左に宮原というは小林監督が取ったこのリーグ戦中最大の賭け。ファビーニョ、ゼ・カルロス、久藤と試合のリズムを作る選手がことごとく出場出来ない中での苦肉の策。もし上手くいけば比較的プレッシャーの少ないサイドから長短のパスが繰り出される事だろうが、裏目に出れば左サイドの裏を蹂躙される危険性も有る。
だが宮原には思い切ってプレーしてほしい。受身になるのが一番怖い。1つピンチを招いたら3つチャンスを生み出すくらいの気でいいと思う。恋焦がれたはずのJ1スタメンの座、臆する事無く楽しんでほしい。
ここに橋頭堡が築ければ勝機がはっきり見える。黒部は天皇杯ではあまりいい働きが出来なかったが、久しぶりのフルタイム出場でアイドリングは十分と考えよう。守備陣はサイドを突かれるパターンが多いはずだが、中の選手(特にワシントン)を離さないように。
そして何といっても古橋。ここで決めよう。ジーコの為ではなく、奥さんとセレッソの為に。
4年前の11月、セレッソは雨の東京で奈落の底に叩き落された。だが、それはもう過去の事、明日の試合は栄光を掴む一里塚になるはずだ。天気予報は「雨のち晴れ」と出た。