール最終戦となった。

ただしこれから数試合、香川が代表に招集され、乾も出場停止リーチの状態が続く。香川の代役は誰なのか。合計19得点のコンビが抜けた時、どのように対処するのかが不安ではある。マルチネスもベストコンディションではないようだ。柿谷、白谷、濱田らの出番が増えるだろうが、彼らはチャンスを生かし、セレッソを救えるだろうか。

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タグ:黒木 西澤
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05/20/09

J2 第16節 熊本0VS3C大阪 奪還。

後半30分 マルチネス(C大阪)
後半32分 西澤 明訓(C大阪)
後半38分 オウンゴ−ル(C大阪)



いるべき場所に戻ってきた。ようやっと戻ってきた。苦しい時間帯もチーム全体で我慢し、反撃の機会をキッチリモノにしたセレッソは、5/2以来の首位に立った。もう逃さないようにしないと…。


スタメン、リザーブは前節と変わらず。

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試合開始時


同じメンバーで中二日ということもあり、前半は運動量もやや少なく、らしくない状態だった。香川、乾、小松で得意のショートカウンターの形にまでするのだけれど、ラストの一歩前のプレーが粗く、シュートシーンまで持っていけなかった。スカパーの集計によると前半のシュートは僅かに3本だったらしい。ポゼッションも悪くは無かったのだけれど、焦燥感を感じる状態だった。

その中で光るプレーを見せたのはダブルボランチの二人、特に黒木の動きが良い。攻撃の際は左右に自在にパスを散らす。守備でも誰よりも動き、チームのバランスを保っていた。前半熊本に唯一あった決定機をしのいだのは黒木の捨て身のブロックだった。与えられた役割をほぼ完全にこなした。マルチネスはもうあのレベルが「当たり前」と思われることがすごい。攻撃の第一歩になるパスワークは特筆モノで、前線に、早く精度の高いボールを供給していた。

対する熊本もモチベーションが高く、小松のマークについた河端、かつてのチームメイト福王を中心に人数と運動量でセレッソを苦しめていた。前半に関しては五分五分の印象。


後半、さすがに運動量が落ちてくると思ったのだが、熊本は戦意旺盛、相変わらず粘りの守備を見せる。乾と小松は相当イラついていただろう。勿論、レヴィー・クルピも。らしくない二人同時交代でチームを鼓舞する。ガス欠気味の平島は酒本、好機を生かせなかった小松には西澤。

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後半27分


この勝ちにこだわる強い意志と、マルチネスのテクニックが、これまで難攻不落だった熊本の守備に穴を開けた。ゴール前に華麗に侵入すると最後は得意の左足でゴールを奪う。

1点リードを奪えば、熊本の戦意は落ちる。2点目は乾らが崩して崩して、西澤。攻撃陣ほぼ全員が彼のもとに駆け寄り、祝福の抱擁。これでチームが一つになる。ついには香川のプレスが福王のミスを呼び3点目、試合が決した。あとは失点を抑えるだけ、江添を入れて羽田を一列上げ、守備固め。

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後半40分


終わってみればほぼ望んでいた通りの結果に終わったセレッソだが、個人的には不満が無いわけではない。主審の大西氏のジャッジングが不安定で、一つ間違えれば水戸戦と同じような流れになる危険があった。同点のシーンで遅延行為のカードを出すなど、とにかくエキセントリックだった。それでも勝てたのは、セレッソというチームがたくましくなった証拠なのだろうか。また三日後には福岡戦だ、第1クールを勝利で締めくくろう。
posted by 西中島南方 at 22:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

05/17/09

J2 第15節 C大阪5VS3水戸 君を見てると昔の僕を見るようだ。

前半25分 マルチネス(C大阪)
前半33分 高崎 寛之(水戸)
前半37分 香川 真司(C大阪)
前半38分 遠藤 敬佑(水戸)
後半15分 石神 直哉(C大阪)
後半32分 香川 真司(C大阪)
後半42分 香川 真司(C大阪)

後半44分 高崎 寛之(水戸)


後半32分、右サイドからバイタルエリアにいる西澤へとパスが送られた。水戸の守備ラインは西澤のファーストタッチに意識を集中させたが、西澤はその姿勢をあざ笑うようにボールをスルーした。その背後にはスペースと、ボールと、疾駆する背番号8の姿があった。昔見たような、懐かしくて、胸躍る瞬間。あの時と違うのは、背番号8番の選手が極めて冷静で、イージーなシュートをキッチリと決めてしまう事だろうか。

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スタメンとリザーブ。カイオの代役は小松。右サイドは変わらず平島。ダブルボランチは引き続きマルチネスと黒木のコンビが努める。最終ラインには前田が復帰し、ベンチには西澤が帰ってきた。

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試合開始時


試合は前半から荒れ模様。主審と線審がエキセントリックで両軍冷静さを欠く。そういう日には珍しいことが立て続けに起こるもの。先制点は左利きのマルチネスが放った右足からのミドル。

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先制点を奪えば堅い守備で優位性を保つはずの今年のセレッソ、ところが試合が落ち着かない。際どいゴールライン際のプレーでコーナーキックを奪われ、跳ね返しきれず失点を喫してしまう。

その後も小松の微妙なプレーにPKが与えられたり、そのゴールの僅か1分も経たないうちに同点ゴールを奪われたりと、とにかくゲームがおさまらない。

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前半終了時にはセレッソから数人、水戸からはゴールキーパー本間が異議申し立てをする始末だった。


後半はノーガードの打ち合いが伝統となっていたセレッソが、その意識を思い出したのか、前への意識が強くなり、ゲームイニシアチブを奪った。攻撃陣個々の力量がモノを言う。平島のクロスを小松がスルーし、待っていたのは運動量豊富な石神。これでセレッソは勢いづく。

小松は(PKとなったプレーはともかく)ゴールに絡んだプレーこそ少なかったが、守備に走り、攻撃で体をはり、献身的なプレーでワントップ重責を全うする。足がつり、交代となった後半70分頃まで十分な働きをした。

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そしてその小松に代わって投入されたのは、久しぶりに桜色のユニフォームに身を包んだ西澤。そのままワントップの位置へ。

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後半29分


正直なところ、西澤と香川、乾の連携には不安があった。西澤は紛う事の無いセンターフォワードで、カイオのような動き回ってスペースを作るFWではないからだ。しかしそれは杞憂だった。西澤の卓越したテクニックと香川、乾のプレースタイルは良く合う。香川の2点目はその象徴だ。西澤自身もらしくない(失礼)体をはったプレーで勝利に貢献する。

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ラストは石神のニアへのクロスを香川がつめてハットトリック。この5点目で勝負は決した。

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しかし課題が無いわけではない。3失点のうち2点は防げたものだ。得点後と試合終盤の集中力の欠如は戒めないといけない。前田はそうした守備陣のリーダーシップと個としての強さを求められていたはずだが、実戦の勘が戻っていないのか。

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キム・ジンヒョンも守備のばたつきを修正できなかった。細かなミスも散見され、こちらもらしくない出来。水曜日までにどれだけ守備のシステムを見直せるか。

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カイオの離脱は痛いが、小松、西澤、前田と故障者が戻ってきたのは大きい。第一クールと言わず、カイオが戻ってくるまで勝ち続けよう。

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05/09/09

J2 第14節 草津2VS4C大阪 逆鱗。

前半4分 小池 純輝(草津)
前半8分 乾 貴士(C大阪)
前半18分 カイオ(C大阪)
前半43分 羽田 憲司(C大阪)

後半14分 都倉 賢(草津)
後半26分 香川 真司(C大阪)


草津DF田中が致命的なミスをした。ボールをロストしたのをリカバリーしようとゴール前で強烈なスライディング、ただしその先はボールでは無くカイオの足首、それがセレッソの「逆鱗」だった。そうして試合は壮絶な殴り合いの様相を呈した。


スタメンとリザーブには大きな変化が。まず前田が怪我から復帰、リザーブに名を連ねた。スタメンではボランチに黒木が入り、出場停止の酒本に代わっては前節素晴らしい働きを見せた平島が右サイドをかためる。

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試合開始時


試合は序盤から荒れ模様。相手左サイドの小池が開始早々豪快なミドルを放つ、あれは守備陣を責められない。

セレッソもすぐさま反撃、香川が速攻で相手の守備を切り刻むとゴール前に乾。足を軽く振りぬくだけでよかった。同点。浮き足立つ草津守備陣のミスにつけこみカイオが逆転弾。15分程で形勢をひっくり返す。

ところがその際ダーティーなファウルをうけたカイオが足首を負傷、交代を余儀なくされる。相手に与えられたカードがイエローだったのが未だに信じられない。決定的なシーンで、しかも相手の体に向かってのスライディングがレッドで無いとするならば、何がレッドになるのだろう。レヴィー・クルピは激しくエキサイトし、草津佐野監督に食って掛かる。通訳していたガンジーもレヴィー・クルピに負けず劣らず熱がこもっていた。カイオが抜けた穴は小松が埋め、精神的に優位に立ったセレッソが攻勢を強める。

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前半20分


草津守備陣はまず乾のドリブルの前に効果的なディフェンスが出来ないでいた。そのほころびを突いて、香川やマルチネス、両サイドが効果的な攻撃を続けた。相手を押し込んで奪ったコーナーキックからは羽田の今期初得点(だったか?)が生まれている。この時間帯、攻撃に関しては相手のアフタータックルによる怪我だけが心配というところ。

ただし守備は決して磐石というわけではなく、枠外ではあるものの危ない位置でシュートを打たれる場面が散見された。もう少しボランチの位置で相手の流れをディレイ出来ればいいのだが、マルチネス、黒木の組み合わせでは人にやや弱いような気がする。前田が復帰すればスタートダッシュ時のマルチネス、羽田の組み合わせが出来る、そこに期待か。勿論今節スタメンをはった黒木の成長も楽しみな要素ではあるけれど。


後半になるとゴールデンウィークの連戦と気温25度を超えたコンディションによって両軍の運動量が少しずつ落ちていった。スペースと時間が生まれ、選手の個人技が生きてくる。草津はバイタルエリアからミドルの雨を降らせてセレッソゴールを脅かした。シュート本数では互角以上か。この姿勢が都倉のゴールを呼びこみ1点差まで詰め寄られる。

対するセレッソは乾、香川のドリブルやフリーランが光ったが、急造トリオとなった小松との連携がいま一つ。なかなか決定機が生まれず、イライラする時間が続いたものの、バック(記憶ではチアゴ)から上手い浮き球を貰った香川が絶妙なシュートコントロールでゴールを奪い、これで勝負アリ。久しぶりのゴールとなった香川は記憶が去年に戻ったかユニフォームをたくし上げるパフォーマンスでサポーターに腹筋を見せ付けていた。


湘南が圧勝劇を見せたため僅かに首位との差が広がったが、勝ち点差2はキープしている。また明日の試合となる3位仙台にもプレッシャーをかけられる。カイオの怪我さえなければ本当にいい結果なのだけれど。試合終了時には病院からスタジアムに戻っていたカイオが軽症であることを祈りたい。
posted by 西中島南方 at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

05/06/09

J2 第13節 C大阪1VS0岐阜FC 連戦疲れ?

後半12分 カイオ(C大阪)



ああ、勝ったというのに釈然としない。悪い時のセレッソの兆候みたいなものがあちらこちらに現れ始めた。これは休養をとれば良化するものなのだろうか。それとも湘南戦戦での悪い流れを振り払えずにいるのだろうか。

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スタメン、リザーブは前節と変わり無し。

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前半はとにかくいらいらと焦燥感ばかりが募った。人もボールも動かない、パスが雑、自陣ゴール前でフォローもいないのにボールをクリアしない、スタンドから「動け!」とヤジが飛ぶような、悪い時のセレッソそのものだった。立ち上がりなどはシュートレンジにたどり着くことすら出来なかったのだから重症だ。

特に香川、乾はどのチームも厳しいマークをつけるので消耗度が高いように感じた。いつもなら上手くいっていた連携が思うようにいかない。普通のプレーヤーならばあの出来でいい、しかし二人はセレッソの核になるプレーヤー、パフォーマンスの低下はチームの浮沈に関わる。気になるところだ。

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この試合でただ一人安心してみていられたのはキム・ジンヒョン。岐阜も効果的な攻撃が出来ていなかったので出番こそ少なかったが、危なげない安定したプレーでゴール前に鍵をかけた。一度は江添のあわやオウンゴールという難しいボールを処理し、ピンチを逃れている。

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「前半出来の悪かったプレーヤーは即交代」と言明していたレヴィー・クルピだったが、これ程の状態にありながら後半立ち上がりは前半と同じメンバーだった。交代があったのは後半11分、ガス欠気味でカードを一枚貰っていた酒本を下げて平島。

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平島は長くベンチを暖めていたが、くさらず自分の出番を待っていたようだ。こと攻撃に関しては酒本の方が一日の長があるが、一歩目の速さ、豊富な運動量でチームにカツを入れた。

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この交代から、セレッソは流れをほんの少し引き戻す。そして喉から手が出るほど欲しかった得点を奪う。石神のアーリークロスからカイオ。絵に描いたようなビューティフルゴールだった。

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大抵の場合、こういういい得点をとった後はチームの動きが良くなるものなのだが、この試合ではあまり劇的な変化が無かった。得失点差を考えればいい流れの中で攻撃を続けるべきなのだけれど…。

さすがのレヴィー・クルピもチームマネジメントの必要性を感じたのか、流れが1-0で終われるのかどうかに変わってきた後半40分頃、この試合いいところが無かった乾に代わって小松を入れ、1トップ2シャドーのメンツを変更、濱田も下げ、守備に長けた黒木を入れた。

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小松も黒木もプレー時間は少なかったが、いい仕事をしていたように覚えている。少なくとも鈍重ではなかったし、致命的なミスも無く、勝利に貢献している。

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内容はとてもほめられたものではなかった。ただ、今一番求められている結果は残した。これで自信を取り戻せれば幸いなのだけれど。
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05/02/09

J2 第12節 湘南1VS0C大阪 決意の差。

前半33分 中村 祐也(湘南)



相手主力2選手の欠場を見て、セレッソが慢心していたとは思わない。今までと同じスタイルで、同じ戦い方をした。その証拠に試合への入り方は実によく、前半30分頃まではパスもよくつながり、シュートシーンも多々あった。私達が日頃胸躍らせながら声援を送っているセレッソの姿だ。ただ今日の湘南は90分を通して集中を切らさなかった。ほんの僅かでもチームに貢献できることを、チーム全員が労を惜しまず行った。この試合は絶対に落とせないという意識を持って試合に臨んだチームの決意、それがこのスコアを生んだのだ。


スタメン、リザーブ。ほぼベストメンバー。ベンチに怪我明けの小松が入り、ダブルボランチは共に攻撃的なマルチネス、濱田の組み合わせ。

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前に書いた通り、セレッソの試合への入り方はベストだった。ポゼッションが高く、相手をよく走らせていたし、きっちりセットプレー、シュート、クロスまで持っていけていた。開始僅かのコーナーキックではファーに流れたボールを江添がヘッドであわせるもバーに嫌われたが、それを悔やまないでいられるほどチャンスが次々とおとずれた。香川、カイオのシュート、濱田のセットプレー、いつゴールが入るのかという気分にさえなった。

しかし物事は上手く進まない。攻撃に傾倒するあまりに守備とのバランスを崩してしまった。攻めあぐねた後にカウンター一撃で決められる最悪の展開。


それでもいつものスタイル、攻めの姿勢を崩さなかったセレッソ。失点も前半のもので、追いつける可能性は十分にあった。しかし湘南はこの1点差リードという立場を最大限に利用し、その可能性を少しずつ少しずつ削り取っていった。レヴィー・クルピと反町康治、二人のサッカー観がそのまま現れた様だった。


後半10分過ぎぐらいから、攻めながらも決め手を欠くセレッソ、全員でしっかり守備を固め、カウンターに活路を見出す湘南という構図がくっきりと出始めた。セレッソの攻撃が最大限に生かされるのはチームに自由闊達なマインドがある時。その発想がプレーの幅を広げ、相手の守備を混乱させる。しかしリードを奪われると「まずは同点」「早く攻めないと」という意識がどうしても芽生えてしまう。パスが長く、雑になる。この試合でもそうだった。こうなるといくら攻めても効果が薄い。

焦りはレヴィー・クルピにもあったろう。いつもより早くカードを切った。江添、酒本を下げ、小松、平島を入れて4-2-2-2と前線の枚数を増やす。

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今期初出場の小松、スペースも時間も無い中、苦しい復帰初戦となった。覚えている限りシュートらしいシュートは0。カイオも故障明けで少しずつ運動量が落ちていた。香川には明らかに焦りがあり、乾のドリブルも湘南のボランチ田村、最終ラインのジャーンを中心にした守備陣に絡め取られる。


残り10分となった頃のセレッソは、最早チームとしての体を失っていた。危険な位置でのボールロスト、攻めの判断ミス、運度量の低下が目立つ。前半あれほど走らせていたはずの湘南の方が一歩目が速い。

そうして僅かに残ったセットプレーやクロスからのチャンスもモノに出来なかったセレッソは今期2敗目を喫し、湘南の後塵を拝すこととなった。今の時点ではまだ甲府の試合が始まっていないが、甲府が勝利すると一気に3位まで落ちる可能性もある。


しかし個人的に言うならば、セレッソには今のスタイルを貫いてほしいと思っている。今日負けたセレッソも、今まで勝ち続けてきたセレッソも、同じレヴィー・クルピの攻撃的フィロソフィーの上に組まれたチーム。今からあれやこれやと小手先の策を弄すよりも、これまで継続してきたスタイルをより鮮明にした方が良いと感じているからだ。次の試合はもう三日後にひかえている。悔やむ時間を、いかに勝つかを考える時間に変えていこう。
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04/29/09

J2 第11節 C大阪2VS0横浜FC おかえり、ヒーロー。再び。

前半44分 乾 貴士(C大阪)
後半5分 濱田 武(C大阪)




もう少し先だと思っていた。お前がいない寂しさをどう乗り越えようと苦心していた。チームは不振に喘ぎ、今年最初の苦難。でも帰ってきてくれた、元気に暴れまわってくれた。それがどれだけ嬉しいか。おかえり、ヒーロー。待ってたよ。

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スタメン、リザーブ。カイオが驚異的な回復力で全治6週間を1週間半に縮めて帰ってきた。小松もリザーブで復帰。羽田は一列下がり、マルチネスの代役は濱田、黒木は中盤の底でボールを散らす。

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今でこそ会心の試合と言えるが、立ち上がりは非常に悶々としたものだった。黒木、濱田のダブルボランチは少し軽い。特に黒木は持ち味が微妙に生かせない役どころなので苦労していたように思う。最終ラインの江添、チアゴ、羽田は初めてにしては安定していたか。流れがつかめた前半の中盤あたりでようやっとセレッソらしい動きが出始めた。

DSC_833901.jpg前半光っていたカズ


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攻撃は、それはもう前節とは見違えるようで、カイオが縦横に動いて作ったスペースを香川、乾が切り開いていく。その流れの楽しいこと、美しいこと。タテへのスピードがまるで違う。石神(多分)のクロスからカイオヘッドは枠外、乾はワンツーで作ったチャンスを潰すが、得点の匂いがプンプンする展開だった。

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結実したのは前半ロスタイム。左サイドを乾が侵食、少し時間とスペースが出来ていた。位置関係からすれば中へのグラウンダーがベターな選択だが、乾はそのウラを突いてキーパー岩丸の頭の上を打ち抜いた。それまで乾が掴んだチャンスの中で最も難しいものだったこの好機を見事にモノに出来た、これが大きかった。ゴールの余韻に浸ったまま前半を終える。


後半のアタマ、横浜FCは少し飛ばしていた。プレスがきつく、押し込まれる。コーナーキックのピンチだったが、よい流れを作っていたセレッソに運が巡ってきた。弾き返したクリアボールが上手く納まる。逆襲。十重二十重と横浜FCゴール前に、ボールホルダー香川にマークが集中し、濱田が空く。パス、ボレー。ボールはネットに突き刺さる。絵に描いたようなカウンターが決まり、2-0。押し込むはずが追加点を奪われた横浜FCはここから戦意と運動量を低下させていった。

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ただセレッソも中盤から後ろは慣れていないメンバーというところがあり、散発的ながらピンチのシーンもあった。しかし、そこはキム・ジンヒョン。ハイボール、弾丸シュート、クロス、至近距離からの一撃、どれも完璧に弾き返す。

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かくて、セレッソはおよそ半月ぶりの勝利を手にした。湘南が敗れたため首位も奪還、サポーターとすれば感無量の展開だ。それもこれもチームを愛してくれた一人のヒーローの頑張りあってこそ。もう一度言わせて欲しい。おかえり、ヒーロー!

DSC_840601.jpgマダムに「はよサポのところに行き!」と叱咤されるヒーロー
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04/26/09

J2 第10節 富山0VS0C大阪 雨と風とカード。

得点者無し


セレッソが富山で貰ったものはタイトルに書いた三つだけ。惜しいシーンも数えるほどで、本調子には程遠い内容だった。


スタメン、リザーブは札幌戦をベースに、怪我のカイオに代わってトップに柿谷がスタメン出場。リザーブのFWには苔口が入った。

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会場となった富山県総合運動公園陸上競技場は気温が11℃、湿度90%以上、氷雨の中という最悪のコンディション。試合を通して濡れた芝に足をとられる選手が続出した。細かいパスワークも精度を欠き、いつもなら崩せる守備ラインを突破できない。そもそもさあ勝負というシーン自体が少なかった。前半は香川、乾に一度ずつあったくらい。富山のフィジカルに長けたディフェンスも厳しい。

守備はどうかというと、非常に落ち着きがなかった。前節の2失点目に懲りたのか、最終ラインでカットしてもバタバタと展開を急いてしまって、結果としてパスミスというパターンが多かった。その分両WHである石神と酒本は上下動が激しくなり、こちらもプレーの質を下げてしまった。

そう、今日のセレッソにはタメやプレーの緩急が殆どなかった。今年のセレッソは最終ラインにチアゴ、中盤にマルチネス、2列目に香川と乾、トップにカイオとボールをキープできる選手が揃っていて、そこがボールを失わないから回りの選手は余裕を持ってプレーできていた。しかしカイオが抜け、負ける怖さを知ってしまった今のセレッソは、連勝中にあったようないい意味での力の抜けたプレーが無い。柿谷は良いプレーもあったが、カイオの穴を埋め切れなかった。

泣きっ面に蜂とはよく言うが、この前半でマルチネスがダイビングの反則を取られ、通算4枚目のイエロー。次節横浜FC戦は出場停止となった。これで二人、ボールを保持できるプレーヤーがいなくなってしまった。2戦先の大一番、湘南戦に出場できるというのがせめてもの救いか…。


もう一つ収穫があるとすれば、後半から出場した黒木。

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恐らく次節マルチネスのポジションに入るであろう黒木、比較的落ち着いたプレーでチームをコントロールした。左右にいいボールを散らしてボールがサイドに偏らないようタクトを振るった。マルチネスの代役というのは荷が重いが、想像していたより悲惨な状態は回避できそうだ。


後半になると両チーム芝に慣れたのか時折イメージとプレーの差異が無いシーンが出始めた。印象に残ったのは度重なるコーナーキックのチャンスと、マルチネス、チアゴのミドル。そして柿谷を下げての0トップか。

後半はサイドで基点を作ろうとしていたセレッソ、富山がセーフティーファーストでボールをサイドやエンドラインに出すのでコーナーキックの機会が増えた。残念だったのはボールに変化が無く、富山をそれ程慌てさせられなかった事。羽田のシュートが唯一の決定機だったが、相手GK中川がよく止めた。前述のマルチネス、チアゴのミドルもコース、スピード共に素晴らしいものだったが、この中川に弾かれた。ただ後半チャンスらしいチャンスはこの3つと最後の黒木のシュート、これくらいだった。

攻め手を欠いたチームを見て、レヴィー・クルピは奇策をとった。柿谷を下げて濱田、トップ下に入れて、香川、乾は少し前に。見た目は3-5-2ながら、実質0トップ。

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チームがとにかくタテにと急いていたこともあり、この試合だけでは機能していたかどうかはっきりとは判らなかったが、厳しい台所事情の中で、選択肢の一つには入るだろう。ロスタイム直前には珍しく3枚目のカードを切り(酒本アウト平島イン)チームコンディションへの配慮を伺わせた(この時間帯での交代でチームがどうなるかは別として)

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結局スコアレスに終わったこの試合。スコアも不満だが、チームとしての連携に不安を残した。中盤から下が落ち着かないので攻撃もままならず、攻撃する時間帯が少ないので守備も疲弊するという悪循環に陥っている。トップでボールを持てるプレーヤーがいれば少しは変わるかも知れないが、小松の復帰、カイオの治癒までは柿谷のプレー精度、周りとの連携に賭けるしかない。少しでも好機を、そしてゴールを。
タグ:柿谷 黒木
posted by 西中島南方 at 16:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

04/19/09

J2 第9節 札幌4VS1C大阪 膿海。

前半6分 岡本 賢明(札幌)
前半19分 香川 真司(C大阪)
前半41分 キリノ(札幌)
後半4分 西嶋 弘之(札幌)
後半28分 クライトン(札幌)



今まで勝ちで隠れていた悪い部分、膿が一気に出た。油断と慢心で2点を失い、ディフェンスの穴を修正できずに3点目を献上し、ついには運に見放されて4点目を奪われた。今まで常勝を続けていたチームでも、ミス一つでこれだけバラバラになってしまうのかと驚く。


あまり長くは書かないけれど、スタメン、リザーブから。前節と変わりないメンバーだった。

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立ち上がりの失点は、止むを得ないと言えばそうか…。右サイドを上手く抜けられた。キム・ジンヒョンはあの角度が一番苦手なのかも知れない。

その後の反撃が、この日一番セレッソらしい時間帯だった。相手の守備を細かく刻んで、香川のゴール。もし引き分け以上のゲームだったなら、何かしら歴史に残るような出来。

このスーパーなゴールの後、流れを完全に引き寄せられなかったセレッソ、再び引き寄せようと懸命に走った札幌、その差がそのままスコアになった。藤本の2失点目のミスを責めることもできるが、それを言うならばそれ以前のゲームでも細かい綻びは沢山あった(岡山戦でも何度1対1の場面があったか!)。ただキム・ジンヒョンがいいセーブをしたために隠れてしまっただけ。もう一度守備の連携や意識の統一をする時期なんだろう。

ただ藤本をあのままにしておくのはチームとして不可能だった。ハーフタイムで濱田を投入する。

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後半最初の1点、セレッソが同点に追いつくのか、札幌が突き放すのか、この大事な1点を、セレッソはあまりにも早々に、しかも易々と奪われてしまった。コーナーキックのディフェンスがゾーンかマンマークはどうでもいい。どちらにせよフリーな選手が生まれてしまっては意味が無い。

この失点の後に、セレッソはプレーの質と量を極端に下げてしまった。攻撃陣の足は止まりがち、守備も後手を踏む。


4失点目は、もう何か憑き物に憑かれた様な失点。乾が1対1を外し、そのボールがこぼれてカウンターを食らい、あっという間にクライトンとキムが1対1に。一度はキムがセーブしたもののこぼれ球がもう一度クライトンの足元にやってきた。あえて強がりを言うならこの失点が1-4の4点目でよかった。1点を争うゲームでこんな失点を食らってはやりきれない。


問題は次の試合。26日の富山戦だ。このチームのパフォーマンスは判っている。それを敗戦後の試合でもしっかりと発揮できるのか(敗戦から何か学び取ってもう一回りいいチームになれれば文句は無いけれど、最低でも今までのテンションを保ってもらえるのか)嫌な流れを変えられないのか、それが試練だ。


 
タグ:香川 藤本
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04/15/09

J2 第8節 C大阪4VS1岡山 I2K(内容少ないです)

前半40分 カイオ(C大阪)
前半44分 乾 貴士(C大阪)
後半2分 香川 真司(C大阪)
後半25分 香川 真司(C大阪)

後半30分 西野 晃平(岡山)(PK)


今年から乾と香川とカイオを勝手にI2K(アイ・ツー・ケー)とか呼んでる。久しぶりに長居の試合をテレビで観たけれど実況の人も3人のこと言いにくそうだったね。今日はこの3人が大爆発。気持ちよかった。

試合の流れ的には前半のキムの働きが大きかった。1対1でも決められるなんて雰囲気まるでないし。唯一の失点のPKでもコース読んでいたし、影のMOMです。


守備がしまれば攻撃が応えるってことで、I2Kは個の力で相手を凌駕した。私がこの3人を好きなのは、攻撃だけでなく、他の地味なプレーでも全力なところ。今日も守備を頑張ってた。そうしてコツコツやってきたところで、えぐい速攻がある。相手にしたら本当に嫌だろうね。二人DFついても無理ってどうよ。


レヴィー・クルピも交代枠をキッチリ三つ使ってくれた。走るサッカーは選手が消耗する。特に石神と酒本は厳しい。それをよくマネジメントしてくれた。札幌戦に向けてコンディション上げていこう。


個人的に言うと最近心身ともにズンドコさんで、体調は戻らない、神経が磨り減る、体力が落ちると負のスパイラルに入ってたので、この試合見て勇気貰えた。長谷川さんの解説は萎えるけれど、ホント良かった。ウチもJ2並みの仕事の多さなんだけれど、頑張ろう。


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posted by 西中島南方 at 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

04/05/09

J2 第6節 C大阪0VS0甲府 僕らは幸運だ。

PKとってもらえるようなシーンが少なくとも前半2回、後半1回あった。微妙なオフサイドは数知れず。後半にはあとゴールまであと10センチくらいのところで相手DFにボールをかき出されたシーンもあった(恐らく杉山)。バーやポストにも嫌われた。これ程の不運はそう滅多にないだろう。それでも負けずに引き分けになったと、そう思うようにしよう。そうしないと腹の虫が収まらない。マルチネスは試合後審判団との握手を拒否したが、それを批判する気にはなれない。

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スタメンとリザーブ。予想通り怪我の前田の代役は藤本。ディフェンダーのリザーブは置かず、黒木、濱田とボランチを二人入れている。控えFWには柿谷。

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立ち上がりは今までの試合以上に難しいものだった。相手の3トップががむしゃらにプレスをかけるので落ち着いてボールが回せない。DF陣もダーティーな接触プレーが多く、カイオ、香川辺りは苦労していた。特にダニエルはカイオに完全にのっかかったり、ドリブルする選手と激しいボディコンタクトをしたり、厄介な存在。ファールをとってもらえれば (とって当然のプレーがいくつかあった)もう少しキチンとした試合になったはずだが、今日は天気が良くなかったのか、審判の目には見えなかったようだ。あわやPKというところでも笛は鳴らない。

それでもチャンスは幾度となくあった。マルチネスの弾丸ミドル、前3人のドリブルでの仕掛け。ゴール前の混戦の中でもボールをキープできるのはありがたい。ショートカウンターの切れ味もいい。

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カイオはヘディングでも惜しいものがあったが、これはキーパー正面。

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全体的にはジャッジとチャージに悩まされた前半だったが、この時間帯で失点をしなかったのが大きかった。ピンチも一度あったかという程度。


後半になると思っていた通り、遮二無二プレスをかけていた甲府の足が止まり始めた。ここまで耐えればセレッソの時間。立ち上がりマルチネスが絶妙なループパスをカイオの飛び出しに合わせ、キーパーとの1対1を引き出したが、いいシュートが打てない。香川がゴール前、上手く混戦を抜け出したが、これもシュートは空の上。

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前3人の中で一番不完全燃焼だったのは乾だろう。何度もいい体勢まで持ち込むのだが、キックミスがあったりコントロールが狂ったりで、とにかくついていない。前回決まった左サイドから切り込んでのミドルも僅かに右にそれていった。フラストレーションがたまっているのがスタンドでも判る程。

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これ程チャンスを潰していれば、ピンチが来るのが常というものだが、この試合に関してはあわやというピンチは一度しかなかった、それもキム・ジンヒョンの冷静な対応でやり過ごした。前田に代わって出場した藤本も、穴を感じさせないプレーだった。

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守備の安定を見たレヴィー・クルピは後半25分、チームをさらに攻撃的にシフトさせた。江添を下げ、そのポジションに羽田、空いたボランチに濱田を入れてパスのポイントを増やす。

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その12分後には空回りしてい乾を下げて柿谷を投入する。

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チーム一丸となって一つのゴールに執着を見せたセレッソだが、ついぞそのゴールは生まれなかった。カイオの幻のゴールはオフサイド、マルチネスの精度の高いFKはキーパー萩の攻守に阻まれる。終了間際のマルチネスのプレーもPKとは認められない。厳しいスコアレスドローだった。石神、酒本あたりはバテバテという様子。

収穫があったとすれば、柿谷が言われているほど不振だとは見えなかったところか。香川、カイオと組んでいい連携を一度見せている。苔口とのリザーブ争い、香川が代表に召集された際のスタメン要員というのは柿谷にとってはいささか不本意だろうが、まずこの地位をはっきりとつかみとってほしい。


今は溜飲を下げ、勝ち点でトップに立てたことを喜ぶべきか。この悔しさを次節仙台戦にぶつけよう。シーズン前半の山場、ここで勝てればシーズンのイニシアチブをとれる。


 
posted by 西中島南方 at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

03/29/09

J2 第5節 愛媛0VS1C大阪 お帰り、ヒーロー。

後半22分 香川 真司(C大阪)


苦しい、本当に苦しい試合だった。去年までのチームメイト、愛媛GK山本にチャンスをことごとく潰された。それでも勝てたのは、セレッソにヒーローがいたから。今日は背番号8に救われた。


スタメン、リザーブ。前線に香川が復帰。第3節と変わらない、現時点でのベストメンバーが組まれた。

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前半は中盤まで完全にセレッソペースだった。香川がやや重く感じられた以外は「いつもどおり」。マルチネスが再三強烈なミドルを放ち(キチンと枠内に収めているのも素晴らしい)乾、カイオがよく動く。乾は一度相手守備ラインを突破し、キーパーと1対1という場面も作っている。

それでも得点できなかったのは前述の通り、山本の奮闘によるものが大きい。当たっているとか、元チームメイトで癖が判っているとか、そうしたもの以外に、意地のようなものもあったと思う。乾との1対1のシーンでは肩を痛めながらゴールを守り、その後もマルチネスの弾丸のようなシュートをはじき出した。

愛媛のフィールドプレーヤーもここまで3勝1分という数字を残しているだけあって、守備に奔走されても集中を切らすことなく高い意思を持ってプレーを続けていた。もし前半1点でも取れていれば試合はもっと簡単なものになっていただろうが、その「もし」が無かったのは愛媛の頑張りがあったから、決して偶然ではない。セレッソは追い風という好条件を生かせないまま、0-0で後半を迎えた。


好機をモノにできなければ、勝利の女神は遠のいていく。セレッソはポゼッションこそ高いものの、時折愛媛の攻撃を受け、肝を冷やすようになっていく。3-6-1と4-4-2、サイドの人数の差異を利用しての攻撃は十分に脅威だった。

対するセレッソは全員守備、全員攻撃の姿勢を崩さない。香川、乾までが守備にまわり、ボールを奪えば速攻という形。レヴィー・クルピは中央突破を指示していたそうだ。攻撃に厚みが無いと見ると羽田をボランチから3バックの左に回して濱田をボランチに入れる。酒本がバテれば平島を投入する。連戦の疲れも考えたチームマネジメント。

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この交代策がチームを刺激したのか、ようやっと歓喜の瞬間が訪れる。山本が守るゴールをこじ開けたのは、セレッソのエース。乾、カイオがそれぞれフリーランでシュートコースを作り、香川がそれに応える。3人の阿吽の呼吸がついに堅牢な門をこじ開けた。


その後もぶ厚い攻撃を続けたセレッソだが、追加点が奪えない。カイオの好機はまたしても山本が防ぐ。

するとセレッソにアクシデント。相手ゴール前での守備で前田が痛む。ひざのダメージでこれ以上のプレーが出来ない状態になってしまった。何かあった時のために交代枠を1つ余らせるレヴィー・クルピ
の交代策に救われる。代わって入ったのは藤本。

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藤本は急遽投入されたにもかかわらず、よい働きでセレッソを救った。持ち前の体を張ったプレーで愛媛を押し返す。キム・ジンヒョンも前半にあった相手選手との交錯にも恐れることなく、ゴールを守りきった。残り時間5分を切れば得意になった逃げ切り姿勢、アディショナルタイムの4分も難なく凌ぎ、無事開幕5連勝を飾った。


チームが不調でも、アクシデントがあっても、結果を残していることは評価するべきだ。前田の怪我の具合が心配だが、香川の調子が戻ってくれば、このチームはまだまだ強くなれる。

 
posted by 西中島南方 at 16:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

03/25/09

J2 第4節 C大阪2VS1徳島 長居に愛される者。

前半28分 苔口 卓也(C大阪)
前半40分 乾 貴士(C大阪)

後半21分 徳重 隆明(徳島)



今帰ってきました。平日なんでキツかった。写真と寸評でご容赦下さい。

スタメン、リザーブ

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今日の後半は危なかった。足が止まりかけていたし、ギリギリで1点差を守った感じ。マルチネスと羽田、キムに救われました。

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苔口は今の使い方がベストかもね。運動量は少し増えていました。チェイシングも良かった。このゴールで何かが変われば…。

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追加点となった乾のミドル。相手GK上野の体に当たって入る幸運も、シュートを打たねば起こらない。姿勢が大事。

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乾も徳さんも長居に愛されているプレーヤーですね。スタメン発表の時は拍手が起きていました。ドリブルが相変わらず上手い。

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キムはいいセーブ、安定感があるのに何故か失点が…。GKとしてはほぼノーミスなのに…。


あと気になったのは、やっぱり選手交代かな。1点差逃げ切りで時間稼ぎの交代が濱田しか出来ないのは選手層のせい?

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飛車が抜けても勝てるってことには安心したけれど、ポテンシャルが落ちるのは避けられないみたいだ。こういう時は我慢しかないか。さあ、次は首位攻防戦だ。

 
タグ: 苔口 徳重
posted by 西中島南方 at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

03/22/09

J2 第3節 C大阪1VS0栃木 苦しくとも…。

前半38分 カイオ(C大阪)


勝った。ただそれだけの試合。厳しい内容、動きの悪いチーム、収穫は少なかった。しかしそうした試合でもしっかりと勝ち点3を上積みできたことが素晴らしい。去年は一つ歯車が狂えば何もかもがうまくいかなかった、今は違う。

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スタメン、リザーブ共に開幕から3試合変わらず。3バックがセンターを細かく入れ替えるのも、前3枚が即興演奏のように位置取りを変えるのも同じ。

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ただ一つ違っていたのは今日の相手栃木の守備意識の高さ。決して個人技、体躯に秀でているわけではないが、チームの意識が統一されていて乱れが無い。ラインは思い切って高めにとり、密集を作る。ボールホルダーには必ず誰かがつく。時に二人、必要なら三人が食らいついてくる。ワンタッチパスで叩くかワンツーで抜けるか、瞬時に判断しなければあっという間に囲まれてしまう。試合の写真を整理していて画面に入っている栃木の選手の多さに気付き、改めて驚いた。

そうした密集であっても普段の香川、乾、カイオなら突破出来たはず。しかし今日は長く伸ばされたスリッピーな芝と疲労に苦しめられることになる。特に香川の重さが気になった。

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香川には常時二人のマーカーがついていた。サポーターには見慣れた光景だ。そしてその二人をさっと置き去りにする香川の姿も、同じく見慣れているはず。だが今日はそれが無い。全く無いわけではないけれど(惜しいシュートも2本あった)本来の出来とはかけ離れている。目をつむっても繋がっていた乾やカイオとの連携も僅かずつ狂ってしまい、上手くいかない。

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タイトなマークと低いポテンシャルが重なり攻撃はなりを潜めてしまったが、守備の安定感は相変わらず、羽田、マルチネスはいつものことのようにタフな仕事を片付ける。チアゴのおかげで最終ラインに躍動感がある。キム・ジンヒョンも少しずつチームにフィットしてきている。互いの守備が秀でていた為に前半は有効な攻撃が数えるほどしかないジャブの打ち合いになった。1本、乾がよい位置でシュートを放つがゴールを捕らえられない。

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こういう時にカギになるのはセットプレー。今日唯一の得点も酒本のコーナーキックをカイオが上手くヘッドで合わせたもの。第1節では江添のJ初ゴールを呼び、第2節ではチアゴの決勝ゴールを生んだセットプレー、今日も大切な先制点の呼び水となった。

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前半いい時間帯で得点を奪ったセレッソ、栃木もこれで攻撃にシフトせざるをえなくなった。しかしそれは遮二無二攻めにかかるというより、しっかりとしたロジックに裏打ちされたスタイルだった。上がった石神のウラを丁寧に突かれたおかげで彼は長居のピッチを忙しく上下動しなくてはいけなかった。もし今日の試合リザーブに尾亦がいたなら間違いなく途中で投入されていただろう。タフさが売りの石神も、終盤にはさすがにバテバテといった様子だった。長身FW若林が入ればその後ろにこぼれ球を拾うアタッカーがつく。3バックが冷静に対応したこと、相手のミスが続いたことでここは事無きを得る。しかし後半15分過ぎからは攻める栃木、守るセレッソという図式が固定されてしまい、なかなか流れを戻せない。


選手交代には慎重なレヴィー・クルピも重い腰を上げる。後半も好機を逃していた香川に代えて苔口投入。スピードスターにカウンターの切れと前線でのプレスを要求する。

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結果的だけ見ればこの一手はあまり効果的ではなかったが、意図のはっきりとした采配だった。しっかり守ってカウンターへ、裏のスペースを生かして相手を押し下げる。乾、カイオ、マルチネスが監督の意図を具現化していた。時間を使い、あわよくば追加点で試合を決める構え(これに苔口が加わっていればより素晴らしいものになったのだろうけれども、残念ながらその機会は無かった)


残り時間が5分を切った頃にはしっかりと時間を使うプレーで憎らしい閉め方を見せる。相手ゴール近く、サイドにはってボールをホールド。コーナーキックでは枚数をかけずショートで針を進める。以前よりもずっとはっきりとしたプレーの切り替えで1点のリードを守りきった。


これで開幕3連勝。得失点差で愛媛の後塵を拝す事になったが、結果は残している。次節は中二日のタイトなスケジュールの上に香川が抜ける苦しい試合だが、ここでもしっかりと勝ち点を積み重ねられるなら、昇格に随分と近づけるのではないだろうか。

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posted by 西中島南方 at 19:12 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

03/15/09

J2 第2節 東京V1VS2C大阪 味スタは鬼門にあらず。

前半23分 香川 真司(C大阪)
前半28分 河野 広貴(東京V)
後半22分 チアゴ(C大阪)


味スタではいい思い出があまり無い。最初にJ2に落ちた時も、降格決定の試合は味スタでのFC東京戦だった。いい目をしたのはJ1で優勝争いをした05年のFC東京戦と東京ヴェルディ戦くらい。ゼ・カルロスと古橋、素晴らしいフリーキックがチームを救った。何の因果か、今日の試合を決めた一撃もセットプレーからだった。


スタメン、リザーブは前節と変わらず。

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セレッソは前半、前節と変わらずカイオ、香川、乾に石神を絡めた攻めを展開。ヴェルディはその石神の裏を集中して突いてきた。ポゼッションはヴェルディの方がやや優勢。崩されるシーンは殆ど無かったが、ミドルシュート、セットプレーのこぼれ球からのシュートで肝を冷やす。キム・ジンヒョンの反射神経がセレッソを救う。

セレッソの反撃は思うように進まなかった。土屋を中心とした泥臭いディフェンスに手を焼く。香川、乾のコンビネーションを研究してきたか、ワンツーを読まれ、ボールを奪われることも…。

それでもワンチャンスあれば、このトライアングルには十分。前半半ば、相手ゴール前でのクリアミスをカイオがひろってそのまま乾へ、右サイドを侵食して折り返し、ラインの裏へ飛び出したのは背番号8。あまりにも美しい先制点。

ただこれ以降、セレッソは攻撃に手数をかけるようになり、ヴェルディの網によくひっかかるようになってしまった。カウンターでは前述の通り左サイドのスペースを効果的に使われる。江添と石神の間は危険なゾーンのようだ。ヴェルディ河野が空いたスペースに勇気を持って飛び込み、キムの鼻先をかすめるループ。リードした時間は僅か5分足らず。


去年までのセレッソならこの失点でばたついてしまったろう。しかし今年のセレッソはどこか落ち着いていた。効果的な反撃は出来ないまま折り返してしまったが、危険なスペースの修正はある程度出来たように見えた。


去年と今年のもう一つの違いは後半のスタミナ。レヴィー・クルピの指示を表現するだけの身体的、精神的スタミナ、余力が残っているのだ。カイオ、香川、乾の3人は勿論、マルチネスも無尽蔵かと疑うほどの持久力を持っている。後半はこれにチアゴらバックラインも含めた全員がヴェルディゴールに攻め込んだ。ヴェルディも土屋が固く、最終ラインで何とか凌ぐ。キーパー土肥も当たっていてあわやのシーンも防いでいたが、セレッソの攻めがそれを乗り越えるシーンがやって来た。

後半半ばのセットプレー。かつて古橋が渾身のフリーキックを決めたのと同じ、ゴール前左45度の位置。キッカー酒本が放ったボールはチアゴのヘッドで僅かに角度を変え、土肥の反応のウラを突く形に、再度勝ち越し。

その後もその一点を守りにはいらず、次の一点を狙いにいったのは実にセレッソらしい姿だった。カウンターも分厚く、マルチネスがボールを持ってドリブルを開始すると、前線が勢い良く飛び出していく。皆がさっと扇状に散っていくのでヴェルディのディフェンスはどこかしらに穴が出来る。マルチネスはその穴にボールを流しこむもよし、自らシュートを放ってもよし、様々な選択肢を持ってプレーしていた。


最後まで攻め続けたセレッソは後半だけで13本のシュートを放ち、攻め勝った。普通のチームならば手堅く勝つべきところだか、攻撃にこだわった姿は実にセレッソらしく、観ていて誇らしいものだった。このまま残り49試合、同じプレーを続けることは不可能かも知れないが、強いメンタルとフィジカルを失わなければ、我々も強い意志を持って声援を送り続けられるだろう。さあ、次はホームゲーム。相手は栃木だ。
posted by 西中島南方 at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

03/08/09

J2 第1節 C大阪4VS1鳥栖 狼軍鳥を討つ。

後半3分 カイオ(C大阪)
後半11分 石神 直哉(C大阪)

後半28分 高地 系治(鳥栖)
後半29分 乾 貴士(C大阪)
後半39分 江添 建次郎(C大阪)



ようやく来てくれた、これが本当のセレッソ。自らが試合をコントロールし、相手を揺さぶり、崩して点を奪う。1点や2点では物足りない。今のセレッソならこれがアベレージだ。

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スタメンはPSMG大阪戦から黒木が抜け、羽田が入った、おおよそ考えられるベストのメンバー。サブのFWには苔口が入っている。3バックはやや変形で、前田、チアゴ、江添がめまぐるしくポジションを変えていた。

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J's GOALのスタッツを見ると、どれだけセレッソが鳥栖を攻め続けたのかが判る。シュート25対8、コーナーキックに至っては12対0だ。

これ程完全に試合を支配できたのは、それだけセレッソの中盤が強力だということ。去年の開幕頃は香川一人の出来不出来がそのままセレッソの調子に直結していたが、今年はカイオが前線を駆け、乾が絡み、マルチネスと羽田が底を固めている。攻撃の選択肢、守備の安定感が格段に増した。今日の試合でも香川は殆どの時間帯で二人のマーカーに追走され、思うように結果が残せなかったが(それでも相手にとって十分厄介な存在だったのだけれども)他のメンバーが補って余りある活躍をした。

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カイオ、乾の破壊力は書くまでもないことだが、マルチネス、羽田のダブルボランチも負けず劣らず、十分に役割を果たした。特にマルチネスの守備での堅さ、そして攻撃に移る速さ、引き出しの多さは素晴らしい。前にスペースがあれば駆け上がり、サイドでフリーの選手がいれば、そこに速く、正確なパスを出して相手を揺さぶる。それをほぼノーミスで、90分間涼しい顔で続けるのだ。ただ驚く他は無い。前半は鳥栖が飛ばし気味できついプレスから速攻というスタイルをとり続けていたため、なかなか思うように攻め込むスペースが生まれなかったが、前線、中盤、プラス3バックの一人が攻め込む超攻撃的スタイルは相手のスタミナを徐々に奪っていった。

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後半立ち上がり、烈火のような攻撃が鳥栖の守備をようやっと崩す。乾のドリブルが右サイドを切り裂き、早いグラウンダーのクロスに合わせたのは信じて詰めていたカイオ。2009年シーズン1st
ゴールに相応しいビューティフルゴールだった。その後も香川の惜しいシュート(決めてくれ!)があり、押せ押せムードに。

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立て続けに追加点。乾香川のホットラインから香川がシュート。キーパー室は手に当てて一度は何とかゴールを防いだが、こぼれた先に石神が詰めていた。運動量が売りという石神の真骨頂が出た。


しかしここでこの試合唯一のミスが出た。2点目の前、鳥栖がFWトジンに代えてMF高地を入れていたのだが、2列目が3人になったことで3バックとボランチの役割分担がルーズになり、受けに回ってしまったのだ。結果、失点を許してしまうことになった。

今年のセレッソに足りないものがあるとすれば、ピッチ上で強烈なキャプテンシーを発揮する存在だと思っている。相手の変化にどう対応するか、悪い流れをどうやって断ち切るか。羽田にはもっとエゴイスティックにふるまってほしい。


さて、これで1点差に詰め寄られたセレッソ、去年散々苦杯をなめてきたシチュエーションだ。しかしこの悪い流れを僅か1分で断ち切れたのは素晴らしい。今日ここまでの2ゴールに何れも関わっている乾が、今度はマルチネスのビルドアップ、カイオとの流れからゴールを決めた。

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シメはセットプレーから。江添がファーに流れたボールを叩き込む。これが江添のJ初ゴール。

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試合終盤にはここまで積極的に攻めに絡んでいたチアゴがお役御免。藤本を入れて圧勝劇をしめた。

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ベストのメンバーで、今日のスタイルを貫けば、そうそう負けることは無いだろう。ただ代表で香川、乾が抜けた時にどうするのか、悪い流れになった時どう修正するのか、不安定な要素がある限り、楽観視は出来ない。今のメンバーで臨む試合は全て勝つくらいの勢いがほしい。また柿谷、黒木といったサブメンバーの成長も欠かせない。あと50試合、まだまだ先は長い。

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posted by 西中島南方 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

02/22/09

大阪ダービー2009 モリシ メモリアルマッチ C大阪1VS0G大阪 よかった。

朝起きると体がだるく、正直家で休んでおこうか迷ったが、どうしてもモリシと今年のセレッソを観ておきたいという気持ちが強く、長居に向かった。雨が降って帰りは散々だったが、それ以外はおしなべてよかったと思う。勿論良い所ばかり出たわけではないけれど、お隣さんとやれたことでトップ相手でも通じる部分、修正しないといけない部分がはっきり判った、それがよかった。

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スタメンは予想通りほぼベストメンバー。入れ代わりがあるとすれば黒木のところに羽田、石神のところに尾亦くらい。メモリアルマッチということでガンバのリザーブは7人、セレッソは7人プラスモリシ、名波という変則ルール。

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私が注目していたポイントは三つ。今年も攻撃の核となる香川、乾、カイオのトリオがJ1のディフェンス陣に対してどれ程通用するのか。新戦力の個としての力量はどうなのか。そして日韓伯混成となった守備陣の連携はとれているのか。


攻撃に関しては試合開始直後からはっきり答えが出た。J1のクラブ相手でも強引にいかなければ(パス、ドリブル、シュートの判断を正確に行えば)十分通用する。今年はタテのスピード、裏への飛び出しにプラスしてサイド攻撃も厚みを増し、マルチネスも絡んだ二次攻撃が加わった。

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この試合唯一のゴールは右サイドからクロスを上げたところに香川という形。相手をしっかり崩したいいゴールだった。

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その後も香川、乾、カイオは脅威であり続けた。ラインを上げれば裏をとられ、下げれば生まれたスペースにドリブルで侵入される、さぞ組み難い相手だったろう。

マルチネスも噂に違わずいい選手だった。スピードはそれ程無いが、判断力とプレーの正確性が素晴らしい。またそれを具現化するだけのテクニックを持っている。特に玉際の強さと左右への正確なパスは必見。ダブルボランチのアンカー役がしっかり決まればもっと活躍できるはずだ。

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あとの二人、チアゴとキムに関しても、個としての素晴らしさは見てとれた。チアゴは派手なプレーこそ無いものの、自分が与えられたゾーンではしっかりと及第点以上のプレーをする。後半スピードに長けた攻撃を食らった際に少しブレがあったように思うが、3バックの中央として不足は無い。

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キムはボールをホールドしている際に、後ろから来たガンバの選手にそのボールを奪われそうになるなど当初は落ち着かない様子だったが、後半見せた瞬発力やフィードの正確性はいい。


問題はやはり守備。特に連携だ。せっかく試合を掌握していても稚拙なパスミスをさらわれてピンチを招いてしまうシーンが散見された。それぞれは良い選手なのにミスから歯車が狂うのは勿体無い。ミスの回数が減れば、もう一ランク上のチームになれるのだけれど…。

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前半は相手が混乱していたということもあり、何とかほぼ45分通してセレッソペースで試合をコントロールできた。フィニッシュがしっかりしていたらもう一点取れていたかもしれない。だが後半はガンバがフレッシュな選手を次々と投入し、ポジションの入れ替わりも行ったためイニシアチブを奪われる時間帯が長かった。普通ならばこちらも選手交代を行うなどしてパッチに努めるのだろうが、スタメンがどれだけ出切るのか見極めたいというレヴィークルピの意向もあって交代策は意図的に後まわしになった。ひたすら我慢の時間が続く。

前述したがセレッソの守備は組織としての連携をもう少し煮詰める必要がある状態だ。そんな中でJ1でも上位クラスのパスワークを仕掛けられたのだからなかなかボールが奪えない。相手もフィニッシュやその一歩手前のプレーに精度が無く、あわやという場面はそれ程でもなかったが、これは今後の課題になるだろう。


リザーブにようやっと声がかかったのは公式記録で後半31分のこと。左ストッパーに藤本、ボランチに濱田、左サイドハーフに平島が投入された。

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それでも守勢に変化無く、逆に石神が抜けた左サイドを利用される場面もあった。平島はやはり右サイドの方が生きるのだろうか。尾亦が戻ってくれば少しゆとりが出来るはずなので、ここは辛抱。


後半40分からはセレッソの花試合状態。まず清水から復帰した西澤が長居のピッチに帰ってきた。

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その2分後には真打登場。モリシ、名波が揃って投入された。

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しかしガンバもここまでPSM5試合で1分4敗、手ぶらでは帰られない、十重二十重と取り囲み、容赦ない攻めを続ける。ベテラン3人の前線ではフォアチェックも期待できず、「(G大阪に)もうチンチンに回されていたね。もうちょっと空気読めよ、年寄りを敬えよって思ったけど(笑)」と愚痴をこぼすのが精一杯。最後は選手全員フラフラになりながら、何とかタイムアップの笛となった。


至極当たり前の話ではあるが、この試合に勝ったからといって今年J1に上がれる確証は無い。ただ国内トップクラスのチームと戦い、その中でも自分達のスタイルがある程度通用することを知れた。それは決して小さくない収穫だろう。開幕まであと半月、始動の遅さで気をもんだが、何とか準備は整ったようだ。

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posted by 西中島南方 at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12/07/08

J2 第45節 C大阪2VS1愛媛 心技体

後半5分 江後 賢一(愛媛)
後半18分 酒本 憲幸(C大阪)
後半19分 カイオ(C大阪)



 「心技体」、森島の座右の銘だ。何事を成すにも、この三つの要素、そのどれか一つでも欠けてはいけない。それを嫌というほど教えられた最終戦になった。

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 スタメンは今のセレッソのベストメンバー。リザーブも相澤、江添、柳沢、古橋、そして森島と、豪華な顔ぶれ。

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 ところがいざ蓋を開けると重圧を背負ってしまったセレッソイレブンの動きが硬い。パスはとにかく足元ばかりだし、フリーランも皆無、そして一歩目の出足が遅い為に愛媛の激しいプレスにてこずることになる。最終ラインのパス回しにもキッチリFW二人がプレッシャーをかけるので、落ち着く場所が無い。そうなってくると精神的な余裕が無くなり、パスミス、無理なドリブルでのボールロストが頻発した。平常心を保っていられたのは、羽田、香川、カイオくらいか。

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 対するセレッソは香川、カイオ、乾を軸にしたショートカウンターに活路を見出す。カイオは献身的な守備で相手DFラインのミスを狙い、攻撃の基点となって活躍した。香川は自慢のドリブルでスペースへと駆け込み、少なくとも3度ゴールを脅かしている。普通の出来ならそのうち一度は決められていたろう。

 それを阻んだのはセレッソでのキャリアが長く、恐らくこの試合に特別な想いを持って臨んだであろう愛媛GK多田だった。

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 この試合の多田は気合みなぎった様子で、とにかく当たっていた。足元を狙えば弾かれる、上を突けば手が伸びる、ポストにも随分嫌われた。少なからずあった絶好機を逃し、セレッソは嫌な形で前半を終えた。


 それが後半にひびく。立ち上がり愛媛に一方的に攻め込まれる。クリアしてもクリアしてもセカンドボールを拾われ、ついに先制を許してしまった。普段のセレッソなら「ああ、またか」を下を向くような展開、それでもスタジアムの空気は前を向いていた。それが早い時間帯での同点劇、そして僅か1分後の逆転弾へとつながったというのは、あまりに美化しすぎているだろうか。ただあの日あの時あの場所にいた人間として、あの時間「何か」を感じていたのは偽りの無いところだ。


 来期への課題というところで言えば、この後の時間の使い方があるだろう。一気呵成に攻めるでもなく、組織的に守りにはいるでもなく、ただ緩慢な守備に終始してしまった。愛媛の矢継ぎ早の交代で混乱していた様子もあったし、前3枚以外の中盤も下がりすぎていて、バイタルエリアの守備はガタガタだった。あわや同点ゴールかという混戦は最後尾まで下がっていたジェルマーノの必死のクリアに救われた。


 残り時間5分となったところで、セレッソはようやく一枚目のカードを切る。ただし、古橋。少しから回り気味だった乾が退く。

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 もうこうなってくると森島のラストプレーを観に来た観衆の興味は「森島がプレーするのか、どうか」に集まっていた。ただしこの時点で仙台のリードもセレッソのリードも1点、何が起きるか判らない状況だった。レヴィークルピとすれば難しいところだったはずだ。時計の針はもう45分を指していた、ロスタイムは4分。そのギリギリのタイミングで森島の花道が用意された。

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 ところで森島が登場したこの89分という時間帯、実はもうロスタイムはとうに過ぎていた。今日の主審、鍋島にすればその前のセレッソ側コーナーキックの時点でタイムアップの笛を吹けたはずだが、その後もプレーを続けさせ、森島がボールを触ったのを見届けてから笛を吹いた。私はこれを主審鍋島の「粋」ととらえたのだが、どうだろうか。

 兎にも角にも、今年が終わった。またしても届かなかったJ1への復帰。来期こそ成し遂げよう、新しい背番号8とともに。
posted by 西中島南方 at 12:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11/29/08

J2 第44節 草津0VS4C大阪 俺達は臆病者なんかじゃない。

前半19分 香川 真司(C大阪)
前半31分 乾 貴士(C大阪)
後半5分 カイオ(C大阪)
後半23分 香川 真司(C大阪)



 今日は勝てればよかった。それ以外はいらない、そんな試合だった。その中で中身も伴った快勝、嬉しくないわけがない。


 スタメンは1トップにカイオが復帰、急遽帰国したジウトンに代わっては平島、あとは前節と変わり無し。

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 終わってみれば圧勝劇だったこの試合だが、立ち上がり香川が先制ゴールをあげるまでは、非常に息苦しい状態だった。ピッチの状態が悪く、普段の細かいパスまわしが出来ないでいたし、草津の前からのプレッシングも激しかった。香川、乾、カイオもうまく封じられていた。セレッソの持ち味が消されかけていたこの時間帯、しかしそんな状況を打開したのもまた、この3人だった。

 特にカイオはよく働いた。先制点はカイオが高い位置で相手のボールまわしを崩したところに香川が鋭く反応して生まれたし、2点目となった乾のゴールも同じ形。カイオはただ点を取るだけではなく、こういう細かな、しかし大切な仕事を黙々とこなしてくれる。スコア以上に存在感のあるFWだ。


 これで草津はそれまでの守備の形を放棄し、前に出て攻撃の層を厚くする策に出た。今期ホーム最終戦というのもあったろうし、秋葉、鳥居塚といったチームの功労者達に最後の花道を作りたいという想いもあったと思う。こと気迫という点に関しては、この時間の草津は素晴らしいものがあった。前半ロスタイムにはサイドバックの寺田が今日一番のミドルを放っている。

 レヴィークルピはセーフティーリードと思われるような状態の時、よく檄を飛ばして選手の気持ちを引き締める。ただ今日この一戦に関しては、決して形ばかりではなかったと思う。相手の気迫、慣れないピッチコンディション、引いて守ればこの試合判らなかった。実際一年前、この場所で、カレカの2ゴールの後引いて守った草津が、セレッソの捨て身の攻撃の前に同点に追いつかれている。追う立場の気持ちを知っているから、ことさら言葉が激しくなったというのは、考えすぎだろうか。


 このクルピの心配を杞憂に変えたのは、またしても香川、乾、カイオの3人だった。後半立ち上がりの攻防を何とかしのぐと、鋭いカウンターを見せる。香川のスルーパス、乾のドリブルでの崩し、カイオは優しいクロスにあわせるだけでよかった。3-0。

 これでようやくセレッソは恐怖という頚木から解かれた。矢継ぎ早に4点目、これもカイオが基点。前線でよいボールを供給し、猛烈なスピードで上がってきた香川の素晴らしいシュートを呼び込んだ。香川は森島の8番を背負ってからまた一段とプレーの凄みを増したように感じる。背番号の重みさえ糧に出来るプレーヤーだからこそ、ミスターセレッソは彼を後継者と決めたのだろう。


 後は守備。4-0と4-1では試合の価値が変わってくる。しっかり試合を引き締める為にも、次節への弾みという意味でも、守備陣には無失点が要求された。その中でジェルマーノ、前田、羽田、藤本はしっかりと仕事をしてくれた。羽田、藤本はもともと堅実にアベレージを出し続けるタイプだし、ジェルマーノも少し荒いところ以外は波がない。なのでここでは前田の出来不出来がポイントなのだけれど、湘南戦も今日の草津戦も、ほぼノーミス。全体のバランスもよく見てくれていた。ジウトンに代わって久しぶりのスタメンフル出場となった平島も、守備は満足の出来るものだったし、あまり期待していなかった攻撃面でもよく前線に絡んでいた。

 実はこの平島の出来というのも、今日の収穫の一つだったと思っている。例えば次節、未だ昇格の可能性を残しながら、同点、若しくはビハインドという状況に置かれた場合、攻撃のオプションとして4-4-2か4-2-3-1を採る可能性がある。その際ジウトンが左SBに入るのはかなりのギャンブルになるが、平島ならリスクは少なくて済む。交代も濱田を代えて古橋という一枚だけでいい。今日はカイオと古橋が交代だったので、カイオと古橋の相性が未知数のままなのが唯一の気がかりではあるが、少なくとも古橋と他の攻撃的な選手とのバランスは悪くない。

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 終盤には大型センターハーフ、黒木が初出場。ミドルを放つなどまずまずのパフォーマンスを見せている。

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 仙台が残り2節、共に引き分け、若しくは負けでない限り、セレッソの3位という可能性は無い。もし明日仙台が鳥栖に勝てば、それで終わりだ。それでなくても仙台の最終節の相手は、今日これでもかとやっつけた草津と来ている。こればかりは天に祈る他無いが、今までもさんざっぱらセレッソに辛く当たった勝利の女神、一度くらい微笑んでくれてもいいような気がする。ラストマッチでのミラクルを期待しよう。
posted by 西中島南方 at 20:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11/24/08

J2 第43節 C大阪2VS1湘南 残った!

前半5分 アジエル(湘南)
前半31分 酒本 憲幸(C大阪)
後半1分 香川 真司(C大阪)



 もうほんの僅かではあるけれど、セレッソにはまだ3位に食い込み、入れ替え戦に臨む可能性が残されている。ただし残り3試合全てに勝つことが最低条件。負けはおろか引き分けすら許されないタイトな状況の中、今日のセレッソは勇敢に戦ってくれた。湘南のらしくないばたつきに助けられた部分もあったけれども、序盤のビハインドをよく跳ね除けてくれた。

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 スタメン1トップは出場停止のカイオに代わって小松、3-4-2-1のスタイルは変わらず。

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 試合は開始早々いきなり動いた。開始僅か5分でPKを献上してしまったのだ。

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 リードを奪った湘南は、この後キッチリとした2ラインディフェンスをひき、カウンター狙いに徹するようになる。攻撃の要はやはりアジエル。

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 ところがそのアジエルのプレーにキレが無い。1対1の局面などでは優位に立つのだけれど、うまく周りと連携がとれず、少し浮いているシーンもあった。その為流れの中ではピンチらしいピンチは殆ど無かった。


 そうしてセレッソは徐々にイニシアチブを奪い、湘南ゴールに攻めこんでいったのだが、アジエルとは逆にキーパーの金永基が当たっていて決定機をことごとく潰されてしまう。コーナーギリギリのフリーキック、流れの中でのチャンスもモノに出来ない。ジウトンの速いクロスは小松が反応しきれず。

 この堅い守備を崩したのは酒本だった。この試合プレスキッカーを担当していたのだが、そのキックが絶好調。精度、スピード共に素晴らしい出来で、同点弾となったフリーキックも見事ゴールの隅に突き刺さっている。

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 毎年秋口になると脂が乗りだす酒本だが、どうやら今年もそのようで、右サイドでよく基点となっていた。もう少し乾と連携がとれれば右サイドの攻めのレベルがグッと上がるのだけれど、それは贅沢というものか。

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 さて、同点となってさあこれからという時に、思わぬアクシデントがセレッソを襲った。小松が相手との競り合いで顔面に蹴りを受けてしまい、プレー続行が不可能なほどのダメージを負ってしまったのだ。湘南の選手が取り立てて悪意を持っていたとは思えないが、観ていてゾッとする場面だった。急遽古橋が投入され、そのまま前線に入る。

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 この交代でセレッソの前線には全く高さが無くなってしまったが、ボランチや両サイドから香川、乾、古橋に低い、いいボールが入るのでさして気にはならなかった。湘南の守備がやや緩慢だったのも幸いし、相手に主導権を渡さないまま前半を終えることが出来た。


 少し様子見という感のあった前半とは打って変わって、シュートシーンが多く見られた後半戦。口火を切ったのは香川だった。相手DFラインをズタズタに切り裂いて、左足でこれもゴール隅へ強烈な一撃。ゴール後のパフォーマンスは、勿論これだった。

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 これで見事逆転に成功したわけだが、セレッソの(特に最近の)試合を観ている人なら、1点のリードというものがどれほど僅かなアドバンテージであるかご存知のはずだ。湘南が意気消沈している間に、できればもう1点欲しかった。香川、乾、古橋、ジウトン、そしてジェルマーノまでもがゴール前に殺到し、シュートシーンを作るのだが、決めきれない。これは残り2節の課題になるだろう。


 しかし、こと今日に限ってはリードはこの1点で十分だった。相手の攻撃は精度を欠いていたし、何よりも気持ちで劣るところが一度も無かったから。途中湘南が「天敵」加藤望を入れ、4-3-3にシステムを変えても、受身に回らず前に前に陣を取る。前線に運動量の多い古橋、香川がいたことも幸いし、全体が比較的コンパクトにまとまっていた。

 今まで散々酷評していたジウトンも、今日はよく働いた。クロス、スペースへ長躯は素晴らしかった。守備意識も高く、一度アジエルのドリブルを右サイドまで追い込んで封じたシーンも。後半41分に交代した頃にはバテバテになっていたが、このクオリティを維持できるのであれば、3-4-2-1も悪くないかもしれない。

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 これで連勝、まだ仙台に何とか食らいついている。勿論可能性が薄い事は承知だが、選手がこれだけ頑張っているのにサポーターがさじを投げていい道理などどこにも無い。ただ行けるところまで突き進もう。
posted by 西中島南方 at 00:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11/08/08

J2 第42節 甲府2VS3C大阪 セレッソを継ぐ者。

前半9分 マラニョン(甲府)
前半39分 マラニョン(甲府)
後半6分 香川 真司(C大阪)
後半24分 藤本 康太(C大阪)
後半28分 香川 真司(C大阪)




 ミスターセレッソと呼ばれた男は、引退会見で言った。

「今後のセレッソを支えてくれる選手がいた」

 と。そして自身の背番号8を、一人の少年に託した。


「森島さんの為にも負けるわけには行かなかった」

 今日その少年はチームを救う追撃弾と逆転弾を叩き込み、ヒーローインタビューでこう答えた。


 スタメンは仙台戦と変わらず3-4-2-1。前田と藤本は立ち上がりからこの位置だった。

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 セレッソはようやくこのシステムが板につき始めた。と、言うか各々の役割分担がはっきりし出して、混乱することがなくなった。ボールを奪ったら乾かカイオか、出来れば香川に預ければいいのだ。

 ただマンマークを行う3バックではマッチアップする選手の力量差がモロに出ることがある。今日は前田がやられた。マラニョンが捕まえられない。スピードでちぎられる、背後に回られ見失う、まるで歯が立たない。一点目のPKに結び付けられたプレーはともかく、2失点目は簡単にマークを外された。奪われた時間も前半終了間際で最悪。2-0での折り返しの時点で勝負あったかと思った。それでも、サポーターも、チームも、勝利を諦めてはいなかった。


 幸いにも、甲府は後半戦も前に出てきてくれた。そのくせ香川、乾、カイオに対するマークがルーズだ。この3人と酒本で随分とチャンスを作られた、後は決めるだけ。

 最初にゴールを奪ったのは香川。二人のマークを受けながら鬼気迫るプレーでゴールマウスをこじ開けた。そこに至るパスワークも軽快。日本と中東を行き来した人間に、これ程のプレーが出来るのか。

 これで両チームの精神的な優位性が逆転した。甲府はまるで仙台戦のセレッソのように、攻守のバランスを欠き始めた。同点弾、逆転弾はその流れに乗って生まれた。そして逆転弾を放った香川はサポーターの前でユニフォームを脱いで見せた。それは後継者問題にに心悩ませる森島に対する返答でもあった。サポーターであるならば、このシーンに心打たれなかったことはないだろう。


 ただしこの逆転弾にはいらないおまけがついてきた。ゴールに喜んだカイオがボールをもう一度ゴールに蹴りこんだのを遅延行為とみなされ、今日2枚目のイエローで退場となったのだ。セレッソはカイオ抜きのまま3-4-2の布陣を敷き、この1点を守る覚悟を決めた。

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 不思議なもので、2点差を守れないチームでも、10人になってしまっても、「この1点は守り抜く」と全員の意識が統一された瞬間からディフェンスが堅くなる。3バックとダブルボランチを核にした「忍ぶ守備」は鉄壁とは言わないまでもそれなりに機能していた。やはりこのチームのキーはマインドなのだ。もしチームの意識を鼓舞する強いリーダーシップが取れるクルーがいたなら、もう少し上の位置にいられたかもしれない。

 その可能性を秘めているはずの古橋は、今日はベンチだった。ピッチに現れたのは試合終了直前、これでは味方を背中で引っ張ることはできない。その能力と精神的なタフネスさを知っているだけに、こういう使い方はただ勿体無いの一言だ。

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 兎にも角にもこの逆転劇と「襲名披露」を起爆剤にしたいところ。泣いても笑っても残り3節、どの試合も厳しいだろうが、一試合一試合を大切にしていきたい。
posted by 西中島南方 at 23:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10/26/08

J2 第41節 C大阪3VS4仙台 永いお別れ。

前半11分 中島 裕希(仙台)
前半16分 カイオ(C大阪)
前半21分 ジウトン(C大阪)
前半34分 カイオ(C大阪)

後半4分 中島 裕希(仙台)
後半33分 関口 訓充(仙台)
後半37分 中原 貴之(仙台)


 今年一年が凝縮されたような90分間だった。立ち上がりはまずまず、途中絶好調、このままいければと願っていたところで足元をすくわれ、挽回しようとしたが時既に遅しという塩梅。

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 先発メンバーは鳥栖戦と変わらず3-6-1の布陣だが、ストッパーの藤本、前田が逆になっていた。相手FWとの関係と思われるが、その後も都度都度で位置を変えていた。

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 最初の失点は、致し方無いかなとは思う。いい位置にコントロールされたシュートに山本は反応さえ出来なかった。

 ただこれでセレッソは攻めるしかなくなった。意思統一がシンプルに出来たのは良かった。濱田、ジェルマーノ、乾、香川のボックスを中心に、ジウトン、酒本、カイオが絡む総攻撃。

 そもそも中盤の底に決して守備が上手いわけではない濱田を入れているのは攻撃の幅を広げるため。相手のマークが香川に集中したのも幸いし、自由にボールまわせた。酒本のクロスから混戦をカイオが押し込み(現地では酒本のゴールとなっていたが、後にカイオに訂正されていた)立て続けにジウトンが逆転弾をぶち込んだ。ようやく結果が出た若い助っ人に皆が手荒い祝福。

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 そして前半の終盤にはシュートのこぼれ球をカイオがひらって3-1。この時点ではセレッソに明るい未来が開けていた。しかし45分後、その扉は閉じられ、セレッソは真っ暗い現実の中に取り残されることになった。扉を閉じたのは、他ならぬセレッソ自身だった。


 3-1となった時点で進むべき道は2つあった。前半機能していた中盤を維持し、引き続き攻撃的に出るのか、はたまた選手交代を適時行い、2点のリードを生かすのか。

 結果論で言うなら、私は守備的に行くべきだったと思う。リザーブメンバーを見れば守備的な選手が並んでいて、攻め駒は小松しかいない。どう交代しても前半のような攻撃力は望めない。ならば、江添を入れて羽田を一列上げ、中盤の守備力を上げるなり、平島を入れてサイドを固めるなり、そうして逃げ切りを図るほうが無難だ。しかしレヴィークルピは何も手を打たず、曖昧な状態でチームを送り出した。後半開始早々1点差に詰め寄られたのも判断を鈍らせる材料になったろうが、リーダー(監督なり前田なり)がはっきりとした方向性を示さなければチームはバランスを崩す。


 後半のセレッソは、前半とは全く違うチームだった。失敗を恐れるあまりチャレンジをしようとしない。積極的に動かないでいるから後手を踏む。2列目、ボランチ、3バックの間にはだだっ広い空間があって、仙台の選手はフリーでこの空間を利用できた。中盤のテコ入れは必須と感じていたのだが、交代のカードは小松だった。

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 その後訪れた同点、逆転のシーンを「悪夢」と捉えてはいけない、絶対に防げた失点、「人災」なのだ。セレッソはいつもそうして「悪夢」という言葉を吐き出して、進歩することを止めてきた。今度こそ、この試合こそ教訓にするべきだ。誤りを見つめ、正し、そんな夢などではなく、輝く現実を手に入れるのだ。それ以外に今日という日を生かす方法があるだろうか。

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posted by 西中島南方 at 18:35 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10/19/08

J2 第40節 鳥栖1VS4C大阪 アキレス。

前半44分 香川 真司(C大阪)
後半15分 乾 貴士(C大阪)
後半18分 乾 貴士(C大阪)

後半35分 高地 系治(鳥栖)
後半39分 香川 真司(C大阪)


 勝った。完勝だ。得点の形も良かったし、守備も粘り強かった。唯一つ気になることがある。ジウトンの守備だ。あれはアキレスの腱になりかねない。この1失点は今後の課題。


 スタメンは劇的に変わった。天皇杯では潰し役のボランチとして出場した藤本が左のストッパーに、ボランチには展開力のある濱田、右サイドは酒本、として2シャドーの一角にはW杯最終予選ウズベク戦から中3日の香川の姿があった。

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 両者ともに落とせない一戦とあって、立ち上がりは静かなものだった。3バックは左に藤本が入ったことで天皇杯よりも安定した様子。ただ攻撃ではコマが一つ減ったことで細かなパス交換が減り、濱田、ジェルマーノからの長いボールを基点にした組み立てが増えた。酒本、ジウトンは共に高い位置に張り出すシーンが多かった。

 これだけドラスティックに変化しても香川、乾がチームの中心であることに変わりは無い。香川の飛び出しに濱田がループパスで応える、乾が右サイドを個人技で突破していく、得点の匂いは常にこの二人から発せられていた。ジェルマーノ、濱田と攻撃にも絡めるボランチが二枚いたことも、中盤の安定に繋がった。

 前半終了間際の先制点も乾、香川の二人が紡いだもの。香川がパス交換からディフェンスラインを強引に突破、ゴールネットを揺らした。


 後半になるとセレッソ優位の構図がビビットになって来た。相手のパスをタテに切れるのでいい形でカウンターに入れる。鳥栖の出足が悪いのにも救われた。またしても香川、乾のコンビネーションが冴え、今度は乾がサイドネットに叩き込む。僅か3分後には高く張っていたジウトンがいいボールをディフェンスとゴールキーパーの間に流し込み、乾が僅かな隙間を通す。3-0。


 さてこうなると守備に目がいく、過去5戦すべて2失点だった守備陣、3バックに変えて無事相手を封じられるか。結果として1失点を喫してしまったが、前田、羽田、藤本の3バックは十分の出来だった。ただし、ジウトンの守備は相変わらず軽い。今日の唯一の失点シーンもジウトンがペナルティエリア左側で二度抜かれたところから。4得点を喜びたいところだが、ここは気になるところ。ここまで保険をかけていながらなお左サイドから破綻したのは問題だ。

 その後香川が(頭で!)ダメ押し点を決めた事で、結果として圧勝という形になったが、3-1になってからの数分間は随分と居心地の悪い時間帯だった。


 4-1になったところで活発に動いていた要所の選手を交代させていく。プレッシングに攻撃の起点にと奔走していたカイオを柿谷に。

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 続けて藤本を江添に。

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 最後は香川がお役御免。

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 今日はいい試合が出来た、それはいい事だ。ただしセレッソが残り全試合、一つも落とせないことに変わりは無い。本当に喜ぶのは最終節が終わってからだ。その為にも穴は一つずつ埋めていかなければならない。
posted by 西中島南方 at 19:08 | Comment(3) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10/12/08

第88回天皇杯3回戦 C大阪1VS0ソニー仙台FC 二兎を追うものは…。

後半20分 ジウトン(C大阪)

 今までの4-4-2というシステムが攻撃のフィニッシュから逆算された賜物だったとするならば、今日の3-4-1-2、若しくは3-4-2-1というシステムは守備の最終ラインから計算されて作り上げられたシステムだった。ただし今度は守備に傾倒するあまり、今まで機能していた攻撃までもが手詰まりになってしまい、結果として守備、攻撃ともに課題山積の一戦となった。

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 戦前の予想通り、システムは3バック。両サイドバックが極端に攻撃的なスタイルをとるレヴィー・クルピ式の4バックではサイドにスペースが生まれるため、カウンターやサイド攻撃を食らうと途端に守備が混乱するという悪癖があった。スイーパーとして羽田を置く事で守備の安定を図る狙いがあった。

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 しかし90分間通して観たところ、あまりその効果は無かったように思う。格下のソニー仙台FC相手にあわやという場面を作られること数回。もしJクラブレベルのチームが相手であったならば易々と失点していただろう。やはり付け焼刃という感は否めない。

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 バランス良く4バックが機能していた時は、守備の際両サイドにDF、MF、最低二人の人間がいて、比較的高い位置で相手にプレッシャーをかけられた。しかし3バックだとサイドがウイングハーフ一人になる為、どうしても低い位置で相手の攻撃を受ける事になる。ウイングハーフが抜かれてしまった場合はさらに事態は深刻になり、3バックのストッパー(今日の場合は山下と前田)に全てを託すことになる。これはあまりいい状態ではない。


 そして3バックにすることで、今まで悪いチーム状態の中、得点を重ねてきた攻撃陣にまで悪影響が現れだした。

 今のセレッソの攻撃の要は香川と乾、二人のドリブラーだ。彼らがスペースで縦横に暴れ、相手の守備を混乱させる事で得点機を作り出して来た。ところがこのシステムだと乾はスペースの無い中央でのプレーが多くなり、結果として窮屈な体勢でボールを奪われるシーンが散見された。サイドならオーバーラップしてきたサイドバックや流れてくるカイオらと細かいパス交換も出来るのだが、攻撃の駒が一つ抜けただけで選択肢がグッと減ってしまい、いつも以上にワンパターンな攻撃しか出来なくなっていた。

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 こういう時こそ白谷に活躍してもらいたいのだが、不完全燃焼だった。好機はいくつかあったのだが、いいシュートに持っていけない。

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 このシステムで生きたのはカイオと藤本くらい。カイオは常に自らのスタイルを崩さない。それが良い時と悪い時があるのだけれど、今日は救いになった。サイドに流れてボールをキープ、攻撃の形が出来るまで一人頑張った。藤本もスタイルを崩さず、相手の攻撃の芽を摘んでいく。

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 もう一つ気になったのは今日の両ウイングハーフ、平島とジウトンだ。

 右サイドの平島は左サイドに回った時よりも動きが心なし悪い。3-4-1-2ということでサイドライン際で孤立し、乾や藤本のフォローがあるまで攻撃が停滞する。ジウトンはジェルマーノから、はたまたカイオから、時には藤本やバックラインまで、どうか活躍してくれというボールがやって来るのだが、それをチャンスに変えられない。クロスの精度も低いし、ドリブルでも打開が出来ない。守備では山下共々不安定で、後半はあわやというクロスを上げられている(山本のビッグセーブで事無きを得たが、普通なら先制点というところ)サイドから崩される機会を減らす為の3バックだったのだが…。

 様々な選手を試して欲しかったのだが、交代は一度きり、白谷から濱田。ラストパスの精度を上げて攻撃のクオリティを高めようという意図かと思うが、効果無し。

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 後半、ジウトンのクロス気味のボールが流れて幸運なゴールが生まれたが、本当に歯がゆいゲームだった。香川がいないという事を差し引いても、天皇杯の初戦だからという事を加味しても、不甲斐ない90分間だった。この90分間から何を得られたのか、1週間後の鳥栖戦、いい意味で期待を裏切って欲しい。

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posted by 西中島南方 at 19:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10/05/08

J2 第39節 横浜FC2VS2C大阪 絶望にさようなら。

前半37分 三浦 淳宏(横浜FC)
後半21分 小松 塁(C大阪)
後半29分 小松 塁(C大阪)

後半32分 エリゼウ(横浜FC)


 追いついた。勝ち越した。選手を代える。守備を固めるんだろうと思った。でも違った。結果、追いつかれた。試合を2行にまとめるとこんな感じ。


 スタメンに変化があった。江添の位置に羽田、ボランチは藤本を先発に。

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 意図は明らかだった。ここ2試合守備が不調、2得点するも3失点で星を落としていた。システムの崩壊は左サイドにあったから、ポジションどりの上手い羽田と守備的なボランチとして力のある藤本を入れ、その穴を埋めようとしていたのだ。(その穴自体を退かせるという意識は毛頭なかったようなのだけれど)

 前半はその意図がよく伝わった。ジェルマーノも藤本の位置まで戻ってボールを奪いにかかっていたし、羽田、藤本もその役割をしっかりこなしていた。結果として横浜FCに殆どチャンスらしいチャンスを作らせなかった。

 その代償と言うわけではないだろうが、前半の攻撃はやや淡白。香川、カイオらが単独突破を試み、そこを基点に攻撃を組み立てる形が多かった。右サイドの乾は不調なようで、ドリブルまではいいがそこから先のアイデアが枯渇していた。唯一の決定機となった小松の至近距離からのシュートも香川、カイオ、小松の細かいパスワークから生まれている。


 唯一の誤算はこれだけ安全策をとりながら先制を許したこと。ただし三浦淳宏のミドルは非の打ち所のないもので、本当に不運だったとしか言えない。

 ここでセレッソが浮き足立たなかったのは、この試合数少ない収穫だろう。無理にシフトチェンジしてカウンターを食らう悪癖を見せることなく、前半45分を終えた。


 後半になると中盤の位置が少しずつ前寄りになり、いつものセレッソの形が出てきた。カイオが強引なシュートを撃つ、香川も頻繁にゴール前に顔を出す、得点の匂いがプンプンと漂い始める。守備のリスクは増えたものの、攻撃の厚みはグッと増えた。

 そんな中、同点弾を放ったのは小松。左サイドから力強く放ったシュートはキーパー小山の股間を抜いてゆっくりとゴールネットにたどり着いた。流れが途切れかけたかと思われただけに嬉しいゴールだった。
 

 ここで勢いに乗るセレッソは、足の止まりだした横浜FCのボールを奪い、カウンターを仕掛けるシーンを多数生み出す。主役は香川。今日も香川のドリブルは切れ味良く、カイオ、小松と共にチャンスを作り出していた。逆転弾となった小松の2点目も香川が起点になったカウンターからサイドに流れた小松へとつながった素晴らしいものだった。


 問題はここから。レヴィー・クルピは1-1の時点で平島、古橋を交代要員として準備していたのだが、2-1と勝ち越した時点で古橋の投入を遅らせ、平島のみを投入した。私は前半から飛ばし気味で、後半高い位置をとり続けていたジウトンと交代させるものと思っていたのだが、引っ込んだのは右サイドの柳沢だった。

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 個人的にはサイドバックとしての平島のストロングポイントは守備だと思っている。1点が欲しい時ならば守備に目をつむっても柳沢、ジウトンの両翼で行くのがベストだ。しかし1点を守りたいのなら、ジウトンがピッチにいるのは疑問だ。以前からあれだけ左サイドを崩されていながら、そして羽田、藤本まで投入してその守備の修正に努めておきながら、最後の最後でレヴィー・クルピは自らの律を破った。その僅か3分後に失点があったことに因果を求めようとは思わないが、レヴィー・クルピは果たして本当にセレッソをJ1に引き上げたいのだろうか。それとも19才の若きブラジル人アタッカーを育てる事のほうがずっと大事なんだろうか。


 同点に追いつかれたことで古橋に再び出場のチャンスが回ってきた。位置は香川がいた左サイドハーフ。香川はセンターハーフの位置に、ジェルマーノはその後ろに、まさに総攻撃の様相。惜しむらくは攻め駒が古橋しかいなかったことか。

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 この布陣はかみ合うと迫力のある攻撃を見せるのだが、ボール奪取に貢献していた藤本が退いたことで攻守のバランスが著しく悪くなってしまった。パスも次第に粗野になり、プレーヤーの意識は乖離し始め、そうしてチームとしての体を無くして、また試合終了の笛を苦々しく聴く羽目になった。


 まだ可能性は残っているのだから、自暴自棄になるのはまだ早い。ただしそのチャンスを掴むにはレヴィー・クルピに「泣いて馬謖を」斬ってもらう必要がある。このブラジルの翁は諸葛亮になれるだろうか?
posted by 西中島南方 at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

09/28/08

J2第38節 C大阪2VS3広島 悔しくない?

前半8分 香川 真司(C大阪)
前半39分 高萩 洋次郎(広島)
前半42分 高萩 洋次郎(広島)
前半44分 佐藤 寿人(広島)
前半44分 ジェルマーノ(C大阪)


むざむざ同じパターンで失点を繰り返して、悔しくないですか?

目の前で優勝されて、悔しくないですか?

昇格が遠のいて、悔しくないですか?

足を運んでくれた、声を出して応援してくれたサポーターの期待に応えられずに、悔しくないですか?

選手の頑張りを生かしきれず、悔しくないですか?



どうですか?レヴィークルピ。



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 スタメンは前節とほぼ変わらず、青山に代わって1対1に強い藤本がボランチの一角に入る。

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 試合の入りは悪くなかった。広島GK佐藤のまずい処理もあって試合開始早々に先制点も奪えた。だが今のセレッソの課題はこのアドバンテージを生かせないところにある。リードしても試合が落ち着かず、広島相手に受身のシーンが続く。カイオ、小松、香川ら前線が献身的なプレスをするも、全体が連動しない。その為ストヤノフは常にフリーになっていた。香川が決定機を外した辺りからやにわに雲行きが怪しくなる。

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 左サイドは90分間を通じてよく狙われていた。ジウトンの戻りは遅く、守備もまずい。この試合でもその傾向は変わらずで、同点に追いつかれたシーンでも右サイドから流れたボールへの対応を間違う。それにセルフジャッジが重なって、とうとう守備が崩された。

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 次の問題は一度チームがネガティブな方向に傾くと修正できないところ。まだ同点だと言うのに皆が浮き足立つ。檄を飛ばしてチームをまとめる人間がいない。同点から僅か数分後にジウトンと江添の連携ミスを突かれて続けざまに得点された。

 仕舞いにはキーパー相澤のキャッチミス。キッチリ佐藤寿人に詰められる。チームがチームとしてキチンとプレーしていれば、立て続けの3失点は絶対に防げたはずだ。


 僅かな希望はこの劣勢にあっても前線が生きていたところか。小松の突進がPKを生み、ジェルマーノが落ち着いて沈める。

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 2-3で折り返し、うわべだけ見れば不味くない展開かもしれないが、ここからチームとしての成熟度、個々人のスキルの差をまざまざと見せ付けられることになった。特にチームとして戦う意志の差は絶望的なものだった。


 後半になると広島は少しずつ守備を固め、試合を落ち着かせようと動き出した。対するセレッソも羽田を投入し、チームバランスを補正せんとする。

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 確かにチームはバランスを失っていたが、果たしてこの交代が効果的だったかというと、これも疑問が残る。この交代以降も守備は崩されていたし、攻撃的な選手も疲弊していたからテコ入れが必要だった。しかし、この試合セレッソの交代はこの一度だけだった。


 そうして、セレッソは試合の主導権を握れないままただ時間だけを浪費していく。対する広島は交代枠を有効に使い、フレッシュな選手を投入、チーム全体の運動量を維持していった。セレッソの選手は個人技に依存して潰されたり、逆に躊躇して好機を逸したりでチャンスの糸口さえ掴めなかった。特段効果的な指示がベンチから飛ぶことも無かった。


 だからあまりにもあっけなく敗戦してしまっても、私は特段驚きもしなかったし、落胆もしなかった。ただひたすら疲労感ばかりが残った。ここまで来ながら力無く失速していくチームを見る辛さが体を重くさせた。ブーイングをする力も無かったし、元気付ける手立ても知らない。本当に虚しい時間だった。


 まだ数字上は可能性が残っている。ただしこの可能性を高めるためには、チームが変わる必要がある。さしあたってはチームを統べる人間の意識改革、というのはどうだろうか?
posted by 西中島南方 at 18:10 | Comment(3) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

09/21/08

J2第36節 C大阪2VS2山形 チャンスがピンチに。

前半21分 香川 真司(C大阪)
前半32分 豊田 陽平(山形)
前半44分 豊田 陽平(山形)
後半18分 ジェルマーノ(C大阪)


 試合後、レヴィークルピはずっと、30分くらいベンチに座っていた。その無念は痛いほど判る。相手は10人だった、リードを奪うチャンスもあった、しかしその願いは叶わなかった。

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 スタメンは怪我のアレーに代わってボランチに青山、左SBは完全に怪我が癒えていない平島に代わって今期初先発のジウトン、トッブは前節と同じく古橋とカイオ。

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 序盤は本当に静かな立ち上がりで、どちらかと言うとセレッソ寄りだった。相手のボランチが急造ということもあってか、バイタルエリアからの中央突破が時々決まる。サイドにもいい塩梅にボールがふれているので、時間と共にセレッソの有利がより強くなった。乾と香川が絡むと好機が生まれる可能性が上がる。

 初出場のジウトンだが、どうも攻撃が好きなプレーヤーのようで、よく上がる。ただしそこからの輝きがまだ小さい。クロスが正確というわけではないし、ワンプレーで相手を抜くというシーンも少なかった。守備では少し中に絞る傾向があるが、そもそも左サイドハーフということであまり期待しないほうがいいようだ。連携がもう少し取れればいいのだけれど。

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 それでもこの押せ押せムードの中で、上手く先制点が奪えた。やはり香川絡みのワンツーからの中央突破。この日一度ビックチャンスを潰していた香川が今度は冷静に決める。

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 ただし堂々中央を切り裂けたのはここまで、前半25分くらいから山形の守備が俄然輝きだす。とにかく硬い。セレッソの攻撃のアイディアの、その一つ一つがはじき出されてしまう。主導権は徐々に山形に。

 その中で強烈な存在感を放ったのが"トヨグバ"こと山形FW豊田だった。同点ゴールを呼び込んだセレッソ左サイドからのクロスを、決して万全の体勢でない状態からゴール隅に叩き込んでみせた。


 同点に追いつかれるとセレッソは明らかに動揺していた。全体が後手後手にまわる。豊田と長谷川という高く強いFWに苦戦する。攻め手になっても宮本がいやらしいDFで攻撃の芽を摘み取っていく。逆に守備ではジェルマーノ、青山、前田、江添というブロックが機能しない。

 逆転を許したシーンにしても守備のメンバーの意思がボールに寄り過ぎていて、逆サイドの豊田をフリーにしてしまった。相澤が弾いたボールが彼の前に来てしまったのは不運だったが、彼の前に誰かがいればその不運を嘆かずに済んだかもしれない。奪われたのが前半のロスタイムというのも最悪だった。


 後半になってもセレッソは前半の流れを引きずっていた。カイオ、古橋の2トップにも精彩が見られなくなっていく。守備は多少ましになっていたが、それでも危なっかしい。ついにはエース古橋の途中交代という事態に。

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 ここでセレッソを救ったのは審判の微妙な判定だった。コーナーキックの競り合いで山形DF小原がカイオを引き倒しPKの判定。確かにファウルはファウルなのだが、あの程度でファウルならセレッソにもう一度くらいPKがあったように思う。そのくらいの微妙さだった。さらにこのプレーで小原は2枚目のイエロー、退場となる。

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 PKキッカーは勿論ジェルマーノ。ウラをかいて素直に蹴りこんだのは冷静だった。

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 不可解なジャッジであったけれど、これでセレッソは俄然有利になった。ただし山形もこれで守備を硬くしてワンチャンスにかけるというビジョンが明確になった。これが上位と下位の立場の差なのかもしれない。

 山形の小林監督も相変わらずの老獪さを発揮してこの窮地をパッチしていく。まず欠けた4バックに園田を加え守備組織を再建する。チェイシングで限界が来た豊田が足をツルと、代わって入ったのは中盤の宮崎。失点しない選択肢を模索する。

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 レヴィークルピの仕事はこの守備組織を打ち砕くこと。まず動きに精彩を欠き、試合に絡めずにいた青山に代わって羽田を入れ、後ろの憂いを絶つ。羽田は堅実なプレーでそれに応えた。

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 矢継ぎ早にカイオから柿谷、中盤でのパスワークの質を上げたかったのか。

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 対する山形はリチェーリを投入、4-4-1の変則シフトでカウンター狙いに徹する。


 お互いが全てのカードを切った、後は選手が結果を残すのみ。リチェーリへのボールは質が悪く、前田と江添が何とか防ぐが、攻撃では打開策が見つからない。パスワーク、繋ぐサッカーに固執したのが凶と出たか。後半終了間際に生まれた小松の突破からのシュート、こぼれ球に香川という絶好機も相手GK清水に防がれてしまった。ロスタイム4分も生かせず、ドローでタイムアップ。


 山形との勝ち点差は縮まらず、順位も一つ落とした。次節以降も福岡、広島と嫌な相手が続く。それでも戦わなければならない。可能性がゼロになるか、何かを掴み取るまで。
posted by 西中島南方 at 01:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

09/15/08

J2第35節 岐阜0VS6C大阪 カイオさんゴメンナサイ。

前半12分 カイオ(C大阪)
前半15分 カイオ(C大阪)
後半11分 香川 真司(C大阪)
後半18分 古橋 達弥(C大阪)
後半44分 カイオ(C大阪)
後半44分 小松 塁(C大阪)



 アレーが後半怪我をしてしまったけれど、この怪我と序盤以外はほぼ満点の試合。特にカイオの生き方、生かせ方が判ったのは大きい。


 スタメンから小松が外れ、2トップはカイオ、古橋。怪我の平島に代わって丹羽。その他はほぼベストメンバー。

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 試合は熱いラッシュの応酬から始まった。これまでの2試合、セレッソから1点も奪っていない岐阜は何としても先制して主導権を握りたい。対するセレッソもここから一試合も落とせない。両者のこの試合にかける意気込みが感じられる立ち上がりだった。ポゼッションで言えば岐阜の方が勝っていたかもしれない。

 その劣勢を跳ね返し、セレッソ優位を確定させたのはカイオ、そして乾、柳沢の右サイドだった。特に乾のドリブル、フリーランは90分間を通じて岐阜の脅威であり続けた。

 先制点も乾の突破が基点、速いニアへのクロスをスピードに乗ったカイオが点であわせた。立て続けの2点目も柳沢のシュート性のボールをカイオが上手くトラップ、振り向きざまにゴール隅に叩き込む。この2点のおかげでセレッソは落ち着いた攻撃、守備が出来た。カイオ個人にしても相手DFラインの僅かなスペースを執拗に突き、守備陣の混乱を誘っていた。これが本来のカイオなのだろう。


 この2点以外にも古橋、アレーが絡んだプレーなど、得点の匂いはそこかしこにあった。僅かなピンチも前田、江添が体を張り、シュートは相澤がその敏捷性ではじき出した。前半だけを観れば、余程油断しない限り勝ちは揺るがないという印象。

 それでもレヴィークルピは手綱を緩めなかった。香川、乾にさらなるゲームメイクを指示し、2トップには守備での貢献を要求した。それが後半の爆発に繋がった。


 後半開始の時点で岐阜の左サイド、セレッソの右サイドは既に優劣がついていた。そこを丹念に突けばチャンスが生まれる事は判っていた。乾がそのスペースを縦横に切り刻んでいく。相手右サイドは反対側の守備の為に引っ張られて形が崩れ、サイドチェンジされるとその対応が出来ない。香川の3点目、古橋の4点目もほぼ同じパターン。


 0-4の時点で少し痛んでいた古橋はお役御免。小松に後を託す。

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 その5分後にはアレーがプレーで痛み、大事をとって青山と交代。

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 それでもセレッソの得点への意欲は尽きない。カイオのシュートは相手DFの足に当たって方向が変わり幸運なゴール。最後は小松がクロスを力強く押し込んで6点目。メンバーが代わってもバランスが崩れないのはいいキャンプを過ごした結果なのだろうか。


 これで勝ち点は52。得失点差で鳥栖を、総得点で仙台を上回り4位まで順位を上げた。ここ4節負け無しと流れもいい。アレーの負傷度合いが心配だが、ほぼベストの状態で山形を迎え撃てそうだ。
posted by 西中島南方 at 17:58 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/31/08

J2第33節 C大阪3VS2徳島 撃て!フルハシ!

前半3分 アレー(C大阪)
前半38分 古橋 達弥(C大阪)
後半14分 ジェルマーノ(C大阪)

後半30分 大島 康明(徳島)
後半31分 倉貫 一毅(徳島)


 人間に完璧というものは無い。必ず良い所があり、悪い所もある。今日のセレッソは後半30分までは素晴らしいチームだった。しかし残り15分をやり過ごそうとしたあまり、危うく勝ち点2を失うところだった。

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 スタメンは出場停止の香川に代わり古橋が復帰、2トップの一角に入った。カイオは一列下がり、左サイドの基点となる。

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 この試合の最大の収穫は、間違いなく古橋だろう。スタメン復帰初戦だったものの、素晴らしいキレを見せてくれた。

 最初の見せ場は試合開始早々のコーナーキック。古橋が放った鋭いボールはアレーにピタリとヒットする。アレーもこれに最高のヘッドで応え先制ゴール、幸先の良い立ち上がりとなった。

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 その後も試合の主導権はセレッソが握り続けていた、怖かったのは右サイドの麦田とアンドレジーニョのドリブル突破くらい。

 上手くいった理由はいくつかある。徳島が3バックで臨んだためにセレッソの生命線であるサイドの基点作りが比較的容易だった事もそうだし、古橋をはじめ前線のチェイシングも良かった、個々のマッチアップでもほぼ勝っていた、ソウザが競り合いで臀部を痛めて早々に引っ込んだのも幸いした。

 良い時には良い事が重なる。前半40分頃、小松がいい位置で倒されフリーキックのチャンスを得る。キッカーは勿論古橋。これも素晴らしい精度のキック。ボールは相手GKの手の、僅か先をかすめ、ゴール隅に吸い込まれていった。

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 今まで課題だったセットプレーでの2得点、守備も堅く、ノーミスで前半を終えた。


 この勢いは後半も続く。とにかく人もボールもよく動く。小松、古橋、カイオの前半と変わり無い献身的なプレーが印象に残る。古橋は時にボランチの位置まで下がり、攻守にわたってチームに貢献していた。全てが上手くかみ合っていたから、ジェルマーノが守備ラインを突破しPKを得た時も、何も不思議に感じなかった。主審家本の不可思議な蹴り直しにもめげず、ジェルマーノがキチンと決めて3-0。

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 普通ならば、調子の良いチームであるならば、このまま試合は終わっていただろう。しかしセレッソの今の状態は決してそうではない。僅かなほころびから手痛いしっぺ返しを食らう羽目になった。この試合レヴィークルピが行ったたった一度の交代、この交代で流れが大きく変わってしまった。

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 青山の投入自体は問題ではない。ただし代わりに下がったのが小松というのが、いかにも解せない。レヴィークルピのコメントによれば、スピードに富んだFWを並べることで相手に脅威を与えようとしたとのことだが、ここまで13ゴールをあげている小松と、出場数試合とはいえ、未だ無得点のカイオ、相手が嫌がるプレーヤーはどちらだろうか?決してポストプレーが得意ではないカイオが3トップの真ん中を張るのも無理がある。そうしてセレッソは自らの手でイニシアチブを失ってしまった。左サイド、平島とジェルマーノの間のギャップを突かれ、僅か2分間の間に2失点。得失点差どころか勝ち点3すら危うい状況に置かれてしまう。


 さすがに3失点目こそ無く、上位陣と勝ち点差が開くという最悪の事態だけは避けられたが、課題がタップリと残る一戦となった。攻守の意識の切り替え、試合の勘所での集中力、チームの意思疎通、状況に応じた選手起用法の確立、和歌山キャンプではどれから手をつけるべきか。今日はエースの活躍で乗り切ることが出来たが、残り11試合、その全てを個の力だけに頼るのは危険極まりない。

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posted by 西中島南方 at 02:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/18/08

J2第31節 C大阪2VS1水戸 夜明け。

前半13分 乾 貴士(C大阪)
前半17分 小松 塁(C大阪)

後半9分 赤星 貴文(水戸)

 この世の中に永遠なんてものは無い。地獄の底を這い回るのは、もうごめんだ。ようやっと夜が明けた。

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 今日一番は攻守のバランスが取れていた事、これに尽きる。攻撃では香川が戻り、カイオが小松とコンビを組んだ。守備では1対1に自信を持つ藤本、それに新加入の平島が加わった。

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 藤本と江添のCBコンビは絶対的な高さやスピードは無かったが、それでも水戸攻撃陣を上手く封じた。連携もよく、藤本は前田が戻った時のバックアッパーとして外せない存在になった(もし外してしまうのなら、それは自殺行為だ)以前から少ない出場機会の中でも確実に結果を残してきた藤本をどうにかしてほしいと思う。

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 そして香川の復帰が、チーム全体にエネルギーを与えた。彼が一人いる事で、小松や乾、ジェルマーノ、アレーに対するプレスが緩やかになる。それだけで十分存在価値がある。今日は乾が、頚木を解かれた狼が如く、水戸ゴールを脅かした。

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 前半いい流れが来た所で、乾から小松へとパス交換。以前なら中央を固められていた所だろうが、サイドにも基点がある為、ほんの僅か判断が遅れる。小松がシュートを放ち、ブロックしたこぼれ球にカイオ、強引にシュート体勢を作り、3人のDFを潰した。乾はこれを流し込むだけ。

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 僅か4分後に、再び乾。去年香川がよくやっていた左サイドゴールライン際のドリブルで守備陣を侵食、角度の無いところからのシュートはキーパー本間に弾かれたが、今度は小松が詰めて2点目。実にいい流れの中で先制点、追加点が奪えた。

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 ただこうした一気呵成の攻めが出来たのも、中盤でのキープ力と、最終ラインの安定感あってこそ。それがあるから全体がコンパクトになり、攻撃陣にいいボールが供給できるのだ。前半は時折クロスを入れられるものの、与えた決定機はほぼゼロだったと記憶している(覚えていないだけかもしれないけれど)


 課題が残るとすれば後半戦だ。レヴィークルピは3点目をとろうと檄を飛ばし、選手をピッチに送り込んだ。ところが開始早々の8分、パスミスをさらわれ追撃のゴールが生まれる。2-1になったことで、チームの意識にブレが出たように感じる。守備を固めてカウンターなのか、初志貫徹で攻撃的に行くのか。サッカーの教科書があるのなら、恐らくカウンターが正解のはずだが、残念ながらセレッソはクリエイティブなカウンターを行うシステムを持ち合わせていない。守る時は引き篭もりになるし、攻撃に傾倒すればリスクが生まれる。また今年のセレッソは後半運動量が激しく落ちる。難しい舵取りを要求された。

 ここで有難かったのは平島、カイオ、相澤の存在だ。

 実は失点につながったパスミスは平島のものだったのだが、それ以外のシーンでは彼の守備力、運動量は頼もしいものだった。

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 尾亦と比べると、攻撃に関してはやや劣る面がある。ただこと守備に関しては、いい意味で粘っこく、相手に絡むしつこさがあり、チームに貢献していた。

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 カイオは、少なくとも「大外れ」ではなさそうだ。体躯を生かした前線でのキープ力、足元の強さもさることながら、守備での献身的なフォアチェックと泥臭いプレースタイルがチームを助けた。ゴールが決まれば、もう少し勢いがつくだろう。

 相澤に関しては数試合のブランクを感じさせないプレーぶりだった。一つ決定的なシーンを防いでいる。山本の負傷で手薄になったGK陣の中で、彼の存在は大きい。


 そしてラストには面白い場面があった。守備を固めなければいけない場面で、レヴィークルピが4-3-3を選択したのだ。

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 もし羽田がメンバーに加わっていたなら、青山のところには羽田が入っていたろうが、少なくともレヴィークルピにとって4-3-3が過去の存在となっていなかったというのが興味深い。これから先に待っているどうしても落とせない試合(もう落としてもいい試合など一つも無いのだけれど、とりわけ重要な試合)には、再び4-3-3を使う可能性がある。私個人はサイド攻撃が生き、守備にも安定感があるこのシステムが好きなのだけれど、カイオをどう使うかでも変わってくるだろう、そこは監督の仕事だ。


 もう随分遅れてしまったけれど、ようやっと長いトンネルを抜けたような気がする。順位も混戦ながら一つ上げた。乾がぶち上げた「第3クール全勝」がリップサービスでは無い事を願う。
posted by 西中島南方 at 00:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/09/08

J2第30節 湘南3VS0C大阪 体を成さず。

前半15分 石原 直樹(湘南)
前半26分 石原 直樹(湘南)
後半35分 カレカ(湘南)


前線が前線としての体を成さず。

二列目が二列目としての体を成さず。

ボランチがボランチとしての体を成さず。

サイドバックがサイドバックとしての体を成さず。

センターバックがセンターバックとしての体を成さず。

キーパーがキーパーとしての体を成さず。

チームがチームとして体を成さず。

何より監督が監督としての体を成さないチームの、

どこに勝つ要素が有るというのか?

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 選手起用はプロの判断が求められる。私らの与り知らない因子があって、このメンバーしか組めないのなら致し方ない。でももしそういったものが無いのなら、セレッソは試合が始まる前に自らの足に枷をはめていたのと同じだ。ここ何試合か、ずっと以前から続いているボランチの位置でのバランスの悪さ、そこに何の策も講じていない時点で、試合を投げているようにさえ映る。


 試合が始まると予想通りの展開が広がった。攻撃はちぐはぐで孤立が目立ち、守備に入るタイミングは遅く、DFは中盤から加速して入ってくる相手選手のマークに四苦八苦といった風だ。得点の匂いなんてものはまるで香ってこない。どっちかというと生ゴミの中という感じだ。


 1失点目は実に綺麗にやられた。また加藤が絡んでいる。中に絞らされて、サイドのスペースを使われて、マークがずれて、ドン。試合らしかったのはこの辺りくらいまで?

 2失点目はチームの連携ミス。救いがあるとすればお見合いではなくオレがオレがという姿勢の中で連携できなかったところか。


 第1クールでの湘南戦では、セレッソは実に謙虚だった。怯えていたわけではない。勝つ為に何が必要なのか、どうすればいいのかを真摯に考え、答えを導き出し、それを貫徹しようとチームをまとめたのだ。そうして素晴らしい勝利を手に入れた。

 だが今のセレッソにその真摯さが感じられない。勝つ為の策を講じず、自らのスタイルに固執し、攻略マニュアルさえあればどこでも勝ててしまうようなチーム状態にあってもそれを変えようとしない。これを傲慢と言わず何と言う。

 選手も悪い流れの中でもがいている。何とかしようという気持ちは買う。しかし結果がカードだけというのは寂しいものだ。前半だけで4枚のイエロー。後半にはキャプテンの前田が4枚目を食らった。アレーも神経質になり全く余計なカードを貰う。誰か彼を止められなかったのか?


 好事魔多しと言うが、泣きっ面に蜂というのもある。後半立ち上がりで尾亦がまた足を痛めてしまった。キャンプで何をしていたのか…。

 少し腹立たしいのは尾亦の負傷交代がセレッソの最初の交代だったということだ。2点ビハインドでそれを是としているのならどうかしている。

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 初見の平島、無難なデビューか。今のチーム状態にあって個々の選手を的確に評価するのは困難を極める。それはトップとしてスタメンをはったカイオにも言える。まだどのポジションが一番生きるところなのか判らない。


 判らないといえば二人目の交代も判らない。江添から柿谷、柿谷はトップ下、アレーが下がって前田と底に入る。ボランチはジェルマーノ一人。

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 ただでさえ手薄な中盤の守備が、これで完全に放棄された。ジェルマーノは一人になってもガンガン上がっていって止まらない。柿谷は柿谷なりにトップ下として頑張っていたように観えたが、チームバランスが悪すぎる。既にカードを食らっていた前田を残して江添を下げたのも合点がいかない。


 そして、この試合一番の見せ場がやって来た。カレカがDFラインのギャップを突いてラインの裏に抜け出す、キーパーとは1対1、落ち着いてキックフェイント、体制を崩したキーパーをあざ笑うようにゴールを決める。ただし彼のユニフォームはもう桜色のそれではなく、湘南のブルー。

 カレカを切ったのは正解だった。今でもその考えは変わらない。今のセレッソのシステムの中では使い辛い事この上なかった。彼の力はカウンター時のように大きなスペースが生まれた時に最も発揮される、丁度今日の3失点目のように。だからこの失点を悔やみはしない、ただ神様も皮肉がお好きだものだと思うだけだ。

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 さあ、尻に火がついた。ボヤではない、真っ赤な火だ。放っておけばセレッソは火だるまになるだろう。この火をどう消す?前田の変わりは誰だ?崩壊した守備はどうする?昇格するのだろう?もう何の余裕も無いぞ!
posted by 西中島南方 at 22:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

08/04/08

J2第29節 C大阪1VS2横浜FC 崖の上の…。

前半32分 池元 友樹(横浜FC)
後半26分 池元 友樹(横浜FC)
後半41分 小松 塁(C大阪)

 サッカーでは同じチームの選手はピッチの上に11人しか立てない。105m×68mの広大なピッチに僅か11人だ。もし、この中の誰か一人でも無力化すれば、それはチームにとって大きな損害になる。この試合ではセレッソのプレーヤーほぼ全てが本調子とは程遠かった。その上、チーム構成にも疑問点があった。結果として試合にかかわったほぼ全ての人間が全力を出し切れずに終わってしまった。

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 オリンピック代表に召集された香川の穴、それを埋めるのはエース、古橋。4-2-3-1は以前と変わらずだった。

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 試合開始からセレッソは横浜FCのコンパクトな守備とスピーディな攻撃に手を焼いた。攻撃に関しては核となるべき2列目に覇気が無い。乾のドリブルも、濱田のパスワークも精度が低く、中に中に入っていくので容易に守備の網にかかっていく。古橋にもキレが無く、いい時に観られる思い切りの良さ、パワフルさが無い。マッチアップした元同僚、山田卓らに封じ込められ、閉塞感が漂う。

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 古橋は調子が芳しくなかったのか、その後のプレスキックでも精度の高いキックを放てず、前半の半ばで負傷してしまう。試合後の診断は全治3週間、あまりに痛い負傷だった。交代は柿谷、ポジションはそのまま。交代時に見事な速攻を食らって失点したのは、必然か悲運か。僅かの隙を突かれ、両サイドを幅広く使われたノーチャンスの失点だった。

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 前半はスコア以上に横浜FCのペースだった。別段シュートを雨あられと食らったわけでもないし、全く攻めていなかったわけではないが、横浜FCの堅守速攻というコンセプトの中で進んでいた。乾のシュートなど断片的にいいシーンもあったが、そのコースをどれだけ相手選手が塞いでいたか。つまりこのシュートも想定内だった、ということだ。

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 後半に入っても横浜FCの組織力と、それに分断され、孤立化するセレッソの選手達、という図式は変わらなかった。前半では触れなかったが、この構図の中で、一番割を食ったのは守備陣、特に前田と江添だった。

 セレッソは基本的に攻撃のチームだ、ボランチのジェルマーノが早々に10もの得点を挙げている。両サイドバックも攻撃参加で持ち味が生きる。快進撃が続いていた頃はそれでもよかった。4-3-3のシステムで羽田が中盤の底を固めることで、何とかバランスを保っていた。ところが今はダブルボランチが共に攻撃的な為、速攻を仕掛けられた時後ろががら空きになり、最悪の場合センターバック二人で応対せねばならなくなった。そうしてこの試合でも「最悪の場合」が生まれ、決定的な2失点目が生まれてしまった。

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 セレッソがこれから勝ち点を再び重ねられるようになる為には、この攻守のバランスがカギになるだろう。攻撃的なカイオを入れても局面が打開されず、逆に守備的な藤本が入ってから小松が一矢報いたゴールを挙げている。これは偶然だろうか?

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 台所事情が苦しいのはサポーターが痛いほど知っている。苦しいのは同じだ。それでもお金を払い、労力をつぎ込み、声を枯らしている人達がいる、その思いを無駄にしないでほしい。まだ何か出来ることがあるだろうし、昇格の可能性はゼロになっていない。最後の最後までゴールを追おう。

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posted by 西中島南方 at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

07/20/08

J2第27節 C大阪1VS2広島 俺たちが大阪。

後半7分 小松 塁(C大阪)
後半10分 佐藤 寿人(広島)
後半18分 柏木 陽介(広島)

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「さあ行こうぜ俺たちの大阪」

 と歌っている限りは、サポーターも含めてセレッソ大阪という一つのチームなのだと考える。サポーターはサポーターとして、チームの一部だという意識を持たねばならない。

 確かに今日のアレーは酷かった。いい所が殆ど無かった(それは他のほぼ全てにも言えることだけれど)だからと言って彼に暴言を吐いたりビールか何かをぶっ掛けるというのは言語道断だ。チームとサポーターの間に亀裂を生むような行為をしたサポーター"まがい"のした事は、今日のチームのプレーよりも許されざるものだ。


 先発は仙台戦と変わらず。二試合連続完封で守備陣に自信が戻ってきたが、今日のポイントは中盤の出来だった。いつものように中盤を制圧できるのか、それとも広島に力負けしてしまうのか。

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 前半の広島は若干守備的だった。佐藤寿人は前線で裏を取る機会を虎視眈々と狙っているが、他のメンバーはやや下がり目で、セレッソの攻撃的な二列目と対峙した。

 本来二列目はそのキープ力で、サイドバックの動きを引き出し、小松へのパスを供給し、個の力で突破していくのを本懐とする。しかし広島のボールへの寄せの早さ、質の高いプレッシングに苦しむ姿が観られた。ワンタッチパスを連続させてボールロストだけは避けようとするが、攻撃を何とかする所までは至らない。

 それでも最初のビッグチャンスはセレッソ。前半10分頃、小松がスピードよく相手守備陣を突破し、PKを獲得したのだ。キッカーは某掲示板でPKの練習を積んでいたと伝えられたアレー。

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 色眼鏡で見ていた事を否定しないが、PKをアレーが蹴ると判った瞬間、スタジアムに異様なざわめきがおこったのを覚えている。そしてアレーは実力でそのざわめきを黙らせられなかった。スピードもコントロールもないボールは枠内にすら収まらなかった。


 ここをしのいだ広島は徐々に本来のプレーをし始めた。特に佐藤寿人がいい。ラインの裏を取るのが実に上手く、江添と前田は苦労していた。サイドバックが上がったスペースも丹念に利用し、終始セレッソは手を焼くことになる。安定した守備、質の高いプレーを続けた中盤、そして一人で守備陣をかき回す佐藤寿人。前半の最後まで、その図式は変わらなかった。審判は多少ホーム寄りのように感じたが、それでも広島の勢いを弾き返すのがやっとだった。山本の頑張りが無ければ2、3点は取られていただろう。


 ただピンチの後にチャンスありとはよく言ったもの、後半立ち上がりの流れを掴むと、小松が角度の無い位置から難しいシュートを決める。小松はこの試合攻撃陣で唯一輝いていた存在だった。

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 並のチーム相手ならこれで一気に流れを決められていたろう。パス回しで相手を走らせ、体と頭のスタミナを削っていけばいい。ただ、今の広島は並のJ2では無かった。先制から僅か3分後、佐藤寿人のミドルが決まって同点。なまじリードをしていたものだから、この同点弾でチームは浮き足立ってしまった。相手中盤へのプレッシングがかからず、スピードに乗った相手攻撃陣の猛攻にあう。

 この流れの中で、柏木のゴールは生まれた。スピード、コントロール共に完璧だった。皮肉を言わせてもらうなら彼が北京に行かないというのが信じられないくらいだ。

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 リードを奪われたからには何とか打開策を講じるのが監督の役目というもの、しかしクルピの腰は相変わらず重い。広島ペトロヴィッチ監督が次々とカードを切り、チームのクオリティをコントロールしているのとは好対照だった。

 逆転を許してから、チームの各所で問題が発生していた。特にボランチが酷かった。守備ラインと完全に同列まで下がるのでボールホルダーへの寄せは後手を踏んでしまうし、攻撃へのジョイントも遅い。二列目のトリオ、乾、濱田、香川にも本来の輝きは無かったが、この時点での第一義はとにかく守備を立て直す事だった。そうして切られたカードは、青山と古橋の交代、濱田のボランチへの移動だった。

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 前線でのカンフル剤として期待された古橋だったが、出来は良くなかった。ボランチの二人、濱田、アレーの役割分担も曖昧で、チームのポテンシャルは下がってしまった。

 個人的な意見を言わせてもらうなら、アレーに代わって古橋、はたまた羽田、という手は無かったか。羽田ならある程度守備に計算が立つ、また古橋を上げて濱田、青山のダブルボランチなら役割もはっきりする。青山のフィジカルに問題があったのか、その辺りは判らなかったが、もし青山の状態が良かったのなら、この交代は疑問だ。

 二人目の交代はもっと不可思議だ。濱田を下げてチーム合流間もないカイオ。システムはこの時点で瓦解していたが、あえて言うなら4-1-3-2の二列目というところ。

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 残り時間僅か3分での交代で何が出来るのか。事実カイオはラストのフリーキック以外で見せ場を作れず。絵に描いたようなチームにフィットしていない外国人を演じてしまった。他の選手とコンビネーションを見せるでもなく、個人技で豪快に状況を打開するでもなく…。

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 とにかく今日はスコア以上に完敗だった。4対20、今日の両チームのシュート数だ。これを次の対戦までに、少なくとも同数にしなければ(それ程のチームにならなければ)これからも苦戦は免れ得ないだろう。時節は対戦が無く、最悪5位転落も有り得る状況下においては、ただチームを練磨し、再構築し、再び戦える集団へと生まれ変わらなければいけない。勝利、そして昇格こそ、唯一無二のファンに対する感謝だと言うことを忘れてはいけない。
posted by 西中島南方 at 02:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

07/13/08

J2第26節 仙台0VS0C大阪 最低限のノルマ。

 試合には勝たねばならない。プロであるならば当たり前のことだ。しかしその中にあっても、「絶対に勝たないといけない」試合と「絶対に負けてはいけない」試合というものがある。うかつにリスクをかけて攻めに出て、万一バランスを崩し、敗れてしまえば、そのリカバリに何節も要してしまう試合は明らかに後者だ。そしてそれは、後半途中から前節山形戦で観られたようなクリエイティブなサッカーを継続することが困難になった時点で、より明確な目標になった。

 その意味で、ホームの後押しを受け、フレッシュで攻撃的なプレーヤーを矢継ぎ早に投入した仙台を完封し、今の時点では上位をキープ出来た事を、まず喜ぶべきなのかもしれない。


 先発は前節と殆ど変わらずだったが、ダブルボランチは藤本、青山ではなくアレー、青山。青山にとってはより前回よりより守備的なミッションをこなす事になった。

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 前半立ち上がりで上手くペースを掴むと、その後前半終了の笛が吹かれるまで、セレッソは素晴らしいサッカーをした。ただ一つゴールが生まれなかったこと以外は満点の出来。

 特に守備の安定と香川、濱田、乾の二列目が紡ぐ攻撃のバラエティがいい。仙台の散発的な攻撃を前田、江添が弾くと、中盤が目まぐるしく動いて相手守備陣を混乱させる。その流れから柳沢がクロスを上げ、小松が頭で合わせたシーン、これが決まっていれば山形戦と同じ流れになったはず。


 しかし後半になり、連戦の疲れが出てくると、運動量で押していたセレッソが、守りを固めていた仙台に少しずつ流れを引き渡してしまうようになった。

 この時点での不満は二つ、前線のシンキングスピードが極端に落ちた事と、アレーのバランスを欠いたプレーだ。

 前線では香川が特に判断が遅くなった。その分相手の守備に引っかかるし、守備で無駄にスタミナを消費してしまう。全体にも言えたのだが、ロングフィードも制度を欠いていた。柳沢がパスに追いつけないシーンもしばしば。前半は右サイドをえぐってゴールに迫るなど活躍していたが、流石にハードスケジュールが足に来た様子だ。

 アレーはカードを幾つもらえば進歩するのか。まだ熱いプレーでカードをもらうなら100歩譲ってよしとしよう、だが今回は不服申し立てによるもの、少し冷静になれば防げたはずだ。プレーに関しても柳沢、乾、そして途中出場の白谷との絡みはイマイチ。無理な突破を試みて、いつものようにボールをロスとしていた(サイドへの散らしは素晴らしかったのだが…)

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 仙台もホームの意地を見せ、選手交代でフレッシュな選手を投入、手を変え品を変えてセレッソゴールに迫ってくる。梁勇基はサイドで、トップ下で攻撃の起点となるべく奔走。関口のスピード、中原の高さにも手を焼いた。


 それを耐え忍び、何とかスコアレスドロー、2位浮上となったわけだが、これでいよいよ広島戦は「勝たねばならない」試合になった。今日の仙台のように勝ちを求めながら機を逸するか、ミッションを完遂するか、第2Q最大の山場がやって来た。
posted by 西中島南方 at 23:26 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

07/10/08

J2第25節 山形0VS2C大阪 これがセレッソ。

後半2分 乾 貴士(C大阪)
後半29分 小松 塁(C大阪)


 帰ってきた。ようやっといつものセレッソが帰ってきた。アグレッシブで、攻撃的で、クリアは出来る限りしなくて、ポゼッション至上主義で、シュートをよく打つ、あのセレッソが。


 夜明けを告げたのは、センターバックに戻ってきた前田、江添、そして中盤に並んだ3人のテクニシャン、乾、濱田、香川だった。

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 前半序盤は山形ペースだった。秋葉のミドル、長谷川のヘッドで肝を冷やす。しかし前田、江添、それに青山と藤本のダブルボランチが守備を整えだすと、少しずつ優位に試合を運んでいく事が出来た。

 やはり守備が安定するとチームがいいように回る。青山、藤本のコンビが相手ボールホルダーにガツガツとチェック、機を見て横パスをさらう。そうすると守備から攻撃への切り替えが自ずと早くなり、前に並んだ攻撃陣へいい形でボールが供給できる。前線は前線で乾、濱田、香川とキープ力にかけては随一の人材が揃っているから、守備陣は安心してチームをコンパクトに保てる。例えボールロストをしても前の選手はそれ程長い距離を走らずに守備に加われる。一つところがよくなると、ここまで上手く回るものかと思う。尾亦、柳沢の両サイドバックが気持ちよく上がれている時はセレッソのペースだ。

 前半も15分を過ぎるとセレッソのよい場面が目立ってくるようになった。小松が惜しいシュートを3度打つ、足で2度、頭で1度。厳しいマークが付くはずの1トップが8本ものシュートを放てたのは、それだけチームコンディションが良かったからだろう。乾、香川がサイドから、正面からアタックを仕掛けてくるので山形はそれなりに人数を割かねばならない。そうすると小松への負担も少なくなるということ。スコアは0-0であったけれども、前半を見終わった私は久しぶりの高揚感を感じていた。


 その感覚がフェイクではなかった事が証明されたのは後半早々だった。セレッソの攻撃で山形のラインは相当下がり気味になっており、全体的に間延びしていた、丁度乾のような選手が入り込むのに絶好のスペースが生まれていた。そこを当たり前のように決めた乾もまた見事。久しぶりに素晴らしい攻撃が決まった。

 これで名実共にセレッソが優位に立った。リードすれば焦る必要は無い、細かくパスを繋ぎ、ポゼッションを上げ、相手を走らせ、スタミナを奪っていけばいい。熊本戦では出来なかった事が今日は当たり前のように出来ていた。


 山形小林監督も指をくわえて見ていたわけではない。前回の対戦で散々ラインを混乱させてくれた快速FWリチェーリを投入し、怪我開けの前田、江添のウラを突かんと試みる。

 しかし今日に関しては江添、前田はほぼノーミスで相手の攻撃を弾き返していた。そこまでに山形の選手をかなり走らせていた為にリチェーリのランもほぼ単発だった、これが大きい。


 そうして山形の攻撃をいなすと、再びセレッソにイニシアチブが移ってくる。先制点の乾が今度はパスで相手を翻弄、小松の今季10ゴール目を演出した。セレッソには珍しい高速カウンターだったが、その頃には山形の組織的な攻撃はほぼ姿を消し、防戦一方になっていた。後ろを向いて走らされるのがどれ程心身のスタミナを奪っていくかという事だ。

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 勿論それ程の出来であったのだし、何よりライバルチームとの直接対決であるのだから、もう少し点差がつけられなかったかと感じるところはある。しかしほんの数日前までは暗澹とした状態だったチーム事情を鑑みれば、上位チームに対して2-0の勝利というのはほぼ満点に近い結果ではなかろうか。 


 問題は次節だ。故障開けの前田、江添の回復具合はどの程度か、ボランチを誰にするのか(病院の診断が正しければジェルマーノ、アレーのコンビも間に合うかもしれない)そもそも布陣は4-3-2-1なのか、4-2-3-1なのか、はたまた4-4-2なのか。仙台とは勝ち点1差あるものの、消化試合数が一試合違う為、勝利が絶対条件となる。もし負ければリカバリには数節を要すだろう。そのような大一番、レヴィー・クルピが勝利に最も近い選択をするよう、今は信じる他無い。
posted by 西中島南方 at 00:13 | Comment(3) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

07/07/08

J2第24節 C大阪0VS1鳥栖 チームの為に、仲間の為に。

後半38分 栗山 裕貴(鳥栖)

 後半40分、青山は足をつってしまい、プレー続行が不可能な状態だった。ピッチ脇には藤本が準備万端待っている。プレーが切れれば交代、誰しもが思ったはずだ。だが乾はあまりにも何気なくスローインを行い、結果鳥栖の逆襲を食らう破目になった。チーム状態が良くない時というのはこういうものなのだろうか。これを辛抱せよというのはサポーターにとって酷だ。事実ロスタイム、1点差だというのに一部の観客は家路についてしまった。あの観る者の心躍るサッカーが復活するのは何時になるのだろう。

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 スタメンが試合ごとに酷い事になっているように感じるのは気のせいか。ベストメンバーと比べると前田、江添、尾亦、アレー、ジェルマーノ、古橋がいない。

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 それでも新戦力達はよくやった。青山は本職のボランチとして、上がり目にポジションをとった濱田をよくカバーしていたし、乾は噂に違わぬ「セクシー」なプレーをしてくれた。真ん中に偏りがちになる攻撃陣にあってサイドを意識したドリブルを多用、前半から魅せてくれた。濱田も古巣との対戦とあってよく動き、ゴールまでもう一歩というシーンを演出している。

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 ただしそれらはあくまでこの台所事情の中では、という注釈がつく。やはりベストメンバーの際のポテンシャルと比べると一段見劣りがする。

 特に顕著なのは最終ラインと前線での動きだ。

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 小松と森島康のツートップ、決して悪くは無い。ただギリギリのところで上手くハーモニーを奏でられない。それを止むを得ないこととして徹底してクロスを放り込むならそれもアリと思えるが、どうしても中央突破にこだわる(若しくは相手にそこに誘い込まれている)攻撃にあってはこの不協和音は足かせだった。

 最終ラインでは山下と柳沢がひたすら狙われた。柳沢は上がった後ろのスペースを必ず使われる。ただだからといって柳沢にオーバーラップを自重させるのは自殺行為になるから、仕方が無いといえばそうなるのだけれど。

 山下は判断のスピードに厳しいところがある。ゆとりを持ってプレー出来る時は確実に相手に競り勝つ。しかしギリギリの判断、マークの受け渡しなどではボロが出てしまう。タテへのパスが必要な際にはプレスをかけられしどろもどろになる事もしばしば。そういう時には前の選手がボールを受ける動きをしなくてはいけないから100%山下の責任ではないけれど、今日ももどかしい場面が沢山あった。


 数少ない収穫は、後半白谷を入れ、前線にスピードとクイックネスを兼ね備えた選手を並べた際にチームとしていい動きが出来たこと。

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 何年もセレッソを観ているけれど、セレッソのユニフォームを着た、小柄で、屈強な選手達が相手ゴール前まで群れを成して駆け込む姿はいつ観てもいい。特に後半になり、両者の陣形が間延びしてきた際は効果的だ。白谷はこの日一番ゴールに近づいたヘディングシュートを放っている。

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 ここまで書いてくると、やはり後半40分の乾のスローインはあまりに勿体無いプレーだと言わざるを得ない。仮に引き分けだったとしても互いの順位は変わらない。勝ち点1を分け合うのと相手に3を献上してしまうのとでは点と地ほどの差がある。ワンプレーでその一年頑張ったこと全てがご破算になるサッカーというスポーツの恐ろしさを、サポーターは痛いほど思い知らされてきた。だから、この流れからの失点は看過できない。

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 過ぎ去った試合を顧みても悲しいものがあるが、水曜には2位山形との直接対決が迫ってきた。そして守備陣の中にあって孤軍奮闘してくれた羽田がこの試合に出られない。どれ程の苦境を乗り越えれば、勝利の女神はセレッソに微笑んでくれるのだろう。

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posted by 西中島南方 at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06/28/08

J2第23節 熊本3VS2C大阪 火の国で火の車。

前半20分 小松 塁(C大阪)
前半22分 木島 良輔(熊本)
後半32分 森島 康仁(C大阪)
後半35分 木島 良輔(熊本)
後半44分 山内 祐一(熊本)

 最近OFFICIALページを観るのが怖い。誰かの怪我の情報が載っていはしないかとビクビクする。ただでさえ厚いとは言えない選手層、その薄さがモロに出た試合だった。

 スタメンの苦労の跡が試合毎に度を増しているのは気のせいか。FWに一列あげて柿谷、右サイドには前節でよい動きをしていた酒本。怪我のジェルマーノに代わっては青山。江添はまだ戻らず、羽田、山下のCBコンビ。

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 試合開始から気になったのだが、セレッソの選手はとことん足元にボールを貰いたがっているように映る。スペースを作る動きも少なく、スペースを突く動きも数えるほど。一度そういう流れになれば大きなチャンスになるにもかかわらず、効果的な攻撃が連続するいい時のセレッソの形が出てこない。

 攻撃陣に限って言えば、古橋以外はほぼベストメンバーのはず。にも関わらずこれ程攻撃が鈍化しているのは守備の安定感や攻守の切り替えに問題があるからと見る。前節同様ボランチが厳しい。散らし役のジェルマーノがいない為どうしてもパス回しが偏ってしまう。名コンビのはずの香川、柿谷のラインもゴール前あと一歩で熊本DFに遮られてしまった。


 守備に関しては小柄でクイックネスに長けた木島に随分とやられた。山下は体躯に長け、高さ、強さで勝負するタイプのFWに対しては冷静に対処しているのだが、スピードを売りにした小柄なFWは苦手のようだ。


 しかし何より今日のセレッソに欠落していたのは「勝者のメンタリティ」だ。連勝中にはしっかり押さえられていた、どうすれば勝てるかという勘所を悉く欠いていた。先制点をあげてもすぐに追いつかれ、精神的優位を保つ事ができない。このメンタリティはむせ返るような熊本のピッチごときでは霧散するようなものでは無いと信じていたのだけれども…。


 後半、勝ち越しを狙って投入された森島康、濱田に関しては、明暗が分かれてしまった。

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 森島康はこれまで結果を残せなかったが、ずっと強い意志を持ち続けていた(それが彼の長所であり、短所でもあるのだけれど)今のセレッソには何より不足していたところだ。その強い意志が後半32分の勝ち越し点を呼び込んだ。というのは言い過ぎか。

 ところがこのリードを5分とキープできないのが今のセレッソだ。木島に手を焼いていた山下がやってしまったPK献上。こんな流れで勝利を呼び込もうというのは、あまりに厳しい。

 もしここから3点目をあげるのであれば、冷静に攻撃を取り仕切るプレーヤー、つまり香川や濱田がキーマンになるのだが、今日の濱田は不運だった。セットプレーのキッカー役を務めても正確なキックは少なく、数少ないドンピシャのボールもGK小林の気合にはじき返されてしまった。流れの中でパスワークを組み立てようとしてもしっかりと守備を固められ、うまく行かない。

 その焦りがチーム全体の歯車を狂わせたのか、攻めに焦るあまり最終ラインにギャップが出来た。そうしてロスタイム、サポーターとしては悪夢としか言えない逆転弾を呼び込んでしまった。


 今日の敗戦は単なる1敗ではない。今のメンバー、今の戦術ではどんなチームに対しても優位を保てないことがハッキリしたのだ。さらにアレーが不用意極まりないカードで出場停止、尾亦も累積警告が4枚となってしまった。鳥栖戦までの1週間で戻ってくる選手もいるだろうが、チームがチームとして体を成すのか、まずそこから中止しなくてはいけなくなってしまったことが悲しい。

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posted by 西中島南方 at 23:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06/26/08

J2第22節 C大阪1VS2草津 男の修行。

前半30分 島田 裕介(草津)
後半2分 田中 淳(草津)
後半40分 小松 塁(C大阪)

 断言できる、生観戦した試合の中では今日の試合がワーストゲームだ。セレッソのいい所がまるで出なかった。スコアが酷い試合は他にもある。しかし内容に関しては間違いなく今日が最も悪い試合だった。

 スタメンはパッチワークが続くここ何節かの中でも指折りの継ぎ接ぎ振り。柳沢は出場停止、江添、前田、古橋が怪我で欠場。羽田をアンカーで使いたいがセンターバックが火の車とあって4-4-2の布陣しか組めなかった。

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 それでも試合の入り方は無難だったと記憶している。右サイドの攻撃が若干中に入っていたところ以外は可もなく不可もなく。

 ただ時間を経るにしたがって、だんだんと攻撃に閉塞感が出てきた。香川、柿谷のラインに本来のキレが無い。白谷、小松が動き出してもなかなかボールが供給されない。アレーは無駄に突っかけてボールロストと、良くない時のセレッソの流れに乗ってきてしまった。

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 守備もやや心もとない。山下、羽田のセンターバックは2試合目、さすがに前回ほどばたつきはしなかったが、前を守るはずのジェルマーノ、アレーともに攻撃に絡むことで持ち味が出るプレーヤーの為、時折バランスを欠き、冷や汗をかく事になった。もしトリプルボランチが組めたなら各々がもっと生きてくるのだけれども…。山下は流れの中からの空中戦、1対1に関してはほぼパーフェクトだっただけに、それが生かせる環境が無かった事が悔やまれる。

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 この悪い流れに拍車がかかったのが前半30分のプレー。相手FW高田の飛び出しにラインの反応が僅か遅れる。相澤が何とか反応したが高田が転倒、判定はPKだった。バックスタンドから観ると微妙な判定だったが、今日の主審牧野氏は線審への確認を行わなかった。相澤はシュートコースを読んでいたが、僅かに手が届かず、先制点を許してしまった。

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 弱り目に祟り目か、さあ反撃という時間帯、長居スタジアムの照明の一部がダウンするというアクシデントに見舞われ、貴重な数分間をロスしてしまった。この時間をプレーに当てられたとしても、今日のセレッソが何か出来たのか疑問だが、実に悶々としたシーンだった。結局前半のロスタイムにこの時間帯は加味されず、僅かに2分間が当てられただけだった。

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 ハーフタイムから後半開始まで、久々となった森島康が入念にアップをしていた事から、後半セレッソがより攻撃的に入る事は容易に予想が出来た。しかしプラン通りに進まないのがサッカーというスポーツだ。後半開始早々、草津の1本目のコーナーキックの際、ゾーンで守るセレッソに草津DF田中が後ろから進入、マークしきれずに2失点目を喫してしまった。

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 こうなってくるとチーム全体の歯車が狂いだす。攻撃は手数こそかけどシュートシーンは少なく、そのシュートも枠を捉えられない。セットプレーでも奇をてらって脅威を与えられない。ボランチのラインまで前がかりになるので、カウンターを食らうとセンターバックへの負担は尋常なものではない。一度あったあわや3失点目のシーンは相手FWのシュートミスに助けられた。

 どのプレーヤーも良いプレーをしていなかったが、アレーの不出来が特に目立っていた。元々ドリブルでの攻め上がりとシュート意識の高さが売りなのだが、そのどちらもが半端なものになってしまい、仕舞いにはボールを受けるとどうしたものかと右往左往するようになってしまった。


 森島康投入の意図は明確だったが、2失点後では如何ともしがたい。

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 森島康は久々の登場ながら、気持ちのこもったプレーをしていたように思う。尾亦のクロスを後ろに下がりながらあわせたり、なかなか小器用なプレーも。それでも局面は打開できない。


 今思うと古橋の不在はやはり痛い。攻め上がってもファウルで潰されセットプレーというシーンが多々。フリーキックではジェルマーノ、尾亦、コーナーキックでは香川、尾亦がキッカーを務めていたが、古橋のそれと比べると精度がどうしても落ちてしまう。トリックプレーを多用していたのは、それをセレッソのプレーヤー全員が判っていたからだろう。


 今日唯一の収穫は酒本だろうか。

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 右サイドのMFはただでさえ激戦区。スターターは柿谷、サブには濱田がおり、乾も加入してきた。酒本とすれば心中穏やかでは無いはずだ。その危機感が意識を変え、プレーの質を変えていったのかもしれない。とにかくがむしゃらにボールを追い、勝負を仕掛けていた。小松のゴールも酒本が絡んで生まれている。しかし時既に遅く、1-2のまま無念のホイッスルを聞く事になった。


 考え方を変えるなら、ある意味セレッソはとても幸運だと言える。これだけチーム状態が悪く、ここ5試合を1勝1分3敗としながら、未だ2位と勝ち点差無しの3位という位置にいるのだから。7月には鳥栖、山形、仙台、広島と重要な試合が待っているが、その頃には怪我人が戻って来ているはずだ。さらに言えばこの苦境の中白谷、山下はいい経験を積んでいる。これらはシーズン終盤には必ず生きてくる。サポーターとして、今はチームを信じる他無い。

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posted by 西中島南方 at 02:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06/22/08

J2第21節 福岡0VS1C大阪 嵐吹く丘。

後半44分 ジェルマーノ(C大阪)

 いつも観戦記は試合を観てすぐに書くのだけれど、今日は8時間ほどのインターバルを空けている。今になって思い返すと、よくもまああの状況で勝ち点3をあげられたものだと感じる。

 この試合、セレッソにとっては不利な要素がたっぷりあった。足元の技巧に長けた選手を並べながら、前半は泥田のようなピッチでのプレーを余儀なくされ、後半は重馬場にスタミナを奪われ思うような動きが出来なかった。それでロスタイムにあった僅かなチャンスをモノにしたのだから大きい。なんにしても久々の勝利は素直に良いものだ。


 スタメンには嬉しい驚きがあった。全治2週間の診断を受けていた江添が脅威の回復で戦線復帰。羽田とラインを組むことになった。前線には香川が戻り、柿谷とのコンビで相手を崩すスタイル。

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 ところが当日は試合延期さえ考えられた悪天候。風こそ無いものの豪雨がピッチを濡らし、水捌けがいいはずのレベルファイブスタジアムも水か浮いていない部分の方が少ないという状況だった。これでは香川のドリブルも柿谷のサーカスのようなボールタッチも封印されたようなもの(それでも香川は一度シュートまでいい形を作っている。さすが)福岡のパワー溢れるプレーに後手を踏む格好になった。ロングボールを小松に預け、こぼれ球を古橋、香川、柿谷に託すスタイルにしたのは攻撃の効率化よりも守備リスクを減らしたいという意図のほうが強かったろう。ただし小松は長身ながら福岡の大久保のような純粋なポストプレーヤーではない。シュート数は両軍僅かながら大勢は天候に見合ったスタイルで入った福岡だった。

 これを何とか防いだのはGK相澤の働きが大きい。この試合のマンオブザマッチは彼にこそ相応しい。前半最大のピンチとなった大久保からの折り返しもかろうじて防ぎきり、ここ何節か続いた先制点を奪われ疲弊する流れを断ち切っている。詰めの部分で慎重になりすぎた福岡の攻めにも助けられ、前半は0-0、後半に望みを繋げられた。


 後半になると雨足も弱まり、ピッチの水も相当はけた。ボールも水溜りで留まるような事も無くなり、セレッソが本来得意とするパスとドリブルが流れるようなサッカーを展開できた。柿谷、香川が相手をいなし、細かいパスで相手を崩す、アレーがドリブルで持ち上がる(アレーのドリブルは賛否あるところだが今日に限ればシュートで終われたので良しとしたい)柳沢、尾亦がサイドをえぐる。香川の惜しいシュートはすんででクリア、小松のそれは福岡キーパー神山の素晴らしいセーブで防がれた。

 それでも前半の疲労が祟り、十重二十重という重厚な攻めが出来ない。逆に肝を潰すような逆襲も多々。久藤のクロスから一度、久藤自身のボレーで一度、中村北斗から一度、度重なる失点の危機も今日当っていた相澤の好守に救われる。


 ところで試合後の各選手のコメントを見ていると、流れからの攻めもさることながら、セットプレーにも神経を割いていたことがうかがえるのだが、シュート数では12対11とほぼ互角だった両者ながら、セットプレー数は福岡18に対してセレッソ31と差がついている。この差が結局試合の趨勢を決した差だったのだろうか。得点シーンでは古橋はどれ程不調でもセレッソの攻撃の核の一つであり、二人といない貴重なプレスキッカーである事を思い知らされた。

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 さて、甲府が山形を下した為、再び自動昇格権の2位に浮上したセレッソ、水曜には好調な草津を長居に迎える。これに勝てればもう一度流れに乗れるかも知れない。消耗戦から中3日というのは厳しいが、これがJ2だ。
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06/15/08

J2第20節 C大阪3VS3甲府 帰ってきた少年。帰ってきたセレッソ。

前半11分 前田 雅文(甲府)
前半23分 石原 克哉(甲府)
後半4分 オウンゴ−ル(C大阪)
後半8分 香川 真司(C大阪)

後半43分 美尾 敦(甲府)
後半44分 羽田 憲司(C大阪)

 十中八九負け試合だった。守備は最初から最後までボロボロで、ついぞ修正できなかった。それでも引き分けた。つい20時間程前までバンコクで青いユニフォームを着ていたはずの少年が、長居に帰ってきた、ただそれだけでチームは生まれ変わった。

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 先発の11人を見ただけで、セレッソのチーム状態がいかに異常かが判る。アンカーとして機能していた羽田をDFラインに下げなければいけない、チームにフィットしているか疑問符がつく青山をトリプルボランチの一角に入れなければいけない、攻撃への第一歩となるアレーを下げて使わなければいけない。前田、江添、阪田、次々と離脱していくセンターバック。この体を取り繕うのにどれだけの苦労があっただろうか。

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 このパッチ処理だらけの守備陣が、試合開始早々崩壊し始める。山下、柳沢の右サイドが不味い。上がりたい柳沢、カバーで精一杯の山下、このギャップをよく使われていた。空中戦に関しては絶対の強さを持っている山下だが、ラインコントロールに関しては苦しかった。前半途中からは羽田と山下の位置を入れ替える緊急手術。甲府もよく知ったもので水戸、徳島同様に高めから積極的なプレッシングをしかけ、ボランチから後ろの選手相手でもお構い無しで詰めてきた。

 ただでさえ即興で作った陣容であるから、このように攻め込まれると辛い。守備が安定しなくては柳沢、尾亦も本来の力を出せない。尾亦に関しては久々のゲームという事もあってか、前半は大人しいものだった。

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 前半の2失点は、当然の結果と受け止める。ボランチがボランチではなく(アレーのアンカーはもう見たくない!)ラインがラインではないのだから、攻撃を止める事など出来ない。むしろ、よくも2失点で済んだという印象だ。そう、2失点で済んだ、これが大きかった。


 ハーフタイムになると、いつも控えの選手がビブスを着てピッチに出てくるのだが、4人しかいない。仲間とまさかなと話していたのだが、望遠レンズで様子を見ると、足が細い、黒髪の、華奢な少年がいない。確かに流れを変えるなら香川しかいない、だが前日80分以上酷暑の中で走り回った人間が機能するのか。期待と不安を3:7くらいの割合で持って、後半を待った。

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 しかしこの後半がこれほどドラマチックになろうとは思いもしなかった。プレリュードは甲府の凡ミスからだった。なんでもないバックパスがオウンゴールに変わり、1点差。これでほんの僅か「いける」という気持ちが出てきた。

 そしてもう一つの誤算は、香川が思っていたよりもずっとタフなプレーヤーだったということ。勝ちに見放されている甲府がばたつき出したのを彼は見逃さなかった。後半8分、今度はこちらが甲府の守備の穴を突き、香川がキーパーと1対1に。これをループでいなす冷静さは粋などというものではなく、もはや尋常ではない。あっという間の同点劇で1万を超えた観衆が燃えた。


 これで流れが変わり始めた。欠けていた大きな歯車が戻り、セレッソの攻撃が轟音をあげて機能し始めたのだ。香川がボールを持つと、小松が、古橋が、ジェルマーノが、尾亦が、スペースを突かんと駆け出す。足元にばかりボールを要求していた柿谷も香川とのコンビネーションは抜群で、右サイドの攻撃まで活性化した(守備時にもう少し帰陣が速ければもっとよかったのだが…)

 ただし守備の不安定さは相変わらずで、特にアンカー役だったアレーの酷さが目立ってきた。攻撃に出るにもテンポが遅く、守備に回るも戻りが遅い。後半の中盤は切れ味の鋭い攻撃に酔いながら、守備の際にはキモを冷やす展開に。70分以降はノーガードの打ち合いといった様相。柿谷のシュートがポストを叩き、甲府の至近距離からのシュートはバーに嫌われた。

 そんな心臓に悪い展開が、終盤になるとよりビビットになってくる。そして、この均衡は試合終了間際、甲府の流れるようなカウンターによって崩された。うなだれるセレッソイレブン。沈黙するスタジアム。

 だが時間は、もうほんの僅かだが残っていた。そして起死回生のゴールか生まれる。コーナーキックに飛び込んだのは、今日散々辛酸を舐めさせられた羽田だった。体ごと、心ごと、ボールに食らいつくと、ボールはゴールマウスに吸い込まれていった。今度うなだれるのは甲府イレブンの番だ。

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 贅沢を言うなら、ラストのコーナーキックが観てみたかった。主審山西氏は厳密に(悪く言うなら杓子定規に)タイムマネジメントをしていたようだが、あまり良い気分ではない。


 今日の試合、香川がいるといないとではチームのクオリティに雲泥の差があった。しかしこれを是とするか否とするかは問題ではない。セレッソに求められているのは昇格という結果だけで、方法は問われていないからだ。ならば、今はこのチームで勝つことのみを視野にいれよう。勿論それが香川という10代の少年にとって如何に残酷なことか、理解したうえで…。
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06/11/08

J2第19節 徳島2VS0C大阪 今は我慢の季節。

前半4分 ドゥンビア(徳島)
後半23分 ドゥンビア(徳島)

 今日の敗戦を恥じるべきではない、ただ耐えなければならない。香川、尾亦、前田を代表や怪我で欠く。出場停止でここ2節アレー、羽田、ジェルマーノの3ボランチも組めていない。あわせてFW陣も絶不調ときている。これだけコマが欠けてまだ3位にいることがむしろ幸運というくらいだ。

 スタメンにも苦労の跡。失点を防ぐ為4-3-2-1を採用、ボランチの一角には獲得間もない青山が入った。何とか先制、逃げ切りをという意図が感じられる。

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 ところがその願いは僅か4分で打ち砕かれてしまった。徳島の激しいチェックにミスを犯したのは、今まで冷静、堅実な守備でチームをまとめていた羽田だった。相手ミドルは強い雨でスリッピーになった芝の上で跳ねる。反射神経は随一の相澤がファンブル。ドゥンビアはそれを見逃してはくれなかった。


 セレッソのサッカーは思っているよりもずっとシンプルで、人間の基本的な性分に根差したものだ。ポゼッションを高く保ち、その中で先制点を奪い、精神的優位を常にキープして試合をコントロールする。先制点は早いほど良い。

 つまりセレッソに勝つ為には前半からプレッシングを激しくかけ、何が何でも先制し、あとは相手が自滅するのを待てばよい。形はどうあってもいい、先に点をとる。それだけでいいのだ。


 それが証拠に日頃交代は慎重なレヴィークルピが前半21分でカレカを投入し、前線の活性化を図っている。前半での失点はそれ程大きいのだ。

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 カレカは高く設定された徳島の最終ラインの裏を突くなど機能していたが、如何せんフィニッシュの精度を欠いていた。それは古橋にも見られ、より酷いものだった。武器のはずのセットプレーもプレスキッカーが不調ではどうしようもない。

 他のアタッカーも調子が悪い。柿谷はゴール前までボールを運ぶのだがそこから先の思い切りが無い。OFFICIALでは僅かシュート1本となっている。小松はボールが足元に落ち着かず、いつもは不用意とさえ感じられるアレーのオーバーラップも鳴りを潜めた。柳沢のオーバーラップもドゥンビアにスペースを与えるだけで、丹羽に至っては効果的に機能したシーンが皆無だった(ボールがあまりにも回ってこないということもあったが…)つまりセレッソの攻撃パターンのほぼ全てが通用しなかった。


 後半に入ると徳島は務めてゴール前を固め、カウンター中心の戦術に変更してきた。それでもセレッソはポゼッション至上主義を変えない(J's GOAL)セレッソの攻めは相手ゴール前で面白いようにブロックされ、相手カウンターの餌食になっていった。

 泣きっ面に蜂というか、不運は重なる。阪田が自慢の足を痛め、ピッチを去った。前田の前例もあるだけに心配なところだ。

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 この交代によって守備陣に混乱が生じたか、オフサイドトラップのかけ損ねからピンチを招き、またしてもドゥンビアにやられた。


 2失点目以降はさすがにセレッソもミドルを多用するようになったが、どれも宇宙開発ばかりでキーパーのファンブルさえ誘えない。カレカ、古橋、枠内シュートはどれ程だったか。


 最後の交代は青山から濱田へのスイッチ。攻撃時のボール回しを滑らかにする為のものと考えるが、効果は殆ど無かったように映る。

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 唯一の希望は青山だったか。この試合に限って観れば、使い方さえ間違えなければ戦力になるという印象。とにかく体躯が良いのでそれだけでアドバンテージになる。


 とにかく今は全ての流れが悪い。戦力が整うまではひたすら耐える試合が続きそうだ。今のセレッソにそれが出来るのか、正念場なのかもしれない。
posted by 西中島南方 at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06/08/08

J2第18節 C大阪1VS2水戸 再起動せよ。

前半33分 赤星 貴文(水戸)
後半10分 小松 塁(C大阪)
後半23分 荒田 智之(水戸)

 全てのものには終りがある、どんなに強いチームでも永遠に勝ち続けることなど不可能だ。だからいつかはこの日が来ると覚悟していたが、やはり敗戦というのは受け入れ難いものだ。

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 今思い返すとスタメンにも苦労の跡があった。香川がいない、尾亦がいない、アレーも出場停止。今まではチーム内のポジション争い、相手との関係を考えた上でのメンバー選定だったが、今回に関してはパッチワークの結果という印象だ。

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 試合開始からしばらく観ていると、全体のバランスが悪い。左サイドの柿谷は個としては一級品なのだが、香川と比べると「使う」プレーが少ない。ジェルマーノも相棒アレーがいないせいか右への散らしが殆ど無い。右サイドの濱田もやむなくボールサイドに寄ってしまい、結果としてチーム全体が左に傾いてしまった。濱田の空いたスペースには柳沢が入るようになったのだが、J's GOALのインタビューによると水戸の木山監督はそのウラのスペースを狙っていたようだ。

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 前半の失点に関しては不運と不注意が半々というところ。ボールが味方に当ってキーパーが反応できないのは責められないが、そもそも危険な位置でファウルをするのが悪いと言えなくもない。


 それでも前半のセレッソはよくやっていたと思う。古橋が二度あわやというチャンスを作っている。どちらかが決まっていたら、というのは恨み節か。

 注文をつけるなら、攻撃は多少強引なミドルでもシュートで終わってほしかった。ゴール前まで攻めこんでおきながら躊躇、消極的なパスが目立った。ただしそれも看過出来る程度で、ポゼッションはセレッソだった。


 後半が始まって暫くもこの流れは続き、ほんの少しの隙間からゴールをこじ開けることが出来た。これで流れが変わると思っていたが、歪になっていたチームのストレスと水戸の激しいプレッシングが徐々に守備陣の集中力を奪っていったようだ。

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 水戸のプレッシング、組織的な守備は素晴らしいものだった。前半の運動量が後半になっても落ちず、セレッソの攻撃はサイドへサイドへと押しやられていった。パスの出し手、守備の起点であるダブルボランチへのチェックも激しく、後半は水戸のペースだった。そうしてセレッソはミスを犯し、大切な2点目を奪われてしまった。

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 勝ち越しを許して初めて、レヴィークルピが動く。右サイドの攻撃に起点を作る為に酒本、前線の活性化の為にカレカ。

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 酒本は意図通り右サイドを駆け上がり、何度かチャンスを掴むのだが、焦りからか上手くクロス、パスが繋がらない。小松が退いたことでロングボールを当てるパワープレーという選択肢も無くなり、手詰まり感が募る。最後には合流間もない青山をボランチとして投入、チーム得点王ジェルマーノを一列上げるという奇策も実らなかった。古橋の渾身のFKも当っていたキーパー本間に弾かれタイムアップ。

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 最後に書いておかなければいけないことが二つある。一つはジャッジについて。今日のジャッジについては当然不満はある、だがセレッソはただそれだけで敗れたわけではない、いくらかの運と、そして膨大な量の実力が試合の勝敗を決するのだ。だから「審判で苦労した」と言ってもいいが「審判で負けた」とは、よもや言ってはならない。ジャッジは全てのチームに平等なのだ。ホーム、アウェイで差異はあるだろうが、チームの好き嫌いでジャッジが変わることなどあってはいけない。

 そしてもう一つはチームのスタイルについて。今日負けたからといって、決して動じてあれこれと考えてはいけない。今日負けたチームコンセプトと今まで勝ってきたチームコンセプトは全く同じなのだから、このハイペースで勝ち進んできたスタイルを捨ててはいけない。そういうことはもう少し事態が悪くなってから考えること、今はこのスタイルをより素晴らしいものにすることに専心しよう。リーグ戦はまだ半分にも達していない、仮に迷うことがあっても、まだ挽回の余地は十分残っている。
posted by 西中島南方 at 19:44 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

05/31/08

J2第17節 C大阪2VS0愛媛 カレカありがとう、おめでとう。

前半10分 古橋 達弥(C大阪)
後半29分 カレカ(C大阪)


 子供を授かった時の気持ちというのは、それは特別なのもので、他に比べるものが無い。その喜びを仲間が祝い、自らも祝砲を放った。母国を離れ地球の裏側でサッカーを続けるのは想像を絶する辛さだろうが、今日は心休まる一日になったろう。

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 先発に異変があった。香川はフル代表に、柿谷はU-19に召集された、ここまでは計算のうち。ところが尾亦までもウォームアップ中に左膝に違和感を感じ出場が不可能に。急遽丹羽が出場し、リザーブには山下が入った。

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 システムとしてはベースは4-3-3、後輩香川の留守を預かる濱田は守備時にはウイングのように開き、攻撃時はトップ下の位置に移動、古橋、小松とトライアングルを形成する。

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 試合の入り方は無難だったと思う。香川が抜け落ち込みが予想された中盤の運動量は、ジェルマーノやアレーが少し上がり目になる事で補った。ボールポゼッションも高く、合格点の出来。


 先制点はこの流れの中で生まれた。小松が上手くラインの裏を突き、キーパー多田と1対1。決めきれなかったもののボールはこぼれて再び小松、流したところに古橋。

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 古橋はスタメン復帰の2試合で3得点、完全に試合勘を取り戻したようだ。ゴール後のパフォーマンスはカレカに、そして生まれてくるジュニアに向けたゆりかごダンス。実直な古橋には珍しいシーンだ。


 前半の得点シーンはこれだけだったが、双方にあわやという場面があった。愛媛はスピードあるFWが徹底して走り回り、ディフェンスラインが手を焼く。対するセレッソも古橋がフリーキックを直接狙ったり、濱田が珍しいエゴイスティックな突破を図ったり。再三再四チャンスを得るが今日の多田は当っていた。

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 後半はほぼレヴィークルピが描いていたプラン通りだったのではないだろうか。多少のアクシデントはあったものの、イニシアチブは終始セレッソだった。羽田が宮原のケアをすることで少しずつその存在感を消していったのが印象的だ。

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 アクシデントというのは小松の負傷(?)接触でどこかを痛めてしまい、途中でベンチに戻った。代わって入ったのはカレカ、そのままトップに。また途中でカードを貰っていたアレーも下げ、酒本を右サイドに、ボランチをジェルマーノ、羽田で組んだ4-4-2のスタイル。

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 正直に言って、この時、このスタイルで点をとるのは厳しいだろうと感じていた。カレカではポストプレーが出来ずボールが落ち着かない、ハイボールの競り合いでは必ずボール2個分くらいずれるのだ。

 ただし今回はカレカが活躍するシチュエーションが用意されていた。リードを許していた愛媛は前に出る必要があり、後ろにスペースがあった。また酒本、古橋とタテへの推進力を持ったプレーヤーが揃っており、マークが若干緩んでいた。結果としてカレカが一番得意としている足元にボールを納めてのプレーを仕掛ける機会が増えていた。得点機でも古橋、羽田が波状攻撃をかける中、カレカに対するマークはずれている。それでもそのチャンスを逃さないところは素晴らしい。ゴールを求められているポジションの人間がゴールを奪ったのだから、それは手放しで喜ばれるべきものだ。今DVDで試合を観なおしているが、一目散にベンチに駆け込むカレカの姿が印象的だ。


 こうして5月は負け無し、当座のライバルとなる横浜FC、湘南、仙台との差を引き離し、試合の無かった広島との勝ち点差を1に縮めた。試合のクオリティは決して高いとは言えなかったが、ベストメンバーを組めずとも確実に勝てるチームに文句は無い。この流れを少しでも長く持続させたい。

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05/25/08

J2第16節 岐阜0VS5C大阪 蘇生。

前半31分 ジェルマーノ(C大阪)
後半10分 カレカ(C大阪)
後半27分 古橋 達弥(C大阪)
後半32分 古橋 達弥(C大阪)
後半35分 ジェルマーノ(C大阪)


 私が知っているセレッソは、強い者に強く、弱い者に弱かった。選手は一度落ち目になるとリカバリに随分と時間を要した。要するに若干「どんくさい」チームだった。今のセレッソは随分と変わった。強い者にも歯向かい、弱い者も粛々と狩る、いい意味で残酷なチームになった。その上私も含め多くのサポーターから助っ人失格と揶揄されたカレカ、怪我明けの古橋、試合はおろかベンチからも遠ざかっていた濱田がそれぞれ結果を残した。非の打ち所がない試合だった。


 この試合最大の関心事は、言うまでも無く「香川の穴をどう埋めるか」方法は二つあった。一つは今までのシステムを踏襲し、香川のポジションに代役を立てる方法、いま一つは、違うフォーメーション、違うコンセプトのチームを作る方法。

 大抵の場合は前者が選ばれる。計算が立つし、差分は本来のプレーヤーと代役のプレーヤーのそれだけに収まると考えられるからだ(チームプレーが基本のサッカーの場合、実際はそれよりも大きな差が出てしまうのだけれど)

 しかし今年のセレッソは前節でもあった通り、二つのシステムを併用している。香川、柿谷、小松のテクニックが生かせる4-3-2-1が組めなければ4-2-2-2がある。トップの一角がカレカであったのは驚きだったが、今回はタイプの違う小松とのコンビだった。これが今節のプレーに繋がったのではないだろうか。

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 前半、特にPKを得るまでの流れは一進一退だった。セレッソは思っていたよりもクオリティを落とさずに試合に臨んでいたが、岐阜もホームの意地、練磨されたチームの連携がある。第1Qでも手を焼いた片桐はやはり素晴らしいプレーヤーだ。個人でゴールを狙うプレーも危険だが、彼が起点になるプレーでも大いに苦しめられた。ミドルで一、二度、それ以外にも一度厳しい局面があったが、相澤のセーブやシュート精度に助けられた。


 PKを得られたシーンはなんでもない遅攻から生まれた。ゴール前でのひらめきとテンポの良さが相手の守備に穴を作らせた、そしてそれをアレーと柿谷が見逃さなかった。

 一度リードすればこちらのものだ。一ヶ月以上負け知らずなのだから、優位に立った時間帯での立ち振る舞いは判っている。流れは未だ流動的ながら少しずつやりたい事をやりたい様にし始められた。柿谷、古橋は途中からポジションを移動したが、この微調整も上手くいった。前半の残りは攻める岐阜、いなすセレッソという格好。


 後半は二つに分けて話をしたい。3点目を古橋が奪うまで、つまり岐阜が戦意旺盛だった時と、それ以降だ。

 まず岐阜について。大差がついたがそれは岐阜がそれ程のものだったからではない。前半同様後半立ち上がりの岐阜も危険極まりない攻撃を仕掛けてきた。肝を冷やしたのは一度や二度ではない。ただ守備にほんの小さな、僅かな隙間があった、ただそれだけだ。同じような隙間はセレッソにもあった。それを突けたか突けなかったかの違いだ。

 この試合岐阜が作った2度目の隙は後半10分のショートコーナーだった。セレッソの各選手に付いていたマークがずれる。ゴールを決めたのは不振を極めていたカレカ。

 カレカは今年一番の出来だった。個人的にもコンディションが良かったようだし、小松がいることでポストをする必要がなくなった分、生き生きとプレーしていた。ゴールという結果がついてきたことで次節以降にも期待が出てきた。新外人の噂もチラホラ出ているようだが、それも起爆剤になったのだろうか。

 それでも岐阜は攻めの姿勢を崩さなかった。後半で目立ったのはプレスキッカーの梅田。セットプレー、ミドルで寿命を縮めさせてくれた。

 この状況が変わったのはセレッソの今日唯一となった選手交代から。カレカout濱田in

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 この交代で古橋が一列上がり、本職であるゴールゲットに専念できる位置についた。濱田は濱田で久々の出場、ここで結果を残さなければ取り残されるという気持ちもあったろう。かくて攻撃陣の貪欲さはその鋭さを一層増すことになった。3点目を幸運と呼ぶこともできるだろうが、その幸運を手繰り寄せたのは前線の攻撃に対する意識の高さがあったればこそだ。そしてこの3点目で岐阜の心が折れた。


 試合の趨勢を考えればこの3点で過不足はない。ただしリーグ戦において勝ち点差の次に重視されるのは得失点差であり、その次に重んじられているのはゴールの数だ。苦しんで奪った1点も、勢いで奪った1点も等しく1点、それならばこの局面で手をこまねく事は無い。柿谷の見事な突破から古橋の今日2点目となるゴールが生まれ、尾亦の突進がPKを呼んだ。ジェルマーノが件のモーションでPKを決めて0-5。これで随分と貯金が出来た。


 さて、最後に書くべきは岐阜サポーターだ。岐阜もさすがにチームとしての体は瓦解していたが、1点でもかえそう、1ゴールでもあげようという意識は無くなっていなかった。その力になっていたのは紛れも無くサポーターの声だ。0-5になっても声を枯らして応援を続けたサポーターがいたからこそ、ガムシャラに攻撃し続けていたのだ。長良川では今年あと一度対戦が残っているが、彼等の存在がある限り、容易く勝利が出来るとは思わないほうがいいだろう。


 上位陣で取りこぼしをしたのが仙台のみという中、最良の結果を残せたことを、まず喜びたい。ただしそれも今夜限り、J2は長く、道はその半ばだ。
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05/22/08

J2第15節 C大阪2VS1福岡 自在。

前半14分 ジェルマーノ(C大阪)
前半19分 柳楽 智和(福岡)
後半31分 オウンゴ−ル(C大阪)

 湘南戦にあわせてテンションを上げていたのは誰が見ても明らかで、今日の一戦はどれだけそのテンションを維持できるかと注視していたが、やはり調子は下降線、チームとしてのポテンシャルが大幅に下がっていた。また福岡がセレッソ対策を講じていた為に試合は混戦模様を呈していた。それを勝利に導いたのは、春から取り組んでいたシステムの併用策と、怪我から復帰した古橋の個の力だった。


 スタメンは不動のメンバー。アンカーの位置に羽田が復帰し、トリプルボランチの並びが元に戻った。

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 ただしこの試合に関してはこのシステムが通用しなかった。香川、小松という中心線には必ずマンマーク、時には二人以上のブロックが入った。特に小松はこの徹底マークに苦しんでいた。

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 その点でいくと香川はマークを従えるのも慣れたものという雰囲気。ドリブルでスペースを突き相手DFを混乱させる。一瞬の隙を突いてボックスまで進入すると相手はたまらずファウル、PKを獲得した。これをジェルマーノがぎこちないモーションながらもキッチリと決め、幸先の良い出足と期待させた。

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 しかし勝負事はそう簡単に行くものではない。1点ビハインドを負っても福岡の出足は早く、セレッソのパス回しの制度の悪さも手伝って危ない位置でのボールロストやケアレスなプレーを生み出していった。失点自体はセットプレーからの混戦を決められた形だが、そこに至るプロセスはこうした小さなミスやそれを誘発させた福岡の意地が作り出したものだ。かつて知ったる布部、久藤らもセレッソ封じに東奔西走していた。特に久藤には一度いい形でサイドをえぐられている。

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 スコア上はタイであるものの、流れは福岡が握ったまま前半が終わった。後半レヴィークルピがどのような修正策を練ってくるのかと思っていたが、選択はより攻撃的にプレーし、相手をゴール前まで押し込む強気の作戦。守備で機能していた羽田を外し、古橋をトップに据えた。4-3-2-1から4-2-2-2へシフト。

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 ベースとなるシステムは一つで、他のシステムはあくまでオプションというチームは多いが、セレッソは3トップでも2トップでも同じクオリティでプレーが出来る。そして古橋は個として捉えても危険な選手。この二つの要因がプレーエリアを徐々に福岡ゴール前に押し上げていった。後半早々流れの中から古橋が飛び出し好機を演出。

 また古橋が入ったことでセットプレーに俄然迫力が増した。江添には得点となったシーンの前にもドンピシャというボールが来ている。香川も良いキッカーだがキレ、スピード、正確性はまだ古橋に一日の長があるようだ。

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 そう、得点シーンだ。江添の幻のJ初ゴール。あのシーンだけ見れば単なるキーパーのファンブルだったが、それ以前にもセットプレーからさんざっぱらチャンスが生まれていたのだ。前半から飛ばしていた福岡の頭と足が止まり始めた後半半ば頃から、それはより得点の匂いのするものになっていた。あの得点は偶然に見える必然なのだ。


 こうしてセレッソは再びアドバンテージを得られた。そこにきて福岡のハーフナー・マイク投入。細かく繋いでサイドを丹念に突くクリエイティブな攻撃を放棄し、ロングボールを長身の大久保、ハーフナーに当てるだけのシンプルな攻めに切り替えてしまった。正直に言うならばこの選択はセレッソを随分と楽にさせるものだった。長いタテのボールに対処し、スペースがたっぷり生まれているボランチのラインに競り落とせばいいのだから。


 かくて、勝負あり。セレッソは第1クール最終戦を何とか勝利で飾り、自動昇格権である2位で終えることが出来た。4-3-2-1が機能し始め、小松が絶好調になった後半6試合のスパートが効いた格好だが、勿論楽観視は出来ない。これからは香川が代表で抜けるというシーンが生まれてくる(それは夢のような栄誉なのだけれど)香川という絶対の存在が抜けた時、チーム力をどこまで維持できるか、それが今後のカギとなる。

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05/18/08

J2第14節 C大阪2VS0湘南 頑張った!

前半11分 ジェルマーノ(C大阪)
後半44分 小松 塁(C大阪)


 今日は内容よりも結果が求められていた。そして選手達はこの要求に最高の結果で応えてくれた。ただ感謝、ありがとうという言葉しかない。

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 スターティングメンバーに変更は無かったが、システムは今までと違っていた。羽田がいつもの位置を離れ、湘南攻撃のカナメであるアジエルにマンマークにつく。アジエルが右サイドでプレーするので羽田は自然と左サイドでプレーする機会が多かった。

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 羽田に関しては本当によくやったと思う。アジエルに対してスペースと時間を与えなかった。そしていつものシステムから羽田を欠いてなお機能した守備陣もまた賞賛されるべきだ。

 そしてこれは嬉しい誤算なのだけれども、センターに入ったジェルマーノが実に効いていた。両サイドにボールを振り分けたり、単独で攻め上がったり。本職は左ボランチであるけれども、羽田が欠けた時はセンターに入るという選択肢が出来た。

 先制点はそのジェルマーノのひらめきから生まれた。羽田から相手ボランチとディフェンスラインの間のスペースにボールを入れるとそれにジェルマーノが反応、キーパーの位置を確認するとゴール前30メートル程の位置からループシュート。これが決まって幸先の良い出だしとなった。

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 ただしそれで湘南が動じた様子は全く無かった。守備は綺麗に整っていて前線からのチェックが早い。FWまで非常に守備意識が高く、セレッソは前田、江添のラインまでチェイシングで押し込まれるというシーンが目立った。攻撃においては速攻をメインにしながらパスワークも華麗、前4枚の驚異的な速さと連携に手を焼かされた。この試合前まで2位の位置にいたのは伊達ではない。この湘南相手に前半1-0で凌げたのは大きかった。

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 この時点で私には不安があった。システムが4-3-2-1に変わってから後半になると運動量が落ち、2列目とボランチの間にスペースが生まれてしまうのだ。もしこのスペースを生かされれば不味いことになる。

 はたして、不安は的中することになる。セレッソはまるでそれが予定調和のように、いつもどおりに前線と最終ラインが間延びし始めた。湘南はこのスペースを見逃さず有効に使っていた。左サイド尾亦の裏のスペースもよく狙われていた。セレッソにとってはひたすら耐える時間帯が続いた。
 
 それでも失点しなかったのは自らのサッカーに対する自信とリードがあることによる精神的な優位性からと読む。足が止まり始めてもゾーンにはしっかり人数をかけ、アジエルは羽田がピッタリとマーク、攻撃は小松、香川、柿谷のコンビネーションに託す。いささか不恰好ではあるけれど、このスタイルがこの時点でのベストだった。今日の試合レヴィークルピが戦術的を一切使わなかったのがそれを裏付けている。湘南臼井の決定的なシュートがバーを叩いたのも守備ブロックがキチンと出来ていたからと信じよう。


 こうして相手攻撃を耐え、我慢し続けると、さすがの湘南にも疲労の色。僅かながらスペースも生まれだし、柿谷、香川が自由に動けるようになった。試合はカウンターの打ち合いという流れに。

 この終盤の我慢合戦はロスタイムまで続いたが、これに勝ったのはセレッソだった。相手ディフェンスの一瞬の隙を突いて小松が飛び出し、キーパーまで落ち着いていなし2点目、試合の趨勢は決まった。時間稼ぎに藤本を投入する強かさも見せ、見事2-0の勝利。

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 繰り返すが今日の試合は今出来るベストゲームだった。各々が各々で役割を果たした。次節の課題はこのテンションをいかに持続させるかだ。
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05/10/08

J2第13節 草津1VS3C大阪 がんばりました。

前半4分 小松 塁(C大阪)
後半34分 小松 塁(C大阪)
後半38分 ジェルマーノ(C大阪)

後半44分 山崎 渡(草津)


 中三日と中六日、両チームのコンデイションの差がよく出た試合だった。ベースとなるチーム力の差に疲労度が加味されれば、この結果は至極当然。主導権は常にセレッソにあり、いい試合が出来た。失点シーンさえなければ100点だったのだけれど、最後は草津の意地が集中力を切らしていたセレッソ守備陣を破った格好だ。


 先発には本当に待ち焦がれていた左サイドのスペシャリスト、尾亦が戻ってきた。またベンチには古橋が入り、ほぼベストメンバーで試合に臨んだ。

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 日本代表大熊コーチが視察に訪れる中、試合を動かしたのはお目当てであろう香川だった。開始早々のラッシュをいなすとハーフカウンターから左サイドを切り崩し、マークを外していた小松に決めてくださいと言わんばかりの好クロス。これを好調小松が丁寧にゴールして、この試合のペースを握った。

 これ以降、流れは常にセレッソにあった。要因は素早い出足と柿谷のプレースタイルの変化、それに尾亦の存在だ。

 柿谷と香川がスタメンということで、私には少し不安があった。香川と柿谷は常に近い位置でプレーしたがる傾向があり、チームバランスが崩れることがままあった。また柿谷自身あまりピッチを広く使わず個人技に頼るシーンがよく観られたので、攻撃の形が出来ないのではと考えたのだ。

 今日の柿谷は個人技を多用するスタイルこそ相変わらずだったが、攻撃時のポジションなど、流れを閉塞させないように工夫する場面が目立った。ボールキープの技術は香川とともにトップクラスのものを持っているだけに、この"進化"は大きい。

 そして何と言っても尾亦だ。これぞサイドバックというプレーはうなるものがあった。攻撃的にサイドを駆け上がることで相手に脅威を与え続けていたし、守備にあっては帰陣も早く、サイド攻撃を意識した3トップをほぼ封じていた。強いて言えば高田に合えばというアーリークロスが前半にあった程度。スタミナはどうかと思っていたが、無難に動けていた。

 これだけチームが上手く回っていながら、前半は0-1のまま変わらなかった。ただそれだけが悔やまれる。


 後半もシュートシーン、惜しいチャンスが続いていたが、決めきれないシーンが目立った。スタッツを見てもシュート数は17、支配率を考えると物足りない数字だ。


 ゲームを楽にしたのはキャプテン前田の意外なオーバーラップと、最早エースと言ってもいい小松の決定力だった。この試合でも時間を経るにつれ、前線とディフェンスラインの間にスペースが出来、チームがだれるようになったのだが、前田が流れに任せて上手くボックスに進入し、小松の今日2点目のゴールを演出した。長い距離を走るのは辛いが、はまれば素晴らしい結果が待っている。小松は3点目、ジェルマーノのヘデイングシュートを呼んだクロスも供給、3得点全てに絡んだ。


 試合終了間際には古橋を試運転する余裕も。

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 しかし慢心が過ぎたのかロスタイムには余計な失点を献上してしまった。本当に余計な失点だったが、これは次節以降の課題としたい。毎年勝ち点差1、得失点差1に泣いているチームなのだから、1点の重みは重々承知している筈なのだけれど…。


 明日の試合結果がどうなるかによってまた変化するのだが、今日の時点で再び自動昇格権の2位に順位を上げた。この良い流れを切らす事無く第1クールを乗り切り、万全の状態で次のクールへと進みたい。
posted by 西中島南方 at 17:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

05/03/08

J2第11節 C大阪1VS0徳島 晩春の薄氷。

後半19分 小松 塁(C大阪)

 3トップになったセレッソを生で初めて観たが、選手は連戦続きでお疲れ気味、真価を問うことは出来なかった。しかしそんな状態でも負けないということは、ベースがしっかりしているということなんだろうか。

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 テレビで観ると4-3-1-2のように見えるセレッソ、守備の際には4-3-3で並んでいた。

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 この形でボールを奪うと、小松、白谷は相手ラインのニッチに入り込み、香川は中に、ラインとボランチの間に出来たスペースへと動く。だから4-3-1-2に見えたのだ。4-3-3だとジェルマーノ、アレーの攻撃的な部分が引き出され、香川のポジションを問わないプレースタイルも生きる(その分ハードワークになるのだが)

 一方前線の引き出しを多くとった分、中盤が薄い印象が否めない。香川と上手くアジャストしないと前線と中盤の間にだだっ広いスペースが生まれてしまう。

 3人の中盤でそうなのだから、中盤がボールロストした時、例えば今日散見されたアレーのドリブルをカットされた場合などは、途端に形勢が不利になる。そうした際に選手がどのように役割を補い合うかが今後の課題だろう。

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 今日の相手徳島はボランチのダシルバ、FWのドゥンビアと軸がしっかりしていて侮りがたいチームになっていた。昨年から確実にスケールアップをしている。序盤はドゥンビアのスピードだけに頼った単調な攻めをしていたが、ダシルバが香川のマークにある程度成功すると組織的なプレーをするようになった。

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 対するセレッソは前述した通りアレーが絶不調、柳沢も良くない、期待のルーキー白谷も疲れからから見せ場は作るものの最後の壁が破れない。右サイドがそうであったので自ずと攻撃は左サイドに偏っていったが、キーマンの香川へのプレッシャーが尋常ではなく(それでも前半最大の見せ場だったループシュートを放っているのはさすがとしか言えない)攻守ともに歯車が回らない、全く消化不良の前半だった。


 後半、白谷の疲労が極限に達したところで柿谷が投入される。

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 柿谷の足技は確かに上手い。しかし4-3-3のサイドプレーヤーには運動量が不可欠、足元にばかりボールを要求していては相手ディフェンスは破れない。足元へのパス、中央突破ばかりが目立ち攻撃が鈍化することもしばしば…。

 そんな柿谷だが上手くスペースに侵攻すればストロングポイントであるテクニックがグッと生きてくる。得点シーンでの小松へのクロスはやや正確性を欠いていたが、回転をかけたボールは相手GK島津のファンブルを誘い、小松の足元に上手く収まった。無人のゴールにボールが流し込まれ、この試合唯一のゴールが生まれた。


 ただしこの後がいけない。上手くリードを守るのか、2点目を入れてトドメを刺すのか、チームの意思統一にズレが生じていた。ボランチと前線の間に広いスペースが出来、同点に持ち込もうと一丸になって攻め立ててくる徳島に主導権を握られてしまった。万事休すかと思われたドゥンビアと山本の1対1はジェルマーノの決死のカバーで救われたが、劣勢は変わらず。

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 この状況を打開せんととられた策は、カウンター要員の追加による抑止力の増強。羽田を下げてカレカ投入、4-4-2にシステムチェンジ。

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 しかしレヴイーが意図していたような効果が表れたのかは疑問だ。カレカもスペースへの動きが乏しく、スピード感のあるプレーも少ない。結果として8人のプレーヤーが自陣ゴール前に釘付けとなってしまった。セットプレーで競り負けたり、簡単なパスをミスしたり。山本が飛び出しゴールが無人になった時はまたしてもジェルマーノがカバーした。5分以上に感じられた長いロスタイムも何とか凌ぎ(柿谷があっさりとボールを手放してしまった時は頭を抱えたが)ようやく勝利にありついた。


 次節は休みの為なんとしても勝っておきたかったこの試合、体裁は悪かったが結果は残した。苦しい期間が続くが、今は昇格に向けて勝ち点を重ねた事を喜ぼう。週末には昨季煮え湯を飲まされたアウェー草津戦が待っている、今度はこちらが苦しめる番だ。
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