こいつの一番いいところはAPS-Cでありながら高感度に強いというところ。普通はセンサーサイズと高感度の強さはトレード関係で、デカイセンサーのD3xやD3H、D700(キヤノンなら1Ds Mark Vや5D MarkU)の方が夜や屋内といった暗い場所ではノイズが少ないのだけれど、D7000(と、同じソニー製センサーを使っているペンタックスK-5)はこのコンパクトさで暗所でも低ノイズ。ソニーが自前で作ったα55がトランスルーセントミラー・テクノロジーを採用したために光学性能や高感度での画質を落としてしまったのは皮肉な話だ。
しかもレンズの焦点距離が1.5倍になるので、望遠に強い。つまり夜のスポーツを撮影するのにピッタリというわけ。今年から写真が良くなったのは腕というよりカメラによるところが大きい、残念ながら。
最近は今までに増して食べ物を撮っているけれど、雰囲気のいい照明が暗めのお店でもこんな感じ(ISO3200でもwebや普通のL版くらいなら大丈夫)
随分明るく補正しているけれど、それでもここまでがんばる。もう西京極も怖くない!
欠点は、連写がきかないところ。確かに秒間6コマなんだけれど、それは最初の2、3秒で、すぐにバッファが無くなって「息切れ」してしまう。まあサッカーだと2秒強=12コマ〜15コマくらいあればそんなに外すことはないから、大丈夫といえばそうなんだけれど、いい絵が撮れるのか少し怖い時もある。ちなみに前述のα55は秒間10コマというとんでもない連写が可能だが、1600万画素でそれだけバカバカ撮っていたらやはり息切れする。ファイルサイズも大きいから、1T、2TのHDDはあったほうがいいかな。
逆に言うと、それくらいしか欠点は無い。ボディはD300sや7D、50Dより軽くコンパクトだし、D90や60Dよりも剛性が強い(らしい、カメラをそんなに痛めつけたことがないから知らない)バリアングルモニターではないけれど、その分背面の液晶は大きく見やすい。35mm f/1.8Gや50mm f/1.8Gなんて単焦点をつければ女性でも楽しく、いい写真が撮れる、はず。35mm f/1.8Gも50mm f/1.8Gも持ってないからアレだけど、35mm f2Dしか持ってないからアレだけど。
まあこれくらいいいカメラ使ったら、逆に余程しないと変な写真は撮れない。そんなカメラが8万円台ってのはすごいな。