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Tue 04 Jan 2005

嘉人とヨハン。

 私の好きな海外のプレーヤーはヨハン・クライフ。成績以上の存在感、奇抜さ、そして何より自分なりのサッカー哲学を持っているから。


 ただ、そんなクライフにも欠点があるらしいのです。それは「インタビュー」

 バルセロナの監督として隆盛を極めていた頃、試合後のインタビューにスペイン語で受け答えが出来るようになっていたクライフ。でも、コメントが変わったものばかりで、記者たちは紙面に載せられるよう「翻訳」するのに一苦労だったようです。

 ある日、スペインのプレスがオランダから来ていたプレスにこんな事を言いました。

「クライフのスペイン語は意味が判りづらい」

 それを聞いたオランダ人記者は苦笑いをしてこう言ったそうです。

「クライフはオランダ語でも意味が判りづらいんだよ」


 時は流れ、バルセロナの沖にある観光の島に、一人の日本人プレーヤーが降り立ちました。彼の苦手も、「インタビュー」

 2ちゃんねるのスレッドからなので信憑性はいまいちですが、こんな事が有ったと書かれています。

37 : :04/12/22 00:04:17 ID:7JMAosNn
スペイン在住の人のサイトに、オサスナ戦のあとの現地テレビ局からの
インタビューでのやりとりがちょっとのってた。

リポーター: 「今日の試合をご覧になってどうでしたか?」
大久保 :「予想通りでした」
リポーター: 「え??? マジョルカが負けることがですか?(負けると思ってたと
いうことですか?)

大久保:「……。」「いえ、ミスが多い試合だったので…。」

って、もうちょっと受け答えをなんとかした方がいいんじゃ…。


 真偽はともかく、嘉人ならありえる、と思わせるような話です。


 ただ面白いのは、練習などではあまり言葉の壁を感じていないところ。また、チームメイトもごく普通に彼と接しているようです。

ニッカンスポーツなにわWEB

 仲間も自信あふれる大久保の態度に一目置くようになった。MFホルヘ・ロペスはこの日の会見で「言葉の問題はあるが、彼は開放的な性格で興味をひかれる選手だ」と評した。(一部抜粋)


 そんな嘉人の、スペインデビューの日が近づいてきました。

スポニチアネックス

大久保 9日のラコルニャ戦出場濃厚

 マジョルカのFW大久保が9日のラコルニャ戦に出場する可能性が高くなった。


 もちろん不安が無いわけではありません。

同じくスポニチアネックス

大久保孤立 仲間がミス連発

 マジョルカFW大久保嘉人(22)は2日、GKを含めて10対10のゲームを行ったが、ノーゴールに終わった。

 前日の変則マッチに続いてのもの。ゴール前でいいポジションに入っても、チームメートがパスミスを連発するためで「ボールが出ない。びっくりした」と苦笑いだ。(一部抜粋)


サンケイスポーツ

転びすぎのマジョルカ大久保、でも「オレ流」貫く

 スペインリーグ・マジョルカFW大久保が「オレ流」を貫いた。強化合宿初日の3日の練習後にクーペル監督に呼び止められ、フィジカルコーチを交えて緊急会談。練習中に何度も転倒したことから、スパイクのポイントを長くするように助言された。(一部抜粋)



 それでも、彼の"初陣"を心待ちにする自分がいます。このゲームで全てが決まるわけではありませんが、早いうちに結果を残せば、おのずと周りが彼の言葉を「翻訳」するようになるはずです。

 いつかスペインのプレスが、日本人のプレスに

「大久保のスペイン語は意味がわかりづらい」

 と、愚痴をこぼす日が来るかもしれません。


posted by 西中島南方 at 11:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | マジョルカの嘉人さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする