試合を観に行った、というよりサポートをしに行ったんで、試合の流れだとかそういう記憶はアドレナリンと肉体疲労によってかき消されてしまいました。だもんでザッパな話しか出来ません。ゴメン。
今も変わらないんだけれど、中学生の頃の私は向上心とか競争意識とか、そういう気持ちをカケラほども持ってなかった。
一番になったから何なの?小さい時からずっと「みんなで助け合いましょう」って教えておいて、受験になって急に言うこと変わるってどう?とか思ってた。僅かばかり自尊心とか有ったんでさすがに酷い成績にはならなかったけれど、中の上とか上の下辺りに来ると「もう良いか」って感じで自分にブレーキをかけていた。
その頃同じクラスにTというヤツがいた。そいつは頭が良くて、テストはどの教科もトップクラス、頑張れば関西の有名私立にも入れるって話もあった。私と成績を比較するという行為自体がはばかられる様な、そんなヤツ。
でもTに一度だけ、一教科だけ、勝った事が有った。それは数学で、丁度二次方程式を教えてもらいはじめた頃だった。あんまりレアな事態だったんで、よく覚えている。
Tが私に負けたのを知った時、教室の中で人目もはばからず涙を流して、恨めしそうにテストのザラ半紙を睨んでいた。Tにすれば眼中にも無いヤツに負けたという事が余程悔しかったんだろう。次のテストの時、Tはしっかりリベンジを果した。それでも気分が晴れないのか、あまり楽しそうでも無かったけれど。
今や地球には60億人の人間が住んでいる。中には挫折とか失敗を一度もせずに一生を終える人もいるかもしれない。だけど、多分殆どの人は「苦い思い出」の一つや二つくらい持っているだろう。
問題は、その後なんだろうと思う。そこから目をそらして、フタをして、何も無かったように、忘れたフリをして生きていく人もいるだろうし、それを忘れず、二度とそんな目に会うまいと頑張る人もいる。
サポーターとして、今年の、というかここ何年かのダービーから目を逸らす事は、あまり良い事ではないと、私個人は考えている。もっと何か出来なかったか、何が足りなかったのか。罵りあうのではなく、前向きに、建設的に、サーポター同士で話し合ったり、自らに問い直してみたり、そういうのがもっと有っていい。
もちろんチームにも、選手個人個人にも、もっと精進してほしい。ドリブル、パス、ミドル、引き出しの多いアラウージョやフェルナンジーニョのような相手に対して、どういうディフェンスが効果的なのか。追い詰められてリスクを犯しても攻めなくてはいけない時、どういう形がいいのか。失点の前後に見られる怠慢ととられても仕方の無いメンタルの乱れをどう解消するのか…。
この4戦、360分間を糧にして、チーム力を高めていくのか、「たまたま相手が強かったのさ」としてしまうのか。大事なポイントに、セレッソは立っていると思う。いやな画像を見てしまった後なんで、不安が無いわけではないけれど、どうか、今よりもっと強いセレッソを見せてほしい。今すぐ変われなんて言わないけれど、出来る限り近いうちに。
ネガったりしたけれど、大変な目にあったりしたけれど、どうしたってセレッソが好きなのは変えられなかった。変わらなかった。
チームが強くなるために、私は私が出来る事をする。それをもう一度確認出来たのが、収穫といえば収穫なのかな…。
追記 久しぶりにゴール裏に行ったら、知らないサポさんから「アンタが西中島さんかい?たいへんだね」とか「はじめまして、一緒に頑張りましょう」とか、いろいろと親切にしてもらってしまった。自分が頑張ったのよりずっと沢山の親切。やっぱり応援していく事でしか、あの人達に対する恩返しは出来ないんだろうな。有難うございます。これからも頑張ります。
追記2 今回もdtakeさんの企画した
セレッソバス(と呼ばれる
阪急バス)を利用させていただきました。企画された皆さんのご尽力のおかげで本当に快適な時間を過させていただきました。
ところでその阪急バスの社員の方達にもセレサポになってもらおうという運動が深く静かに進行中です(笑 日頃阪急バスを利用される方。また阪急バスに乗る機会の有るサポの方はセレサポという事を主張しつつ、マナーの良いお客である事をアピールしましょう。
運動が実ったあかつきには運転手さんもレプリカを着てバスを運転して頂けるかも、というところまで話が暴走しています。こちらも頑張りましょう。とりあえずリンク集に阪急バスを追加しておきます、はい。
posted by 西中島南方 at 01:33
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