病気のせいで心が定まらないせいもあるが、実にいろんなことをタネにして生きてきた。製本をしたり、弁当を作ったり、文章を書いたり、ホームページを作ったり、本の仕入れをしたり、フィギュアを陳列したり「黒人熟女ボボブラジリアーナ」を売ったり。真っ当な仕事からウサン臭い業態までくだらない笑い話が一年分作れるくらい、本当にたくさんの経験をした。
おかげで器用貧乏ここに極まるという現状。使えるソフト、Dreamweaver、Flash、Photoshop、Illustrator、Fireworks、昔はホームページビルダーも使ってたな(汗 マクロは組めないけどちょっとだけならExcelとWord、Powerpointも、現像ソフトはCapture FX2、フリーの音楽編集ソフトもいじれるし、1トンくらいある製本機とか断裁機も動かせる。得意料理はチャーハンと麻婆豆腐とクッキー。自分でも何やってるんだかわからない。
今では殆ど使わないスキルとかもあるけれど、ただ言えるのは、今自分が生きていて、仕事まであることに幸せを感じているし、くだらないと思うようなこと、そのどれか一つでも欠けていたらそんな自分にはなれなかっただろうということ。
よく無駄なことをした、つまらない時間を過ごしたという人がいるけれど、本当の無駄というのは、なかなか体験できない。どんな小さな事でも、何かしらの教訓を与えてくれたりする。そしてそれが意外なところで結びつく。
だから生きている、というのは、それ自体がなかなかに面白い。あと10年したら、オレはもっとたくさんの何かを得て、今よりも珍妙な生活をしているんじゃなかろうか。楽しみだ。