三つのセレッソが、この試合に臨む。一つは、私たちが日頃目にする、桜色のユニフォームをまとった選手達。今一つは、試合を運営するフロント。そして最後は、私たちサポーター。
まず選手達は、しっかりとした結果を残さなくてはいけない。ガンバはシジクレイが復帰したとはいえ、骨子となる代表組が抜け、怪我人も出ている。御世辞にも万全とはいえない状態。彼等が戻ってくるアウェイを考えると、何点有ってもセーフティーリードとは言えない。引き分け、敗戦は論外。
そしてフロント。わざわざ観戦マナーに赤字で追記をしている。
以下の内容を記した横断幕等(のぼり、旗、プラカードなどを含む)の掲出および持ち込み
・相手チーム、サポーターを誹謗中傷したもの
・差別につながるもの
・汚物、排泄物など下品なもの
・公序良俗に反するもの
・その他サッカースタジアムにふさわしくないもの
これらが誰に対して向けられたものであるのか、判らない者はいないだろう。この新しいルールがしっかりと貫徹出来るのか、そして長居が安全なスタジアムで有り続けられるのか、注目したい。
そして、サポーターにもしなくてはいけない事が有る。自らが、本当にチームをサポートする存在である事を、証明しなくてはいけない。
万博でのダービーで先に報道されたのは、バックスタンドの騒ぎではなく、セレッソサポーターによるペットボトルの投げ込みや、旗をたたもうとしたスタッフへの怒りからのピッチへの進入だった。気持ちは判るが、第三者には結果だけしか見えない。私達とて一方的な被害者ではないのだ。
自らを律し、真摯に声援を送り、チームの勝利へ貢献する。これがサポーターだと、私は思っている。相手を蔑む事で自分を高く見せるのではなく、チームが本当に力強く伸びていくその過程を支える。それはサポーターの義務でもあり、特権でもある。その権利を守る時が、まさに明日なのだ。
三つのハードルを全て超えるのは容易ではない。しかし、セレッソはそこから逃れず、誉れ高く勝利出来るチームであると、信じている。