この「ド」というのは「ドレットノート」というイギリスの戦艦の名前に由来します。ドレットノートはそれまでの艦船の概念を超える巨体と強力な火器を装備し、その後の列強各国の艦船建造に多大な影響を与えました。
そしてその中から、敵より巨大で、より強力な兵装の戦艦を保有している海軍が海戦を制するという「大艦巨砲主義」という考えが生まれました。
こんな話をまくらにしたのは、最近セレッソが「大艦巨砲主義化」していないかなという、極々素朴な疑問からです。
まず5月に小松塁選手が関西学院大学から特別指定選手としてやって来ました。187p75sという大型CF。
そして今回一部で早くも「デカシ」という愛称を頂いた森島康仁選手が、滝川二高からせレッソの練習に参加してくれました。こちらも186p80sという大型FW。
デイリースポーツ C大阪に“デカモリシ”誕生!? (画像あり)
スポニチアネックスOSAKA C大阪・森島も絶賛!「ビッグ・モリシ」だ!
日刊スポーツなにわWEB C大阪“森島コンビ”一足早く結成
森島康仁選手は神戸と争奪戦ということですが、デイリーの記事に
中学までC大阪ジュニアユースに所属していた森島は身長186センチの大型FW。ポストプレー、振り向きざまのシュートを得意とする。初めてC大阪トップチームの練習に参加し「同じタイプの西沢さん、黒部さんのマネができてよかった」と話した。
とありますので、脈が無いわけではなさそう。以前にも記事にしましたし、是非来てほしい選手。
ただ身体が大きければいいわけじゃ無いですよね。もちろん身体能力が高い方がいいに決まってる。でもその能力に溺れちゃいけない。プロとしてやっていく為には、その素地からさらに上乗せをしていかなければ「電柱」なんて有り難くないレッテルを貼られてしまう。
チームとして考えた場合、また違った問題も有ります。今セレッソでまともにポストプレーが出来るのは西澤一人だけ。まあ手前味噌になりますが、Jリーグで西澤ぐらいポストプレーヤーとストライカーという二つの役目をこなしている選手が何人いるかという話なんですが。
そしてその西澤も今年29。フランスリーグへの移籍話も有りますし、仮に終生セレッソでいてくれたとしてもあの重労働を何年続けられるか。
そういう危機意識が西村GMに有り、後継者を育てたいという意識が芽生えるのもごく自然な成り行きだとは思います。シーズン前のサポーターズコンベンションでもGMの頭の中で「高さ」に対する意識が強くあるのを感じましたし。
ただだからといって長身選手に傾倒するのはどうかと。日本人選手の長所がスタミナやクイックネスである事は大久保や森島が証明している所だと思います。西澤にしても身長だけではなくテクニックや柔軟性があるからあれだけのプレーが出来ているわけですし。
その意味では体格に関係無く、良いと感じた選手を獲得してほしいなと、勝手に思っていたりします。もちろん小松選手も森島選手もそうした才能が有ると判断され、練習に参加しているものと思っていますけれど。今年に限って長身選手が目立つのはたまたまなのかな…。