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Mon 28 May 2007

ホームタウンをめぐる冒険。

 試合に負けて、怪我人まで出て、気分が良い訳ではなかったのですが、どうしても行かなくてはいけない場所があって、夕闇せまる長居を彷徨っていました。

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 その場所というのは、勿論キャンペーンに協力してくれた阿以栄さんなんですが、席に着いた時に「残念でしたね」と親身になって声をかけていただいて、なんか情けなくなりました。自分が長居を盛り上げないといけないのに、長居に元気付けられてるんですからね。

 でもサポの足が、少しずつ、阪和線よりも東に伸びているようで、それは嬉しかった。日頃は辛口のこの人も来てくれてたんですね。さすがTVスターですよ(内輪ネタ)私がタコライスを食べはじめた時には某ライターさんが来て下さいました。牛スジカレーに負けない、コクのあるサッカー談義、楽しかった。私は試合には勝たないと、という切り口から話を始めましたが、某氏曰く「本当にしっかりと地域に根差したチームってのは、ちょっとやそっと勝ったり負けたりしても変わらないものだよ」との事。なるほどそうだよな。

 この阿以栄さんのキャンペーン、試合日の試合前には「試合に勝つ」という事でカツ系のトッピングは半額。試合後は結果にかかわらず料理につけるソフトドリンク無料と、大幅にパワーアップしていただく事になりました。ブロガーやサポの話題になって、お客さんが増えたので、と仰ってましたが、こうしてサポの元気を支えていただけるお店が有るってのは、本当に有り難いですよ。


 その後は長居某所に移動、モソモソと活動していました。いろんな話が聞けたのですが、クラブの中にもこころざしある人はいて、それなりに頑張ってくれているという事が確認出来て、救いになりました。あと意外とサポ内では面が割れていてびっくりしましたね。駅前とかで普通に声かけられるんで、少しビビッてみたりね。

 家に着いたのは日が変わる頃だったのですが、普通にそのまま帰っていたよりは、いくらか気持ちも楽でした。そう、苦しくなかった。


 私は直行直帰サポの方々に申し上げたい。折角のサッカーなんだから、そのまま帰ってしまうなんて、勿体無いですよ、と。事情がある方はともかく、時間とお暇がありましたら、是非試合の前後も長居を味わって下さい。
posted by 西中島南方 at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | セレッソ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

C大阪1VS4湘南 気持ちまで無くしたか?

 遠くからでも、古橋が突っ伏したまま動かないのは、はっきり見て取れた。近くにいた奴なら、事の顛末ははっきり見えていたはずだ。自分のところのキャプテンがやられて、何も感じなかったのか?それとも怖気づいたのか?そんなならサッカーでメシなんて食えないはずだろう?この野郎、このままじゃ終わらんぞって、思わなかったか?思えなかったか?もし誰もそんな事を考えていなかったのなら、チームがどうとか、システムがどうとか以前まで戻って、てこ入れしなければいけない。

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 スタメンは予想通りだった。

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 しかしこのメンバーで戦えたのは、たった3分間だけ。立ち上がり早々に相手キーパーと交錯した古橋が脳震盪を起こし、ダウンしてしまった。痛がりもせず、芝生に倒れこんだまま、少しも動かない。正直見ていてゾッとした。10分以上経ってから救急車がやって来て、そのまま病院へ直行した。幸い今のところ異常は無いとの事だが、場所が場所だけに経過観察が必要だろう。

 このアクシデントにも動揺せず、湘南ゴールを守った金 永基という選手がどんなパーソナリティを持っているかは知らない。ただチームドクターが血相を変えて飛んできても、救急車が来ても、きわめて冷静にプレーしていた。この場合、何をもって普通となすかは判らないが、私ならドクターに声をかけて状態を聞くなりするだろう。故意では無いにせよ、少なくとも自分との接触で怪我をした人間に、一瞥もくれないというのは、どんなものだろうか。


 さて、試合に流れを戻す。このプレーによって5分以上10人で戦っていたセレッソ。古橋の代わりに入ったのは濱田だった。

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 ただ、前述したと通り、この時点で何かが狂い始めていた。連携がどうだとか、そういう次元よりもっと低い、根底の部分が揺らいでいた。

 例えば小松、柿谷のボールチェイスは明らかに緩慢だった。疲れていたのもあるだろうが、明確な意識が無いようにも見て取れた。「こういう時はこう動く」という指示がなされていないのか、どこからプレスに行くのかが非常に不明瞭なままで、湘南の攻撃をディレイさせ切れなかった

 さらに言うと、今日の試合は攻守の切り替えも非常に遅かった。攻めから守りにしても、守りから攻めにしても、安全に行こう、リスクを負わないでいようという意識が先に出て、皆ろくに動かない。結果として、湘南の激しいプレッシングをかわしきれず、非常に危険な位置でボールをロストしていたし、こちらは得点の匂いなどまるで感じられなかった。

 だから前半であっさりと2失点した時点で、試合はほぼ決していた。点差以上の何かが、両チーム間に有った。


 それでも何とかしようと、クルピ監督は早めに策を打った。ハーフタイムで残ったカード二枚を切り、森島康、丹羽を入れて、より攻撃的な布陣へと切り替えた。

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 ただここまで精神的に優劣が決まっている中で、それをひっくり返すには余程の労力が必要になる。そして今のセレッソにはそんなものなどどこにも無かった。だから、この交代も焼け石に差した水のようなものだった。


 この試合で何か得るものがあったとすれば、香川のタフネスさと、森島康の得点、それから、アレー、江添、前田ではカウンターは防げないという事がはっきりしたところだろうか。後半の二失点は教科書に載せたいくらい見事なカウンターだった。

 アレーは守備では生きていないような気がする。どちらかといえば攻撃的なボランチとして威力を発揮する選手だと思うのだが…。そんな選手が前にいても、前田や江添のスピードの無さはカバー出来ない。香川なり宮本なり、守備だけならばアレーよりも長けている選手はいる。ただでさえ薄い選手層なのだから、試してみても罰は当たらないだろう。

 そしてこの並びではサイドの攻守がまるで機能しないようだ。攻撃的な選手が最後尾にいて、守備的な選手がその前にいる。攻撃的な選手が攻撃に絡むためには途方も無い距離を上下動しなくてはいけないし、カバーする選手も同じくらい動く。無駄に動けばプレーの精度も落ちるし、心身の体力も減る。おまけに本業ではない仕事がメインになるのだから、結果は言わずもがな。


 次節は試合が無い為、セレッソは次の試合まで、間隔が空くこととなった。この期間、チームは淡路島で合宿をし、集中的にクルピイズムを浸透させるらしい。そこからが本当のスタートと、上手く切り替えられればいいが、今のセレッソにそれが出来るのか、不安は尽きない。少なくとも戦う気持ちだけは、取り戻して欲しい。
posted by 西中島南方 at 01:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする