チームに変わらぬ忠誠を誓う
忠誠心は不変なのか、1シーズン限りのものなのか?
アラン・タップ博士は、フットボールファンのチームに対する不滅の忠誠心に関して疑問を抱き、研究を行った。博士がその驚くべき研究結果ついて説明する。
書き出しで、おおっ、なんかすげー難しそうだぜーっ!!とか思ってしまいますが、平たく言うとサポーターのタイプ別分類とその特徴に関するタップ博士(この人はウエスト・オブ・イングランド大学ブリストル・ビジネススクールの上級講師だそうです。そんな偉そうな人がこんな研究をしていて許されているのがイングランドらしいです)の一考察なんであります。
ざっと見ていただいて、貴方は自分がどのタイプだと感じましたか?私は日本人サポーター(特にゴール裏)って「ファナティック」か「アンダードッグ」が多いように思うんですよ。なんか某氏が時々口にする「ここ来て死ぬ気で応援しねーヤツはサポーターじゃねぇ!」って言葉って典型的「ファナティック」の論理っぽくないですか?
かくいう私も、多分「ファナティック&アンダードッグ」なんですけれどね。セレッソがJ2に落ちた時に相方の小宮山から「チームが無くなるわけと違う。観れる試合も増えるんやからええやん」と言われて「そうやな、こういう時こそサポーターががんばらんとな」と思ったりしたので。
サッカー系ブログやっている人は「レパートリーファン」が多いんじゃないかな?面白そうな試合が組まれていれば、そこのサポーターでなくても観にいって見聞を広めたいと思う。それって純粋にサッカーが好きな人の思考ですよ。自分が好きなチームも「がんばれーっ!」というより「うんうん、○○はクロスの精度が上がったな」という感じで観る。ちょっとクールなタイプ。
こうして分類分けして頂けると、よくある「スタジアムでの揉め事」も何となく理解できなくは無いですよね。タイプごとそれぞれに試合を観に来るスタンスが違うのだから、そこに摩擦が起きても不思議ではない。長居第二使っていた頃なんてゴール裏でも「立つな!見えんがな!」なんて平気で言う人も居たし。
日本にプロサッカーリーグが出来てもう13年(まだ13年って見方もできますが)「ファナティック」や「レパートリーファン」「アンダードッグ」といった比較的コアなサポーターの開拓はかなり進んできていると思います。この記事を見ている方の中にも、年間10試合以上はスタジアムに足を運ぶという人はたくさんいるのではないでしょうか。
でも、これからさらに観客数を増やすのであれば、カジュアル型のような比較的ライトな人たちも、気軽に足を運べるスポーツになっていかなくちゃいけないかもと考えたりしています。
毎試合同じ場所に行けば知り合いのサポーターばかりというのもアットホームでいいんですけれど、そういうのってなんとなく閉塞的じゃないですか?
上手く若い初心者サポーターを呼び込んで「世代交代」をしていかないと、いつかサッカーも「おじさんのスポーツ」と呼ばれてしまう時代が来るやも知れません。とりあえず我が家ではサポーターの高齢化に歯止めをかけるべく、おチビちゃんを出来る限り長居に連れて行こうと思っています。