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Thu 23 Dec 2004

黒部獲得へ 悲しみの連鎖。

日刊スポーツなにわWEB

C大阪「大久保の代役」京都・黒部獲得へ

 C大阪が来季の新戦力として、元日本代表の京都FW黒部光昭(26)の獲得に乗り出したことが22日、分かった。スペインリーグのマジョルカに移籍したFW大久保嘉人(22)に代わるエース候補して、白羽の矢を立てた。レンタルでの獲得が濃厚で、近日中に正式オファーを出す見込み。


 以前からウワサの有った黒部へのオファーですが、いよいよ正式に獲得に乗り出すようです。

ごめんね黒部


こんな画像しかなかった…。ごめんなさい。


 C大阪は大久保の流出に加え、西沢も清水への移籍が濃厚でFW2枚看板が抜ける危機にある。即戦力FWの獲得は絶対条件で、近日中に京都側に正式オファーを出すことになる


 どのソースを持って西澤の移籍が濃厚となっているのかは判りませんが、攻撃的な選手が多いセレッソにあって、センターフォワードだけは手薄。いいコンディションに有るならば、3トップのセンターをしていた黒部は確かに食指の伸びる選手です。

 西村GMが今シーズン京都の監督を務めていた時はチームの核として機能していたようですが、西村更迭のあおりをうけ、怪我もあってか、終盤戦は本人にとってとても消化不良だったようです。

 また京都が一年でのJ1復帰を果せなかった事から、分配金が減額され、多くの選手を放出したり、減俸提示をするなどして予算の圧縮をしなくてはいけなくなった事情も有ります。このあたりはスポーツナビに詳しい経緯が書かれています。


 ただサポーターとして、黒部獲得には複雑な心境です。黒部の実力は知っていますし、チームに加わってくれるのなら有り難いことだと思います。

 でも黒部は京都の顔とも言える選手。松井が移籍し、チェ・ヨンスも放出の方向。黒部だけは残ってほしいと思う京都サポの気持ちが今の私には痛いほど判るのです。


 私は毎朝スポーツ新聞のweb欄をナナメ読みするのが日課になっているのですが、そこに「西澤」という名前が有っただけで不安になります。残留なのか、移籍なのか、本人はどうなるのがベストだと思っているのか。いろいろな想いがめぐります。

 それは西澤がその成績以上にチームに貢献し、森島、大久保とともにチームの顔として活躍をしたからです。

 仮に西澤以上の選手が来たとしても、私は悲しい気持ちになるでしょう。私や多くのサポーターは、「ポストプレーヤーとしての西澤」ではなくて「人間としての西澤」が好きなのですから。

 おそらく黒部を応援しているサポーターの方たちも、同じように「京都の黒部」を愛しているはずです。それを奪い去る事がどれほど残酷な事か。


 この「悲しみの連鎖」に、いったいなんの意味があるのでしょうか。浅はかな私には、それを見出す事はできません。


posted by 西中島南方 at 14:57 | Comment(5) | TrackBack(3) | セレッソ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チームカラー問題。 一人のエゴ、みんなの愛着。

 きのう新しいヴィッセル神戸のユニフォームが発表されました。

ヴィッセル新ユニ


新ユニフォームの解説です。

VISSEL OFFICIALより。

新しいユニホームは、クリムゾンレッド、白、黒の三色を基調としています。
ほぼ1シーズンをかけて開発されたこのユニホームのコンセプトは、
戦闘服としてのフットボールウェアとはどうあるべきか、という問いから始まりました。

鍛え上げた肉体にピッタリとフィットするシャツ、
鋭利なナイフのようなソックスの縦ライン、ミリタリー調のフォントが採用された選手番号が、
これをまとう選手たちを闘いのモードへと誘います。

またもう一点、重要なテーマだったのは、ストリートでのファッションアイテムとしてのデザイン性。 極力シンプルなデザインにし、デニムにも合う落ち着いた色味を採用しました。


 体裁よく取り繕われたコメントですが、平たく言えば街中でも着れるようにデザインして、広告効果を上げよう、という意図があるわけです。


 確かにJのユニフォームはいろいろと凝り過ぎていて、スタジアム以外では着にくいというのは実感としてあります。

 以前私も「いわれなき迫害」で災難にあった事を書いていますし。「街中で気兼ねなくサポートしているチームのユニが着れる」というのは、喜ばしいことです。

 デザインもさんざっぱら2ちゃんで叩かれていますが、個人的には悪くないデザインだと思います。


 でも、このユニフォーム自体は大嫌いです。

 皆さんご承知の通り、三木谷氏がヴィッセル神戸のオーナーになった時、チームカラーを今までの黒と白から親会社のイメージカラーであるクリムゾンレッドに変更するという発表が有り、サポーターとの間で大問題になりました。

 ここらへんは客観論で言うなら武藤文隆さんのコラム、サポーターの立場からはチームカラー変更凍結嘆願署名のページを見ていただくと判りやすいかと思います。

 経営権譲渡時の契約問題(チーム名、ホームタウンは変更してはいけないとあったが、チームカラーに対してはその旨の記載が無かった)理念の問題など、様々な事が語られていますが、私が何より「違和感」を感じたのは「どうしてオーナーが自分のチームのサポーターの意見に耳をかたむけようとしないのだろう」という事です。

 既存のイメージを払拭し、新しい顧客を獲得する為に、思い切った決断が必要だった事。その為に様々な営業努力をしてきた事は、私にも判ります。セレッソも見習えば?なんて思ったりもしました。

 ただチームカラーの変更に関しては、理解に苦しむものが有ります。変更する事で増える顧客の数と、今までのヴィッセルに愛着を持ち、一所懸命にサポートしてくれていた人の数(≒チームカラー変更に反対してきた人の数)では、到底釣り合いが取れないと思うのです。


 確かにヴィッセルの歴史、Jリーグの歴史は、他の海外リーグと比べるのもおこがましいくらい短いものです。「変えるなら今のうち」なのかも知れません。

 でも、例え短くとも、ヴィッセル神戸にも歴史は有るのです。その先人達が築いてきた歴史へのリスペクト無しに、一人の人間の意志でチームが変わっていくということに。私は激しい嫌悪感を感じるのです。


posted by 西中島南方 at 09:14 | Comment(1) | TrackBack(4) | その他サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする