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Sun 09 Jan 2005

ジェフはカルタゴ?ジュビロはローマ?

 もう少し、市原と磐田の話をさせて下さい。私が何故これほど市原に肩入れをするのか。山本監督のビジョンを嫌悪しているのか。


 セレサポなら、何度と無く繰り返されてきた選手放出の歴史をご存知でしょう。このブログでも取り上げた事がありますが、セレッソはファンセ、ノ・ジュンユンら、本当に無くてはならない選手を、理解できない理由で何度も手放してきました。

 その度にその穴埋めに奔走せねばならず、チーム強化どころか現有戦力の保持で手一杯、という状態になる事もしばしば。J2落ちすら経験しました。

 正直なところ、私自身、そんな事が起こるたび「あまりお金のあるクラブではないし、仕方ないか」という、諦めというか無力感というか、そんな気持ちでいました。


 でも同じように困窮するチーム事情を乗り越え、強豪を押しのけて上位に食い込む球団が現れました。オシム監督が率いる、ジェフ市原です。

JEF


 それまでのジェフといえば、毎年降格争いに顔を出す、ある意味セレッソよりもひどいチームでした。城、下川など主力を手放す事も度々ありました。

 しかし、オシム監督が就任後、ジェフは劇的な変化を遂げます。鍛え上げたタフなメンタルとフィジカルを基本に、生え抜き中心のチーム編成ながら、03年1stステージを3位、2ndでも2位と健闘。04年はエースのチェ・ヨンスを失い1stこそ7位に終わりますが、2ndは2位と好成績を残しました。

「潤沢な資金が無ければ強いチームは作れない」

「選手層の薄いチームは続けて好成績を残せない」


 そんな「当たり前」を、ジェフは覆してみせたのです。


 それは私にとっても嬉しい事でした。チームを信じ、サポートし続けていれば、セレッソだって強くなれるかもしれない。それも、何年も「強豪」といわれ続けるようなチームに。


 ですがこの希望の光に陰りが見え始めました。それが今回の村井選手の移籍騒動です。

 確かに欧州では、ビッグクラブが資金が、潤沢でないチームから良い選手を獲得、補強するという事は、ごく当たり前のように行われています。小さなチームは良い選手を育て、彼らをビッグクラブに高額で売る事で運営を維持しています。

「それが当たり前。資金の有るチーム、強いチームに移籍する事は選手にとってもいいことじゃないか」

 そういわれる方もいるでしょう。でも、それではあまりに夢が無さ過ぎる。


 主力の高年齢化と世代交代の失敗によりチーム力が年々衰退していくジュビロ。そのジュビロを救うべく監督に就任した山本氏。就任当初、彼は名門ジュビロの復活を謳います。

 私はその時、かつてジュビロが強豪へと上り詰めた時と同じように、今いる選手を成長させる事で、その目的を果すものと思っていました。実際それを匂わせるような発言もしていましたし。


 ですが彼が選択したチーム再建策は、潤沢な資金にものをいわせた選手補強でした。チェ・ヨンス、川口をチームに呼び寄せ、さらにその手は村井へ。噂では同じくジェフの茶野も獲得に動いているとの事。

 もし山本監督が、自分自身の選手育成能力に自信が有るのなら、こんなマネはしないでしょう。磐田にも数多くの素晴らしい「原石」が沢山有りますから。

 それらを磨こうともせず、他チームの足元を見た補強を推し進め、「既製品」を集めただけのチームが、はたして「光り輝く」チームと呼べるでしょうか。少なくとも私の目には、ガラス玉程度にしか見えません。


 このような補強は、二つの悲劇を生みます。移籍されたチームのサポーターは、わが身を切られるような想いでしょう。また移籍選手でポジションが埋まっていく事で、若手への世代移行は、より困難なものになっていきます。

 移籍した選手が衰えたところで、その穴を埋める選手が育っている可能性は僅か。また他のチームから選手を獲得していかなくてはいけないでしょう。そうしてどんどん「原石」達が放置されていくのです。


 山本監督には今一度、チームの若手達に目を向けてほしいと思っています。素晴らしい才能を持った選手が、磐田には沢山います。彼らと共にチームを育てていくのか、金にまみれた勝利を追い求めるのか。あなた自身の監督としての能力が、問われているのです。



posted by 西中島南方 at 22:11 | Comment(6) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テルアキに告ぐ。−背番号論−

 どうやら大久保がつけていた背番号10は黒部がつけるようです(黒部と呼び捨てにする事にまだ違和感を感じるのですが、きっとゴールを決めてくれるまで消えないのでしょうね。サンガサポスンマセン)

メガネ黒部
 

黒部選手のコメント

自分の中で日本代表を意識して考えた時に、やはりJ1の舞台で戦わなければという気持ちが強くなっていたところ、西村GMから声を掛けていただいて、どのチームよりも一番僕を欲しい、必要だと言ってくれた事が決め手でした。
やるからにはチームが優勝できるように、一員として頑張りたいと思います。


 以前も背番号について「逆永久欠番希望。」という記事を書きましたが、セレッソの背番号には、一つ一つに10年間築かれてきた意味があるんです。


例えば6なら、ユン・ジョンファン。クレバーなテクニシャン。

例えば8なら、モリシ。労をいとわぬチームのダイナモ。

例えば9なら、若き日のアキ。恐れを知らぬアタッカー。



 そして背番号10は、10番は、揺ぎ無い攻撃の核。マルキーニョスマノエルノ・ジョンユン、そして嘉人。実力が有るだけでなく、サポーターの心を掴むことの出来る選手がつける、特別な番号。

廬 廷潤


 黒部と西村GMの間には、京都時代からの確執が有るという事を聞きました。ですから移籍が決まった際には、背番号は18かと思っていました。ファンセがつけた、助っ人ストライカーの番号。

 しかし、用意された番号は10。黒部は西村GMがどうしてこの背番号10を自分に託したのか、その真意をわかっているでしょうか。西村GMはエースとしてだけではなく、チームの顔になるようにと、この番号を設えたのです。助っ人ではなく、大黒柱になってほしいのです。普通レンタル移籍の選手がつけられる番号では有りません。

 二人の間には、本当は確執など無いのではないでしょうか。西村GMが黒部にかける期待は半端なものではないです。


 この期待に応えるのは、並大抵の事ではありません。ゴールだけではなく、サポーターの心まで奪わなくてはいけないのですから。

 ストイックな性格ということですから、ちょっと大変かもしれませんけれど、そのあたりはモリシの半分くらいで大丈夫です、がんばって!


posted by 西中島南方 at 12:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | セレッソ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする