例えば試合の日、「いつも何かを企んでいる(by○中さん)」私は、同士と共に、体力の許す限り、早くに長居にやって来る。何かの準備をしてみたり、入場待ちの列に加わりながらバカ話したりというのは、格別に楽しい。
昼間の試合なら昼食も大事。前節に勝っていれば、その時に食べたものと同じものを食べて、ゲンを担いだりもする。
またそれとは別に、新しく出来たお店なんかは出来る限り足を運んで、実食して、紹介するようにしている(そしてこんな感じで記事にしたり…)
それはつまりチームがあまり力を入れているとは感じられない「地域密着活動」の補完であるのだけれど、街歩きがそもそも好きなので、ただ単に長居をもっと知りたいな、という気持ちも無いわけではない。
開幕戦の昼食に選んだのは、最近出来たカレーショップ「阿以栄(あいえ)」さん。
よく吟味した、美味しくて、安全な素材を、根気良く丁寧な仕事で調理する、真面目な真面目なカレーショップ。
第一印象は、こんなおしゃれな感じのお店が、よく長居に出来たな、という感じ。清潔感があって落ち着きのある店内、店員さんの接客も丁寧。
メニューはよく煮込んだ牛スジカレーと、沖縄名物タコライスが中心。決して種類がある訳ではないけれど、一つ一つの手間を考えれば、こういう専門店もアリかなと思う。
牛スジカレーも心引かれたのだけれど、ここは初体験のタコライスを注文した。
ご存知の無い方にご説明。タコライスはメキシコ料理のタコスの具材をそのままご飯に乗せたもので、前述のとおり沖縄発祥の無国籍料理。ご飯の上にはざく切りのレタスとチーズ、それにピリ辛味に炒めたひき肉が、カラフルに盛られている。
お店によってはフレッシュトマトやざく切りのトマトが入ったサルサソースがかかっていたりするけれど、こちらはトマトソースを使用している。実は生のトマトが苦手だったので少し嬉しかったり。辛味が足りない人はサルサソースが別に用意されているので、自分の好みにあわせてトッピングすべし。
味も量もとても満足。何せタコライス初体験なので、タコライス界における格付けなどは出来ないけれども、レタスはしっかりシャキシャキ感があるし、チーズもくどくない、あっさりしているのに、いい感じで後を引く美味しさだった。
阿以栄さんの詳しい情報はこちら、地図はこちら。
長居駅からだとスタとは反対側に徒歩2、3分。是非一度ご賞味を。
さて、腹ごしらえも済んで第二に出陣、マスゲームのお手伝い。SBにおられた方は、こんな変なおっさんがウロウロしていたのを観ていたと思うが、何もいわずに記憶から消してほしい。本当にスタジアムに来るとテンションがおかしくなるぞ。
まあ、何とかスタンドがピンクに染まったので、それはそれでよしと、勝手に納得。
本当はこれで選手を勇気付け、気持ちよくプレーしてもらい、すっきり勝ってほしかったし、それが出来なかったという意味では、マスゲームはまたも失敗と言えなくも無いけれど、現状を考えると、阿以栄さんのカレーのように、結果が出るまで根気よく応援をし続けるしかないのかも知れない。大東君が応援ボードを「再利用する」と言ったのも、そういう気持ちがあったからではなかろうか。
試合の後スタを巡って、スタンドのあちこちにいる知り合いと挨拶。ゴール裏をうろうろしていると、年季の入ったモリシのダンマクが掲げられていた。
本人同様、一生懸命頑張って、ぼろぼろになった背番号8を観ていると、なんとなく切ない気持ちになった。でも感傷に浸っている暇は無い。J2はすぐに、次の試合がやって来るのだから。