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Wed 02 Sep 2009

J2 第37節 富山0VS1C大阪 3421422243214311。

後半16分 香川 真司(C大阪)


ああ、なんて辛い戦いだ。ガチガチのマーキングに苦しみ、すばやいカウンターに苦しみ、相手キーパーの奮闘に苦しめられ、退場者に目を覆った。でも、それでも勝てた。3人の交代枠を全て使い、3回のシステムチェンジを行い、富山の壁を突破した。


スタメン、ベンチは前節と変わらず。ボランチの二人船山と濱田、それに香川、乾、カイオの前線がどれ程動けるかが戦前のポイントだった。

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試合開始時


試合開始直後はセレッソペース、いい形で入ったかに思えたのだが、富山がハードマークでセレッソの攻撃を封じると、いい形のカウンターを見せるようになり、ポゼッションしながら決定機が作れないというもどかしい流れになってしまった。前半の15分くらいから向こうはずっと富山のペースだった。香川や乾がいかにスーパーな存在であったとしても、スペースも時間も与えられないのでは仕事ができない。

打開策は思い切ったものだった。前半35分の時点でシステムチェンジを伴う選手交代、しかも下がったのは守備の中心チアゴ。レヴィー・クルピの苛立ちが画面を通じても感じられる交代だった。代わって入った小松はカイオと2トップを組み、前線に高さと強引さを加えた。小松自身も交代直後に一度、いいチャンスを作っている。

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前半35分


それでもゴールに近いプレーをしていたのは富山だった。しっかりした守備とすばやい攻撃はセレッソとの相性が良い(セレッソにとっては最悪の組み合わせ)決定力の無さとキム・ジンヒョンの体を張ったプレーに助けられたが、冷や汗が止まらない。


後半、私は富山の運動量に注視していた。この堅い守備システムがどれだけ機能し続けられるのか。もし90分間続けられたら、セレッソが得点できる確立は限りなく0に近づくだろう。

しかし幸いにも、セレッソの攻撃陣は少しずつ空間と時間を与えられていった。最初にらしいプレーをしたのは香川だった。左サイドを長躯し、相手が戻る前に攻撃をシュートやクロスまで持っていく。カイオがボールが納まらない為にポジションを下げてしまい、バランスを崩したが、それでも前半よりはずっとましな内容だった。

そうして、この試合唯一のゴールが生まれる。香川と乾の美しいワンツー、思い切ったシュート、最もセレッソらしい瞬間だった。


そこからは神経が磨り減るような、監督同士の駆け引き。富山楚輪監督はフレッシュで、スピードに長けたアタッカーを矢継ぎ早にピッチに送り込む。レヴィー・クルピはバイタルエリアの強化の為に2度目のシステムチェンジ。4-3-2-1の中心に黒木を置き、攻撃の芽を摘み取る。

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後半33分


黒木の存在感は素晴らしく、前節同様相手の攻撃をうまく跳ね除けていた。このまま何事も無ければ、もっと楽に試合終了の笛を聞けただろう。しかし前田がこの日2枚目のイエローをもらい、退場してしまう。

ただ前田の2枚目のイエローは責められない。あのシチュエーションでかわされていたら、同点になる可能性は十分にあった。むしろ1枚目がプレーとは無関係の、まったく不必要なものだったのが悔やまれる。

この時、セレッソのベンチに江添が控えていたのは幸いだった。経験豊かなディフェンダーはセレッソ守備陣に安定感をもたらす。後は香川と小松のキープ力を生かし、何とかフィニッシュ、無事2連勝となった。

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後半40分



さて、次は甲府戦だ。ひょっとしたら私が今年観られる最後の試合かもしれない。力強いセレッソを堪能し、勇気をもって療養にあたりたい。昇格の為にも負けられない一戦。今から胸が高鳴る。
posted by 西中島南方 at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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