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Wed 29 Nov 2006

小異を捨て、大同に集え。

 人間を数える時、普通一人二人と数える。ただ人の力(勿論直接的な力だけのことではない)は、百人いるから単純に百倍になるわけではないし、逆に二人だけでも二倍以上の力が出る時も有る。


 このブログでも何度も書いるけれど、今、もう一度書いておきたい話がある。

 私は大学を出ると、とある小さな印刷所に勤めた。男の同期は一人しかいなかったのだが、私はどうしても彼を好きになれなかった。仕事がどうとかロジックな問題ではなく、ただ生理的に合わなかった。


 その印刷所は閑散期と繁忙期の差が激しく、忙しくてもスタッフが増やせない為、夏冬の酷い時には、何週間も休みが無く、睡眠時間も3時間とれればいいというような、極限状態に置かれる。


 そこまで追い込まれると、人間のエゴがモロに出る。馬の合う仲間とは、なんとかスムースな関係が保てるのだけれど、嫌いな人間同士だと仕事で必要になる最低限のコミュニケーションしかとらない。だから新卒の頃は、彼とも殆ど会話をせず、ただ相手の仕事が遅々として進まない様子を苦々しく思うだけだった。


 しかしそんな事を続けていても、仕事は減らないし、ストレスがひたすら溜まっていくばかりで、ちっともプラスにならない。だからある時から、割り切って仕事をするようにした。彼には彼にしかない長所が有り、彼に足りない部分は、私が補う事ができた。それを徹底して、仕事を出来る限り上手くこなすようにしたのだ。

 そうすると、私の足りない部分も補われるようになり、当初思っていたよりも素晴らしい効果が出た。そうしてお互いを認め合えるようにもなった。彼を欠かせない相棒と思えるようになるまで、たいした時間は要らなかった。


 多分少なからぬセレサポが、誰かしらに、何かしらのフラストレーションを感じていると思う。どこかの掲示板でもあまり生産性の無い書き込みが続いている。

 気がついてほしい。そんな気持ちが何も生み出さない事を。簡単じゃないか、ピッチを見ればいい。11人の意識がばらばらになる度、私達は腹立たしい時間を過ごしてきた。同じ事をスタンドで続けるのは、愚かしい事だ。


 別に文句を言うな、とは言わない。ただ今は、その時ではない。一所懸命に応援して、勝って、喜んで、ひとしきり過ぎてから、まだ違和感が有るのなら、その時に言えばいい。

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posted by 西中島南方 at 10:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする