日刊スポーツなにわWEBより
G大阪宮本主将退任へ、監督「負担軽く」
指揮官は今季の主将について「宮本は外す。今年は代表で拘束される期間も長いし、チームでの負担を軽くしてやりたいと思う」と話した。
G大阪宮本、俺が日本の「主将」と宣言
日本代表DF宮本恒靖(27=G大阪)が15日、大阪市内でサッカー教室とトークショーを開催。W杯最終予選に挑む05年、宮本は故障で長期不在のMF中田英(フィオレンティーナ)が代表復帰した場合でも「主将」としてチームの先頭に立つことを宣言した。
まあクラブチームのキャプテンと代表のキャプテンの話なんで、結びつける話では無いのかもしれませんが、クラブで3バックの真ん中が出来ないと判断され、キャプテンも「重荷になる」と判断された人間が、代表ではその役割を担っているという「ねじれ」が有るのが不思議だったので、取り上げました。
人間にはその人に見合う「位」というか、「場所」があると思っています。画家には筆が、作家にはペンが、騎士には剣が必要。誰もそれを「重荷」だなんて思わないでしょう?
むしろ何か言いたいけれど、今はキャプテンではないのだからと、自重する事の方が、長年キャプテンを務めてきた人間には辛いんじゃないかなと。
そういう意味では今回の(今回も?)西野監督の行動には不可思議な部分が有ります。
これがガンバだけの話であるなら、「自滅しとるで」程度で終わるのですが、今年はW杯予選の年、波風は少しでも立てないでほしいというのが心情です。
いろいろとおしゃれプレーを連発してくれる宮本選手ですが、統率力においては他者の追随を許さないものを持っています。その能力を「封印」するのは、もったいない話だと思います。
ジーコにも責任の一端が有ります。クラブチームとのコミュニケーションをないがしろにしてきた事で、こうしたねじれが生まれてきたということも言えるのですから。
少しでもドイツに近づく為には、サッカー協会内の連帯が必要不可欠。そうした意識が無いなんて事はないと思いますが、ちょっと心配。