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2007年シーズン セレッソ大阪ホームゲーム開催場所についてのお知らせ
12月22日、大阪長居スタジアムの管轄部局である大阪市ゆとりとみどり振興局及び弊クラブにて「2007年度世界陸上開催に伴う大阪長居スタジアム改修工事」に関するミーティングを行い、以下の通り概略が決定しましたのでお知らせいたします。
【2007年度ホームゲーム開催会場】
◆3月〜7月末:長居第2陸上競技場(6月の一部の試合は大阪長居スタジアム実施)
◆8月〜9月初:地方開催
◆9月中旬以降:大阪長居スタジアム
チーム同様、フロントも、ついぞ長居に関する話し合いで、イニシアチブをとる事は出来なかった。
最初は、まあ今年いっぱいまでだから、で始まった2007世界陸上開催の為の長居スタジアム改修工事。一度は予想よりもコンパクトなものに収まるかに見えたが、大阪市の「与えられた予算は使い切る」という、およそ破綻寸前の自治体とは思えない体質と、何の足しにもならない日本陸連のメンツによって肥大化、長期化し、ついにはまる一年を要する大規模事業になった。
改修などには既に19億円以上が投じられているし、世界陸上の認知度を上げるキャンペーンにも億単位の予算が組まれている。これでまだ「準備段階」というのだから恐ろしい話だ。大会期間中や、撤収の際には、またどれ程の血税が使われるのだろう。
セレッソはこのあおりをまともに食らった。来年はJ2、余程の努力なくしては観客動員の維持さえ難しいだろう。そしてどれ程頑張っても第二競技場では15,000人というリミットがある。その上最も集客が見込める夏休み期間中は、地方のスタジアムを転々としなければいけない。傍目に見ても頭が痛い話。
まだ実際には、地方開催の際に、何処の、どのスタジアムを使用するのか決まってはいないが、施設の充実振りや、大阪からの距離を考えると、みの字さんの言うとおり、滋賀の皇子山総合運動公園や岡山の桃太郎スタジアム、鳥取のバードスタジアム開催が妥当な線だろう。ウルトラCで花園ラグビー場に照明設備を持ってきて、ナイター開催に耐えられるようにするという手も有るが、予算を考えればあまり現実的ではない。それなら江添、苔口という「ご当地スター」で集客効果の望める岡山開催の方が、ずっと自然な形だろう。
とはいえ、岡山も大概遠い。
新幹線を利用しても大阪から2時間弱、在来線なら2時間半かかる。夜7時開催なら、市内在住でも、タイムアップ直後にスタジアムを出て、タクシーかバスを捕まえなければ、帰宅すら出来ない。まだ土曜開催ならネットカフェで時間を潰して始発を待つなどという方法もあるが、平日開催ならタフな旅になる。距離が半端なので夜行バスや高速バスが使えないのも痛い。
もうここまで来てしまうと、この逆境をむしろ楽しんでみたり、逆手に取った運営があってもいい気がする。例えば今はアウェーバスツアーが有るが、ホームでも地方開催ならバスツアーを組むとか。
とりあえず私は観戦ついでに観光でもしてみようかなと思っている。名所を訪ねるのもいいし、名物を食べてもいいし。それくらいたがが外れていないと48試合を乗り切れないような気がする。
まだ今シーズンの余韻が残ってはいるが、もう来シーズンの開幕まで四ヶ月を切っている。今のうちにこういうことを思案しておかないと、後手後手を踏みかねない。そういうのは球団だけで十分だ。