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Thu 02 Nov 2006

天皇杯To be or not to be….

 天皇杯、最初から全開で行くのか。それとも、まずはJ1残留を優先するのか。

 選手に聞けば一様に「両方大事です」と答えるだろうし、サポーターとすればどの試合も等しく勝ってほしいけれど、私は、まず残留を優先してほしい。

 別に「負けろ」というわけではなく、チーム力の底上げをする為に試してもらいたい事が沢山あって、それをテストするのに、天皇杯という実戦の場が必要だと思っているのだ。ここ5試合負けがないセレッソではあるけれど、アキレス腱が無いわけではない、それを補う為の行為は別にアンフェアでもなんでもない。「一石二鳥」などという都合のよい話はなかなか無い、下手をうって「一兎を追う者は二兎を得ず」などということの無いようにしたい。


 問題点を一つずつ書き出そう。まず一つ目、ブルーノ、柳本のコンディションはどうなのか。

 今は山崎-江添-前田の3バックがとても安定している。しかしだからといってブルーノが不要というわけではない。むしろ残留の為には絶対に欠かせない存在。ただいきなりリーグ戦で起用するのはリスクがある。柳本も出場機会が減っているが、同様に必要なプレーヤー。去年堅守を支えた二人が復調すれば、選手層の厚みが増す。


 二つ目、「西澤抜き」の前線の構築。

 多くの人が書いているが、今の西澤の調子はお世辞にも良いとはいえない。怪我が原因なのは判っているのだが、何分まず西澤ありきの布陣なので、下げるに下げられない。もしこのまま西澤がオーバーヒートしてしまえば、それはセレッソにとって破綻と同義になる、これを解消したい。セレッソはかつて大柴、森島寛を前線に配した布陣で天皇杯を勝ち上がった実績があるし、名波はその時ボールの配給役だったユン・ジョンファンに劣るところがない存在、苔口もトップで持ち味を出し始めているとなれば、後はコンビネーションだけだと思うのだけれど。


 三つ目、両サイドの選手層の拡充。

 酒本が骨折してしまい、右サイドは本職ではない古橋がパッチしている。左サイドもゼ・カルロス頼みで、選手層は薄い。ここも弱点と言える。

 右サイドと言うと、藤本はどうなのだろうか?病気を患ってから出場機会が無いが、左右のバランスを見ても彼が右サイドにいる価値は高いし、セットプレーの期待度も増す。左サイドは前述の苔口がトップとして機能しているので、再度こちらに回すのはナンセンス。となれば徳重を出すか、古橋を左サイドに回すくらいしか選択肢が無いのが実情。これを練磨していく事になるか。


 以上を踏まえると、こんな感じの布陣になる。

field-2006-11-03.gif


 この形がベストメンバーだとは言わない。しかし、全く手を抜いた布陣だとも思わない。この机上の空論、どれ程当たるか。全て的中なんて事になれば、それはそれでとても不安だけれども。


追記


 などという記事を書いているハナから「名波温存」「藤本、徳重絶不調」という情報が…。少なくとも名波ボランチは無いみたいだ。
posted by 西中島南方 at 11:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | セレッソ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする