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Fri 07 Jan 2005

愛する選手を放さぬように。

 家に帰ってアクセスアナライザーを見るととんでもない数のアクセスが有りました。これだけのアクセスが有ったのは、去年「ウィーアーレッズ!!」のご一行様が長居にいらして以来です。


 原因を探していたのですが、どうもジェフサポの方がいらしているようですね。2ちゃんねるのスレッドを拝見しましたが、あのスレッドに書かれている話が本当なら、腹立たしいことでしょうし、悔しい気持ちもあるかと存じます。

 実際セレサポもアキを人間力やサッカー部のけんたくんに引き抜かれそうになりましたし(今もこの騒動は継続中なわけですが)気持ちはよく判るつもりです。黒部とっといて何言うてんねんというサンガサポの皆さんには申し訳ないですが…。


 アブラモビッチ氏やミキティのように財力が有れば「2億でいいの?安いね」なんて言えるのかもしれないですけれど、実際こういう状況になった時にサポーターが出来ることって限られていますよね。

 でもそれでも、その選手が大好きなら、本当にチームにいてほしいなら、自分が出来る事を精一杯してみませんか?


 大分ではマグノ・アウベスが退団するという話を聞いたトリサポの有志が、練習場でマグノ・アウベスに声援を送り続けた、という事がありました。本人はほぼ退団するつもりでいたようですが、その声援に心動かされ、ついには退団を撤回するまでになりました。

 セレッソでも海外移籍が決まった大久保に、多くのサポーターが有形無形の励ましをしました。メッセージがびっしりと書き込まれたTシャツを送る者。最後の練習日まで練習場に通いつめた者。中には温暖なマジョルカへの移籍にも関わらず「風邪をひくといけないから」と200個ものカイロをプレゼントしたおばさんもいたそうです。大久保は自身のホームページで「長居のサポーターは最高」「日本に戻ってきた時はかならずセレッソ」と宣言しています。


 例えば手紙を書くとか、ほんの些細な事でいいんです。その手紙が何十、何百と増えていけば、心が微塵も動かないなんて事は絶対に無いはずです。


 本当に好きなら、最後の最後、契約書にサインを書き終えるまで、諦めないでほしい。



 選手とすれば、限りある選手生活のなかで、少しでも高いレベルのところで自分をみがきたいという欲求も有るでしょうし、正直年俸の事を考える時も有るでしょう。それを無為に引き止めるのはサポーターのわがままと言われるかもしれません。

 でもそこまで選手を応援してきた人間には、それだけのことをする権利があると、私は思います。セレサポが言うのも変ですけれど、


ジェフサポがんばれ!超がんばれ!!



posted by 西中島南方 at 21:51 | Comment(4) | TrackBack(7) | その他サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国見好きの弁明。



「私は国見のサッカーが好きです」



 と標榜する事は、一部の「サッカーマニア」にとって「私はサッカーを知りません」と発言する事と同意です。

 国見が、小嶺氏が築いてきた栄光に比べ、その評価はあまりに小さなものです。「アンチ国見」という人も珍しくありません。

小嶺さん。


 曰く「国見のサッカーには創造性がない」「フィジカルぱかりに傾倒していてつまらない」「この育成方では良い選手が育たない」等々。

 それでも、あえて言いましょう。


「私は国見のサッカーが好きです」



 別に私がひねくれ者だからとか、大ファンである大久保の出身校だからとか、それだけの理由で言っているわけではありません(それもまた理由の一部である事は否定しませんが)


 日本サッカーはつい最近まで韓国サッカーの後塵を拝してきました。日本と韓国の歴史的背景が韓国代表のファイティングスピリッツを喚起したという事もありますが、それ以上に有ったのが、基礎的な技術と身体能力の差です。

 つまり、止める、蹴るといったレベルからもう違っていたのです。Jリーグの発足で選手のレベルが向上した今でも、日本と韓国は正直五分五分といったところです。

 そしてこの日本人プレーヤーに足りない止める、蹴るなどの初歩技術と、基礎体力をベースにしているのが、国見高校のサッカーなのです。


 今日の日本代表の核となっている選手達は、みな華麗なテクニックを持っています。「日本人は身体能力が低い、だからテクニックでそれを補う」という発想が生まれるのも不思議な話ではありません。

 しかしどんなに素晴らしいテクニックを持っていても、ボールのある場所にいなければ、その力を発揮する事は出来ません。また、そのプレーをコンスタントに続けられなければ、戦力として不安です。


 またサッカーが人間の行いである以上、ミスは必ずついてきます。多くのミスを犯したチームは、必然として試合に敗れる事が多いはずです。そしてそのミスの大部分はプレーヤーの肉体的、精神的な疲弊から生まれるのです。

 たとえば貴方がサッカーをするとして、適切な準備をした後と、フルマラソンをした後とでは、どちらがミスを犯しやすいでしょうか。また、何かを賭けて、強いプレッシャーがかかっている時と、普段とでは、どちらがプレーしやすいでしょうか。


 国見のサッカーは、こうした極めて初歩的な、ややもすれば退屈に感じる部分から構築されています。そこをキチンと押さえているから、選手の殆どが、当たり負けや、つまらないミスせずにプレーする事ができるのです。

 才能あふれるプレーは、ごく限られた人間にしかできません。しかし努力は、やる気さえ有れば、誰しもができることです。

 毎年当然のように安定した成績を残していることが、国見が「個」に頼ったサッカーをしていない、その何よりの裏づけです。


 今年のチームは、例年に比べ、「国見らしさ」が少ないように感じます。失点に繋がるミスも有り、薄氷を踏むような試合も有り、いつもの「憎らしいほどの強さ」がありません。それでもベスト4までたどり着くのですから、恐ろしい事です。


 明日の試合の相手は、同じ九州の強豪鹿児島実業。今までの問題をどう修正してくるか、名伯楽のお手並み、とくと拝見させて頂きます。


posted by 西中島南方 at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

磐田暴走。

スポニチアネックス

市原・村井の磐田入りが決定

 村井は、既に磐田加入が決まっていたFW崔龍洙=チェ・ヨンス=(31)と市原時代にホットラインを形成。磐田の新たな得点源として期待は高まる。

 磐田は日本代表GK川口能活(29)の加入が決定したほか、村井の同僚で日本代表DF茶野隆行(28)や韓国人選手の獲得も目指しており、すべて加入が決まれば、移籍金と年俸を合わせ8億円の大型補強となる。


 まるで市原の生き血をすするような補強ですな。去年は浦和や横浜Mが大量に選手の入れ替えをしていましたけれど、山瀬の横浜への移籍話を差し引いても、今年の注目は清水と磐田という事になりそう。

 ただ磐田の今回の補強はかなり凶悪。近年の浦和や横浜Mも大概ですけれど、浦和は何としてもタイトルが獲りたいという強い意志が感じられるし、横浜Mも岡田監督がキッチリ結果を残しているし、お金のあるところにはかないませんな〜、というくらいでしたけれど、磐田の補強はどこかアンバランスで、無駄に構成をいじっているように感じるんですよね。


 なにより山本監督の言ってる事とやっている事がバラバラなのが面白くない!岡田武史と山本昌邦。」でJで初采配を振るう山本監督のインタビューを抜粋しましたけれど、あの話を聞くと、今いる若手メンバーの能力の底上げとか、マンネリ化したベテラン選手の意識改革みたいなものを強化の軸に置いていたはず。

にんげんりょくのまさくにくん


 それがフタを開けてみれば、川口、チェ・ヨンス、村井、茶野の強奪。まさか天皇杯でチームが上手く機能しなかったのを選手のせいしたのか?と思わせるようなハジケぶりです。さらに新外国人選手もリストアップしているというのですからすさまじい。


 岡田、オシム、ブッフバルト、アルディレスなどの例を挙げるまでも無く、選手を生かすも殺すも監督次第。広島の小野監督や、F東京の原監督なども限られた戦力で最低限のノルマをクリアしています。

 一番大事なのは監督がどんなチーム作りを目指していて、そこに行き着くためにどのような補強や選手育成をしているかをスタッフ、選手に明確に指し示す事。

 それが出来なければいくらお金をつぎ込んだ所で、チームは強くなりません。ひょっとして一番補強しなくてはいけないのは監督自身だったりして。


posted by 西中島南方 at 13:00 | Comment(1) | TrackBack(1) | その他サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする