バルセロナがどうとか、海外サッカーがどうとかいう問題ではなく、自分の心のなかに理由があると理解している。CWCに参加しているどのチームに対しても、その全てを知っているわけではないから、入り込めなかったんだ。サポーターでないチームに対してのめり込めるほどの精神を持ち合わせていないから。
俺の考えるサッカーというのは、それはもう、その人生のすべて。生きている全ての時間がサッカーなんだ。
仕事をしているのはチケット代を捻出するため。休みは、試合日にあわせて。前日はワクワクして寝られない。当日はいつもより早く起きる。グッズを詰め込んで、レプリカを着て、スタジアムには小走りに。試合中は我を忘れ、試合後も興奮が収まらず、次の日は体がガタガタで仕事ができない。
そういう生活を幸せと感じられるチームがあって、そのチームと心を共にして、それがサッカーをするということ。
だから、どのチームも応援できないでいたんだ。
ある意味では不幸なのかもしれないけれど、少なくとも自分の心のなかでは、こういうチーム、セレッソ大阪という存在に出会えて、ありがたいと思っているよ。