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Thu 03 Feb 2005

苦心の24名。

 カザフ戦、シリア戦の4-0、3-0という結果に一番驚いているのは、実はジーコ自身かもしれません。この「国内組」の「俺達は決して海外組より劣っているわけじゃない」という強いメッセージを、彼はどんな気持ちで受け止めたのでしょうか。

 代表を意味するポルトガル語である「セレソン」とはセレクション、つまり「選抜」という意味が有ります。時折セルジオ氏が代表を選抜と言ってしまうのはそういうわけなんです。今回の北朝鮮戦に向けた「選抜」には、さぞ苦労が有ったものと思います。

 恐らく一回は頭を抱えたはず、多分2、3回は少し薄くなった髪をかきむしったかも、ひょっとしたら10回くらい「ワシェキー」と唸ったか。


 そしてついに、彼なりのメッセージが出来上がりました。

FW_NEWS

中村、高原がメンバー入り/北朝鮮戦日本代表メンバー

■18名は当日発表
 シリア戦から一夜明けた3日、日本サッカー協会は9日のW杯最終予選対北朝鮮戦に臨む日本代表メンバーを発表した。新たに加わったのはレッジーナの中村とハンブルガーSVの高原の2名だけで、海外組はマルセイユに移籍した中田浩を含む3名。稲本や中田英、小野らは外れた。

(中略)

◇日本代表メンバー
GK
12・土肥洋一(F東京)  23・川口能活(磐 田)
 1・楢崎正剛(名古屋)

DF
17・三浦淳宏(神 戸)   2・田中 誠(磐 田)
25・茶野隆行(磐 田)   5・宮本恒靖(G大阪)
 3・松田直樹(横浜M)  14・三都主 (浦 和)
22・中澤佑二(横浜M)  26・坪井慶介(浦 和)
21・加地 亮(F東京)

MF
16・藤田俊哉(磐 田)  15・福西崇史(磐 田)
 8・小笠原満男(鹿 島) 10・中村俊輔(レッジーナ/ITA)
19・本山雅志(鹿 島)   6・中田浩二(マルセイユ/FRA)
 4・遠藤保仁(G大阪)  30・阿部勇樹(千 葉)

FW
11・鈴木隆行(鹿 島)  20・高原直泰(ハンブルガーSV/GER)
28・玉田圭司( 柏 )  31・大黒将志(G大阪)


 ジーコの出した返答は「海外組」偏重からの方向転換。高原、大黒、阿部、坪井以外はほぼ昨年のアジアカップに出場したメンバーそのまま。個人的にはジーコが代表監督になってから最も納得のいく人選となりました。

 もちろん100点満点というわけにはいきません。不調が続く高原がどれだけ使えるのか、両サイドの層が薄くはないのかなど、不満な点は多々有ります。

 しかし個々の能力以上にチームとしての一体感を求めるジーコの選抜方法の基本を考えれば、大黒、阿部が加わっただけでも大きな驚きです。私個人の感想を言わせてもらえれば、ヒデ、小野、稲本の見送りよりも、それは大きなものでした。


 今回は18名まで絞り込めず、最終的な決定は当日というのも、ジーコの苦悩を表しているような気がします。ひょっとしたら高原が試合に出ずにとんぼ返り、なんて事も有るかも。なんてのは意地悪でしょうかね。

 18人に絞り込むのに難儀をするのは、少なくとも無理やり18人をかき集める難儀よりもずっと贅沢なものです。それだけ層が厚くなったのだ、そんな日本が負けるわけがないと、そう考える事にしましょう。




posted by 西中島南方 at 20:54 | Comment(1) | TrackBack(3) | 代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

代表応援の難しさ。

 いつもはブログばっかり見て回っているせいか、それともゴール裏で声をだしているからか、代表の応援に関しても「見る人」の立場からではなくて、どうしても「する人」の立場から物事を考えてしまうんですが、吉沢康一氏が記事の中で、昨日のシリア戦での応援について書かれていました。純粋に「応援を見る」立場の文章って意外と少ないのですが、正直酷評です。

 それにしてもスタンドの応援も酷い。単調で同じ歌ばかり。どうして「ジンギスカン」なのか? 試合の流れに関係なく、あの歌を聞き続けるのは正直言ってかなり辛いものがある。


 確かに昨日の試合ではアイーダとジンギスカンが殆どで、選手も名前のコールだけ。小笠原が鹿島で使われている「オー、オーオオー オガサワラー」ってコールを受けているところも有りましたけれど、単調っていえば単調でした。

サポーター


 でも「する側」から見ると、代表の応援を組織的にするってホントたいへんなんですよね。クラブチームほど試合が有るわけではないし、普段は試合なんか観ない「代表だけ」サポーターもたくさんいるからクラブで使ってる選手へのコールも使えないことの方が圧倒的だし。

 コールリーダーがスタンドの各所に陣取ってコールの指示をする。っていう方法も有るんでしょうけれど、下手すると「あいつは何様だ」って話になっちゃいますものね。

 スタジアムの全ての人間がある程度コールを覚えていて、ゲーム展開によって自然発生的にその場に合ったコールをするのがベストなのかもしれませんけれど、そこまでいろんな事をライトなサポーターにも強要していいものなのかというのも有りますから。


 今の状態から考えると、試合前にサポーターグループが「お手本」を示すのがベターなのかなぁ。それにしたって今の代表戦はそのグループなりがまとまって観戦できるようなチケットの発券をしていませんし、辛いですね。


 代表の仕上がりに比べて、サポーターの仕上がりの方が遅いなんて考えもしなかった事態ですけれど、これってホント深刻な話なんですよ。

 よくサッカーを知らない人に「ホームとアウェーでチーム力に違いが出るのはおかしい」と言われるのですが、そういう時はいつもマラソンを引き合いに出す事にしています。

「例えば自分がマラソンをしているとして、沿道から『がんばれ!』『もう少し!』と励まされながら42.195`を走るのと、『転んでしまえ!』『負けてしまえ!』と罵声を浴びながら42.195`を走るのとでは、どっちが走りやすい?ホームとアウェーでは違いが出て当たり前だよ」

 でもこの例えはホームがキチンとホームとして機能してこそはじめて通る道理、今のように「単調だ」と言われるようなサポートしか出来ないなら、かなり厳しいですよね。


 泣いても笑っても北朝鮮戦まであと一週間。まさか「美女軍団」にコールで負けるなんて事は無いと思いますが、試合のチケットを持っている人は力の限り代表を応援してきてほしい。ピッチにいる代表が「サッカー日本代表」なら、スタンドにいる人達は「サポーター日本代表」なんですから。




posted by 西中島南方 at 13:01 | Comment(0) | TrackBack(2) | 代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする