head

▲PAGE TOP

Blog Restart!
bn_hikkoshi.jpg
O lunatico amou futebol RSS(新しいブログはこちらから)

Sat 24 Sep 2011

2011 J1 第27節 C大阪6VS0山形 キンチョウの悪魔は死んだ。

前半24分 播戸 竜二(C大阪)
前半28分 藤本 康太(C大阪)
後半1分 酒本 憲幸(C大阪)
後半4分 扇原 貴宏(C大阪)
後半40分 ファビオ ロペス(C大阪)
後半42分 大竹 洋平(PK)(C大阪)




たまに死にたくなる時がある。

幸せで幸せで、もうこれ以上幸せになることなんてありえないと感じた時に、今日死んでも満足だよと思うんだ。

でも、困ったよな、この4試合で3試合が、死にたくなるくらい幸せな試合なんだもの。魂がいくつあっても足りはしない。

DSC_912801.jpg


スタメンを知った時は、怒りで心が震えたものだ。清武がU-22代表戦で酷使された挙句に右足を負傷、全治2週間との診断。ACL QF 2nd legにも出られないことがほぼ確定したのだから。代わってキム・ボギョンが一列上がり、ボランチは中後と、これまた二日前の五輪予選で活躍した扇原。センターバックも藤本がスタメン、上本がベンチ。先発が予想された大竹はベンチスタートになった。

field-2011-09-23-00.gif


立ち上がりは山形との試合らしい重苦しい感覚。守備が固く、イライラする。攻撃は手数をかけず、大久保に当てて押し上げを待つ形しか無かったのでそれ程脅威ではないのだけれど、先に点をとられれば試合はグッと難しいものになっていたはずだ。
DSC_877901.jpg


だから前半半ばに生まれた播戸のゴールには千金の価値がある。それを呼び込んだファビオ・ロペスの飛び出しと正確なクロスもそれと同等か、それ以上の値段がつく。この二人は地球半周分も離れたところで、バラバラの年に生まれたというのに、まるで双子のように惹かれあうものがあるのだな。
DSC_882301.jpg


さあ、ゴールショーの幕が上がった。立て続けに追加点だ。左サイドからのコーナーキックに藤本のヘッドが火を吹く。マークしていたのは前田だったから、やり方は知っているはずなのだけれど、うまくフリーになってくれた。
DSC_887601.jpg


この2点が先行逃げ切りしかプランのない山形に与えたダメージは計り知れない。選手達から躍動感がパタリと消えてしまった。桜色のプレーヤー達は一足早く現れた黄色い秋の林の中を生き生きとすり抜けていく。ボールを奪うにも素早く、よく集中しているからボールロストも少ない。本当に過酷な日程を経てきたのかと信じられないくらい、よい動きをしていた。前半2-0は妥当なスコア。


山形にチャンスがあるとすればハーフタイムだった。激を飛ばし、プランを変更し、選手の気持ちを切り替えさせれば得点が生まれるかもしれない。1点とれば、1点とられれば、流れは変る。実際3点差を逆転したチームがいるのだから、安穏としてはいられない。

セレッソの選手達はよくやってくれた。後半立ち上がりの2ゴールは、山形の戦意を完全に削ぎ、試合を祝祭に変えるものだった。後半1分には右サイドからのフリーキックに藤本。今度はニアですらせてボールを流し込む。期待に応える2ゴール。
DSC_891601.jpg


その直後には身体的にキツイはずのU-22代表扇原が長い距離を移動して左サイドを崩し、憎たらしいほど冷静にゴール。
DSC_893401.jpg


前田もよほどこたえたのだろう、セットプレーごとに藤本に何かをつぶやいていた。後の祭りなのだけれどね。
DSC_897101.jpg



4点とれば、大丈夫。レヴィーはチームバランスを考えながら交代カードを切る。後半13分には体調が万全ではない茂庭を下げて上本、上本は茂庭を笑顔で迎えていた。

field-2011-09-23-2nd-13.gif
後半13分


後半19分にはチームの潤滑油として働いていた倉田に休養を用意。代わって入るのは大竹。

field-2011-09-23-2nd-19.gif
後半19分


この後の試合の流れは、セレッソの一方的なもので、守っていたシーンの記憶が殆ど無い。中盤から前が上手くプレッシングしているからいい位置でボールが奪えるし、選手の距離がいい上に個々の技量に優っているから、ボールを奪われない。チャレンジしたパスもよく決まる。下村のシュートは見事だったけれど、キム・ジンヒョンが素晴らしい反応で防いでくれた。

field-2011-09-23-2nd-25.gif
後半25分、肩を痛めているキム・ボギョンを下げて黒木


5点目のゴールは、セレッソに関わる全ての人々が待ち望んでいたもの。チームの為に労を厭わず、皆に上質のラストパスを送り続けた勤勉なブラジル人を、神は見捨てはしない。ファビオ・ロペス、混戦からキーパーと1対1を冷静に決め、チームメイトとのパフォーマンスを情熱的にやってのけた!
DSC_901901.jpg


DSC_903601.jpg
我がゴールのように喜ぶ播戸に、播戸が決めたかのように駆け寄るファビオ



さあ、シメと行こう。東京のメッシ、キンチョウスタジアムのアウェーゴールを初めて奪った男は、セレッソに来てもキンチョウに愛される存在だった。左サイドのライン上を綱渡りのようにドリブル、山形はたまらずファウルでPK奪取。本人が冷静に決めて、この最高級のフルコースが終わった。大竹選手、セレッソにようこそ。
DSC_908301.jpg




大黒柱の清武が抜けた中で6-0。大竹がチームの流れに加わり、後はゴールだけだったファビオ・ロペスも結果を出した。これで文句を言えばバチが当たるんじゃないかい?キンチョウに居座っていた悪魔は夏の暑さにやられて死んだ。後は、いつもどおりにやるだけさ。

DSC_916001.jpg
posted by 西中島南方 at 01:02 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
山形戦、お疲れさまでした。
いやー、バンちゃん、コータのヘッドと写真、かぶっちゃい
ましたね…あ、扇原に抱きつく倉シューも…。(^^;)
いつもブログを書く前は他の方のブログをチェックしない
もので…スミマセン。

でも同じシーンでも撮る角度や撮影者の方による違いが
あって面白いですし勉強になりますね。
Posted by GOING! at 2011年09月25日 13:37
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※西中島が気付くまでしばらくお待ち下さい

この記事へのトラックバック