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Sat 19 Feb 2005

愛される安太郎。

 今回取り上げるのは、現テレビ朝日サッカー解説者にしてかつてセレッソ暗黒時代を築いた松木安太郎氏でございます。

安太郎.jpg


<ある意味松木、顔がでかい!!>


 松木氏がサッカーの知識において疑問符をつけるようになったのはセレッソの監督時代。アウェーのレイソル戦をテレビ観戦していた時です。

 BSのアナウンサーがルーキーだった鈴木悟に対して「松木監督は『悟は将来必ず日本代表になる選手』と言っています」とコメントしていて、さすがの私も「そりゃないよ」と思っていました。悟がその後どのようになったかはご存知の通り。

 その年はジュビロ戦(1-9)があったりフリューゲルス戦(0-7)があったりで、ザル守備というセレッソの悪しき伝統が生まれた年でした。松木氏を快く思わないセレサポも多いのではないでしょうか。


 ところがその後テレビ朝日の解説者として、松木氏は不動の地位を築きます。今ではアナ角沢、解説松木、セルジオ、ピッチ堀池の四人はテレ朝番黄金の四人としてお茶の間に毒電波熱い実況を届けています。

 ただやはり解説者としてはいろいろと問題が有りまして、まず冷静に状況を判断、コメントする事をしない(できないわけじゃなくて、多分しようとしていない)、私的な感情を持って来すぎる、とにかくうるさいなどなど…。殆どの試合では「こいつ解説を放棄しているな」と思われても仕方がないような状態になっています。


 さぞサポーターからも批判が有るだろう。と思っていたのですが、意外にもそういったバッシングは殆どありません。あるとしてもいわゆる「自称知識人」の類が書いたものなどがポツリポツリと発表される程度です(これとかね)2ちゃんねるでさえ「松木の解説が面白すぎる件について」なんてスレッドが立っているくらいです。

 まあどれも本職(?)である解説者としてではなく、「単なるサッカー好きのおっさん」としての評価なわけですが。


 しかし、ちょっとした事でありとあらゆる人たちをバッシングしてきた2ちゃんねるにおいて、どうして松木氏だけが愛されるのか?

 たたかれるものに無くて愛されるものに有るもの、それは恐らく「サッカーに対する愛情」なんだろうと思っています。どれだけ上手くアナウンス、解説をしたところで、それがうわべだけなら興ざめですから。松木氏の熱い絶叫にトランス状態に陥る方も多いでしょう。


 W杯アジア最終予選はあと5戦残っています。松木氏がその中で


「ぃよおおおし!!ニッポン!!よくやった!!よくやったァ!!」

と絶叫する事を希望しています。



posted by 西中島南方 at 11:05 | Comment(2) | TrackBack(1) | その他サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする