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Wed 14 Apr 2010

ヤマザキナビスコカップ 第2節 C大阪0VS1新潟 凍える心。

後半31分 ミシェウ(新潟)


酷い。良い材料を探してもなかなか見つからない。守備陣はリーグ、カップ戦あわせても7試合で2点しかとれないでいる新潟を抑え込めず、攻撃陣も心躍るような攻めをただの一度も見せてはくれなかった。何から書き出せばいいのか頭が痛い。

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スタメンとベンチ。上本がコンディション不良からかベンチ入りすら無く、代わって前田が左のストッパーに入った。マルチネスが抜けたダブルボランチはともに守備的なアマラウと羽田。羽田が一列上がったことで空いたセンターは藤本が務める。ベンチでは小松が今季初のメンバー入り。

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スタメン復帰の前田


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前半は、本当に内容の薄い45分だった。セレッソは例によって5バックで相手にスペースを与えまいと頑張るのだが、組織で守るというよりは個々の頑張りに依存している形。もしもう少し連携がとれるのなら、4バックでも十分やっていけるだろうし、3バックにしてもウイングの尾亦、高橋がもう少し高い位置でプレーできるばすなのだけれど、このあたりはまだ何も手付かずという感が否めない。

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試合中にそれぞれの意見を戦わせる場面も


攻撃に関してはなお悪い。本来ならマルチネスがボランチの位置から攻撃を組み立てるが、今日のボランチは羽田とアマラウ、攻撃の起点には全くなりえない。アドリアーノは奮戦し、何度かいい形を作ったが、香川、乾は絶不調で、相手DFラインの前でトリッキーなパスやドリブルを仕掛けるだけ、シュートまで持っていくのが一苦労という有様だった。スタンドから見ていても何も期待感の無い試合。


後半、さすがにこれはまずいと思ったのか、レヴィーにしては早めにカードを切ってきた。家長をボランチの位置に入れ、攻撃の起点を作る。ただし下がったのは前半孤軍奮闘してきた羽田。これは納得がいかない。

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後半開始時


前回も書いたが、アマラウは決して運動量が売りのプレーヤーでは無い、自分のテリトリーに入ったプレーヤーを潰すのが専らの選手だ。攻めの為に投入された家長と、プレーエリアの狭いアマラウ。ボランチの守備力は目に見えて落ちた。

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攻めに出た時の家長のプレーは、それは素晴らしいものだった。ボールが落ち着き、まわりの選手に余裕が生まれる。フィニッシュまで至るケースが少ないのが相変わらずという感じだが、前半に比べれば形になってきた。

ただし守備になった時の悲惨さは凄まじいものだった。家長は前目で残っている、アマラウのポジショニングも酷い、この二人の間にとんでもないスペースが生まれている。相手がスピードにのるのに十分な時間と空間。それでDFラインに止めろというのが厳しい話だ。

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攻撃面では貢献した家長だが…


もしこれが羽田と家長という組み合わせだったなら、もう少し違った未来が待っていたかもしれない。アマラウを重用する理由がどこにあるのだろう。これだけチームバランスが崩れていれば、如何に点が取れていない新潟であろうと攻め抜くことができる。ゴール前で左右に振られ、見事新潟の今期3点目を献上した。


失点の直後、再度選手交代。高橋、茂庭を下げて播戸と酒本を同時投入。システムを4-4-2に切り替えた。失点の僅か2分後だったことから「勝ちに行く」交代だったと思われるのだが、運にも見放された。

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後半33分


前線の枚数が増えれば、普通ならより攻撃的な展開ができる。しかしセレッソはボランチの位置で問題を抱えているためにチームバランスが崩れ、前にボールが入らなくなっているわけで、その中で前を増やしても効果は薄い。案の定、播戸もアドリアーノも自陣まで戻ってボールを受けなければ孤立してしまうという状態になってしまった。アドリアーノがあまりに深い位置で守備をしているものだから、ゴール裏のサポーターがアマラウと間違えてコールをした程だ。ちなみにその時アマラウはボールと全く関係の無いDFラインの前で、誰のマークをするでもなくただ立っていた。結局何もできないまま試合終了、悲しい90分間が終わった。


寒風の吹きすさぶミッドウィークに、それでも応援をしようと4744人の観客が長居に足を運んでくれた。そんな人達の目の前でこんな酷い試合をされたのではたまらない。チームは観客に、足を棒にしてスポンサーを探し、試合日にはスタジアム中を奔走している事業部に、そしてチームを支えんと出資してくださったスポンサーに対して、もう少し真摯であるべきではないだろうか?

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posted by 西中島南方 at 23:33 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする