高さ、強さ、スピード、引き出しの多さ、冷静さ。どれも並のFWより、ずっとずっと秀でている。このバランスの良さ、どこからでもどんな形からでも点が取れる能力が、小松の強さなんだ。
ただ残念なことに、小松は誰よりも才覚に恵まれすぎて、その全てを生かしきれなかった。
ゴールへの嗅覚や仲間との関係づくり、精神的な面までコントロールして試合に望んだ播戸とは正反対。少しシャイな性格が、足を引っ張ってしまったんだろうか。
それでも、小松はここぞという時、本当の力を出してくれる。ホームの仙台戦では敗色濃厚だったチームを救ったし、ACL R8のアウェイでも一矢報いるゴール。去年だって、アウェー川崎戦での高速カウンターが決まらなければ、セレッソはアジアの舞台に出られなかったんだからね。
このシンの強さが、フロンターレの新しい力になる、本当に厄介だ。俺が認める最高のストライカー、今までのセレッソでの活躍に、心から感謝するよ。新しい舞台で、もっともっと輝いて、世界中に名を広めて欲しい。寂しくなるけれど、今は笑顔で。バイバイ。
【セレッソの最新記事】