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Tue 29 Apr 2008

J2第10節 愛媛1VS4C大阪 鱧。

前半20分 横山 拓也(愛媛)
前半24分 小松 塁(C大阪)
前半27分 アレー(C大阪)
前半33分 ジェルマーノ(C大阪)
後半44分 香川 真司(C大阪)



 気の早いスーパーにはもう鱧が並びだした。関西の夏の味覚といえば鱧だ。うなぎのように脂っこくなくて良い。亡くなった祖母の大好物で、夏になると祖父が買いに出かけていたのを思い出す。

 ただこの鱧というやつは一筋縄ではいかないもので、体中に細かい骨がびっしりと並んでいる。いちいち取り除けないので、身に細かい間隔で包丁を入れ「骨切り」をしてやる必要がある。この試合、スコア上は圧勝だったが、鱧の小骨のように細かいミスが沢山出た、課題の残る一戦だった。


 スタメンは前回と変わらず、4バックに3ボランチ。ただし白谷は小松と2トップを組むような格好になり、4-3-1-2という布陣になった。

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 このメンバーで臨むのは2戦目だが、よくフィットしている。個々の役割分担がしっかりしているし、その役割にピッタリのメンバーが配されている。香川のトップ下に負担がかかるかと思ったが、アレー、ジェルマーノがよく上がるうえに白谷も運動量豊富とあって思っていたよりスムースにプレー出来ていた。

 これはいい試合が出来るのではと期待していたのだが、愛媛にいい攻めを食らい、失点してしまった。いい流れでゲームに入りながらの失点は勿体無いとしか言いようが無い。

 だがこれで攻撃陣の目が覚めたようだ。前3人、小松、白谷、香川、それにアレーとジェルマーノの連携がいい。失点直後に高い位置でボールを奪い、そのままの流れで同点弾を決められたのも大きい。これで愛媛がばたつきだした。

 今日トップをはった小松、白谷のコンビはとりわけ良かった。息も合っていて十分合格点の内容だった(後半のチャンスをしっかり決めていれば完璧というくらいの出来)白谷は逆転ゴールのアシスト、3ゴール目のお膳立てをしている。ゴールチャンスもあったが、お楽しみはまた今度にしよう。

 とにかく若いプレーヤー達の活躍で、先制を許してから15分も経たないうちに3-1まで試合を持ってこれた。ここまでは満点の内容だった。問題は後半だ。


 後半、セレッソの運動量は(今までと同じく)激減してしまった。中二日の試合という事を差し引いても、毎度毎度同じ状態になっているのは問題だ。足も止まり、パスも雑になってきた。愛媛がお付き合いしてくれたおかげで、一人元気だった香川が自由に動け、主導権は握ったままだったが、あまりいい傾向ではない。

 フィニッシュも雑で、小松が一度、白谷が少なくとも一度、そして香川が一度絶好機をフイにしている。毎年得失点差に泣かされてきたチームなのだから、こういう機会にしっかりと得点を重ねられるようにならなければいけない。

 スピード感溢れる白谷から、どちらかというと技巧派の柿谷に選手交代したのもタテへの動きの鈍化に拍車をかけた。

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 次のカレカ投入も流れを鈍らせるだけで、ボランチの前からトップの後ろまでのだだっ広いスペースを香川がひたすら往復するだけの展開になってしまった。他のプレーヤーの動きはかなりズブくなっていた。パスミスも、それこそ鱧の骨の数ほど。ロングボールを入れるだけの攻めも散見された。

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 このような展開にあっても、香川は貪欲にプレーしていた。自身もガス欠気味だったが、それでもスペースがあればドリブルを仕掛け、パスで揺さぶり、チームを鼓舞していた。それが後半ロスタイムにようやっと報われた。オフサイドトラップのかけ損ねを逃さず裏に飛び出し、キーパーまでかわして4点目。ロスタイムでの得点が多いのは偶然ではない、こうした小さな努力が他のプレーヤーとの差となって表れているのだ。この起点となったロングパスを放ったのは前節同様守備固めに入った山下。狙っていたなら素晴らしいプレーだ。

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 これで試合数は多いものの3位に浮上できた。勝ってなお課題があるというのは、気を引き締める上では良いのかもしれない。今日の前半のようなポテンシャルを随時出せるようになるのなら、J1という目標もはっきり見えてくるだろう。鱧の旬はまだまだ先、夏にはもっと美味くなる。


posted by 西中島南方 at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sun 27 Apr 2008

Run! Taromo Run!!

 昨日は横浜FC戦に一喜一憂し、聖火リレーでのテレビ局の偏向報道に憤り、夜中までYou Tubeやらニコ動で関連動画を漁って、家内に「チベットの国旗が欲しい」と言って却下されるというバタバタの一日だったわけですが、今日は打って変わってダラーっとした一日でした。やることが無いわけではなくて、仕事もしていましたが、それ以外はだらりだらりの一日。

 そんな日はたろもと遊ぶに限ります。一番元気が出るのです。

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 今日はコマ無し自転車に乗る特訓ということで70-300のレンズを持ってお手伝い。望遠系のレンズで人のアップを撮ると背景のボケ具合が独特で楽しいのです。

 とか言っていたらたろもが自転車ごと電柱にヒットしてしまいました。ギャース!!

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 それで自転車の後ろを掴んで補助をしたり、横で「いいよ!いいよ!もっと右足踏み込んで!」などとはっぱをかけていたのですが、声のかけ方がスタジアム規格だった為少々うるさかったようです、あはは。

 そうすると少しずつ上手くこげるようになって来て、ふたこぎみこぎぐらいはいけるようになってきました。こける場面も殆ど無いですし、順調そのもの。今日は結局完璧に乗りこなすまではいかなかったのですが、手ごたえたっぷりの特訓でした。

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 人間てこうして成長して、身も心も大きくなっていくんですね。その分私と家内は歳をとっていくのか…。時間は残酷だなぁ…。

追記

いいものもらったのではっとくぞ♪

posted by 西中島南方 at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

J2第9節 横浜FC1VS1C大阪 膨らみ始めたボール。

 セレッソが今年初めて引き分けた。引き分けにもいろいろと種類があろうかと思う。

「勝ち点1を確保できた引き分け」

 もあれば

「勝ち点2を逃した引き分け」

 もある。今日の試合に関しては後者が当てはまるのではないだろうか?とはいっても詰めが甘い、という後ろ向きな理由でではない。セレッソのパフォーマンスがそれ程よかったのだ。


 その「予感」は既にスタメン発表の時点からあった。

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 この4-3-3は合点がいく。アレー、ジェルマーノは前で仕事が出来るボランチ、羽田がアンカーでいてくれることでより持ち味が引き出される。香川、白谷のスピードは前で生きる。彼らが前を向いてボールを捌けるよう、小松がトップで体をはる。右サイドにはようやっと柳沢が戻ってきてくれた。


 序盤からセレッソは実に素晴らしく機能していた。アレーが少し持ちすぎるところが気になったが、あくまで気になった程度。丹羽と香川の左サイドもようやっと形になってきた。

 しかし特筆すべきは右サイド、ルーキー白谷と復帰した柳沢が本当によくやった。白谷のタテのスピードは確実に相手守備ブロックを押し下げていたし、柳沢はこれぞサイドバックという働きで弱点だった右サイドを一気にストロングポイントに変身させた。


 その前半に失点してしまったのは、全く不運としか言いようが無い。油断していた、というわけではないだろうがそれまで三浦淳のFKなど飛び道具もしのいでいただけに残念。

 それでもその後下を向かず、攻撃を続けたことは賞賛されるべき姿勢だと思う。10分も経たずに同点に追いつけたのも偶然ではない。サイドを深くえぐって小松のヘッドという流れもコンセプトどおり。


 後半は一進一退の攻防が続いたが、相変わらず白谷、香川、柳沢がよく攻めていた。いつもは左サイドに偏重する攻撃のバランスが整ってきた。シュートまでのバリエーションが些か少ない気がしたが、前回までに比べれば雲泥の差。


 このよい流れが断ち切れたきっかけは、残念なことにセレッソ側の選手交代だった。ターゲットマンとして奮戦していた小松に代えてカレカ、スピードに富んだ白谷を下げて柿谷。

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 前線からバックラインまで一体化していたチームが、この交代で体を崩してしまった。カレカはターゲットになり得ないし、柿谷はテクニック重視でタテに弱い。これで攻撃の術が無くなってしまった。


 そうなると形勢は横浜FCに傾いていく。後半半ばにはコーナーキックからドンピシャヘッドを叩き込まれたが、何故かノーゴール(セレッソサポーターからみても不可思議だったのだから横浜FCのサポーターとしては納得いかなかったジャッジだろう)


 もう一つ、収穫という訳ではないが、柳沢が疲弊し、右サイドが開き始めた終盤、レヴィークルピはセンターバックが本職の山下を右サイドで使用した。

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 起用時間が短かった為どれ程の効果があったのかは判らなかったが、千葉が怪我で離脱、羽田のアンカー起用で手薄になったCB陣にあって期待の選手が登場した。


 この4-3-3の習熟度が上がれば、攻守ともにクオリティが上がるのは間違いない。選手層の薄さは相変わらず気になるところだが、目標がはっきり見えた今は、そこに向かって前進あるのみだ。
posted by 西中島南方 at 00:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 26 Apr 2008

誕生日ケーキ、それから娘カメラ、さらに苦悩。

 家内の誕生日、改めてケーキを食ったべさ。

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 桃谷にある「ももの木」というお店のかぼちゃのタルト。うめぇ。甘さが自然な感じでいくつでもいけるかも、一つしか食べないけれどさ。やっぱりお祝い事にはケーキですねい。


 それはそれとして、最近またカメラ買いました。コンデジです。Nikon S600。D200は気合が入った「今日は写真の日」という時のカメラ、S600はポケットにしまい込んで、何気ないスナップ撮り用にと考えていたのですが、娘のたろもがピンクゴールドのちょっと可愛いボディに興味を示し、結局家内と娘が使うことになりました。そうしたら早速デコレートですよ。

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 キムタクが持つとクールでシックなS600も娘の手にかかると一撃で可愛いアイテムということです。ちゃんと写真も撮っているようで

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 こういう写真を見ると可愛いなぁと思ったりする、親バカです。


 そしてここが本題(前フリなげーよ)明日(というか今日か)横浜FC戦があるわけですが、私はスタカフェで観た方がいいと思いますか?それとも家でスカパーがいいですか?

 と言うのも私今年に入って自宅観戦で勝ったことが無いのです(鳥栖戦、甲府戦、広島戦)ゲンが悪いので何とかしたいなと…。どうですか皆さん!?
posted by 西中島南方 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Fri 25 Apr 2008

おめでとうの日。

世の中に仕事数あれど

「西中島の家内」

ほど大変なものはないって思うんです。

出会ってから15年、結婚してから9年、

これほど懸命に頑張ってくれた人は、家内だけです。

今日は、その家内の何度目かの誕生日です。

今までずっとありがとう。

そばにいてくれてありがとう。

これからもずっとよろしくね。

それなりに頑張るからよろしくね。

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posted by 西中島南方 at 00:32 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Tue 22 Apr 2008

事件に想う。

 今日光市母子殺害事件の判決公判があった。被告の元少年に死刑の判決が下った。弁護団は即刻上告したらしいが、どうなるのか門外漢の私には判らない。

 ただ二人の被害者の夫であり父である本村氏は私と同い年で、また事件が起きたのが私の娘が生まれた年と同じということもあって、どうしても氏に肩入れしてしまう自分がいる。

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 娘が生まれてから、実に沢山の事があった。私も病気になったし、家内も何度か入院をした。ごく普通の夫婦喧嘩もあった。幸せな出来事も、勿論沢山あった。そんなごく当たり前にあるべき喜びも悲しみも奪われた人の辛さというのは、筆舌に尽くしがたいものがあったろう。それに耐え、勤めて紳士的に振舞う氏の様子を見る度に、その裏側にあるであろう何かを感じていたたまれなくなった。

 もう何が起ころうと、愛していた奥さんも、お子さんも帰っては来ない。そんな辛い現実を背負い、これからも生きていく氏には、せめてその重石が少しでも軽くなる未来が待っていてほしい。
posted by 西中島南方 at 23:59 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バカヤローなこと。

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 目の前には綺麗な花畑があって、私はそこに行きたいのですが、足元は鼻が曲がりそうなヘドロの海で、一歩前に進むことすら容易ではないのです。

 もう少し、あと少しであの花の香り満ちた世界に行けるというのに、ヘドロは必死に足に絡みつき、罵倒をし、重箱のすみをつついてそこに行かせまいと頑張るのです。


 その頑張りが出来るのでしたら、精々自らの意地汚さを洗い落としてご覧になればよろしいのに。残った誰かの幸せの為に働かれればよろしいのに。どうして今まで邪魔だと言っておいて、今更邪魔立てされるのでしょうね?


 思い切り踏みつけていいですか?振り切っていいですか?実はもうそうすると決めているんですけれど、せめてもの社交辞令ということで。

 では、思いっきり、踏みつけます。私は陀多より勝手で、ずるいですから、平気ですよ。
posted by 西中島南方 at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Mon 21 Apr 2008

ゴメン、うどん食ってた。

 いや、やっぱり午後1時キックオフって厳しいなと思うんです。特に朝弱いんで、起きてもエンジンかからないんで、辛いのですよ。勝ったからいいけれど、負けたらダメージを一日中食らってしまうし…。

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 昨日も、ほぼ開門が始まる時刻と同時に起きまして(動かせない所用で夜更かししてたのもあるのですが)これはいかん、急がないといかんと思いながら支度(カメラの準備くらいなんですが)して、気持ちだけはダッシュで家を出発したわけです。


 で。でもって。なんとか鶴が丘までたどり着いたのですが、腹が減った。これはもうどうにもならないくらい腹が減ったのです。開門から随分時間が経っていましたから「香川うどん」は食われているだろうなと、それならばと立ち寄ったのがこのお店。

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 香川つながりで讃岐うどんのお店「釜ひろ」さんです。見れば見るほど「ウチは美味いぞ」という佇まいなのです。細かく言うと清潔感と温もりが程よく同居している、そんな感じの店構え。もう限界でした。思わず「ちく天玉ぶっかけ」を注文。

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 ジャン!これが「ちく天玉ぶっかけ」冷たいぶっかけうどんの上には揚げたてアツアツのちくわと半熟たまごの天ぷらがどーんと自己主張。美味そうです。いや、実際美味かった。めんはしこしこというよりもっちりとしていて、コシも十分。出汁も効かせすぎず、薄すぎずいい感じ。途中でたまごの黄身をプラスさせたり、薬味のレモンや大根おろしを加えたり、とにかくいろいろ楽しめる。おまけに量が丁度いい。食べ応えが十分なのに、食後にさっぱり感が残るのもいいですね。「さくらのきのしたで」は長居が中心なのですが、ホーム側ゴール裏で鶴が丘利用のサポも多いですから、こちらもちゃんとチェックしなくてはな、という想いを胸に、スタインした次第です。


 でも「香川うどん」まだあったようで、でもおなかはもういっぱいという悲しい状況になってしまいました。でも大先生なら、食に定評のある大先生なら…!(AA略)

 と、思っていたら本人が現れまして、しかもうどんが二玉入ってる「しんちゃんうどん」を注文されていまして、いや、まだまだ修行が足らんな私は、という感じです。ちなみに普通のうどん容器に二玉入れるとこんな感じです。

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 これはね、空腹でも完食出来るかな、というサイズです。ちなみに出汁は一玉分ちょいくらいで、温かいのにぶっかけスタイルになっていました。ホントすごいぞこれは。


 少しずつ長居の食環境は良くなっていると思うのですが、エースであるはずの、あるべきなカフェセレッソが飛び道具ばかり出してくるのはどういうわけかと!普通のうどんでいいんだ!普通のラーメンが食べたいだけなんだ!と強く思った次第です。


 ラストに2ちゃんでもちょっと話題になった相澤のポスター。

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 今月はホーム1試合だけだったのに5月はホームゲームだけで4試合か…。メンツを考えると最低3勝はしておかないと後々厳しいぞという感じです。相澤は個としては素晴らしいキーパーなんだけれど、連携がなー…。みんなでうどんパーティでもしたらいいかもね。
posted by 西中島南方 at 17:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sun 20 Apr 2008

J2第8節 C大阪1VS0熊本 収穫は結果のみ。

 この試合、最も求められていたものは勝ち点3。それを考えればこの結果に満足すべきなのかもしれない。スタメン4人を欠き、助っ人が期待に応えられていない現状を鑑みれば、この試合のそこかしこにあったちくばぐさや違和感のようなものには目をつぶるべきなのか。それにしても不恰好な90分間だった。

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 スタメン大幅変更を示唆していたレヴィークルピ。予告どおり前節からかなりのメンバーが変更になった。4バックを統べるのは江添、両サイドバックの中山、丹羽も含めると開幕時から3人メンバーが入れ替わっているということになる。攻撃的右サイドには柿谷、トップは森島康、小松のツインタワー。

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 立ち上がりからセレッソと熊本には違いがあった。セレッソの11人が連携を欠き上手く機能していないのに対し、熊本のコンセプトは明確で、ピッチ上の全ての選手が統一された意識を持ってプレーしていた。狙いが中山の裏というのは明らかで、柿谷、中山のラインが繋がっていないことも相まって、右サイドは終始後手にまわってしまった。

 2トップもコンビネーションが見られない。個々では懸命にプレーしているのだが、常に距離が離れていて相手の脅威となっていない。

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 ボランチも含めた守備陣も良くない。高さという面では勝っていたが、縦に早い攻め、パスワークに振り回される場面があった。急造4バックでは致し方ない面もあるが、アレー、ジェルマーノまで引きずられてしまい、危ない位置でのボールロストやミスが出ていた。今季初先発となった山本のビッグセーブと、中山の踏ん張りが無ければ試合の結果は違っていた可能性が高い。

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 こうなると「日本代表候補」香川に頼らざるを得ないのだが、さすがに各チームともに研究を重ねている、ほぼ全ての場面で複数のマーカーをつけ、1対1の場面では不用意に飛び込まずディレイに徹していた。

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 前半の流れを見て、レヴィークルピは早めのプラン変更に出た。ツインタワーを諦め、白谷を投入、運動量を増やす策に出る。

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 白谷の登場でセレッソは僅かに良化した。白谷は高さは無いものの、スピード、クイックネス、そして何よりチームに最も欠けていた積極性を持っていたからだ。中盤で、ゴール前で、チームの潤滑油として奔走する。

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 しかしサッカーは11人がチームとして機能しなければ勝つ事も、点をとる事も出来ないスポーツだ。後半足が止まってしまう悪癖はこの試合でも見られ、個々の距離が徐々に開き始めた。特に中山の疲弊が酷い。

 それを補う為にとられた策は意外なものだった。羽田のアンカーとしての投入と酒本サイドバック起用。

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 ボランチが3枚、中盤が5人になった事でセレッソは不足していた運動量を再び増やし、徐々に流れを引き寄せていった。そうしてこの試合で唯一の好機をモノにした。白谷の「まずシュート」という積極性が呼び込んだゴールだった(記録上はジェルマーノのゴール)


 それにしても苦しい試合だった。今は上位争いに踏みとどまった事を、まず喜びたい。今後のことは怪我人の復調具合次第となるだろう。
posted by 西中島南方 at 20:39 | Comment(1) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sat 19 Apr 2008

動き出せ、デカシステム。

 怪我人が次々と現れ、チームの成績も下降線。レヴィークルピもさすがにたまらず先発のてこ入れに入ったようだ。まだ十分遅れを取り戻せる今のうちにメスを入れるのはいいことだと思う。


 試された布陣はどうやら二つあるようで、一つは4-3-2-1。

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 ヤフースポーツなどで流れたのはこちら。4-3-3と言えなくも無いが柿谷と香川が同じ列にいて両サイドに流れることなどありえないので、トップ下が二人という感じになるだろう。これなら中山、丹羽が上がってもジェル、アレーがカバー出来るし、いい感じ。


 もう一つは4-4-2でトップをデカシ、ルイにしたもの。

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 sharkaさんのエントリで紹介されていたのはこちら。4-4-2は慣れたシステムの分だけ機能しだすのが早いかというところ。カレカ、古橋では出来なかった前線のタメが出来る分後ろは楽なはず、楽にならないとちょっと厳しい。


 そう、この二つの布陣どちらで行くにせよカギを握っているのはこの愛すべき暴れん坊だ。

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 今季のデカシは少々消化不良の試合が続いている。先発はゼロ、途中出場となってもチーム状態がマズくなっていていいボールが回ってこない。ちょっと短気な気がするけれど、苛立ちを隠せないデカシに多少同情するところはある。

 だから、折角回ってきたこのチャンスをしっかりモノにして欲しい。準備していませんでしたでは困る。持ち味のポストプレーをキチンとこなし、周りも自分も生かしてほしい。最近は香川ばかりが取り上げられているけれど、チームで一番目立ちたがりはデカシなんだから、ここで頑張らないとね。

追記

 よくよく考えるとこのメンツ、デカシ、カガー、小松、柿谷、中山と同期の桜が揃っているな。コンビネーションは悪くないのではとひそかに期待。
posted by 西中島南方 at 15:40 | Comment(3) | TrackBack(0) | セレッソ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする