後半44分 高地 系治(鳥栖)
後半44分 高地 系治(鳥栖)
ロスタイムの失点があまりに劇的だったからクローズアップされにくいかもしれないが、この結末は(スコアだけなら)ある程度予想できた。今期のセレッソの悪い部分がよく出ていた試合だった。無駄なカードで主力が出場できなかったり、退場してしまったり、選手交代が効果的でなかったり。もしチアゴが前節カードをもらっていなかったら、もし乾が不必要な異議をとなえなかったら、前がかりになっている鳥栖の裏を狙えるFWをサブに入れていたら…。
あまり長く書けないので、簡潔に。スタメンとベンチ。チアゴが出場停止の為、マルチネスとコンビを組むのは山口。ブルーノが初ベンチ。
試合開始時
序盤はセレッソのペース、タイトルを取るのだという意識がよく出ていた。船山の素晴らしいゴール以外にもいくつかいいシーンがあった。ここでたたみかけていられればよかったのだけれど。
しかしその後は鳥栖ペース。マルチネスのラインまでプレスがかかっていて、一度相手に決定機を与えている(山田がシュートを枠外に外して事無きを得る)岸野監督への想いが強すぎるのか、鳥栖は最後のつめに甘さを見せていた。この時間帯はセレッソの守備も粘り強かった。藤本はハーフナー・マイクをよく抑えていたし、キム・ジンヒョンも当たっていた。
後半16分には、予定通りの小松からカイオへのスイッチ。
後半16分
しかし直後に思わぬ展開が待っていた。乾が不必要なファールでカードをもらうと、主審岡部に抗議、これが審判に対する異議ととられ立て続けにカードを頂戴し、残り20分のところで退場してしまう。ここからセレッソは守備一辺倒になる。
後半28分
この1点を守るという意識が統一されたことで、ある程度鳥栖の攻撃を跳ね返してはいたが、もしキム・ジンヒョンの出来が悪ければ、とうの昔に試合をひっくり返されてもおかしくない流れだった。
試合終了間際のブルーノ投入は、もっと前の位置で相手の攻撃の芽を潰したいというレヴィー・クルピの意図があったのだと思われる。
後半42分
しかしここで投入しなくてはいけなかったのがブルーノだったのはいかにも厳しい。怪我で黒木を欠き、カードでチアゴが外れ、船山を下げれば前線のプレスが効かなくなる。理屈は判るのだが、結果は最悪だった。右サイドは連携がとれず、ゴール前に広大なスペースを作ってしまい、立て続けに失点。J2優勝も、賞金2000万も、勝ち点も、何もかも消し飛んだ。終いにはキム・ジンヒョンまで異議で退場してしまう。丹野にとっては不本意なJ初出場だったろう。
もう二度とJ2に落ちないようにするためには、不必要なカードで出場停止を食らわないこと、もしそうなっても揺らがない守備力、集中力を保つことを念頭に置かねばならない。今はただ猛省だ。
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