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09/11/10

J1 第22節 セレッソ大阪1VS1広島 茂庭、プロの仕事。

後半12分 清武 弘嗣(C大阪)
後半19分 槙野 智章(広島・PK)


キックオフ時の大阪の気温は35℃。こんな環境でサッカーなんて気が触れているとしか思えない。観ているだけでグロッキーだったのに、堅守を支えるセンターバックコンビ、茂庭と上本は最後まで集中して広島の攻撃を耐えしのいだ。選手交代が後手に回り、中盤が機能しなくなっても、二人は愚直に、ただひたすら自分の仕事を貫徹した。普段は軽口を叩くような男が、ピッチに倒れこむまで頑張ってくれた。今の二人には間違いなくセレッソの魂が宿っている。
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スタメンとベンチは大宮戦と変わらず。天皇杯で結果を残した永井だったが、まだ小松、播戸を驚かせるような存在ではないのか。

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立ち上がりは両チームともに手探りといった印象だった。このコンディションで無理をすれば後半まで持たないのは明らかだったから、これは致し方ない。味方を追い越す動きだとか、豊富な運動量などという言葉は、あまり出てこない。ただ一人丸橋が異様なほどキレを見せていたが、他の選手は少し自重気味。

責めるところがあるとすれば、なぜ水曜日に試合だった広島と、日曜日に試合だったセレッソが仲良く単調なプレーをしていたのかというところ。ポゼッションを上げて、ボールを回して、相手のスタミナを奪うでもなく、飛ばして出鼻をくじくでもなく、普通にお付き合いをしてしまった。それが悔やまれる。特に攻撃陣は淡白で、シュート数は17本だったものの、あまり胸躍るような場面には出会えなかった。
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乾はお疲れ気味?


守備に関しては、うまくやっていたと思う。前述したが、特に茂庭には心打たれた。相手は1トップの山崎が運動量でかき回して守備のギャップを作ったところに2列目以降が飛び出してくるというスタイルだったが、その山崎に殆ど仕事をさせなかった。並のディフェンダーならちぎられそうな場面でも追いつき、粘り、耐えて、跳ね返した。そのなんと頼もしいこと!
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前半は殆ど見所なく終了。後半集中力が切れたほうが負けという流れだった。


後半の立ち上がりに、攻撃陣がやっとうまく機能し始める。マルチネスを起点に乾が二度ラインの裏を取った。しかしそのどちらもがゴールに結びつかず。

そんな悪い流れの中、先制点が意外な形で生まれた。左サイドからの何でもないセットプレー、広島がオフサイドトラップをかけたかわずかにラインを上げたのだが、これが失敗。清武がフリーになって、丸橋のキックもドンピシャ。この試合僅かなピンチも好セーブで防いでいた相手GK西川も反応しきれずにゴール!
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線審に抗議


ここまでは不恰好ながらいい形が作れていた。相手の攻撃を耐えて、悪いなりにも点がとれたのだから、後は相手をいなせばいい、そのはずだった。しかし広島は選手交代でチームの運動量をうまく保ち、セレッソに対してプレッシャーをかけ続けることに成功する。対するこちらのベンチは動かない。そうするうちに少しずつ前からのチェイシングが弱まり始めた。

同点に追いつかれたPKも相手のロングボールに反応が遅れたもので、ファウルをとられたキーパーの松井もあれが精一杯だったと思う。上本の後ろではあったけれど、上本が対応出来ないということは、他の誰でも無理だということ。もしベンチがもう少し早く動いて、前線の運動量をキープしていたらというのが唯一の心残り。
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最初の選手交代は、同点に追いつかれてからだった。足を痛めて運動量が落ち始めていた清武と、1トップでスタミナが切れるまで奮闘していたアドリアーノが下がる。播戸、小松が入り4-2-2-2。

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後半33分


しかしこの時点でセレッソの中盤はバランスを失っていた。マルチネスもアマラウも気が急いて前がかり、乾は少しずつプレーの質を落とし始め、家長も本来のポテンシャルではなかった。播戸も小松もこれでは生きない。攻めに傾倒するあまりに不利な状態でのボールロストが増え、ディフェンスラインに異常なまでの負担を強いる結果になってしまった。播戸は苦しい中でも何とか活路を見出そうとしていたが、小松に関しては完全に消えてしまっていた。
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マルチネスは明らかに苛立っていた


この劣勢の中でタイスコアを保てたのは唯一の救いかもしれない。とにかく酷い時のセレッソそのものだった。無理な攻めを弾き返されては背走を繰り返す。レヴィー・クルピは石神を入れてテコ入れをしようとしたが、流れが途切れず、結局交代が許されたのは丁度後半45分になってからだった。

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後半45分


試合終了の笛が吹かれた瞬間、高橋はしゃがみ込み、うつむいたまましばらく動けなかった。上本は膝に手をあて肩で息をしている。茂庭はピッチに倒れてずっと空を仰いでいた。彼等のこの試合に対する気持ちがトラックの向こうにいてもわかった。だから、ただ心が苦しかった。自らをサポーターと言いながら、声援を送ることしか出来ないことが悔しかった。
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レヴィー自身も悔いが残ったのだろう、試合後も長い時間ベンチに座ったままだった。スタッフが撤収を始めてもぼうっとピッチを見ていた。


今日は本当に悔しい試合をしてしまった。勝敗ではなく、チームがベストなパフォーマンスを発揮できなかったことが無念だ。チームはこれをプラスに転嫁してほしい。ダービーが終わった時に、シーズンが終わった時に、この悔しさがあったからこそ頑張れたのだと言えるように。


posted by 西中島南方 at 20:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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