でも、それでも、私は(そして大多数のセレサポ)は、何にも増してチームを愛しているし、その為に何をすべきか、考えずにはいられない。
何があるのか判らないまま、ただ前日にネットで「来い」と言われただけで、決して狭くは無い会議室がすし詰めになったのは、それほど今この状態が不味いものだと、多くの人間が感じている、その何よりの証拠だろう。
しかし今のフロントは、サポーターと比べて、あまりに危機感が無さ過ぎる。やる事なす事、すべてが真摯ではなく、どうすれば適当にお客をあしらえるのか、程度にしか考えていないかのようだ。
時間の12時30分。会議室にやって来たのは、社長ではなく、まだ若さの残るマネージャーだった。何を問いただしても「判らない」「発言できない」の一点張りで、まるで要領を得ない。最後になってようやく社長に談判する事を約束したが、あまりにフラストレーションの溜まる二時間だった。中座した人もいたが、その人達を責める気になれない。
これはマネージャー氏の能力不足だけが問題なのではない。こんな対応で十分だと感じたフロントトップの意識の方が、遥かに重病と言っていい。
実はSBでは、この試合応援ボイコットを行うのかどうか、最後まで迷っていた。選手に罪は無い、などとは言えないけれども、選手だけが悪いわけではない。ならば応援を止める行為は筋違いではないかと。
しかしこの応対で、正直「キレた」スタジアム外でどんな圧力をかけても、まるで効果が無い。それどころか溝が深まっていくだけだということがはっきりしたからだ。
さすがに完全ボイコットは寂しいと、せめて選手のコールだけはする事になったが、この日のスタジアムは、SB以外も、明らかに異常だった。逆さに張られたダンマク、外された大旗、代わりに現れた様々なダンマク、ゲーフラ。
散発の応援、静かなはずなのに、トゲトゲしい雰囲気。まるでいつもの試合ではない。異様な空気がイレブンを萎縮させたのか、それともこれが実力なのか、0-1の敗戦に、ますますスタジアムは殺気を帯びてきた。
そこに来て、社長のあの会見だ。社長にはせめてあんな有体の文章の棒読みだけはして欲しくなかった。しかし現実はアレだ。そこで流れは決まった。
私は自宅に戻って仕事をしなくてはいけなかったが、ギリギリまでスタジアムにいた。皆の決死の覚悟を見て、じゃあ用事があるので、なんて軽く言えなかった。
サポーターは連携し、スタジアムに5ヶ所ある出入り口を全て塞いだ。私はメインスタンド中央、あの降格が決まった試合の日、社長が紫煙を燻らせていた場所にいた。堂々と出てきて、キチンと自分の口で事情を説明するかも、という淡い期待というか、希望のようなものがあったからだ。
しかし私のいる間、社長はおろか、社員でさえ、サポーターの前に姿を現さなかった。タイムアップで自宅にもどった後暫くして、社長が裏門から脱出を図ったこと、見つかって急遽説明会を開いたが、相変わらずの答弁に終始したことを知った。そして、情けなくて、切なくなて、少し下を向いた。
一晩経つと、スポーツ紙各紙がこぞってこの話題を取り上げていた。サンスポ、大阪ニッカン、デイリー面白おかしく書いているところばかりかと思ったけれど、かなり状況を把握して書かれたものもあって驚いた。ブログが更新もしていないのに凄いアクセス数なのにも驚いたけれど。
この騒動は、クルピ(カルビだっけ?)が余程短期間で結果を出すか、フロントが血を流すかしなければ、暫く終わらないだろう。19日もこんな調子なら、長期化するかもしれない。
しかしここで周囲からの批判を恐れたり、逆にストレスを発散するためだけの闘争を行ってはいけない。各自ビジョンは違うだろうが、セレッソの為に何ができるか、セレッソには何が必要なのかを忘れずに、長い騒動になることを覚悟しているべきだ。
そしてそのノルマが達成されれば、速やかに、いつもの、牧歌的で、どうしようもないくらいのほほんとしたサポーターに戻ろう。正直三十路のおっさんにはキツイが、私もそれなりにはがんばらせてもらうつもりだ。
我々コンササポは昨期末、柳下監督を見殺しにしてしまっただけでなく、今のあんなべたべたJ2サッカーでたまたま勝ちを重ねていることにすっかり有頂天になって、あの一件について社長を含めフロントに対して詰め寄る姿勢などみじんもないばかりか、もっぱら浮かれまくっている始末だ。
柳下更迭に対してろくな抗議活動もせずに、何回かお話し合いをしてあっさり納得してしまうという、どこまでも筋を通すことに固執しないコンササポ世論に大きな絶望感を抱いている。その点、あなた方は戦うことを恐れずに、その姿勢を貫き、自分たちの納得できるチームづくりのもとに本気でサポートできるチームを後押ししてください。遠方から応援しています。
でも、アマチュア体質に汚れきったフロントの問題は、決してセレッソだけの問題ではないんですよね。フロンターレも今でこそ優勝争いをしていてACLでも頑張ってくれていますが、以前は親方親会社体質丸出しで降格まで落ちていった時期もあり、当時は相当苦労しました。よそのクラブを見ても、西のF市のクラブや北のS市のクラブ、Y市のビッグクラブ、I市の汐留電波屋植民地にあるクラブなど、フロントに巣食う腰掛社員の無責任さに翻弄されているクラブが本当に多いんですよね。
その点でも、サッカーに限らずプロスポーツクラブ経営では日本と欧州の間の差はまだまだ果てしなく大きいような気がします。でも、だからといって絶望していては何も変わらないんですよね。まだまだスポーツ経営における日本人の全体的な自立意識は低いのが実情ですが、そんな中でセレッソサポの皆さんがちょうど今大きな声を出して改善を求めていることは、日本のこれからのクラブ経営の点から極めて大事なことだと思います。そんなセレッソサポの皆さんを、私も応援したいです。我々サポ同士もお互い意識を高め合って、これからのJリーグを良きものにしていきましょう。では。。。
私も札幌戦、メインスタンドで観戦していました。しかし、掲載されている写真ののぼりを見て”そちらの方も”物凄く不快な気持ちにさせられました。
あんなのぼりを見て、ハーフタイムに警備員ともめているサポを見て、選手のモチベーションの低下が気になったのです。
それに都並前監督への義理人情論、出原社長一人への”つるしあげ裁判”に話がすりかわった気がしました。
ヒステリックな批判、何百人ものサポが社長の退路をたつように待ち伏せをする、
それが本当に”セレッソのためにできること”なんでしょうか?
特にサポが退路をたつために分かれて待ち伏せるという話は、失礼ですがそこまでいくと恐いです。子供も行ける安心できるスタジアムの理想とは程遠いのではないでしょうか。
権力者の横暴に抗議するためにはデモをするという手段がありますが、それとは状況が異なる気がしてなりません。
出原社長一人対何百人ですから。
私も出原社長の行動には理解できないことが多いです。根本的に”逃げ癖”のある人なんだろうな、と思ってしまいます。
ただ、感情論で全否定はしたくありません。
非礼で都並さんを解任したのは猛省すべき点でしょうが、まだ昇格をあきらめてないから”動いた”と捉えたいです。
昨年、西中島さんは皆が”塚田叩き”をしているとき批判は最小限にとどめられ、”批判”は終わってからでもできる、と応援重視のような日記を書かれていましたよね。
私はその姿勢に感銘を受けました。
今こそそのときではないでしょうか。
ですが、今回の件の日記は感情的になりすぎてられないでしょうか。
”キレた””HPで前日にこいとよびつけられた(そこまで悪意に捉えることはないでしょう)”
など、非常にヒステリックな文章に感じています。
プロのライターになられたのなら(おめでとうございます)、余計に客観的な文章を心がけるべきだと思います。
(ここは西中島さんご自身のプログなので感情的文章もありかもしれませんが)
最後に、
これだけのサポの怒りが爆発した、その様子がスポーツ紙で取り上げられた、出原さんはもう”制裁”を受けたのではないでしょうか。
これ以上、いくら権力者といえど多勢に無勢でやるとそれは”いじめ”です。
人は何歳になっても変われるものではないでしょうか。
これで出原さんが変わらなかったらまた正式な形で抗議すればいい。
(これで懲りずに変わらなければ、ホントあの人は腐っています)
それとも西中島さんはやはり出原さんが辞めるまでこういう日記を書かれるのですか?
辞められたらそれで満足なのですか?
だとしたら、残念なんですがこのプログに訪れることは減りそうです。
私は純粋にセレッソを愛する冷静なライターとしての西中島さんの文章を楽しみにしていたので。
まだ、結果が出ていない。
これだけサポの怒りを買う行為の多い社長だけど、今回の件が昇格への足がかりになるかもしれない。
だから私は批判は後回しにして今は昇格に向け選手たちを応援します。
私はスタジアムに不快な書き込みや揉め事を見に行ってるわけじゃない、純粋にサッカーが見たい!
以上、大変失礼なことばかり書きました。
ご不快な思いもしたかと思うのですが、西中島さんのやられてることもセレッソ愛から、私がこんなことを思うのもセレッソ愛から、互いにセレッソを思うものとしてお許しいただければ幸いです。
失礼いたします。