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Wed 11 Jun 2008

J2第19節 徳島2VS0C大阪 今は我慢の季節。

前半4分 ドゥンビア(徳島)
後半23分 ドゥンビア(徳島)

 今日の敗戦を恥じるべきではない、ただ耐えなければならない。香川、尾亦、前田を代表や怪我で欠く。出場停止でここ2節アレー、羽田、ジェルマーノの3ボランチも組めていない。あわせてFW陣も絶不調ときている。これだけコマが欠けてまだ3位にいることがむしろ幸運というくらいだ。

 スタメンにも苦労の跡。失点を防ぐ為4-3-2-1を採用、ボランチの一角には獲得間もない青山が入った。何とか先制、逃げ切りをという意図が感じられる。

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 ところがその願いは僅か4分で打ち砕かれてしまった。徳島の激しいチェックにミスを犯したのは、今まで冷静、堅実な守備でチームをまとめていた羽田だった。相手ミドルは強い雨でスリッピーになった芝の上で跳ねる。反射神経は随一の相澤がファンブル。ドゥンビアはそれを見逃してはくれなかった。


 セレッソのサッカーは思っているよりもずっとシンプルで、人間の基本的な性分に根差したものだ。ポゼッションを高く保ち、その中で先制点を奪い、精神的優位を常にキープして試合をコントロールする。先制点は早いほど良い。

 つまりセレッソに勝つ為には前半からプレッシングを激しくかけ、何が何でも先制し、あとは相手が自滅するのを待てばよい。形はどうあってもいい、先に点をとる。それだけでいいのだ。


 それが証拠に日頃交代は慎重なレヴィークルピが前半21分でカレカを投入し、前線の活性化を図っている。前半での失点はそれ程大きいのだ。

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 カレカは高く設定された徳島の最終ラインの裏を突くなど機能していたが、如何せんフィニッシュの精度を欠いていた。それは古橋にも見られ、より酷いものだった。武器のはずのセットプレーもプレスキッカーが不調ではどうしようもない。

 他のアタッカーも調子が悪い。柿谷はゴール前までボールを運ぶのだがそこから先の思い切りが無い。OFFICIALでは僅かシュート1本となっている。小松はボールが足元に落ち着かず、いつもは不用意とさえ感じられるアレーのオーバーラップも鳴りを潜めた。柳沢のオーバーラップもドゥンビアにスペースを与えるだけで、丹羽に至っては効果的に機能したシーンが皆無だった(ボールがあまりにも回ってこないということもあったが…)つまりセレッソの攻撃パターンのほぼ全てが通用しなかった。


 後半に入ると徳島は務めてゴール前を固め、カウンター中心の戦術に変更してきた。それでもセレッソはポゼッション至上主義を変えない(J's GOAL)セレッソの攻めは相手ゴール前で面白いようにブロックされ、相手カウンターの餌食になっていった。

 泣きっ面に蜂というか、不運は重なる。阪田が自慢の足を痛め、ピッチを去った。前田の前例もあるだけに心配なところだ。

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 この交代によって守備陣に混乱が生じたか、オフサイドトラップのかけ損ねからピンチを招き、またしてもドゥンビアにやられた。


 2失点目以降はさすがにセレッソもミドルを多用するようになったが、どれも宇宙開発ばかりでキーパーのファンブルさえ誘えない。カレカ、古橋、枠内シュートはどれ程だったか。


 最後の交代は青山から濱田へのスイッチ。攻撃時のボール回しを滑らかにする為のものと考えるが、効果は殆ど無かったように映る。

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 唯一の希望は青山だったか。この試合に限って観れば、使い方さえ間違えなければ戦力になるという印象。とにかく体躯が良いのでそれだけでアドバンテージになる。


 とにかく今は全ての流れが悪い。戦力が整うまではひたすら耐える試合が続きそうだ。今のセレッソにそれが出来るのか、正念場なのかもしれない。
posted by 西中島南方 at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする